ー本記事は2018年8月22日に公開済みですー
牛乳が私たちの食卓に上るまでには、目に見えない様々な実態を経ています。
詳しくはこちらの記事↓↓↓を参考になさってください♪
では、そこまでして飲みたい「牛乳」って、何が魅力なのでしょうか?
味?
栄養?
見た目?
それとも牛乳が体にいいと聞いたから?
牛乳嫌いの私にとっては、本当にミステリーでしかないです、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
小さな子を持つ母として、牛乳好きの旦那を持つ妻として、自分が嫌いだから飲ませたくないというのは理不尽すぎますよね。
まずは「牛乳」を知ることが大切です。
- 牛乳の本当の栄養とは
- 牛乳の正しい選び方
この2点を掘り下げていきます。
きちんと知ることはきちんと否定することにつながりますからね♪
牛乳の栄養はいかに
”牛乳=カルシウム”、というイメージは根強いですね。
ただ、それが本当だったとしても、カルシウムはマグネシウムやリンなどのミネラルと一緒に摂らないと吸収されにくく、またビタミンDやタンパク質も必要です。
それらをバランス良く取り込める、日本伝統の【和食】というものに、どう考えても牛乳は合わないと思うのです。
それでもなお、学校給食から牛乳は無くなりませんね。
そんなに有益な栄養素が含まれているのでしょうか?
確かに豊富なカルシウム
まず、牛乳賛否論議が活発に行われるようになったのには理由があり、ただ手放しに「牛乳は栄養が豊富で体に良い!」と言えなくなったのです。
その発端となった理由とは、
これが、牛乳を飲めば飲むほど骨が弱くなる、俗にいう”ミルクパラドックス”です。
牛乳に含まれているカルシウムは、水に溶けやすい「イオン化カルシウム」といって、実はあまり人体にとっては嬉しくないものなのです。
人体では、99%のカルシウムが骨と歯の中に貯蔵されています。
血液中に流れているカルシウムはわずか0.1%にしかすぎません。
そこへ、牛乳で摂取したイオン化カルシウムが血液中に溶け出し、急激に血中カルシウム濃度を上げてしまうのです。
”カルシウム過剰”と判断した体は、骨や歯に貯蔵されているカルシウムを放出してしまい尿として排出します。
結果、飲む前と飲んだ後での体内カルシウム量が減少という形で変化してしまうのです。
牛乳をせっせと飲んできたわりに骨が弱くよく骨折するなんていう人は、イオン化カルシウムの仕業かもしれませんよ。
カルシウム神話のお話はこちら↓↓↓からどうぞ〜♪
豊富なカゼインタンパク質
牛乳にはタンパク質が豊富に含まれています。
ただし、その85%が「カゼイン」という大変消化が悪いものです。
カゼインの害は非常に怖いものばかりです。
- 胃酸に触れると凝固するので腸での消化が極端に悪い
- グルテンの構造と似ているため依存性がある
- 脳内の神経物質に影響がある
- 自閉症やIQ低下、小児神経疾患にもつながる可能性がある
- 腸が炎症を起こしやすく、アレルギーやアトピーの原因にもなり得る
腸と脳はつながっていると言われているように、腸での吸収不良がこれ以上の様々な症状を起こす可能性もあると思います。
現代人は、昔と違ってタンパク質が過剰摂取になっているといえます。
これ以上消化吸収の悪いタンパク質を好んで取り入れる必要が果たしてあるのでしょうか?
大きな疑問です。
牛乳を飲むということは嗜好レベルで十分
牛乳に含まれる「乳糖」は「乳糖分解酵素」によって分解されます。
小さい子供はみんなこの酵素を持っていますが大人になるにつれこの酵素が減っていき、乳糖は分解されずそのまま大腸にいってしまうのです。
そこで炭酸ガスや脂肪酸が発生し、腸を刺激します。
牛乳を飲んで30分〜2時間くらいで腹痛や下痢の症状が出る人はこのためです。
日本人のなんと8割が、この「乳糖不耐症」だと言われています。
もう日本人がこぞって牛乳を飲む意義、どこを探しても見当たらないのですが・・・。
それでも、どこか母乳やミルクを思い出させる「牛乳」。
旦那のように完全粉ミルクで育った子供などは、牛の乳に郷愁を感じるのでしょうか?
では、タバコやお酒のように、嗜好品として成人してからたしなむものにしてはどうでしょうか?
幼い子供に牛乳を習慣的に飲ませる必要はない、と思ってしまうのは私だけでしょうか?
牛乳を選ぶときの注意点3つとは
私も牛乳を生活から根絶しようとは思いません。
アレルギーでない限り、たまにはカフェオレを楽しんだり、料理のアクセントやお菓子作りに使ってもいいと思います。
それでも牛乳は足が早いので、少量のものをたまに購入するのがいいですね。
1リットル入りのようなものを買ってしまうと消費期限までに飲んでしまわないといけないので、短期間にたくさん飲む羽目になり体への負担も大きいです。
そこで、良質なものを少しだけたしなむときに、どの点に注意して選べばいいのかまとめてみましょう。
⒈ できれば低温殺菌のもの
牛乳は殺菌をしないと流通できません。
主な殺菌方法は
- 超高温殺菌
- 高温殺菌
- 低温殺菌
の3つです。
そして現在の主流は、①の超高温殺菌が採用されています。
120〜130℃で3秒間殺菌します。
短時間で済むので効率はいいですが、この方法では有害な菌だけでなく有用菌までも死滅させてしまいます。
また、熱に弱いタンパク質が変性し、栄養素が破壊されることになります。
風味も悪く口当たりも良くないです。
この殺菌方法で加工されることが、牛乳嫌いになる一つの要因とも言えるのではないでしょうか。
②の高温殺菌は、72〜75℃で約15秒熱を通しますが、栄養成分の変性が少なく飲みやすいです。
③の低温殺菌は、62〜68℃で約30分間熱します。全く違いますね。
これによって雑菌を処置しながら栄養素の変化はほぼありません。
牛乳本来の旨味や栄養をそのまま頂けるので、飲むに値する飲料だと思います。
ただ、②でさえスーパーなど身近なところで探すのに一苦労、③に至ってはほぼ置いてありません。
⒉ 【ホモジナイズ】とは?
【ノンホモ】牛乳という言葉は聞いたことがある人も多いかもしれません。
いわゆるホモジナイズされていないという意味です。
ホモジナイズが分からん!って?
「ホモジナイズ」=「均質化」という意味です。
生乳の状態で存在する脂肪球は様々な大きさをしています。
そこへ圧力をかけて脂肪球を細かく砕き、粒子の大きさを均等にすることが生乳の「均質化」、いわゆるホモジナイズするということです。
そのままではクリームの層が上にできてしまう生乳ですが、ホモジナイズ処理を施すことで、あのサラサラしたお馴染みの「牛乳」になるというわけです。
では、ホモジナイズしたほうがいいのでは?と思いますが、実はこの処理によって、脂肪球に包まれていた「乳糖」がむき出しになるのです。
先ほど出てきた「乳糖不耐症」の原因ですね。
やはり不自然な処理といえるのではないでしょうか。
できれば【ノンホモ】と書かれたものがベストですね。
⒊ 生産現場が見えるもの
牛乳嫌いの人も、旅行などで訪れた高原にある牧場で、搾りたての牛乳をその場で飲んだら美味しかった、という経験はありませんか?
残念ながら、私はそれもちょっと苦手なのですが、市販のものよりは絶対美味しいと思います。
牧場生まれ牧場育ちの酪農家さんが市販の牛乳を飲んだとき、その臭さにびっくりしたというエピソードもあるほどですから。
やはり放牧牛が草を食んでのびのびとし、ある程度自由に飼育された環境というのが一番ですよね。
自然に近いカタチで生み出されたものを選ぶことを意識してみてくださいね。
【牛乳問題】まとめ
日本人はどこまでも愚直です。
明治以降に欧米文化の波にザブンザブンと呑まれながら、これがいい、と言われるものをずっと信じ続けてきた歴史があります。
そろそろそういう部分を自分で掘り返してみてもいいかもしれませんね。
情報がある程度自由に流通している時代です。自分のアンテナに引っかかったものから紐解いてみるのも面白いのではないでしょうか。
ただし、物事には必ず2面性があります。
今回は牛乳にスポットを当てましたが、あらゆることをプラス面、マイナス面、両サイドから考察していくということが重要なポイントですね。
そして、ただひとつの視点の情報を鵜呑みにしないように気をつけて下さいね。
牛乳嫌いの私が、4種の牛乳を飲み比べたというレア体験はこちらの記事↓↓↓でどうぞ〜♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。