マグネシウムという主要ミネラルに、いまさらながらちゃんと向き合っている43歳。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
マグネシウムシリーズもいよいよ佳境に入ってきました。
シリーズ全部読んでくださった方、本当にありがとうございます!
しかしまだまだ気を緩めてはいけませんよ!
ここからはのんびり読んではいられない、ちょっとだけ非日常の習慣も出てきます。
そしてそういう新しい習慣こそが体に及ぼす影響も大きいかもしれないのです。
マグネシウムを安易にサプリメントに頼らず、今一度生活や食事を見直して土台を再構築しようというのが前回までの記事です。
このシリーズ記事の順番にも私なりの思いがあります。
まずマグネシウムの大切さと昔と今の認識の違いを知り、
マグネシウムが不足したらどういうことになるかを糖尿病の場合の現実を中心に認識し、
それらを知った上で、まずは生活を整えて良い栄養をより効率よく吸収できるベース作りをすることがが肝心、
だからです。
そうやって意識を高めておいてからの、今回の「食べ物よりも皮膚からの方が吸収しやすいよ」という内容を入れないと、抜け落ちるものがあるのでね。
急がば回れ。
てことで、皮膚から摂るマグネシウムのお話をしていきましょう♪
マグネシウムの吸収率は経口よりも経皮の方が良い
マグネシウムは体にとってとても大事なミネラルです。
なぜなら体の機能全般にわたる酵素の働きに関わっているから。
体内で合成されない物質ですが、もちろんそれには理由もあって昔の人々は何を意識するでもなく十分な量を摂取できていたのです。
はい、海から、でしたね。
塩や水、土の栄養からの作物、それらには海の恩恵である自然なマグネシウムがちゃんと含有されていました。
今ではギンギンに意識しておかないと、ミネラル抜きのフニャフニャ人間が出来上がってしまいます。
昔ながらの粗食に使われる食材の、ほとんど全てに比較的豊富に含まれているマグネシウムですが、忙しい現代人のみんながみんなそれを実行できるわけではありません。
そこでサプリメントという便利なものもあります。
しかし、マグネシウムは口から摂取して腸管に届けるだけでなく、より直接的に効率よく摂取できることが証明されているのです。
それが経皮吸収ですね。
経口摂取と経皮摂取、効率の差はなんと5倍にも!?
忙しいみなさんに朗報です。
なんと、マグネシウムは経口摂取より5倍も効率よく経皮摂取できる、というのです。
正式な実験やその結果が出てきたのはつい最近のようですね。
この効率の差はなんなのでしょう?
ひとつは穴がたくさんある、ってことですかね。
口はひとつだけど、皮膚の穴は無数にあります。口腔内の粘膜からももちろん経皮吸収はしますけどね。
だけど、肌から水分が体の奥深くまで浸透していく、ということは基本的になかったですよね。
角質層という肌表皮の0.01~0.03ミリのところより深くに到達するには、分子量が極めて小さく脂溶性を持ち合わせているということが条件でした。
なので、たくさん摂取できるというのではなく、効率よく、というところがミソですね。
シリーズの初めにご紹介させて頂いた皮膚科の先生のブログ記事にもありました。
マグネシウムを内服しても良くならなかったアトピー性皮膚炎患者の方がマグネシウム風呂の継続でみるみる改善した、と。
私はこれには塩分による浸透圧も関係していると思ったのです。
そこで、Twitterで交流のある栄養学に詳しいフォロワーさん(@Vitamin_Masa)に相談してみました。
ね、Twitter師匠って優しいでしょ。違うか。
マグネシウムの浸透圧に関する資料まで共有してただけました。英文ですが読んでみたい方は↑↑↑スレッドに添付されています。
論文の内容を超簡単にまとめると、
濃度1%の硫酸マグネシウム風呂の入浴とパッチテストで肌からの吸収を実験した結果、血液中からと尿中からマグネシウムが検出されたので、マグネシウムイオンが皮膚バリアを通過して腎臓からも排泄されたことが示された。
ということです。
また別の論文では、豚の耳を使った実験でも同じような結果を導き出したとあります。

こちらではさらにマッサージを伴うことでより高い浸透効果があるとわかりました。
ということで、本来水という分子が大きいものは角質層の奥まで浸透しないけど、マグネシウム溶液に関しては塩分による浸透圧と分子量の関係から肌からもきちんと吸収されるということですね。
それに加えて、経口によるマグネシウム摂取は口から入って腸に到達しても消化の際にほとんどが失われるともいわれているのです。
マグネシウムは消化の過程で失われる!?
偶然我が家の本棚にあったこちらの本↓↓↓に明確に書いてありました。
マグネシウムの大部分は、消化の過程で失われるという。だから、サプリで補おうとすれば、大量のサプリを飲むことになる。
『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』ショーン・スティーブンソン著
これはどういうことか。
おそらく、マグネシウムを食べ物で摂った場合その消化吸収活動にマグネシウムが使われてしまう、ということではないでしょうか。
それはそうですよね、そのために食事中でしっかり摂るべきだと言っているのです。
逆に食事中のマグネシウム量が少なければ、常に血中マグネシウムを安定化しようとする体は骨や皮膚の細胞から補ってしまうのでした。
経口摂取より経皮摂取が効率がいい、とそれだけ聞いてしまえば「じゃサプリより食べ物より皮膚から入れたらいいじゃないか」という発想になりがちです。
そうではなく、毎日の摂取量が足りない場合は経皮から摂取して補うことも効果的だよ、というニュアンスで捉えておきましょう。
アトピー性皮膚炎も経皮吸収で改善
先ほどもご紹介しましたが、皮膚科の治療にも使用されているマグネシウム。
アトピー性皮膚炎などの症状で肌の表皮細胞が壊れてしまっている場合、特にマグネシウムの経皮摂取は有効でしょうね。
通常サランラップのような膜である角質で肌が覆われていると考えると、引っ掻き傷などでできたその隙間からはどんどんマグネシウムが入っていくのではないでしょうか。
おそらく、皮膚のどこかが炎症を起こしているということは、体内で血液中のマグネシウムを安定させるために皮膚細胞のマグネシウム量が枯渇していると考えられます。
なので、そこに直接補える経皮摂取は効果も早く改善の道が開ける大きな手段だといえそうです。
自宅で簡単!マグネシウムオイルの作り方と使い方
マグネシウムが皮膚からも吸収され、さらに塩分の浸透圧効果でお肌の状態がとても安定するということがわかりました。
ではどうやって皮膚に入れましょう?
それにはマグネシウムを溶かした水を使います。手軽に補えるのが【マグネシウムオイル】といわれているやつです。
そう、オイル、といわれているけど油分ではありません。水溶液です。
ただ、海に入ったら誰もが経験するように、この溶液を肌につけるとベタベタとオイルのような感触になるのでそう呼ばれているそうですね。
そしてこれは超簡単に自宅で誰でも手作りできるんです!
にがりがあればそれでもいいですが、にがりを精製したものが塩化マグネシウムフレークになるので液体のにがりは純度はやや低いです。
マグネシウムフレークでマグネシウムオイルを作る
私がこの【マグネシウムオイル】を知ったのは、これまたTwitterの投稿からです。
何人かの方の投稿を参考にはしたのですが、マグネシウムオイルに関しては完全にユー子さん(@yuko_candida)のブログ記事↑↑↑を読んで真似っこしました。
ぜひ一読されてみてください!
この時初めて知ったのが「マグネシウムフレーク」です。
塩の結晶みたいなやつですね。塩化マグネシウムといいます。

そして、マグネシウムには塩化マグネシウムと硫酸マグネシウム(エプソムソルト)があります。
それぞれ特徴や効果がありますが、先程の政安さん(@Vitamin_Masa)の投稿を参考にするといいですね。
硫酸の方は体質によっては避けた方がいいようですが、効果は大きいですね。
私は、お風呂には硫酸マグネシウム、スプレーには塩化マグネシウムと使い分けています。
特に分けている理由としては、最初に購入した塩化マグネシウムは風呂釜をサビさせてしまうと思い、硫酸マグネシウムを追加した、というだけですw
「硫酸マグネシウムは追い焚きできる」という情報をネットで漁りました…。
オイルスプレーはこれらのマグネシウムの結晶を溶かして作ります。
自家製マグネシウムオイルのレシピと手順
マグネシウムオイルは市販のものもありますが、材料さえ用意すればあっという間にできちゃいます。
そしてもちろんそちらの方がコスパはいいです!
主な材料は
- マグネシウムフレーク
- 蒸留水または精製水(余計な物質が入っていない水)
- スプレーボトル
我が家もユー子さんレシピでちゃちゃっと作れちゃいました。
水とフレークを1:1の比率で一緒に鍋に入れて火にかけ、フレークが完全に溶けたら完成です。
ただ、私たち家族はこの比率だとヒリヒリが結構強く感じてしまい、途中からは2倍〜3倍に薄めて使用しています。
作るのが面倒な方はマグネシウムオイルをご購入ください。
マグネシウムの有効な使い方とは
マグネシウムオイルは一家にひとつあると本当に便利です。
体内へのマグネシウム補給はもちろんですが、消臭効果もあるため衣服や体臭の消臭剤としても使えます。
主な使い方を上げてみると
- 肌の保湿
- 抗炎症
- 筋肉痛の緩和
- 制汗スプレー
- 消臭効果
- 鼻うがいに
- 喉うがいに
- こむら返りに
などなど。
特に夏の脇汗対策にはかなり効きます!
今のところ私の中では最強です。
あとは、スプレーした後マッサージをするように揉み込むと筋肉痛や肩こりなどが緩和します。
このとき、太白ごま油などの肌に優しく吸収の良いオイルと一緒に使用するととてもいい感じに馴染みます。
マグネシウム独特のベタベタ感もほとんどなくなりますよ。
私も、首筋から肩甲骨にかけては慢性的にこっているので、オイルスプレーをシュッシュして太白ごま油をぬりぬりしています。
顔には手に取ったマグネシウムオイルを優しく乗せて、そのあと手のひらで伸ばした少量の太白ごま油を肌に押さえつけるように乗せます。こすらないようにね。
お風呂に関しては、私自身は硫酸マグネシウムを3カップほど入れています。セレブご愛用のエプソムソルト風呂ってやつです。
追い焚き機能を使用しない方は塩化マグネシウムでもいいですね。その場合は1カップ以下でいいのではないでしょうか。
髪の毛がとてもしっとりツヤツヤになりますよ。
乳酸菌液を混ぜたお風呂にも硫酸マグネシウムを足したりしています。
より温まるし保湿効果がすごいです。
まとめ:マグネシウムオイルを自作して肌から効率よく吸収しよう!
マグネシウムの肌吸収の仕組みについては、ちょっと脱出できそうにない沼にハマっていましたが、優しいフォロワーさんのおかげで無事にここまで辿り着けました。ありがとうございます!
普通に生活していたら【マグネシウムオイル】には出会えなかったと思います。
私はたまたまTwitterの先輩方にいろいろと直接伺ったり、投稿を参考にしたりできたのでラッキーでした。
食事での摂取でも十分とはいえない現代人にとって、皮膚からマグネシウムを効率よく摂取でき、しかも自作のマグネシウムオイルというコスパの良いものがあればずっと継続できますね。
気になった方はぜひ自家製マグネシウムオイルやマグネシウム風呂で、肌からミネラル補給をしてみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。