ー本記事は2022年5月16日に公開済みですー
春ですね。
寒ーい新潟の冬もやっと終わりました。
今年の冬は寒いだけじゃなく痛くて痒くて辛い、試練だらけの冬でした。11歳の娘にとってね。
スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
あれから半年経ちました。
去年の11月から出始めた娘の炎症ですが、今ではほぼ症状がありません。
これは予想していた通りの結果でもあるし、途中の真っ暗闇の過程からは想像できなかった結果でもあります。
今回は特に酷かったので、心配した旦那が「病院に行く」という選択肢もちらつかせてきていました。
そして、なんならちょっとそれに乗ろうかなと一瞬、いや何瞬かは真剣に思った自分もいました。
しかし、その前にやれるだけのことをやろうと決め、ただやるだけじゃなく寄り添うことにも重点をおきながら肌ばかりを見ず全体の問題として捉えながらやってきて、
ようやく光が訪れました。
今回は、落ち着き始めた症状からどうやってほぼ完治に至ったかをまとめていきたいと思います。
まー完治といってもそれは表面に出ている肌の状態のことだけであって、実際に内臓がどこまで良くなり栄養状態がどこまで改善しているのかは不明であります。
それでもこの体験を通して私や娘や家族が得たものを多くの方に共有できるのは大きな喜びであります。
では泣き笑いしながら見ていきましょう♪
アトピー肌にオイル療法は工夫次第で有効
何回か体験している長女の肌荒れ、しかも毎回同じパターンでしたね。
再発再発と言ってましたが、これってもう体質なんじゃないの!?
そこを変えないとまた冬に荒れるよね。
はい、すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、“再発”ではなく“体質”だと認識することが、今回の大きな気づきでした。
再発と思い込んでいると、
「治ってたものがまた出た!」
という初期のショックが無駄な焦りを生むし、変な感情も出てきて冷静に見れなくなります。
今回はそんなことを考える余裕もないくらいどんどん症状が悪化して、今までにない酷い状態だったこともあり
「治ってたのになんで?」
みたいな感情よりは
「これはなんかある、娘の身体に今までにない現象が起こっている」
と、早い段階で気づけたように思います。
そこで最初に施したのはやはり保湿でした…。
松オイルやココナッツオイルを塗る
毎回そうなんですが、とりあえず冬の乾燥が引き金になっていると考えるので、どうしても保湿はしてしまいますね。
普段はなんにもしない肌ですが、荒れ始めには有効かと思い松オイルやココナッツオイルを塗り始めました。
娘の場合、とにかくダンスが好きで毎日激しめのダンスを踊っているので、服の摩擦が刺激になったということも要因の一つだと思います。
踊るわりにはそこまで汗も出ないし、摩擦による刺激は結構肌を直撃していたでしょうね。
しかし、オイルを塗っても一向に良くならないことはわかりました。
それがわかっただけでも大きな進歩です。
ただオイルを塗るだけではなくガーゼや包帯で患部を覆ってみた
では次にどう考えるか。
「服を脱いで踊ることによって、動きが激しい部位に摩擦が起きないようにする」
これを提案しました。
「嫌だ」
はい却下ー。
嫌なら強制もできません。当然彼女から踊りを取り上げることもできません。
ここで好きなようにさせすぎましたね。
どんどん肌が荒れていきます。
本人もようやくヤバイと思ったらしく、しばらくはダンスを自分なりに制限していました。
でもやっぱり踊りたいのよ〜。
気持ちと体のバランスが次第に崩れていった感じです。
痒みが酷くて滅入っている時こそ踊りたくなる、いいんだか悪いんだかのループ状態でした。
それならと、摩擦予防のために患部を包帯やガーゼ、サポーターで覆うという処置をやってみました。
これは少し効果がありました。
優しい布で覆っていると外部刺激は遮断できますからね。
摩擦もかなり減るし、乾燥も緩和されるでしょう。
ただ、血流障害を考慮して簡単にゆるく巻いたものなのですぐにズレてくるんです…。
ダンサーにとってそれがいちいち気になるのは致命的ですよね。
学校に行くことがしんどい時期にはこの包帯スタイルが結構功を奏しましたが、踊るとなるといかんせんザ・邪魔。
いろんなジレンマを抱えながらもしばらくこの方法で様子を見ていました。
すると、ある時から明らかな変化が見えてきました。
肌が荒れている人は肌の排泄サイクルが極端にスピードアップするといわれています。
アトピーの人の「落屑」がそれですね。
肌表皮の角質がどんどん剥がれてきます。
その剥がれるという作用がまさに痒みなんですよね。
この時期娘の包帯を取るとパラパラパラパラ〜っと角質が落ちまくってました。
そして、いい加減に落ちたところから新しい肌が生まれていくので、炎症との戦いではありますが、落ち切ったなという箇所が徐々に普通の肌になっていったのです。
ほんの小さな箇所ではありますが、それがそのまま希望の光になっていきました。
そうやってどんどんいい肌の箇所が広がっていき、酷かった背中や腕がすっかりよくなったのです。
反対に、それまで酷くなかった足の痒みと炎症がどんどん悪化していきました…。
全身にオイルを塗ってから入浴し始めて劇的に改善!
あとは足だけだね。
そう言いながら、そこからが長い道のりでした。
脚に関しては、これまでの再発アトピーのときでもそれほど症状が出なかった場所です。
小さい時はお腹周りが酷かったのですが、今回はお腹はほとんど出ず腕と脚が目立って酷かったです。
成長の段階における、長女の「第二次性徴期」がまさにこの時だったというのも視野に入れると、今回の肌荒れは、
- ホルモンバランスの急激な変化
- ミネラルバランスの変則的な調整
などが体内で起こっていたとも考えられます。
そうなると当然これまでの肌荒れとは少し違った症状にもなりますね。
これまでなかった多量のホルモン分泌や、大人の体を形成していくことに体内のミネラルを優先して使われるなど、そういったことも起こっているのでしょう。
で、この脚どうしていこ?
「ちょっとずつお風呂に入ってみる?」
「・・・」
なかなかYESと言わない長女…。
そう、もう何ヶ月も湯船に浸かってませんでした。
染みるし、お風呂上がりは特に痒くなるから無理そうでしたね。
そこでアーユルヴェーダの出番です。
『全身にオイルを塗った状態でお風呂に入る』
これどうよ?
「うーん、うーん、うーん・・・やってみよう、かな」
嫌なものは嫌とはっきり言える日本人である長女のこと、自分で納得できないことはやれないしやっても続きません。
しかし、日本人の常識だけで生きていてもおもしろくありません。古代インド人の発明も利用させていただきましょう♪
保湿で使うオイルというよりは、保護として利用するオイル。そんなイメージですね。
オイルで全身の肌を包み込むことで水刺激を緩和させます。
皮脂が極端に少なくなっている状態の肌にはビンゴな処置だと思います。
もちろん、先に私が率先してやりましたよ〜。
それを見てやり始めた娘。あんなに痛かったのに、あれ?なんか大丈夫みたい!という感じで、それからは毎日お風呂の前はオイル塗り塗りタイムです。
そのあたりから日に日に脚の炎症も落ち着いていきました。
それはそうでしょうね、だって湯船にはたくさんのマグネシウムが混入されていますから〜。
寒さやストレスでミネラル不足を起こした肌にはミネラルを補給する
もともと寒さに弱い体質と、そこへ第二次性徴期のホルモンストレス、さらに社会全体の大きな変化に伴う学校生活のストレス、そういうものが一気にきたのかもしれませんね。
今回はそれに一個一個向き合える時間があって本当に良かったと思います。
楽しいことが次々とやってくる冬休みから年末年始にかけて。
イベントの計画やお誘いも例年よりたくさんありました。
それらをほぼすべてキャンセルして家でのんびり過ごす時間は、家族にとっても娘にとっても必要だったのかもしれません。
いろんな話をし、食べ物にも気をつけて、これからどんな世界になっていくのかな、なんてことを家族で語り合えたりもした有意義な時間でした。
娘も私も涙にくれた日々がありましたが、やっぱりそういう経験が人を成長させるのだなぁと痛感しています。今回のようなものはもう勘弁ですが…。
目に見える肌の症状は人の感情を引っ掻き回しがちですが、当然みるべきところはそこだけじゃないですね。
内側では何が起こっているのか?
そこへの意識は常に繋いでおかないといけません。
娘の体質や性質を踏まえて、私が体の内側に施していったこと、それは
ミネラル補給と心の扉を叩くことでした。
摂取する天然塩を増やしてミネラル補給
アトピーには
「塩が効く、塩を食べるといい」
そういう助言をいただいてからいろいろ調べました。
なんと大さじ1杯とか2杯とか、それくらい食べると良くなるなんて人もいて正直びっくりたまげました。
確かに、不足しているミネラルを天然成分そのもので補えるし、塩分による浸透圧などで体内の老廃物を排泄しやすくなるので理論としては成立しているかもしれません。
でも、これはさすがに私でも無理・・・。
いや待てよ、というか、トータルしてそれくらいの塩は毎日食べてるかも、とも思いました。
塩好きの私が料理担当してますしね。
ご飯にもおかずにも味噌汁にも、醤油にも梅干しにもドレッシングにも、美味しく体にいい天然塩は自信を持って結構摂ってると言えそうですね。
しかし、現場は緊急事態でもあるわけで、いいのならもう少し増やしてみようとなりました。
毎朝の気付けの一杯に、
- ぬちまーす
- 梅酢
- だし栄養スープの素
- シークァーサー果汁
これらを白湯で溶かしたものを家族5人分用意し始めました。
もともと私自身は、目覚めの一杯でぬちまーすを溶かした白湯を飲んでいましたが、これがなかなかの不評だったのでいろんなアイテムを追加してこうなりました。
一応これなら7歳児も飲みます。シークァーサーはいらないとか言いますけど。
だし栄養スープのペプチドがミネラルなどの栄養吸収を助け、さらには腸内環境の改善にも役立つそうです。
なんといっても美味しいのがいいですね!
長女のカップには少しだけ塩多めに入れたりして、今でも毎日欠かさず継続しています。
肌のセラミド生成を促すためにマグネシウム強化
肌の症状にはとりあえずマグネシウム。
SNS界隈で知ったあまりにも衝撃の事実。
これがもう結構前から我が家の常識になりつつあるので、今回もまず最初に頭に浮かびました。
肌のセラミド生成に欠かせないマグネシウムは、直接肌から吸収させると効果も早いしお手軽です。
がしかし、マグネシウム不足を起こしている箇所にマグネシウム水溶液を塗ると・・・、
それはもう、大人でも顔が歪みまくるほどに染みるのです。
ちょうど腕に変な湿疹ができていた私が試したのですが、はい悶絶。
痛ーい!
そんな私の姿を見た長女、完全に即シャットアウトですよね…。
しかし、この痛ーい!には続きがあって、痛ーい!の後には
「あれ?不思議不思議、痒みも炎症もマシになるよ」
という狐につままれたような体験が待っているのです。
実際、この「痛ーい!あれ?でもマシになる!」を数日間繰り返した結果、私の変な湿疹はあっという間に治ったのです。
それでも長女はやりません。
しょうがない。これはまた後にするか。
そうこうしているうちに、先ほども述べたように娘が湯船に浸かれるようになりました。
はいここで私はガッツポーズですよ。しめしめです。
浴槽にマグネシウムフレークをドーン!
いつもの2倍3倍・・・もちろん徐々にですが、投入していきました。
もしかしたら「痛ーい!染みるー!」って叫ばれるかなと憂慮していましたが、これが拍子抜けするくらい何も言わずに上がってくるのです。
肌にオイルを塗ってるからマグネシウムも入っていってないのかな?
とも思いますが、それでもそこからもグッと肌の状態は改善していったので、なんだかわからないけど何かは効いているんだと自分に言い聞かせることにしました。
ビタミンや亜鉛などのサプリメントの力を借りる
冬場はどうしても日照不足でビタミンDが不足しますね。
特に新潟の冬はそれが顕著かもしれません。
- ビタミンC
- ビタミンD
- カルシウム
- 亜鉛
- DHA
などのサプリメントも少し摂取しました。
ほとんど良くなってからは、ビタミンCと亜鉛に絞りましたけど、マグネシウムも液体の形で料理に使ったりして補給していました。
この辺はアトピーになにが有効かをかなり調べてたどり着いた結果ですが、栄養状態がたとえ良くてもやはり肝心要なのはそれを吸収していける処理能力ですね。
腸壁の状態が良くなければいくらいいものを摂取しても結果が伴いません。
また逆に腸内環境がきちんと整っていれば、腸内でそれらの栄養素を産生することがうまくいくでしょう。
サプリメントはあくまでも緊急時の補助と認識しておくくらいがいいと思います。
アトピーの子どもの心に入っていく、これが案外できないし難しい
アトピーは心の問題もある。
本当に酷いアトピーで悩んでいる人にはなかなか受け入れられない言葉かもしれませんが、今回のことで私自身、これはそうかもなと思えました。
夫婦の仮面を外させるために子どもが症状を出す、なんてことがあるとは証明なんてできないけれど、想念が事象を生むのだとしたら大いにあり得ますね。
子どもに何かしら奇妙な症状が出たら、まず夫婦間の問題に目を向けることも優先的にやるべきことかもしれません。
もちろん夫婦だけに限りませんね。
親がその子どもに向けている過剰な期待やプレッシャー、それとは逆の無関心や自己否定、それによる子どもの心の閉鎖。
全て繋がっているといっても過言ではないと思います。
私は娘たちが大好きだけど、それを口に出してちゃんと認識してもらっているか、マイナスの言葉の方が多くなっていないか、そんなことをあれこれ考えてもみたけど、やっぱりこれが一番なんだね。
思いっきりギューッとハグ。
これで全部伝わるよね。
今年の冬は11歳という大人の階段のスタートラインに立った娘を、何回ハグしただろうな。
時には私が涙を流し震えながら、時には涙で震える娘を包みながら。
そんな冬を越えたから、私も娘も最高の笑顔でハグしあえるね。
これで終わりじゃない、まだまだ永遠に続く私たちの道。
いつでも全力で最善の道を探っていけるように、お互いに強く生きる力を養っていこうね。
なんてキレイに締めようとする私でした♪
まとめ:冬の肌荒れに毎年悩まないためにこれからも心と体の栄養補給を
家庭において常備すべき大事なもの。
それは人それぞれ違うかもしれません。
今のところ我が家は、良質の塩と松オイルとココナッツオイルと乳酸菌液とマグネシウムと、
底なしの愛情です。
愛というと嘘っぽく聞こえるかもしれないけど、それがないとどんな緊急事態も乗り越えていけない気がしています。
人の原動力は何でしょう?
ここまで読んで下さった方も、ぜひ自分の心に答えを描いてみてください。
想念は事象を生む。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。