ー本記事は2019年5月15日に公開済みですー
薬草茶が好きでよく飲んでいますが、自分で採ってきた野草を乾燥させたものや、近くの産直に売っている農家さんが作った薬草茶だから「飲みたい」と思ってきました。
なので、「なた豆、なた豆」と世間が盛り上がっていても、
その「なた豆」って何なん?
という気持ちの方が強く働いて、あまり知りたいとも飲んでみたいとも思っていませんでした。
自分が知っている植物がお茶になっていて、それらにいろんな効能があるのならば、飲んでみたいとも思いますが、全く知らない植物がお茶になっていても、特になんの感情もわかないですよね。
よく歯磨き粉などに含有されていて、歯周病に効き口臭が消える!?とか?
またまたぁ、そんな大げさな〜。
それくらい興味がなかった「なた豆茶」ですが、いろんな薬草茶を飲んでいるとやはりそれらと一緒に並んで売られているお茶に目がいくのも事実なのです。
「なた豆茶かぁ、興味ないけどなぁ、どこ行ってもあるよなぁ。物は試しで飲んでみよかなぁ」
ということで、軽ーくなた豆茶生活始めました。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
飲み始めてまだ1週間ほどしか経っていないその「なた豆茶」についていろいろ調べていくうちに、やはりこいつはすごいやつ、と思わざるを得ない効能がたくさん出てきました。
では、謎の植物【なた豆】について詳しくみていきましょう♪
なた豆ってどんな植物?
なた豆が豆ということはわかるのですが、食べたこともないし実物を見たこともほぼない、その謎の実態に迫ってみましょう。
なた豆は豆界のジャイアント
まず、なた豆茶の新聞広告写真、これを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
でっかーい鬼の金棒みたいな、何十センチもあるような物体を持った男性がよく載っていますよね?
あれ、あの物体を煎じたお茶、飲んでみたいと素直に思いますか?
私は、あの見た目がちょっと無理でした・・・。ほんで本物なのか?あれは。合成じゃなくて?
なんか人間が食べる豆ではない、巨大な怪物が食べそうな豆、「ちょいキモ」じゃないですか?
マメ科1年草としては最大級で、丈は5メートル以上、さやは60センチにまで大きく太く成長します。参照:ヨシトメ産業株式会社
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そんな5メートルを超えるようなものを、豆として農園で栽培しているのですから、ちょっと異様な光景ですよね。
しかし、そのジャイアントななた豆はグングンと勢いよく成長しみるみる大きくなり、地方によっては絶え間なく花が咲くというほどに、生命力は目を見張るものがあるです。
その“天まで伸びそうなくらいの不思議な豆”が『ジャックと豆の木』のモデルになったとささやかれるのも納得ですね。
日本での主な生産地である鹿児島県では、
〈縁起の良い豆、商売繁盛のお守り、子孫繁栄の縁起物〉
として親しまれてきたと言われています。
私もあなたも知らず知らずのうちに口にしていた!?
なた豆って食べたことあります?
私はないですー。
と思っていたのですが、小さい時から普通に食べていたんですよ!
『福神漬け』で!
あのカレーの添え物として欠かせない赤い漬物「福神漬け」の中には、このなた豆が含まれていたんです。
七福神と同じ7つの食材が使われている「福神漬け」ですが、
- ウリ
- レンコン
- シソ
- カブ
- ナス
- ダイコン
- なた豆
が入っています。
こんな形↓↓↓でカットされているんですね。
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ただ、こちらに入っているなた豆は、成熟したジャイアントではなく、まだ未熟な小さいものです。
10センチほどに成長した時点で収穫し、それを一度塩漬けにしたうえで塩抜きしたものを、ほかの野菜と一緒に漬け込みます。
福神漬けは、発明されてから120年が経過しているというので、もう日本人のDNAにはなた豆のそれが染み付いているのかもしれませんよ・・・。
漢方薬だったなた豆
なた豆の原産は熱帯アジア・熱帯アフリカです。
日本に近いところでは、比較的暖かく肥沃な大地であった中国の長江流域および南方各省で栽培されていました。
薬膳の食材、また漢方生薬として大変重宝していたという記述が残っています。
明の時代、過去最大の薬学著作と言われている『本草綱目』には、
「腎を益し、元を補う」とあります。
病気に負けないような免疫力を養い、常に「良い気」が回るような作用があるとされていたのかもしれませんね。
また、「脾を健やかにし、腎を補い、寒を散らし、腸胃を刺す」ともあります。
そんなありがた〜い植物が日本に入ってきたのは江戸時代といわれています。
最初の頃は雑穀として栽培されていたそうですが、縁起の良い食べ物として、たびの出発前に食べたり、なた豆を持って旅に出たりしていたと言われています。
なた豆お守り、旅のお供にいかがですか?
なた豆茶の効能
なた豆ってすごい生命力にあふれたジャイアントだったんですね。
枝豆では有名な新潟ですが、あまりこの辺でなた豆は見かけません。
温暖ではないですからね。
主に、鹿児島地方と、鳥取、兵庫などで盛んに栽培されているようです。
そう、兵庫!私の地元!そこの道の駅で見つけた「なた豆茶」を買ったのです。
なんとなくいろんな効能があるのは知っていましたが、そのダントツの効果が「膿出し」だとわかると俄然試したくなりますよね。
【カナバニン】が体に溜まった膿を出す!?
その昔は『膿出し豆』とも呼ばれていたくらい、このなた豆には体に溜まった膿を出す効果が高いのです。
体に膿が溜まるという主な症状は、
- 副鼻腔炎
- 蓄膿症
- 歯槽膿漏(歯周病)
- 痔瘻
などがあげられます。これはどれも大変な不快を伴うものではないですか?
私もよく鼻が詰まり、ひどい時は上顎から頬骨あたりまで膿で痛みます。
戦いのために、血流をその戦場に向けて集結させ、炎症を起こします。そして白血球の活躍とともにどんどん膿が作り出されていくのです。
この膿がスムーズに排出されれば良いのですが、炎症がひどいと生産に対して排出が追いつかなくなります。
そして溜まっていった膿がどんどん骨や筋肉を圧迫し、ひどい鈍痛を伴うのです。
そうなると気分も滅入り、免疫力も上がっていきませんよね。
できるだけ、膿を素早くスッキリと排出したいものです。
このなた豆に含まれる【カナバニン】という成分が有効に働いてくれると聞いたら、ぜひ試してみたくなりますね。
膿がなかなか排出されないのは、血流が悪くなることも原因の一つです。
血行を良くし、免疫を高めることで症状が早く治ることにつながるのですね。
副鼻腔炎に効いて口臭がおさまる!?
口臭の原因は様々ありますが、口腔内に最も近い副鼻腔内、そこに膿が大量に溜まったままなかなか排出されないでいるとどうでしょう?
臭いそうですよね。
さらに、虫歯や歯槽膿漏、大きく言えば歯周病も口臭の原因になります。
これらはウィルスや細菌が原因で炎症が起こっていると考えられます。
なた豆に含まれる有効成分が炎症を抑え、血流促進により膿をスムーズに排出してくれるとしたら、こういった症状もおさまってくるでしょう。
【ウレアーゼ】で腎機能アップ!
【ウレアーゼ】という酵素は、尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する働きがあります。
ウレアーゼが不足すると、腎臓のこの分解機能がうまく働かなくなり、様々な不調が起こります。
- 体内の老廃物がうまく排出されない
- むくみが生じる
- 関節炎・高血圧・糖尿病の誘発
- 慢性腎炎・尿毒症
あまり意識をすることがないウレアーゼですが、これが十分に足りている腎臓はきちんとその機能を果たしてくれ、老化とともに衰える腎機能の活性化にもつながるでしょう。
ミネラルバランスの良いなた豆
ミネラルとは、人体にどうしても必要な成分です。
しかし、体内で作ることができません。
いろんな食材に、いろんなミネラル成分が入っていますが、このミネラルをバランス良く取り入れることが大事な要素となってきます。
このなた豆の種子には、
- 亜鉛
- 鉄
- マグネシウム
などのミネラルが、大変バランス良く含まれているので、煎じたものをお茶にして飲むなど、毎日の習慣にすると効果的だと思います。
まとめ
やはり、ブームと言えるくらいの広まりを見せる「なた豆」には、多くのありがたい効能がありましたね。
特に、副鼻腔炎などの症状には本人もびっくりなくらい効果があるそうです。
なた豆茶を飲用した数日後には、みるみる鼻の膿が出てくるそうで、薬で抑えていた症状も、薬いらずになるまでに回復したという声もありました。
薬で対症療法するということは、結果的に血流を阻害し、様々な副作用を産むことになるのはわかっています。
それならば、天然の生薬から取れるこういった有効成分をうまく利用して、今までの不調をいい形で解消できることの方がいいに決まっていますね。
我が家も最近始めたこのなた豆茶生活、詳しいレポとおすすめのお茶はこちら↓↓↓にまとめています。
のぞいてみて下さいね♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。