ー本記事は2019年5月1日に公開済みですー
病気の時に心の底から笑えることってあるのでしょうか?
病は気からといいますが、実際自分が難病にかかったときに、果たして笑えるでしょうか?スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
病気というものの仕組みについてあれこれと調べていると、今までの常識とは全く違う観点で病気をとらえ、さらにそれによって病気を克服してしまっている事例にぶち当たったりするのです。
病気の時だからこそ、腹を抱えるほど笑うことを意識した人がいたんです。
今回は、
- 病気の時に命がけで笑い、そして克服していった人の話
- 笑いと長寿の関係
についてまとめてみたいと思います。
難病である【膠原病】を【笑い】で吹き飛ばした男
出典: wikipedia
だんだん本当にそうかもしれないなぁと思うようになってきました。
そう思って調べていると、薬なしでは治せない難病といわれている病気でも、実は薬なしでも治る、なんてことにぶち当たったりするのです。
難病といわれている『膠原病』を薬なしで治した男の名前は「ノーマン・カズンズ」です。
ノーマン・カズンズがかかった病気とは
【ノーマン・カズンズ】氏をご存知でしょうか?
本人が、笑いによって病を克服したという経験から書かれた本であり、これをきっかけに世界的に「笑い」に対する医学的研究が始まっていったといわれています。
結構有名な話かもしれませんね。
私は本やネットからそのことを知りましたが、そう古くない、ほんの何十年前の話にしてはあまりその研究は進んでいないように感じます。
もしくは、それを証明することがかなり難しいのかもしれません。
カズンズ氏は、1964年ロシアの視察旅行から帰ってきてから体調を崩します。
50歳の時でした。
発熱と全身の強い痛みに襲われ、まるで火でもつけられたような炎症が起こったのです。
知り合いの医師に診てもらったところ【強直性脊椎炎】と言われました。
そんな病気を告げられた彼が思ったこととは、
「どうせ治らないんだったら、自分の思い通りに治療してみよう」
だそうです。
ここに、根っからのジャーナリスト精神を感じますね。
薬が効かないからこそ病気に向き合えた
さらに、カズンズ氏は薬に対するアレルギーを持っていたのです。
そのため、あらゆる薬でアレルギーが出てしまうという悲劇にも見舞われます。
しかし、これは単純な悲劇ではありませんでした。
探究心の強いカズンズ氏は、
と、全く諦めることをしなかったのです。
真正面から病気に向き合い、さらに当時の医療現場の常識とは違った観点で自分で調べていくのです。
まず、
- 発病したときの自分の状況
- この病気の真の原因は何か
- 自分の体に必要なものは何か
こういった観点から、医学書や論文などを読み、調べに調べるのです。
点と点が線になる
すると、自分が医療ジャーナリストとして活動してきた経験がむくむくと顔を出してくるのです。
これらをひっくるめて、
という結論に至るのです。
もう、この時点で病気に勝っていますよね。
こういう発想の転換と前向きな姿勢で挑めば、体もちゃんと応えてくれるでしょう。
そして薬なしで完治!
しかし、カズンズ氏の体は寝ていても痛むという地獄でしたよね。
そこで、ただ「笑う」ことを優先して闇雲に実行するのではなく綿密な計画を立てたといいます。
ことに気づいたため、これをとことん継続するのです。
さらに書籍でユーモア全集などを読み、常にポジティブな感情を持ち続けたといいます。
そうすると、痛みが和らぎ眠れることが多かったそうです。
それは血液の数値にもきちんと現れていたのです。
「笑い」の直後に、1時間あたりの血沈が5ミリほど低下していたのです。
さらに続けていくと、1時間あたりの血沈100ミリ以上だったのが、80ミリにまで低下したのです。
こうして、氏は全く薬を使わず、主治医がサジを投げた難病を自身の柔軟な発想力で吹き飛ばしてしまったのです。
そんな氏が残した言葉をご紹介しておきます。
「生きる意志を持っていたことが最も重要なことだ」
「この病気が不治であるとは信じなかった」
「生命力というものは、この地球上で最も理解されていない力かもしれない」
引用:高田明和著書『脳とこころがホッとする健康学』
ユーモアのセンスがあれば長生きできる!?
笑うことでガン細胞が消滅するという話は有名ですね。
たしかに、いつも「なんか面白いことないかなぁ」とか「なんか面白くしてやろう」という視点を持ち続けている人って若々しいですよね。
そして、人を笑かすことで自分も笑えるし、自分が笑われることで人が笑う。
いやぁ、ボケとツッコミのセンスがあれば、単純に元気に長生きできるんじゃないかと思えますね。
笑い話を発表し合うという治療法
岡山県倉敷市のクリニックにはあるユニークな試みをしている医師がいるといいます。
それは「生きがい療法」と呼ばれるものです。
そのクリニックの伊丹仁朗医師が考案したもので、
という試みです。
そのひとつに「ユーモアスピーチ」というものがあります。
医師を含め、闘病中の患者さんたちが病院内で発表会をし、みんなおもしろい話を一生懸命に話し、聞いている人たちがドッと笑い出すというものです。
聞くだけでは、なんかしらけそうなイメージですが、これがなかなか楽しく盛り上がるそうなんです。
しかも、この突拍子もない企画を医師の趣味でやっているだけではなく、ちゃんとその全てに意味があるのです。
- 話のネタを探して毎日周囲に注意を払うようになる
- ウケる構成にしようと創作意欲を掻き立てることになる
- 話をする時には集中して話そうと努力する
- 自分の話で人が笑ってくれると役に立ったという手応えがある
- 人前で話すという緊張が程よいストレス経験となりそれを対処できるようになる
病人がただベッドで薬と食事だけの毎日を過ごしていたら、治る病気も治らない気がしますよね。
こうして何かに打ち込み、明日への生きる力になるということはとても合理的で簡単な治療方法な気がします。
そして伊丹医師は、これらの療法がただ患者を前向きにさせ快活になっていくという漠然とした効果だけでなく、
と考えるようになるのです。
【吉本新喜劇】鑑賞後の血液成分がすごいことに!
誰も文句のつけようのない笑いのメッカ、大阪「なんばグランド花月」である実験を試みたのです。
これを被験者の方に鑑賞してもらい、その前後の血液成分の変化を見るという実験です。
その成分のひとつは「ナチュラルキラー細胞」です。
結果は、
もうひとつの検査は、CD4/8です。
こちらの結果も、
同じように「笑い」が体に明らかな良い効果をもたらしたことが証明されたのです。
もう笑うしかないですね。
史上最高齢のフランス人も笑っていた
122歳まで生きた、フランス人の「ジャンヌ・カルマン」さん。
この方のライフスタイルは決して健康に良いものばかりではありませんでした。
- 1週間に1キロのチョコレートを食べていた
- 20代から喫煙し、タバコに火をつけてくれる介護者を気遣って117歳で禁煙した
- ワインも大好きだった
ちょっと普通ではないような気がしますが・・・。
こんな破天荒な彼女がここまで長生きできたのはなぜか?
85歳でフェンシングを始め100歳まで自転車に乗っていたから?
114歳まで歩行していたから?
もちろんそういった、好奇心旺盛な一面やポジティブな思考も長寿に一役買ったと思いますが、やはり最大の決め手は、
という意識ではないでしょうか。
【笑いによる免疫力】まとめ
お笑い怪獣明石家さんまさん、彼が病気になるなんてちょっと想像できません。
多分体の中の細胞が、他の誰よりも生き生きと快活に働いているのではないでしょうか。
食べ物や空気だけではない、精神的な要因によってもきっと細胞は一喜一憂するのでしょう。
いつも笑っている人の細胞は、いつもしょんぼりしている人の細胞より元気なんだろうなと思います。
健康維持に関する豊富な知識や知恵を持ち合わせていなくても、
無料で、
道具も使わず、
どこでも、
誰でも、
今からでも、
始められる全く副作用のない治療法。
まずはベタな「吉本新喜劇」からいっときましょか。
久しぶりに見た「ごっつええ感じ」もかなり笑いを頂けましたよ。
4歳児が1日300回笑うところ、大人になると1日15回になってしまうのです。
これは強制的に笑いを生活に取り入れていかなければ、細胞がどんどん弱っていくかもしれませんね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。