ー本記事は2019年12月18日に公開済みですー
肌は排泄器官です。
それはもうみなさんご存知ですよね。
では、肌が腸の延長で、腸が裏返った状態が皮膚であるというのは?
腸管が口から肛門までつながっている、たしかにそうかもしれませんね。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
体内に入ってくる毒、もうそれは避けようがないのが現実です。
食べ物も空気も水もストレスも、すべてに毒はありますから。
しかし、体はそれをちゃんと排泄しようとしてくれます。
本来、口から入った毒はその管の出口である肛門からお便として出てくれるのが理想です。
でも、管の途中の腸というところで消化・吸収作用がうまく働かなかった場合、解毒作用がちょっと手荒になってしまうこともあるんですね・・・。
例えばアトピー性皮膚炎のような症状となる場合とか・・・。
肌にアトピー症状が出る本当の原因は何?
アトピー肌の根本的な改善に欠かせないことが、ステロイド剤や保湿剤などを止めることですが、もっと初歩的に見直さないといけないことがあるのです。
それは、
「肌がそういう状態になる原因はどこにあるのか」
ということです。
排泄器官である肌から出ようとしているもの、それが何か、
また、なぜ肌から出ようとしているのか、
ここは無視できません。
体内に毒が溜まりすぎた
人間の体に毒が入ってこない日はないでしょう。
水と空気と土が汚れていないところに住めれば別かもしれませんが、いまの日本ではちょっと難しいですよね。
ちょっとずつ蓄積している毒、これは目には見えないかもしれませんが、確実に私たちの体内に蓄積していることでしょう。
避けられない毒、それ以上に人間が自らせっせと取り入れている毒が多すぎるのです、この世界は。
- 薬
- 農薬
- 添加物
- 砂糖
- 小麦
- 人工的油脂
- 加工食品
- ストレス
もちろん、こんなもんじゃないでしょうね。
腸内の善玉菌フローラが崩れた
生まれてからたった3年の間に、その人の一生に関わる腸内フローラが形成されるのです。
これは、その後何十年とその人に影響を及ぼし続けます。
この時にできるだけ多くの有用菌を腸内に棲みつかせることが一番大事ですね。
「きたない育児」
これができなかった場合、その後いろんなものを腸壁から血管にダダ漏れさせてしまう可能性もあります。
腸という、吸収作業が行われるところが安定していない状態、これは血流にのっていろんな毒素が全身を巡ってしまうということなのです。
また、消化活動も滞ってしまったら・・・排泄できないものがどんどん蓄積されていきますよね。
腸内フローラをガラリと変えることはとても難しいですが、数少ない善玉菌を活性したり増やしたりすることは不可能ではありません。
まずそこに着目できるかどうかが、肌の症状の改善にかかっているのです。
体内のホルモンバランスが崩れた
肌のちょっとしたかゆみや乾燥、それを必要以上に気にして早々に皮膚科を受診してしまったら?
はい、ステロイド剤入りまーす。
その、ただの季節の変わり目に出ているだけの肌ストレスの症状に、体のホルモンに直接作用するほどの強力な薬が必要だとは、到底思えません。
しかし、これがまた、簡単・早く・すっかりきれい、と魔法のように効くので、ついつい使ってしまうのです。
でもそれは肌以外のところでかなり体のメカニズムを狂わせているんですよね。
長期使用のステロイド剤をやめた時に出る「リバウンド」、これがその証拠です。
体の大事なホルモンを人工的に添加しているので、いざそれをやめたら体が異常反応するのは当然です。
そのときにステロイド剤が「ただのまやかし」だったと気づいても遅いのです。
目の前の症状だけでなく、体全体を通して自分を観るということを心がけることが大事ですね。
アトピー症状は体内の解毒作用の最終段階
毒が入ってきたり、
血流を阻害するようなことがあったり、
腸内細菌を死滅させることがあったり、
ホルモンバランスが崩れることがあったり、
そんな波乱万丈なことが次々と起こる体ですが、それでも一生懸命にそれを受け止め、できるだけ毒を排泄しようと頑張ってくれています。
病気になったりアトピー性皮膚炎になったりするのは、その現れなのです。
体内で処理できなかったり、きちんと排泄できなかった毒を、肌という最終的な排泄器官から出そうとしているのです。
ここからは、私が考える体内の解毒現象【三段作用】を見ながらそれを確認していきましょう。
第一解毒『便や尿』
解毒や排泄に関しては、食べたものなどの腸内での消化・吸収のされ方がポイントになります。
腸壁がしっかりと有用菌に覆われていて、栄養素もしっかりと吸収されれば、不要な老廃物はきちんと体の仕組みに沿って排泄されるはずです。
単純に尿や便で毎日しっかり出せていれば問題ないでしょう。
では、腸壁が隙間だらけだったり、悪玉菌が多かったりすると?
未消化のタンパク質などが簡単に血流にのって全身に運ばれてしまいます。
第二解毒『腎臓や肝臓』
腸壁の隙間からすり抜けてしまった物質を、今度は腎臓や肝臓で処理しようとします。
本来なら腸内で処理されるはずのものが、直接肝臓や腎臓へ送り込まれるわけですから、当然肝臓・腎臓は疲弊してしまいますよね。
食べ物だけではなく、皮膚から入ってくる経皮毒なども肝臓などが請け負って処理しているのですから、オーバーフローは否めませんね。
次第に肝臓だけではどうにもならなくなるのです。
第三解毒『皮膚からの排泄』
体は本当によくできています。
きちんと分解されていない、いわば体にとって害となり得る物質を解毒しようと必死に働いてくれているのですから。
その証拠がアトピー性皮膚炎などに見られる強烈なかゆみなのです。
肝臓や腎臓で解毒しきれなかったものが、血流に乗って全身を巡ると、これを「異物」ととらえる抗体が過剰な免疫反応を起こし、かゆみを引き起こすのです。
この過剰免疫力が働くおかげで、地獄のような痒みと肌のひどい炎症という過酷な試練を与えられるのですが、これはただ闇雲に起こしているものではありません。
「かゆみ」は本人の爪によって肌に傷をつけさせるために起こっていて、そこにできた傷から老廃物を出すという目的がちゃんとあるんです。
まとめ
体の機能に沿って、こうして解毒の三段階を踏むことは大切なことなのです。
最終的にアトピーなどの強烈な皮膚炎となることは辛いしできれば避けたいですが、内臓がきちんと機能していなかったり、腸内環境がもっと悪化している場合は、皮膚に出るはずのものが他の臓器に隠れてしまうこともあるのです。
体の処理班は肌以外のどこに処理を任せると思いますか?
それは脂肪の多いところです。
そう、脳・子宮・胸・前立腺なんです。
目に見えず、痛みやかゆみという実感も伴わないこの毒素の蓄積は、最終的に細胞レベルで悪さをし、もっと大きな病気を引き起こす可能性もあるのではないでしょうか。例えばガンとかね。
目に見えて気になってしまう肌の症状、そればかりにとらわれず、肌と繋がっている器官である腸内や菌群の方に意識を向けてみることも大事ですね。
アトピー症状は2〜3年かけてゆっくり浮上してくるともいわれています。
今の生活の影響が2年後の自分を作っていると思うと、まさに自分で自分を痛めつけていると自覚しやすいですね。
やはり、目に見えないところに本質があるのではないでしょうか。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。