自身がアトピー性皮膚炎であり、ステロイド剤を小さい頃から使い続け、二十歳になる前、ついにリバウンド地獄を味わいました。
そこからは人生で一番「旬」であると言われている花の売れどきを、いじけ虫で引きこもって過ごしていた私ですが、ある時から「自分でこの症状をなんとかする」と心に決め、いろんなことを試してきました。スーです。
本日もお越しいただきありがとうございます。
その最初のとっかかりが「玄米を食べる」というシンプルなものでした。
今ほど玄米食が一般的ではなかった頃だったので、病人食のような印象でした。
それでも「玄米」のデトックス効果を知ってから、せっせと炊飯器の玄米炊きモードで玄米を炊いて、固いなぁと思いながら食べていました。
現在の炊飯器の「玄米炊き機能」は随分良くなっているのかもしれませんが、玄米という固い皮に覆われた未精製の穀物を炊くには、やはり「ガス火」がいいと思います。
病気を治したり、健康を維持するための玄米ご飯の食べ方はちょっとめんどくさいと感じるかもしれませんが、まずはたったひと手間をプラスして、体にもお口にも旨い「玄米ご飯」を食べてみませんか?
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玄米はそのまま炊いたら「毒」?
玄米の強力なデトックス効果は確かにあります。
ただし、玄米をそのまま炊いて食べると、良いものと悪いものどちらも体の外へ出そうと働きます。
玄米菜食やマクロビ食を忠実に実践している方の特徴として、ちょっと不健康そう…?に見えてしまうってことないですか?
何を隠そう私もそうでした。
痩せていて艶がなく色黒の傾向があると思います。
一概にはいえませんが、それは玄米をそのまま炊いて食べていることによる「害」の現れではないかなと思うんです。
健康を目指してまっしぐらなはずが、気づけば不健康に…、そんな悲しい結果にならないよう、「玄米」というものをちゃんと理解して、そのシステムに沿った食べ方をすることが大事ですね。
【アブシジン酸】の発芽毒
植物の種である「玄米」にはその子孫を守るため、容易に動物に食べられないように自ら身を守るシステムが備わっています。そのシステムが働き「毒」となって人体にも影響を及ぼすといわれています。
それが発芽抑制因子といわれている【アブシジン酸】という物質の働きです。
発芽抑制因子とは・・・土の上に落ちても腐ることなく、やがて発芽に適した季節にきちんと発芽できるように、栄養成分を自らの中に閉じ込めたまま外に出さないメカニズムです。
引用:住まいの情報メディア『住育ライフ』
【アブシジン酸】は人体にとって大変重要な細胞小器官である『ミトコンドリア』に悪影響を及ぼします。
玄米をそのまま炊いて食べている人は、もしかしたら「玄米のせいで体調を崩している」かもしれないのです。
消化しにくい玄米
玄米は白米と違って、その周りを硬い殻で覆っています。
それにより玄米自体の身は守られているのですが、そのままでは食べる側にとっては都合が悪いのです。
玄米を覆っているのは「糠」です。
この糠はたくさんの栄養分やまた毒になるようなものも含んでいて、そこには食物繊維も含まれています。
しかし、この糠由来の食物繊維というのが厄介で、普通のものよりも構造がガチッと強固なのです。
なので、食物繊維の効能である老廃物の排出や血糖値の上昇抑制などの恩恵を受けるどころか、米の旨味や栄養を中に閉じ込めたままうまく消化されずに、そのままの状態でお便になって出てきたりしてしまうのです。
ああ、もったいない…。
農薬の影響は白米よりも玄米の方が大きい
これはイメージしやいことかもしれませんね。
玄米の外皮にある「胚芽」に農薬がたまりやすいので、その外皮を剥いだ状態の「白米」はその害を受けにくいと言えます。そして、玄米をそのまま何の工夫もせずに食べるとなると、農薬もそのまま一緒に体内に取り込むことになりますよね。
これでは玄米より白米を食べている方が健康なんじゃないかと思われがちですが、単純にそうとも言えないんです。
白米は微量栄養素のほとんどない「糖質」のかたまりです。血糖値の上昇も決して緩やかとは言えません。制限した方がいい体質の人は少なくないでしょう。
また、食事の際には副菜などで足りない栄養素を補わなければいけませんよね。献立にあれこれと品数を増やす傾向になっているのは、白米が原因ではないでしょうか。
一方、玄米は白米の何倍もの栄養素を含んでおり、抗酸化作用、解毒作用、アンチエイジング効果が優れています。毎日の食事でこれだけのありがたい恩恵を受けられると、細胞も生き生きして元気に過ごせそうですね。
ただし、糠の胚芽には「フィチン」が含まれており、このフィチンによる強力な吸着効果で農薬という「毒」を引き入れてしまうのです。
そのまま食べたくはないですよね〜。
でも、この「毒」を排除することができるとしたら?
例えば無農薬有機栽培の「白米」を頂くより、「玄米」の方が体にいい効果をもたらしてくれるかもしれません。
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玄米を「毒」から「旨いご飯」へ
では、一体どうしたら玄米を「毒」から「旨くて体に効くご飯」へ変えることができるのでしょうか?
それは結構簡単なことなんです。
これをするだけで、美味しく健康的な玄米ご飯が食べられるのですから、もう今日から実践するしかないですよね!
フィチンの解毒作用
玄米の「フィチン酸」、これが”悪”だとして食べるのを控えている方もいるかもしれません。
そんな方に朗報です。
玄米には「フィチン酸」は含まれていない説が!?
玄米を始め、植物の種子類には「フィチン酸」ではなく、「フィチン」があるだけというのです。
この違いわかりますか?
私も自分で調べて考察しただけなので「絶対そうだ」とは言い切れませんが、今のところこのような解釈が最も有力なのかなと思います。
参考サイト:20代の大腸がん闘病記
[玄米の中のフィチン]・・〈フィチン酸+様々な栄養成分〉が結合した状態
↓
[体内に入ったフィチン]・・〈フィチン酸〉+〈様々な栄養成分〉2つが分離した状態
このように、体内で「フィチン酸」と「栄養成分」が分離し、単独になった「フィチン酸」は、今度はミネラルなどと再結合し、また「フィチン」に戻るのです。そして結合したミネラルは体内に吸収されます。
よく心配される、玄米の「フィチン酸」によるミネラル欠乏症も、この仕組みが本当なら起こり得ませんよね。
『フィチン酸のキレート作用によるミネラル欠乏のリスクはない』
『ミネラルと結合したフィチンはその結合を簡単に離し、離れたミネラルが体内に吸収されることが示されている』
『フィチン酸がある方がミネラルを吸収しやすい』
『玄米よりも小麦やゴマ、大豆などの方がフィチンを多く含んでいる』
引用:20代の大腸がん闘病記
などの内容の論文はたくさんあるんです。
そしてこの「フィチン」は体内の不要な物質を吸着して排出してくれ、さらには体内の酸化を防いでくれるというからアンチエイジング効果もバッチリですよね!
良しとする説と悪しとする説、同じ成分の解釈がここまで両極端であるということは、何を意味するのでしょうか・・・。
どちらの説を信じるかは自分次第ですね。
GABAを摂取しやすい「玄米」
よく聞く物質ですが、歳と共に少なくなってしまうとは悲しい事実ですね。
GABAの効果はたくさんあって、
- リラックス効果・・ドーパミンの分泌を抑える
- 血圧低下・・腎臓の働きを良くし、塩分をきちんと排出してくれる
- 肝臓機能を高める・・血中のアルコール濃度を抑える
- 糖尿病・動脈硬化・肥満を防止・・血中コレステロールやや中性脂肪を抑える
- アルツハイマーの予防・改善・・脳の血流を良くし、脳への酸素供給量もアップ
- 睡眠改善・・睡眠中にGABAが体内で作られるので、落ち着いて眠れる
どれも中年期以降に注意したい症状ばかりです、GABA、摂りましょ!
GABAが最も効果的に摂取できる食品は「玄米」だそうですよ。
「水」に浸ける
これまでに出てきた全ての「毒」を帳消しにし、さらに先述のGABAを増やしてくれる方法とは・・・、
ズバリ「水に浸ける」ことです。
もっと具体的にいうと「発芽させる」ことです。
玄米は胚芽から芽を出しますが、その「発芽」を手助けをしてあげることで一気にいろんな不調和が調和となり、人体にとって大変有効な食べ物にシフトするのです。
余談ですが、みなさんご存知のあのスティーブ・ジョブズさんは、発芽抑制因子が多く含まれた生アーモンドをこよなく愛し、よく食べられていたそうです。生のままではやはり「毒」となり得るのでしょうか…。
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まとめ
これが今の私の「玄米ご飯」の解釈です。
初めて玄米を食べた時には想像もしなかった「害」や「効能」がいろいろと出てきて驚きです。
浸水などしなくても十分美味しく食べられていた時期もありましたが、やはり「噛む」行為が尋常じゃなく要求されるのです。例えば一口30回噛む、なんていうのは甘すぎで、100回は噛みたいところ…。
そこが不完全では体にとってはいい影響が少ないかもしれません。
では次は、実際にどうやって玄米を浸水させて、何を使って炊けば美味しく頂けるかを我が家なりのスタンスでご紹介したいと思います。
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