ー本記事は2019年8月6日に公開済みですー
約15年ぶりに水着を新調しました。
といっても、基本は15年前のビキニを着るんですが、その上からスパッツやらラッシュガードやらで鎧をまとうために購入したのです。
なぜそんなマジ装備が必要なのかというと、小学1年生と3年生の娘たちが「泳ぎたいけど全然泳げない」のを克服すべく市民プールに通うためです。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
学校での水泳授業なんて、あってないようなもんみたいですし、夏休み中のプール解放もないという状況では、いつまでたっても泳げません。
スイミングスクールに通う?
週1ペースで泳げるようになるのでしょうか・・・。
ならば、私が一肌脱ごうではありませんか!
短期水泳教室で目の当たりにした光景
小学3年生にもなると、スイミング組とノンスイミング組、みたいなグループ分けによる格差授業が行われることもあるでしょう。
長女は今まで、泳げない自分というのをあまり自覚していなかったようでした。
水遊び程度の授業ばかりで、「水泳授業めっちゃ楽しい!」という印象が強かったのでしょうね。
今年はそれがやや違ったみたいで、「泳ぐ」というひとつの目標を持たざるを得ない雰囲気だったのかもしれません。
ちょうど、夏休みに入ってから連日集中して講座が受けられる「短期水泳教室」が始まることを知ったのです。
「行ってみる?」
「行く行く!行きたい!」
次女と合わせて合計11日間、連日の送迎を覚悟して、いざ申し込みコール♪
リラックスできる次女はなんとか泳げるように!?
まずは、「水慣れコース」という小学校低学年向けの教室から始まりました。
次女は顔つけも潜るのも全然平気!
息は結構長く続くほうで、13名の子供たちの中でもなかなかの出来でした。
案の定、途中から泳ぎ練習コースと水慣れコースという感じで2グループに分かれたのですが、泳ぎコースで頑張っていました。
先生が手を添えてくれたり、細かくアドバイスをくれたり、楽しい雰囲気を出すように努めて下さったおかげで、みんな楽しんでどんどん出来るようになっていきました。
最後には、予定にはなかったクロールの泳ぎ方までちょっと教えてもらったくらい、蹴伸びもバタ足もとても上出来だったのです。
先生のキャラもありますが、とにかく終始リラックスできるようなクラスでしたね。
水と戯れることの楽しさを体全体で味わえた、有意義な教室は4日間で幕を閉じました。
このとき舞い上がっていた私と次女は、
「最後にはクロールで泳げたー!」
なんてから騒ぎしていましたが、なぜか1週間後の市民プールでは常に水面下・・・。
終始優秀な潜水艦・・・。
時間の経過もさることながら、泳ぐことって、とてもメンタルと関係していることがわかったのです。
興奮しちゃう長女は息は続かず浮けず泳げず・・・
さて、次女の教室の後は長女です。
泳ぎが苦手な小学3年生から6年生までの、クロールの習得を目標にした教室。
蹴伸びやバタ足は、学校で合格したと豪語していたので、この教室でいけるやろと踏んだ私。
教室自体をとても楽しみにしていた長女。
次女の教室の後だけに、ほぼなんの心配もせずに行った初日。
あれ?
あれあれ?
あの子見てたらなんかソワソワする!?
まず、息が全然続かない...。
みんなで一斉に潜っても長女だけがすぐ上がってくる…。
それでも最初は、みんなあまり技術的な差がないように見えました。
極端に出来ないわけではないのですが、とにかく基本の「浮く」ができない状態なので、次々に新しいことを教えられてもそれはついていけませんよね。
「あー、置いていかれてるなぁ・・・」
これ、親が見学しないほうがいいですね。なんか余計な心配をしてしまいます。
水泳教室コーチのアドバイスを盗もう
でもね、先生ってすごいなと思いました。
いくら長女の息が続かなかろうが、蹴伸びがうまくできなかろうが、バタ足しながらどんどん沈んでいこうが、それを直で指摘しないんですね。
まずできているところを褒め、その上でピンポイントでアドバイスをくれる、決して「〜ができてない」とは言わないんです。
これは、親が教えてもうまくいかない原因のひとつかもしれません。
だって、つい感情からの言葉が先に出てしまいますから。
この先生の姿勢には勉強させられました。
子供だって、一生懸命ですもんね。
でも、おそらく長女のように基本ができていない子を特別に指導するという余裕まではないのでしょう。
どちらかというと、クロールを早く習得した子からどんどん長距離を泳がせる方向にシフトしていく雰囲気が感じられました。
親としては、もっと厳しくしてくれてもいいから、なんとか基本を身につけられるように徹底的に指導して欲しいですけどね…。
ならば仕方がない、私が一肌脱ごうではないか!
その頭で、見学の間中先生の発言をしっかりと頭に叩き込み、娘にも先生からのアドバイスを聞き込み、それを元にママによる水泳教室オープンです♪
「浮こうとすれば沈み沈もうとすれば浮く」それが水泳
娘の様子を何日間か見て、私もだいぶわかってきました。
自分自身、スイミング教室に通っていなかったので、出来る子との差があったことは確かですが、とにかくプールに入れる回数がいまなんかより断然多かったのです。
見よう見まねで練習しているうちに、ふとしたきっかけで泳げるようになれました。
この一線を超えさえすれば、あとは自分が理想とするフォームをひたすら練習することができるのです。
当時の自分と比較したり、目の前でどんどん沈む娘を観察したりして、浮くことの大前提がわかった気がするのです。
それを踏まえて、3人で市民プールで特訓してきましたよ♪
「浮くぞ」と思うほど頭も足もどんどん沈む
とにかく、1にも2にも「脱力」です!
私も、学校ではできなかったことが、友達とのプール通いという最高のリラックス&ワクワク状態ではすんなりできた覚えがあります。
「泳ぐようになるぞー」
「絶対泳ぐぞー」
「浮くようになるぞー」
「なんで沈むんだ!?」
「沈まないようにしよう」
などと、浮くや沈むやに気持ちを奪われている時点で「浮かない」ものなのです。
これは精神論の話ではなく、その気持ちによって体がこわばり筋肉が収縮し、無駄な力が入ることが必然だからなのです。
「気合だー!」は陸の上だけで結構なのです。
特にガリガリの長女はただでさえ浮きにくいでしょう。さらに呼吸も弱いとなれば浮き輪代わりの肺に空気を溜め込めません。
いろんな要因があって、やはり「浮けない」のです。
私も最初は、あまりにも沈んでいく2人を見て不思議で不思議で、つい「なんで?」「なんで沈むんやろ?」「ママにはちょっとわからんなぁ」とお手上げ状態でした。
足が浮かないならまだわかるのです、重心の問題もありますからね。しかし、頭からどんどん下降していくんですよ。意識して潜水してるようにしか見えない…。
これもやっぱり「力み」が原因だと思いました。
蹴伸びよりもバタ足よりもリラックス
ママとプールで泳げる、ということが彼女たちの気持ちを上げるのはいいのですが、とにかく見て欲しさのあまりいろんなことをしたがります。
「ママ見ててね!」
「ほらできるんだよ!」
「今できたでしょ!」
と、見て見て見てのオンパレード。
でもね、蹴伸びがいくらうまくできても、バタ足が上手にできても、浮けなかったらダメなのよ・・・。
ただ浮くとか、ただ潜るとかの退屈さに耐えられない様子。
これでは先に進まないと考えた私は、
「沈んでもバタ足がうまくできなくても、なんでもいいから、とにかく5mまで一息で行ってみよ」
と提案しました。
浮くや沈むや、バタ足や頭の位置や、そういうことを何も考えずに水と対峙してみてほしかったのです。
すると・・・。
お!なんか今浮いてたで!
頭がずっと出てたで!
「今なんか出来てたけど、なんか違いあった?」と聞くと、なんとその答えは、
「だって力抜いたんだもん!」
それやん!それそれー。
浮かない人はいない
気合を捨て、水に慣れ、何も考えず全身を水にゆだねられたとき、人は簡単に浮くのではないでしょうか。
泳げない
↓
自信がなくなる
↓
気持ちが縮こまる
↓
筋肉が収縮する
↓
体が硬くなってゆったりと呼吸ができない
↓
浮かない
↓
どんどん沈む
↓
浮かないと、と焦る
↓
水中が恐怖
↓
泳げない
こんなループにはまったら、それは泳ぐ泳がないの問題ではないですよね。
いろんな技術的なこともあるでしょうけど、まずは「リラックス」が一番大事だと思います。
娘たちには、
「布団で寝るときみたいに、気持ちいいーって、ふわーっていう感じで水に浮かんでみて」
と言いました。
あとは、
- 目線は床
- 背筋を伸ばす
- お尻を出さない
- 骨盤からゆらゆら揺らしてバタ足
くらいのポイント指導で、何回も何回もプールに入ることも大事ですね。
そんなことを続けていたら、いつの間にかめっちゃ泳げるようになるんです。
何はともあれ終始「楽しい!」とニコニコな娘たち
約1時間半に及ぶ、私による超初心者向け水泳教室、2人の生徒さんは8割がた水中深くで過ごしていましたが、とても充実した表情で陸に上がりました。
浮かない、沈むという俗に言う「カナヅチ」状態の娘たちを、なんとか「浮く」まで持っていきたい気持ちで、私もあれこれ細かいことを言ったと思います。
でも、こんなんでも、
「めっちゃ楽しかった!」
「ママ、明日は来れない?」
「また絶対来ようね」
「あー楽しかった!」
とても楽しい水泳教室だったようです…。
基本的に、できないながらも本家水泳教室も楽しんで通っていたので、水への恐怖などはないんですね。
ただ、同時に泳げないことへの悔しさもちょっと足りないのかも…。
それでもダメなら?
こういう感じで、気持ちも体も十分にほぐすことが、「浮く」ことへの第一歩かもしれませんね。
後半、やっと自力で浮くことをちょっと実感した長女は、力を抜くことを覚えたかもしれません。
しかし、これは教える方にとっても難しく、まだ1年生の次女は掴めないままでしたね。
そんなときは、「浮く」ことから一旦離れて、堂々とビート板や手添えなどで補助してもいいと思います。
息が続き、バタ足も覚えた次女は、ほんのちょっと私が手を添えるだけで余裕で8m過ぎくらいまで泳ぐんです。
娘が重ねた手を、手のひらで支えるだけ。決して握らせないというのがポイントです。
これだけでグンと体が浮かんでくるんですね。これも本家水泳教室から拝借した技です。
この、浮く感覚を体に染み込ませ、力の抜き方を自然に習得することで、時間はかかるかもしれませんが、いつしか補助なしで泳げる日が来るでしょう。
まとめ
海もプールも大好きな娘2人。
きっとこの気持ちと、プールに入る回数が増えることで、今年中には泳げるようになるんじゃないかなと思います。
この優秀な潜水選手が、いつの日か目をキラキラさせて「沈まずに25m泳げた!」と言うのかと思うと、ワクワクしますね。
そして、後に控える全く水に慣れない3女の行く末も気になるところです…。
市民プールのプールサイドが特等席・・・。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。