ー本記事は2018年5月12日に公開済みですー
ぬか漬けを仕込むのにいい季節になりました。
ぬか床を作るには、発酵がスムーズに進みやすい初夏がオススメです。
体に良くて美味しい、ご飯によく合うぬか漬け、これ以上の天然サプリはないんじゃないでしょうか。
ぬか床歴たかだか6年ですが、2歳の娘も毎日食べてます。スー@bacteria_suzuです。
本日もお越しいただきありがとうございます。
ぬか漬けは、毎日のかき混ぜや独特の匂いが敬遠される要因だとは思います。
しかし、一度コツをつかめば案外簡単に続けられるしなんといっても、
のですからやらない手はないですよね!
今回は、
- ぬか床の簡単な毎日のお世話
- 失敗したときの対処法
- 野菜の変身ぶり
の3点について詳しくまとめていきます。
ぬか漬けが生まれた日本
日本人はやはり最強の民族なんじゃないかと自負したくなるくらい、ぬか漬けを発明した人って凄過ぎます。
発酵の国「日本」では味噌や醤油などの発酵調味料が盛んに作られてきた歴史があります。
原料となる大豆や麦、玄米などは、そのまま使うと、植物が外敵から身を守るためにもともと持っている天然物質「フィチン酸」が毒素となり、ミネラルの吸収を阻害する恐れがあります。
それを
- 発芽
- 発酵
させたりすることで無害化でき、玄米などのいい栄養素もしっかり摂取できます。
そのことを知っていたのか、偶然なのか、家庭でぬか床や味噌などを作り続けてきた歴史があるということは、日本人の知恵の深さを思い知らされますね。
この時にぬか漬けが大流行したのではないでしょうか。
ぬかには本当にたくさんの栄養成分があり、捨てるにはあまりにももったいな過ぎるのです。
意外と簡単!ぬか床のお世話はズボラでOK!
ぬか床が一家に一床…、ないか…。
そんな世の中になれば、もっとシンプルに生きられる人が増えると思います。
では、あれこれ健康情報に振り回されているあなた、まずはぬか床を用意しましょう!
ただし、このスタート地点が一番ハードル高いんですよね。
私からすれば、ハンバーグやカレーライスや餃子などを作ることに比べて、楽勝です。
ぬか床は生き物なので、毎日のお世話は確かに大変かもしれませんが、コツさえ掴んで見極めに慣れればこっちのもんです。
美味しく栄養たっぷりの格安サプリメントを頂くために、手をかけ目をかけ育てていきましょう。
ぬか床はこちらを参考にして頂くと、わかりやすくていいですよ。私もこちらを参考にさせて頂いただきました。
あとは色々とアレンジを加え過ぎて、人に説明できない状態になっていますので、ぜひ良質なサイトをご自分で見つけてみて下さい。
捨て漬けが終わって、塩辛さがだいぶ抜けてきたら、毎日の本漬けに入ります。
ここから何年、何十年とお家のぬか漬けが食べられるようになるんですよ!
要は、
- 野菜を漬かりやすく切る
- ぬか床に埋める
- 取り出してよく混ぜる
- 新しい野菜を埋める
これの繰り返しです。
ひとつひとつ要点を書いてみますね。
野菜の準備
- 旬の野菜で、生食できるものならなんでもいいです。
ただ、アクが強すぎるものはぬかに匂いがうつりやすいので避けたほうがいいかなと思います。 - 塩もみはしなくてOK。塩もみは色が綺麗に仕上がる効果と、満遍なく味が馴染む効果がありますが、なくてもいいです。
- できれば、前日に野菜を切って乾燥させておくと、ぬか床が水っぽくなるのを防げます。
乾燥といっても、ただお皿に入れて放置するだけ!冷蔵庫に入れてもいいですが、うちはお皿のままマジで放置。
ぬか床にIN
- 全身浸からせてあげましょう。
- いろんな種類の野菜を混浴状態にしてあげると、旨味がアップします。
- 浸けたら表面は何もなかったかのようになだらかに、平坦に戻してあげます。
デコボコしていると酸化する面が増えるので。 - 容器の淵についたぬかを清潔な布巾で拭き取って、雑菌の繁殖を抑えます。
(これすら億劫で今では指の腹でしっかり拭いてオッケーにしてます)
取り出したらよく混ぜる
とにかくこれが面倒と言われてしまう行程ですが、野菜を取り出して、次の野菜を入れる前に必ず手でよく混ぜてください。
ほんの1分もあれば済みます。
各ご家庭の菌さんを混ぜ込む絶好のチャンスです。
アカギレなどがあると滲みますよー!でも治りが早いです。乳酸菌のおかげで。
こんな失敗にはこうして対処
生きているぬか床、日本の気候風土も一定ではありません。
年間通して日々変化のあるぬか床を育てていく上で、いろんな「困った」に遭遇すると思います。
そんな時も慌てず、落ち着いて基本にかえりましょう。
表面に水が出てきた!
野菜の水分が塩の浸透圧によって抜けるので、当然水分が出ます。
水分が自動で抜ける容器もありますが、そうじゃない容器の場合は、こまめにキッチンペーパーや清潔なガーゼで吸い取ってください。
私はそれが面倒なので、ある程度無視できなくなるまで放置して、だいたい2〜3週間目くらいで、もうそろそろやばいなと思ったら、ぬかを足します。
いつでも気兼ねなく足せるように、冷凍庫にぬかをストックしておけば、思いついた時に足せるのでいいですよ。
その冷凍ぬかも定期的に新しいものにしてくださいね。
そうすればまたフレッシュなぬかの影響で美味しくなっていきます。
表面に白い膜が!
うっすらとオブラートのように膜が張っていたら、それは「産膜酵母」といって、空気が好きな酵母さんです。
かき混ぜるのをサボったり、いきなり気温が上がったりすると、酵母が活発になってこのような現象が起こります。
酵母なので食べても害はありませんが、風味が落ちる可能性があるので、その部分だけを取り除いた方がいいです。
私はしょっちゅうこの現象を見るので、もう驚きも薄くなりましたが、
やはり蓋を開けてうっすら白いと「エーーーー!!」ってなりますよね。
1日でこんなに変化するって面白いですけどね。
酵母がちゃんと生きている証拠ですから、大丈夫ですよ!
シンナー臭がする!?
これも、最初の頃はよく経験しました。
何かの影響で乳酸菌より酵母が活発になった時、もしくは塩分が不足している状態の時になるようです。
これもよく混ぜて新しいぬかと塩を入れれば大丈夫です。
しばらくは1日2回かき混ぜるといいですね。
このほかにも色々と「あれ?」「これはどうすれば?」ということに遭遇すると思いますが、
よっぽど放置したり、おかしなものを入れたわけじゃなければ、全取り換えする必要はないです。
最初に入れる昆布や煮干しが発酵して消えてしまったら、また新たに足していくことも忘れないでくださいね。
みかんの皮やゆずの皮などもオススメです。
野菜の栄養素が10倍に!
もともと野菜にはいろんな栄養素が含まれていて、旬の時期にはそれがさらに増加します。
生野菜はたっぷり摂りたいけど、手間だしドレッシングのカロリーも気になるところです。
そんな時に、ぬか漬けがあればパーフェクトですよね!
不足しがちなビタミンB1が増大するということは、白米によるビタミン不足も、ぬか漬けをつけることで解決ということですね。
「ご飯に漬物」
これはまさに和食の基本、ゴールデンコンビなんです!
まとめ:ぬか漬けを毎日食べよう!
高いサプリを飲むのとか、
毎朝スムージーを作るのとか、
食べにくい玄米を頑張って食べるのとか、
ボールにいっぱいの生野菜サラダを用意するのとか、
やめてみませんか?
ちょっとの手間と毎日のお世話で、ただの野菜が栄養素ハンパない立派な発酵食品に変わる「ぬか床」
これぞ日本人の魂ですよ。
地味で面倒かどうかはやってみてから判断しても遅くはありません。
トマトやパプリカ、カブなんて、発狂しそうなくらい美味しいですから!
ぜひ、オリジナリティー溢れるぬか床の世界を作り上げてください!
留守中のぬか床のケアをこちらの記事↓↓↓にアップしています。
ぜひ合わせてお読みくださいね♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。