ー本記事は2019年11月14日に公開済みですー
蛇口をひねればいつでも透明できれいな水が出てくる日本、
人の生活に欠かすことのできない水、
お金を払ってでも安心安全な水を確保したいのは当然ですよね。
我が家のように、よくキャンプなどの野外活動をしている人なんかは特にそういう思いを再認識させられる場面が多いことでしょう。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
たとえ、人体に少なからず悪影響があるかもしれない塩素たっぷりの水道水だとしても、それがなくなっては大変困ります。
飲用目的だけではなく、トイレやお風呂、さらにはプールや消雪、消火などにも大量に利用される水、人間の生活と水は切っても切れないものなのです。
今回は、当たり前のようにジャージャーと流れてくる水道水の、塩素についてあれこれまとめてみたいと思います。
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日本の水道水は安全なの?
水道水が何をもって安全か、そもそもそこがズレていては話になりませんよね。
日本の今の水道水は、確かに変な菌やゴミなどが混入していない、透明できれいな水かもしれません。
いわゆる「消毒された水」
これは、人体にとって安全といえるのでしょうか?
昔の水道水は安全だったけど・・・
戦前より前の日本の水道水はいまほど消毒されていなかったし、浄化の方法すら違うものだったようです。
昔は暖速ろ過法で源水を8時間かけて沈殿させ、15〜40日かけて、ゆっくりろ過していた。しかし戦後、アメリカにならって、急速ろ過法を採用したんだ。まず硫酸バンドという凝集剤を投与し、細かい粒子を塊にしてその塊を除き、1日に150メートルの速度で急速ろ過するんだけど・・・このろ過法は確かに早かったんだが、アンモニア態窒素や臭気を除くことができなかったため、塩素をより多量に投入することになってしまった。
引用:ウォーターサーバー比較
戦前の日本では、微生物処理が主体でしたが、戦後になってアメリカが「日本人は消毒もしない水を飲んでいる」というので塩素消毒が義務づけられました。家庭の蛇口をひねって、塩素が0.1ppm以上残っていないと供給してはいけないということになった。
引用:TOCANA
戦後、急速に工業や産業が発達し、工場排水や生活排水が明らかに水源を汚していったことでしょう。
そんな汚染された原水をこれまでと同じ方法で浄水していては、水質に大きな問題が生じると考えるのはごく自然なことだったかもしれません。
しかし、なにか、どこか、日本人の大事な何かを、同時にその消毒された水に流してしまったような気がするのは、私だけでしょうか・・・。
塩素を足して水から全ての菌を取り去ることより、もっとなすべき簡単な策があったように思いませんか?
塩素をたくさん使っているから菌はゼロ
日本の水道水は、塩素含有量濃度が世界基準の10倍以上とも言われています。
そしてなんと、その数値に上限がないのです。
蛇口から出てくる水の塩素濃度が、「0.1ppm」以上残っていないとだめ、という法律があるだけで、
極端な話、あとはいくらそれを上回ってもいいのです。
徹底的に微生物や細菌を死滅させ、完全に無機質な水にするという確固たる意図があるようですね。
それはそれで、ある意味濁りのない水かもしれませんが、大腸菌が1でも見つかったらアウトー!な水を、菌保有者である人間が摂取した場合、どうなの?
悪玉菌だけでなく、善玉菌も弱まっていくような気がします。
【トリハロメタン】入りの水道水
水と塩素が出会ったら、そこには必然的に【トリハロメタン】が発生する?
そして、その【トリハロメタン】というやつは、正真正銘の「発ガン性物質」である?
今さら感がある話ですが、ちょっと麻痺しちゃっていませんか?
化学の観点からも、このことは明らかであり、きちんと証明されているようです。
塩素を多量に投入すると水中で遊離した塩素と有機物由来のフミン質やフラボン酸が反応して、「トリハロメタン」という物質ができることがわかったんだ。このトリハロメタンは、1974年アメリカのハリス博士によって発ガン物質であることが発見された危険な物質なんだ。
引用:ウォーターサーバー比較
水は、地下水にしろ河川水にしろ、地上や地中を通ってくる関係で必ず有機物を含んでいます。このような水を水道水の原水として消毒用の塩素を入れると、塩素と有機物が反応してトリハロメタンなどの有機塩素化合物を生成してしまう。これらは低濃度でも毒性が強く、しかも発ガン性が指摘されている物質です。
引用:TOCANA←陰謀により削除された可能性あり
今でこそ、「トリハロメタン」と「水道水」の関係にすんなり到達できますが、ちょうど私たちが成長期を過ごしていた時代までは、水道水への疑問よりペットボトルで水を買うことの方が異常でおかしなことのようではなかったでしょうか。
水道水、普通に飲んでいたし、普通にあらゆる場面で使っていましたよね。
ガンという病気が減ることなく増え続けるのは、テレビや雑誌やネットでギャンギャン取り上げられるあらゆる有害物質なんかより、万人の生活において静かに確実に毎日欠かさず取り入れている水道水が原因だった・・・なんてことはないでしょうけれど。
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水道水の塩素の害
ヨーロッパなどでは、塩素の使用を禁止にする国も出てきているようです。
では何で浄水しているかというと、「オゾン」だそうです。このオゾン方式はヨーロッパで120年もの歴史があるといわれており、トリハロメタンなども発生しづらいものだそうです。
なんと、日本でもこのオゾン方式を取り入れているところが、全国の浄水場のうち30%ほどあるといいます。
それだけ聞くと感心できそうですが、日本には決して破ってはいけない法律がありましたよね。
「水道水は塩素濃度0.1ppm以上残留していないと供給してはいけない」
というわけで、オゾン処理した水にきちんと塩素を加え、きちんと塩素濃度基準値を守った水が供給されているのです。
発ガン性物質【トリハロメタン】を生む
こちらは前述した通りですが、トリハロメタン含有量の上限値を制定されているとはいえ、日本の水道水には多かれ少なかれ発ガン性物質が混入しているのです。
では、どうすればそれを防ぐことができるのでしょうか?
私たち個人個人が自力で対策するしかないのです。
「沸騰させる」?
これはキワドイ方法のようです。
トリハロメタンは、沸騰状態で一番発生しやすい状態となり、普段の2〜3倍の量となります。15〜20分の沸騰を続けて、やっとトリハロメタンは取り除くことができる。
引用:COSMOWATER
毎日毎回、何十分もの間湯を沸かし続けるというのは、現実的ではないですよね。
では「水道水を飲まない」?
これは都会の方だとわりと常識になっていたりするかもしれませんね。水道水がまずいという理由もありそうですし。
さらに最近は気軽にウォーターサーバーをレンタルできて、めんどくさいという感覚も薄いかもしれません。
しかし、水道料金を払い、さらに水も購入し、手間をかけ、場所も取る・・・正直避けたい方法です。
ならば「蛇口に浄水器を設置する」!
今のところ、これが一番現実的な解決策ではないでしょうか。
浄水器もピンキリで、もちろん確実に有害物質すべてを取り除けるものとなると、値は張るでしょう。
しかし、肝心の発ガン性物質を除去できるものであれば、近所のホームセンターでも手に入るし、設置やフィルター交換も難しくありません。
ちなみにこんな優れもの↓↓↓もありますよ♪
蛇口から、本当の意味で安全な水が出てくる環境は、小さい子供がいる家庭では必須かもしれませんね。
人に有効な常在菌まで殺してしまう
飲み水だけに気をつけていても、塩素の害からは逃れられません。
落とし穴としては、塩素は25℃以上で気化するので、湯船やシャワーのお湯が充満した浴室内、これは立派なガス室といえるかもしれないということです。
人が一番無防備になる浴室の水道水も一緒ですよ。
塩素が含まれるお湯を全身に浴び続けると、皮膚の常在菌はどんどん破壊されていくでしょう。
アトピー性皮膚炎やぜんそくの症状を誘発するといっても過言ではないと思います。
経皮吸収により塩素が取り込まれる危険性は、飲んだ場合の6〜100倍ともいわれています。
皮膚から取り込まれたものは、口から入った場合と違って解毒されにくいシステムになっているので、影響は大きいのです。
目に見えなくとも、確実に塩素は入っているので、自分でできる処置はした方がいいですよね。
食材のビタミンを壊してしまう
浄水器を設置しないで、水道水を飲まないようにしている場合、料理や飲用には気をつけるかもしれませんが、野菜などの食材を水洗いする場合はどうでしょう?
アク抜きなどで食材を水にしばらく浸けておく場合はどうでしょう?
「これくらいはええかな」といって、水道水を使ってしまう人も多いのではないでしょうか。
直接口に入らないといって油断していると、食材の持つ栄養素がその塩素水に流れてしまっているかもしれないのです。
水道水で、野菜・米・レバーなどの食品を洗うと、ビタミンの10〜30%が損失することが、星薬科大学の分析で明らかになりました。塩素が食材の細胞に入り込み、ビタミンを壊すことが原因です。
引用:COSMOWATER
水を変えるだけでご飯や料理が格段に美味しくなるのは、なにも気のせいではないのです。
有名料亭やミシュラン評価の高いレストランなどは、確実に水の質にこだわって料理を提供しているはずなんです。
外食する際にも、できればそういうお店を選びたいものですね。
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まとめ
水道水がここまで消毒された背景は、アメリカに強制されたからだけではありません。
日本の水、川や地下を流れる水が、見過ごせないほどに汚れたからだと思います。
そして、汚した張本人が私たち国民なのです。
ここからの国民一人一人の行動が、大きな革新を生むことは間違いないことなので、ちょっとずつでも水を汚さない努力をしていくべきですよね。
生活の中で使うものを、合成化学物質から天然素材のものに変えることもそのひとつです。
不必要な清潔習慣を見直し、ちょっとくらいの菌が入っても打ち勝てる体づくりをしておくと、本当に必要なものって案外昔からある有機的なものだけだったりするのです。
有機物なら微生物が分解してくれるし、その分解したものが今度は植物の栄養になり、その植物の恩恵を受けるのが私たち人間なのです。
そういういい循環を、これからの日本で作れるといいですね。なんか壮大・・・。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。