ー本記事は2018年12月9日に公開済みですー
新潟【弥彦神社】は全国屈指のパワースポットとして有名です。
あのきれいな弥彦山のパワーを感じながら、神社全体に漂う厳かで静かな雰囲気を味わうのはいいもんですよ。
私は今回2回目の訪問でしたが、神社のパワースポットたる予備知識は全くなく、旦那の一声であるものを見に行きました、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
あるもの、それは、
『菊』
正直、全然乗り気じゃなかったです。
菊・・・。
興味ないなぁ。
いや、菊自体は好きだけど、菊まつり・・・。
興味ない。
それでも11月の3連休、天気が不安定だったことでキャンプも断念したし、どっか行きたいねという話にはなったけど・・・。
そんな時、旦那の一言が効きました。
「子供にきれいな自然のものを見てもらいたい」
たしかに、家の中やショッピングモールなんかで過ごすよりは全然価値があるかもしれない。
そして、今日が菊まつりの最終日、そういえば去年も行きたいみたいなこと言ってたような…、しゃーない、こうなったら菊まつりに行って思いっきり菊まみれになってこよう!
ということで、行ってきました【弥彦菊まつり】
パワースポットたる弥彦神社についての情報は、こちらの記事↓↓↓を参考になさって下さい♪
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【菊まつり】って何?
そもそも【菊まつり】って、菊を細工して人や風景に見立ててるやつを展示しているもの、くらいに思っていました。
しかも、なぜか遊園地や動物園、神社などで開催されていますよね。
それには【菊まつり】の起源が関係しているかもしれません。
江戸時代に庶民の間で菊ブーム!
菊人形などの菊細工が作られるようになった背景は、江戸時代に遡ります。
もともと現在の形の菊の花は平安時代に中国から伝わってきました。
しかし、実は奈良時代にはその菊の原種となるものがすでに日本にあったのではないかと言われています。
「万葉集」に出てくる『百代草』という植物が現在の菊の原種を指しているのではないかという研究もあります。
それが中国に渡って品種改良されて戻ってきたという話も出ているそうです。
そしてその花が宮中で人気を博し、貴族たちの生活のなかに潤いをもたらしたようですね。
時代の流れとともに、菊は貴族から武士へ、武士から庶民へと人気が広まっていきました。
その時にはさらに品種改良がなされ、中国から輸入された頃の面影はなくなっていたようですが。
それがちょうど江戸時代です。
江戸時代の園芸ブーム!
江戸時代後期には、のちに世界有数の園芸センターであったことが知られる江戸の染井(ソメイヨシノ発祥地)や巣鴨周辺に園芸屋が密集しました。
その園芸業者が競うように菊細工を作るようになり、「花壇菊」や「形づくり」などがその始まりだと言われています。
それが発展して「菊人形」などの人をかたどったものなどが流行し、ブランド化していったそうです。
江戸っ子たちも園芸センターに押し寄せて楽しく見学していたみたいですよ。
菊人形から始まった【菊まつり】
『菊』を使って細工を施す例として一番インパクトがあるのが「菊人形」かもしれませんね。
顔や手足はリアルな生人形というアレです。
そして、その菊人形が大々的に展示され、興行として全国行脚を始めたことが、全国の【菊まつり】に発展していったのではないかと言われています。
明治42年に両国国技館で斬新な菊人形興行が行われます。その後全国的に見世物興行として流行し、近年には日本三大菊人形なるものまで確立することになっていきます。
- 福島県二本松の菊人形
- 福井県越前市のたけふ菊人形
- 大阪府枚方市のひらかた大菊人形
がそれですね。
見世物としては、遊園地や動物園の延長みたいなもんですもんね。
明治時代の【大菊】の開発・品評会
明治時代になると、直径18cm以上の【大菊】が流行します。
菊人形のように大衆が見て単純に楽しめるものとはまた違って、このような一輪単体や盆栽仕立てなどでその花の評価を競うものが【菊花展覧会】ですね。
菊まつりにおいても、様々な品種・様式・形態において、それぞれが競い合い審査され、優れたものには賞を授与されます。
弥彦菊まつりの見どころ
菊も奥が深いんですね。
平安時代、貴族たちが愛でた菊はどんなものだったのでしょうか。
たしかに、花びらがたくさん付いた淡い色合いの花である「菊」は日本人の心を揺さぶる何かがあるのかもしれません。
そんな「菊」を一年分見れる場所、それが年に1度開催される【弥彦菊まつり】なんです。
弥彦菊まつりの概要
正式名称は「新潟県菊花展覧会」です。
毎年11月1日から11月24日まで開催され、多いときでは30万人もの人が訪れ賑わいます。
この展覧会は御奉納と品評会を兼ねており、県内外の菊作り愛好家が一年間丹精込めて育てた名作が多数出品されます。
その数、約4000鉢と言われています。
私たちが行ったのは最終日でしたので、すでに枯れているものやしおれているものもありました。最高の状態から出品されていると思うので、できるだけ開始から早い時期に見に行くことをおすすめします。
品種や評価基準などの詳しいことはよくわからないけど、作り手が心を込めて仕上げた花を見れるのはいい機会ですよね。
毎年テーマが変わる「大風景花壇」はなんと約3万本の子菊を使用して仕上げられるそうです。
今年のテーマは『日光 華厳の滝』でした。色とりどりの風景できれいでしたよ。
紅葉も同時に堪能
ちょうど菊まつりの時期は弥彦周辺も紅葉で大変美しい風景となります。
弥彦駅から弥彦神社へと続く道に【もみじ谷】という公園があり、そこがまた絶景の紅葉を楽しめるそうですよ。
JR弥彦線では臨時列車が出たりと、普段とはまた違った楽しみもあっていいですね。
この期間、17時から21時半まではライトアップもされるみたいで、【菊まつり】と【もみじ谷】をセットで楽しむ人がほとんどのようです。
もちろん、弥彦神社の境内の紅葉もとてもきれいでした。
ロープウェイで山頂まで昇ることも出来、そこから見える山の紅葉もまた最高でしょうね。
子連れで楽しめる
弥彦神社の中には、鹿がいます。
結構きれいな鹿が悠々と歩いていたり、のんびり寝ていたりするのを見るのは子供たちにも新鮮なのではないでしょうか。
生き物好きですもんね。
あとは、鶏がいます。
それもただの鶏ではありませんよ。
天然記念物や貴重な在来種などがたくさんいるんです。
これだけのよく保護育成された鶏を一堂にじっくり見る機会はないのではないでしょうか。
一見素朴な鶏舎なので素通りしそうになりますが、ぜひ一舎一舎じっくりと見てくださいね。夢中になってしまいますよ。
写真は撮りにくいです…。
ひよこが産まれていたりね、子供たちは「かわいー!」と叫んでいました。
神社や菊やと言われてもなかなか理解が難しい小さな子どもも、この時期は七五三参拝の時期でもあるので、晴れ着を着て可愛く着飾った同じ歳くらいの子供たちがいるのを見て刺激を受けていました。
境内の階段を昇るだけ、その見事な苔に覆われた地面や紅葉を見るだけで十分楽しそうでした。
まとめ
連休の中日でしたが、まつり最終日ということもあってかそれほど混雑はしていませんでした。
参拝の際は結構並びましたが、その合間にも至るところに菊が飾られているのが見られるので、飽きずに楽しめます。
菊まつりなんて…、と思っていた気分はすっかり吹っ飛び、子供と一緒に楽しめた【弥彦菊まつり】でした。
帰りに、お土産屋さんや休憩処で美味しそうなおでんや饅頭などが誘惑してきましたが、なんとかそれを振り切り新潟市内でとあるカレーを食べました。
とあるカレーについてはまた次回をお楽しみに〜♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。