『ぬか床』と聞いて思い浮かべることはなんですか?
その上位に上がるのが
「くさい!」
ではないでしょうか。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
乳酸菌や酵素や酵母などがたっぷりのぬか床。
その発酵臭が人によっては強烈に臭く感じたり、フルーティーに感じたりすることはあるでしょう。
一時期我が家のぬか床からもかなり形容しがたい匂いが漂っていました。
調べてみると、その匂いの正体が実は悪いだけのものではなかったのです。
そこにはたっぷりの有用菌が生きているのですから!
今回は、
をまとめていきます。
臭いぬか床を捨てる前に、ぜひ一読してみてくださいね。
ぬか床がくさい原因は酪酸菌!?
ぬか床が発するにおい、それは家々によって違うでしょう。
そして家の中でも、季節や扱い方によってにおいはどんどん変化していくのです。
かき混ぜるのを怠ったり、野菜を漬けすぎていたり、いろんな要因が重なると本当に臭くなってしまいます。
ぬか漬けが一般的に食卓に上らなくなった理由も、
ではないかと思うのです。
では、どんなにおいがあるのでしょうか?
ぬか床から蒸れた靴下の臭いが!
よく言われるぬか床のにおいは、
・アルコール臭
・鼻をつく酸っぱいにおい
そして、あまり言われないけど誰しも密かに経験があるのでは、と思うにおいが、
・う◯こ臭
・蒸れた靴下の臭い
なのです。恥ずかしくて言えないですからね。
我が家のぬか床も、実はそんな恥ずかしいにおいがしていたのです…。
でもね、腐っているのか、というとそうでもなさそう。
食べると普通に酸っぱいぬか漬け。
この臭いの原因がなんなのか・・・調べたときに「酪酸菌」という有用菌の名前が出てきたのです。
酸素を嫌う酪酸菌がぬか床の底に溜まってしまうと、この「靴下の臭い」が強くなるというのです。
酪酸菌の臭さは良いぬか床の証だから捨てないで!
ぬか漬け以外の食品ではほとんど摂取できないと言われている酪酸菌、これがちゃんと生きている証拠が、あの絵も言われぬ臭いだったのですね。
ちょっと嫌悪されそうなにおいですが、そんな酪酸菌の宝庫であるぬか床、
捨てるのはもったいないです。
菌のバランスを整えてまたお世話をしてあげると、ちゃんとフルーティーでやわらかいにおいに変わるのです。
では、その対策を見ていきましょう。
増えすぎた酪酸菌はちょっと減らしましょう
ぬか床は、いろんな菌がそれぞれに生きて発酵している、いわば菌たち独自の宇宙空間なのです。
空気に触れたがったり、
冷やされると休眠したり、
心地いい温度になれば過発酵したり。
そんなごちゃ混ぜの菌たちのバランスを整えていきましょう。
人の手で毎日かき混ぜる
人間の手による日々のかき混ぜって、とても大事なんですよ。
これがぬか漬けの味を左右しますからね。
特に気温が高くなる夏場は、1日1回のかき混ぜでは菌たちの活動を統制できません。
1日2回でやっとです。
それが面倒なら冷蔵庫に入れるという手もあります。
ぬか床の水分と塩分を調整する
あとは、きちんと水分と塩分を調整していきます。
夏野菜は水分が多いので、そのまま漬けるのであればぬか床が水っぽくなるのを覚悟しなければなりません。
だいたい、ひと摑みの糠に小さじ1杯の塩でいいと思います。
このへんは糠の様子を見ながら自分で感覚をつかんでいくのがベストですね。
ぬか床をちょっと味見するのが手っ取り早いかな。
まとめ:ぬか床が靴下臭くなったら酪酸菌が生きている証拠
ぬか床を初めて仕込んだ人は、この味、このにおいは大丈夫なのだろうか、と不安になると思うのです。
教えてくれる人や、実際に仕込んでいる人も少なくなりましたからね。
しかし、ぬか床をやっているだけで、あなたはものすごい菌をキープしているのです。
酪酸菌だけでなく、乳酸菌はもちろん、納豆菌、酵母や酵素、そのほかたくさんの善玉菌に浸かった野菜をほぼ毎日頂けるのですからね。
高価なサプリメントもいらない、天然のサプリ。
靴下の臭いがしようが、う◯この臭いがしようが、ぜひ堂々とお世話していってください!
ぬか床のお世話については、こちらの記事↓↓↓も参考になるかと思います。
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