ー本記事は2021年1月20日に公開済みですー
マグネシウム不足が現代人の深刻な慢性的悪徴候である、ということはわかりました。
伝統的な日本食がどんどん欧米化していったことが大きな要因でしたね。
現在、決定的な治癒方法もなく、ほとんど医者まかせでその病と付き合っていくしかないといわれている現代病の代表格「生活習慣病」も、実はマグネシウムの補充で改善するかもしれないのでしたね。
そこで今回は、予備軍も含めると「成人した日本人の6人に1人」が身近である可能性が高い【糖尿病】とマグネシウムの関係を紐解いてみたいと思います。
医療の専門家ではないので、糖尿病治療とは、みたいなところは掘り下げません。(そこきっぱり)
簡単なメカニズムをご紹介しながら、糖尿病の発症もその治療方法も実はマグネシウムが関係しているかもしれない、という話をまとめていきますね。
糖尿病を身近に感じていない方もちょっと見ていってください♪
マグネシウム不足でインスリン抵抗性に
実は私の父親は糖尿病です。
しっかり毎日注射打ってます。
一時期ミネラル濃縮液を飲んでいた時もありましたが、それも私からのお節介でやっていたので、遠方に住んでいることもあってなかなか継続を促すことはできませんでした。
でもやはり、それを教えてくださった方も言われてましたが、
「ミネラルをちゃんと摂っていたら糖尿病でも膠原病でも、断薬できる」
と。
それくらいミネラル、なかでもマグネシウムなどはとても重要因子であるということです。
まず本人がその理論をちゃんと理解しないと意味がないし、わかっていても継続していかないと成果は得られないと思います。
私の中で漠然としている糖尿病について、また体に必要なものが本当にその薬なのかマグネシウムなのか、そのあたりを素人目線でわかりやすく解説したいと思います。
糖尿病のメカニズムを簡単に解説
まず、糖尿病ってどんな病気?
説明できますか?
「インスリンがちゃんと働かなくなって血糖値が上がり続ける病気」
簡単に言っちゃえばそんな感じかな。
もう少し詳しく長々と言ってみると、
私たちは食事をすると血糖値が上がります。そして、血糖値の上昇が感知されると膵臓から“インスリン”が分泌され、肝臓や筋肉ではブドウ糖を“グリコーゲン”と呼ばれるエネルギー源に換え、脂肪組織では“脂肪”として蓄えられる仕組みが作動します。この仕組みが備わっているため、私たちの血糖値は飲食しても一定に保たれているのです。
引用:Medical Note
一方、糖尿病ではインスリンの分泌量が減少したり、インスリンのはたらきが弱くなったりするため、血糖値が高い状態が続くようになります。この状態が長期間に及ぶと全身の血管に障害が起こるようになり、重症化すると失明・腎不全・足の切断などQOL(生活の質)を大きく低減させるような合併症や心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こすことがあります。
ちょっと丸投げ感ですが、とてもわかりやすいですよね。
では、その原因となるのは何か?
うちの父親みたいに急にぶっ倒れて小太りから一気に痩せて、食事制限&薬漬けの人生になってしまう要因はなんでしょう。ディスってませんよ、決して…。
- 40歳をすぎている
- 家族に糖尿病患者がいる
- 太りすぎている
- 著しい運動不足
- 激しいストレス
これらが重なって起こるケースが非常に多いと言われています。
40歳という代謝が落ちていく年齢を過ぎても高カロリー高脂肪なものを食べ過ぎている
↓
働き盛りのため仕事などのストレスが常習化
↓
食べた分を消費するための運動を毎日継続できない
↓
徐々に太っていく
↓
肝臓や筋肉に脂肪が蓄積しインスリンの働きが低下する
↓
血液中に利用されないブドウ糖が大量に余ってしまう
↓
血糖値が上昇し、それに反応して膵臓はもっとインスリンを出そうとする
↓
やがて膵臓は疲労困憊しインスリンを分泌できなくなる
ここまで重なってはいないにしても、日本人の6人に1人という割合に達するということは、それだけ日々の生活が基本こういう感じになっている方が非常に多く常態化しているということですよね。
今現在40歳を過ぎたばかりの方、ご自分の今を確認してみてください。
予備軍であるならそこから抜け出すことは可能だと思いますよ。
糖尿病の発症原因であるインスリン抵抗性とは?
糖尿病の原因であるインスリンの異常、これを「インスリン抵抗性」と呼びます。
インスリンとは・・・膵臓のβ細胞で作られるホルモンで食事によって上昇した血糖値を下げる働きがある。
インスリン抵抗性とは・・・食事によって入ってきた糖分を脳や肝臓、腎臓、筋肉、脂肪細胞などの組織に取り込み、それをエネルギーやタンパク質や脂肪に変換するインスリンの作用が弱まること。
このインスリンが自力でコントロールできなくなることが糖尿病の第一歩ですね。
逆にいえば、インスリンを上手にコントロールできる体を維持すれば大丈夫ということ。
それにもマグネシウムが大きく関わってきます。
エネルギー効率の低下で血糖値コントロールができなくなる
ただ、初期の糖尿病の症状というのが本人が気付きにくいものであるので、コントロールできてないっぽい段階で気付くのは難しいかもしれません。
例えば、入ってきた糖分をちゃんとエネルギーに変換して消費させることができれば、
- 疲れやすい
- 感染症にかかりやすい
- 頻尿になる
- 切り傷などが治りにくい
- 空腹感や喉の渇きがある
- 皮膚が痒くなりやすい
このような症状があまり出ないはずです。
出ている場合は、エネルギー産生回路に何かしらの異常があると思っていいのではないでしょうか。
特に糖分を最も多く消費するのは脳と骨格筋、腎臓だとされており、なかでも骨格筋のエネルギー産生回路を手助けしているのが、マグネシウムなんですね。
インスリンが正常に働くためにはインスリン受容体にしっかり結合しなければなりません。血中のマグネシウムが不足しているとこの結合がうまくゆかなくなります。インスリンがインスリン受容体にしっかり結合すると受容体がリン酸化され、血中の糖分を骨格筋細胞内へ取り込む輸送体GLUT4を細胞膜に移行させ、血中の糖分を骨格筋へ取り込み、エネルギー源として効率よく使えるようになります。
引用:Medical Note
また、インスリン抵抗性状態では腎尿細管でマグネシウムが効率よく再吸収できなくなり、マグネシウムの尿中排泄が増加し、更なるマグネシウム不足が引き起こされます。
マグネシウム不足
↓
インスリン抵抗性
↓
更なるマグネシウム不足
↓
更なるインスリン抵抗性
という見事な負のループが完成なのです。
なので今のうちからマグネシウムをちゃんと補充しておけば、多少は安心ではないかと思います。
糖尿病治療はマグネシウム無視の間違いだらけ!?
糖尿病とマグネシウムの関係は無視できないものでしたね。
生活習慣病といわれる糖尿病の原因は、おもに食事やストレスが多いと思います。
それによって体に必要なミネラルをきちんと細胞にまで届けることが難しくなっているのではないでしょうか。
しかし、もうひとつ大きな問題があって、マグネシウムを補えば症状も緩和すると思われる糖尿病の従来の治療が、かえってマグネシウム不足を引き起こしているかもしれないということです。
要は、マグネシウムを無視している治療(をする医者)が多いということですね。
糖尿病の治療食ではマグネシウム不足
糖尿病になったら好きなものや甘いものが食べられなくなる、と心配されている方も多いかもしれません。
しかし、基本的には糖尿病患者が食べてはいけないものはないといわれています。
その量や食べ方に制限があるということですね。そしてそれが【糖尿病食】というやつです。
うちの実家の冷蔵庫にも貼ってありましたw
では下のグラフを見てください。
いやいやいや、糖尿病治す気ありますかー。
って言いたくなりますね。こんな食事を続けていると一生薬と付き合うことになるのは当たり前では?
もちろん、入院するほど悪化している場合の応急処置だと思いますが、それにしても根本的な見直しが必要ですよね。
さらに、糖尿病で怖い合併症を未然に防ぐため?か何か知りませんけど、腎臓や脳、心臓への負担をかけないよう、塩分にも制限をかけています。
病院食で使われている塩がどういうものか、それが一番大事ではありますが「塩分控えめが良し」という固定観念が根付いてしまう危険性はありますよね。
良質の自然塩にはマグネシウムやその他のミネラルがたくさん含まれているものもありますから。
インスリン抵抗性がひどい場合はまずその機能を回復させることが大事ですが、糖尿病食を続けているとそのスピードは上がらない気がします。
病院で出されるからといってなんの疑問も持たず食べてしまうのは危険です。
やはり自分で調べて何が必要で何が不要かをきちんと見極めることが大事ですね。
合併症の治療で出される利尿薬がヤバイ
先ほども触れましたが、糖尿病患者さんは合併症が怖いというイメージも強いですよね。
血糖値が高い状態が引き起こす様々な症状が結構怖いのです。
- 網膜症
- 腎症
- 神経障害
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 歯周病
- 壊疽
- 感染症
- その他急性合併症(糖尿病ケトアシドーシス・高浸透圧子血糖症候群)
私は、足の炎症からどんどん肉が削がれていきこのままでは切断もやむを得ないという症状の方の奥さんから直接よく聞かされていました。
治そうとしないからもう知らない!って愚痴ってましたが、そこまでいく前になんとかしないとって普通は思いますよね。
そこで、医者が「これが効く」と出してくる薬はぜひ飲んでおきたいと思いますよね。
高血圧や心不全の合併症治療薬として出されるものに【利尿薬】があります。
その効果:尿中ナトリウム排泄を増やし、高血圧や心不全を改善する
デメリット:尿中へのマグネシウムの排泄が増えマグネシウム不足を進行させ、インスリン抵抗を悪化、血糖を上昇させる。
いかがですか?
薬を処方するお医者さんは果たして患者さんの何をどうしたいのでしょうか?
これでは透析患者を増やすシステムだと思われても仕方がないですよね。
人工透析導入でマグネシウムが奪われる!?
いまや、元々直接的な腎臓の病気で人工透析を受ける患者はとても少ない、ほぼいないといわれています。
なんと、糖尿病が原因で透析導入される患者さんが一番多いそうです。
なぜか。
糖尿病の合併で腎症が進行すると末期腎不全になってしまうからです。
合併で腎症が発症した時点での処置がおかしいのでは?という疑問は置いといて、人工透析コースに至ってしまうのはよっぽど自己管理ができていない、自分の体を理解できていない証拠ではないでしょうか。
高血糖状態の維持により慢性的な血管障害が起こっている結果、いろんな臓器に生じる可能性があるのが合併症です。
まずしっかりと血糖コントロールができていればそこまでひどくならないはずです。
そして、腎症などの血管障害は5〜10年以上をかけ、じっくりゆっくり進行していくものなので、自覚した時点でほぼアウトだといわれています。
また発見が早かったとしても、その治癒に使用される薬物が腎臓排泄されるものが多いので安心というわけでもないですね。
何が有効か?
糖尿病真っ只中にいるとなかなか冷静に判断できないかもしれませんが、透析コースは体を治すものではないと自覚し、血糖コントロールにコミットしていきたいですね。
マグネシウムの役割をご存知の皆さんは、きっと糖尿病さえ遠ざけた生活をされることでしょう。
まとめ:糖尿病とマグネシウムの関係はなる前もなった後も濃厚だった
糖尿病は遺伝性もある、といわれています。
実父が糖尿病であることを掘り下げると、確かに因子は受け継いでいるかもしれないと思いますね。
私たちが生まれる前は昭和全盛期。
その時代にサラリーマンとして働き盛りだった父親たち、負の恩恵はしっかり受けていると思われます。
遺伝性というかそれも含めて環境性ですよね。
ならば環境を変えていけばいいだけです。
食べ物や生活習慣を自分なりに改善して、マグネシウムを有効に取り入れていきたいですね。
次回はその食べ物や生活習慣について、マグネシウムを身近に感じていただける内容をまとめたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。