現代に生きる私たちはもう病気では死ねないのかもしれません。
ピンピンコロリと、人生の絶頂で息を引き取って逝く人はある意味幸せなのかもしれないですね。
1%の世界的富裕層が仕込んだこの世界の仕組み。
グルメと薬で人の腸内をかき乱し、最新の医療で心臓だけは動かして生かす。
それはもう「死」ですよね。
これからの人間の生きていく目標って何なんでしょう。
長生きしたいがために「健康体」になる術ばかりを追いかけるのでしょうか。
お金がなくては何もできないからと、がむしゃらに働き続けるのでしょうか。
若い頃に死に物狂いで働いて貯金をし、そのお金で老後は好きな事だけをして生きていくのでしょうか。
齢40も過ぎれば「老」や「死」やらをリアルに考えます、スーです。
本日もお越しいただきありがとうございます。
みなさんの「死生観」とはどんなものでしょうか。
「死」を考えるときには、自然と「生き方」を見つめ直すことを強いられます。
自分の生きる道です。そこには自分と家族以外の人がどれくらい関わっているでしょうか。
最新科学も証明!?【良い人間関係】が健康と幸福のカギ
科学の進歩は、目を見張る早さで私たちの生活にAIなる人工知能ロボットを溶け込ませてきました。AIとの勉強やAIとの仕事、AIによる家事、はたまたAIとの恋愛までありますから、もはやAIが進出できない分野はないのではないかとさえ思えてきます。
AIが本物の「友達」になり得る日も遠くはないのかもしれませんね。
最新の科学では、健康と幸福のカギを握るのは「自然」と「友人」であるということが証明されています。
そして、現代においてひどく失われた「自然」に関しては、デジタルのものであっても身近に取り入れると効果があるとわかっています。
「友人」においてもそれは言えるかもしれませんね。
それくらい、人は何かしらの「相手」を求めているのではないでしょうか。そしてそれがうまくいかないと「生きる意味」すら見失うことになる…。
孤独をこじらせる現代人
小さなコミュニティでみんなが協力して自給自足の生活を送っていた時代には、「孤独死」というものはなかったでしょう。
核家族が主流になり、さらには独身者や離婚者も多くなる一方です。
昔は共同体に「見知らぬ人」なんていませんでした。みんながファミリーで、みんなで問題を解決し楽しいことや嬉しいことも共有して生きていました。
「他人よりも富を蓄えてはいけない」という暗黙の掟のようなものがあり、みんなで分け与え、格差や差別なんかもほぼゼロだったのではないでしょうか。
もちろん現代でもそのような地域はあるだろうし、ジャングルの奥地で狩猟採集をして暮らしている民族もまだたくさんいます。
しかし、そうではない人口の方が圧倒的に多いですよね。
環境や社会が豊かになったというのに、自殺者は減りません。そんな世の中で孤独を感じている15歳以下の子供は3割にも及ぶといわれています。
巨大ショッピングモールやゲームといった娯楽では「孤独」を癒すことはできないのでしょう。
孤独は脳を狂わせる?
良い人間関係は私たちの「脳」を守ってくれるといいます。
周囲との良い関係を80代までキープできた人や、何か困った時に助けを求められる相手がいる人は、はっきりした記憶を長く持ち続けられます。しかし、困った時に頼る相手がいないと、早い段階で記憶力が低下し始めるのです。
また、人間関係が悪い人に比べて、良い友人が多い人は3倍も仕事で成功しやすく、年収も高い傾向があるというデータも出ています。
孤独というのは、「脳」にまで影響を及ぼし機能を衰えさせてしまうということですね。
【友人】は最大で15年も寿命を伸ばしてくれる!?
「友人を大切に」というあまりにも聞き慣れすぎて、古臭く聞こえてしまうような文言が、実は人の健康や幸福にとって一番大切なことだと言えるかもしれませんね。
人間の寿命を延ばす効果が高い要素を調べる研究では、「良好な社会関係」がズバ抜けていて、孤独だった人に友達ができた場合は最大で15年も寿命が伸びる傾向にあったと言います。
この健康効果はエクササイズやダイエットの約3倍に当たり、なんと「禁煙」よりも影響が大きいという結果が出たというから驚きですね。
【友達】づくりに欠かせない3つの要素とは
AIが友達になる世界にはできればしたくないですよね。
このままいくと、孤独な人たちはどんどんAIに依存していくのではないでしょうか。
現代人がなぜ孤独になっていったか、それは多くの見知らぬ他人と人間関係を作らなくてはいけない社会になってしまったから。
本来、私たちの脳ではそれは設計されていないことなのです。
出来なくて当たり前なのです。
しかし、テレビやインターネットでは、コミュニケーション能力がすこぶる高い人たちがわんさかといることを見せつけられます。
そっちの方が異常だと思ってもいいくらいなんですが、毎日毎日膨大な量の情報を見ていると、それが普通なんだと錯覚してしまい、出来ない自分に嫌気がさしてくることになります。
世の中に多くの「コミュニケーション術の指南書」が存在していることがそれを物語っていますよね。
でも、そうやってストレスを感じてまで頑張らなくても、真に理解しあえる「友達」を作るコツさえ理解すればいいんです。
そして、それは人間の本来のシステムに従ったやり方なので、シンプルで実行しやすいはずです。
⒈ 「時間」をかける
ここから大事になってくるキーワードは、「友達は多ければ多いほどいいの?」ということです。
いろんな研究の結果、人の認知リソースは大勢の友人をさばくようには出来ていないため、5人前後としか親密な人間関係を築けない、ということがわかっています。
流行りのSNSで1000人の友達を作っても、「満足」という感情は生まれないのかもしれませんね。
ちょっと気が楽になりましたね。
少なくても心底親密になれる関係さえあれば、人は満足な人生を送れるということです。
では、どうやってその関係を築いていけばいいのでしょうか。
まずは「時間」をかけるということがポイントです。
大昔、野生に近いヒトの小さなグループでの生活においては、わざわざ相手の性格や出生を審査する必要がなく、「どれだけその顔を見たことがあるか?」さえ判断できればよかったと想像できます。
その名残で、私たちの脳は、相手の顔に「なじみ」さえあれば反射的に警戒心を解くように働きます。接触の時間さえ増やせば相手の好意を得られるということです。そして、その状況をうまく作れば「友達」になれるかもしれないということです。
人見知りが激しくて…、なんていう人でも10〜20回はとりあえず淡々と接触を積み重ねていきましょう♪
⒉ 「同期」する
他人と同じような行動をすることで集団の結束を高める効果があるとして昔からいろんな場面で使われてきたテクニック、それが【同期行動】です。
趣味が同じだと友達になりやすいという事は多いにありますが、その趣味が、
- お互いが近い場所で行うもの
- 同じタイミングで同じ行動をするもの
であれば、より人生の満足度が増し、自分に対する肯定感や炎症レベルの低下に効果が現れるようです。
合唱や吹奏楽、ランニング、格闘技、集団エクササイズ、もっと身近なところではラジオ体操やヨガ教室なども参加しやすく有効かもしれないですね。
中高生の部活動なんていうのはその典型的モデルのような気がします。
⒊ 「互恵」が欠かせない
互いに与え合う関係。これが友情を築くための最後のポイントです。
その心意気としては、”give and give”である方がよりスムーズに関係が作れるかもしれませんね。
もののやり取りは分かりやすいかもしれませんが、それはその人でなくてもお金が解決してくれる事でしょう。
私たちが他者に与えられる最強のギフトは「信頼」です。
相手に好意を伝えるというストレートな手法より、確実に相手に信頼感を抱かせるアプローチは、自分の弱みや悩み、秘密を隠さずに打ち明ける行為です。
思い当たりませんか?実際、神妙な面持ちでその人の普段とは違う一面を垣間見せられたときに、フッと心がほぐれてしまう事ってありますよね。
ただ、その内容がドロドロ過ぎても、浅過ぎてもうまくいきません。そこが難しいところですよね。ここで失敗を繰り返してしまうという人もいるかもしれませんが、そういう人には危うい傾向があるのではないでしょうか。
例えば、
- いきなりお金の話をする
- 他人のグチが多い
- 赤裸々すぎる
- 一方的に話すぎる
- 浅く広い話で内容がつかめない
話し方の上手い下手はしょうがないとして、「私はあなたを信頼しているからこそここまで話していますよ」という思いが伝わるように心を込めるというのは最低限のマナーかもしれませんね。
まとめ
人生を豊かにしてくれるのは、お金でも仕事でも健康でもなく、友達の存在かもしれませんね。
子供の頃、家族より何より「友達と一緒にいる時間」がどれだけ楽しかったかを思い出しました。
友達が全てだからこそ、ちょっとしたイジメや行き違いがあまりにも苦し過ぎて、悲しい結果を生んでしまうこともあるのかもしれません。
大人になると色々と考えることが多くなり、心から楽しんで笑い合える友人関係ってなかなか作るのが難しいような気がします。
でも、これからの高齢化がベースの社会では、どんどん病気を作り出されて、医療費として根こそぎお金を持って行かれ、気付けば病院が唯一のいこいの場となっているというケースが増えていくでしょう。
そうなる前にしっかりと自分の生きる道を見つめ直し、どのように健康で幸せに生きていきたいか今のうちから答えを探しておくことが必要かもしれません。
そして、そこに素敵な友がいてくれたらきっと人生は華やいでいくことでしょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。