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アトピー時代の私が体験した保湿呪縛とは?保湿の先には保湿しかない

ー本記事は2019年9月1日に公開済みですー

私がアトピーで一番苦しかったとき、大学生で一人暮らしをしていました。

家族と一緒に住んでいればまた違ったのでしょうけれど、一人暮らしをしたからこそ、ステロイド剤をやめて自分の力で治すことに決めたのかもしれませんね。スー(@bacteria_suzu)です。

本日もお越しいただきありがとうございます。

そんな辛い一人暮らしの環境にも天使がいたのです。

当時本当に仲良くしていた友達が家族のように親身になって、あれこれと一緒にアトピーに効くというものを探してくれたのです。

この天使がいなかったら、心も体も折れに折れて学校を現役で卒業できていたかどうかわかりません。

持つべきものは友ですね。

残念ながらこのときはアトピーの根治には至りませんでした…。

生活と学業に必死で、なかなか本質を自分で探るところまでいかなかったのです。

それでも、症状はほぼおさまり、なんとか肌色の肌を取り戻しました。その維持には絶対必須の「化粧水」があり、それを止めることなんて考えられないという状況でしたけどね…。

保湿に頼ったら保湿から抜け出すことは至難の技なのです。

今回は、そんな私の保湿呪縛時代を振り返り、いま現在保湿呪縛中の方の呪縛を解くことができるかどうか、トライしてみようと思います♪

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保湿化粧水で治すアトピーとは?

脱ステをして徐々に肌がアトピー化していったときの私は19歳でした。

両親や田舎に住む祖母が、あれこれと心配してくれて、体にいいといういろんなことをアドバイスしてくれていたのです。

美味しいと言われる水を汲んできてくれたり、竹炭をお風呂に入れて炊いたり、祖母が作った野菜を持ってきてくれたり・・・、今思うと愛がないとできないことですね。

しかし、なかなか良くならずかえって元気を失っていったようにも思います…。

そんなときに、親身になってくれていた友人の知り合いが「これでアトピー治癒をしている」という情報をもたらしてくれたのです。

化粧水をつけまくるという斬新な方法

当時、某石鹸が大流行りの時代です。ヴ⚪︎ーナルとかなんとかいう。

手のひらで泡をふんだんに盛って、それで包むようにして汚れを落とすとかいう。

そんな風潮もあって、肌の弱い人は、

  • 優しい大量の泡で
  • 肌を包んで流し
  • その後で大量の化粧水を
  • 何回も肌につける

といういかにも「優しそうな」手順で肌にアプローチするのがいいのでは、という情報が出回っていたのです。

私がやったのもこの泡と化粧水による、肌の汚れをきちんと落としてからたっぷりの保湿を行う方法でした。

もちろん、原材料も優しいもの(という触れ込み)で、市販のものに比べるとかなりお高い高級品でした。

今見るといろんな指摘ができそうですが、当時ハタチ前後の乙女にはそんなことより、これで治った人が何人もいるという情報だけで十分飛び込めたのですね。

十分に水分を得た肌は次第に治っていく・・・?

顔が赤くむくれ、首から胸にかけてはボロボロと皮が剥け、肘や膝の裏は痒みで炎症を起こし、ところどころに赤い引っ掻き傷ができていた私の肌が、

なんと、きれいになっていくのですねぇ。

もちろん期間はかかりましたよ。

1年くらいはかかったのかな、あまり覚えていませんが…。

そのあとには、友人と海外旅行に行ったり、好きなアーティストのライブに奔走したり、自分のやりたいことを思いっきり楽しむ人生が待っていたのです!

このとき、タバコもお酒も辞めなかったのですが、なぜ肌は見た目で元の肌色にまで戻ったのでしょうか?

肌表面の細胞に十分な水分が行き渡り、潤いの膜というか、光をきちんと反射できる滑らかな表皮になったからなのでしょうか。

専門家ではないので正確な答えはわかりませんが、とにかく化粧水で潤った肌は次第に安定していったのです。

もう保湿以外考えられない

そうなると「成分が良い化粧水でしっかり保湿すればアトピーは治るんだ」という考えにもなりますよね。

実際に、化粧水をつける量は結構ですが、洗顔と保湿だけの手間なので、シンプルで簡単です。

このままずっとこれを続けていくことに、特に疑問も持っていませんでした。

ただ、やはり今の私からしたらこの状況は「依存」以外のなにものでもありません。

肌本来、体本来の働きを取り戻しているわけではないのです。

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尋常じゃない保湿信仰

では、実際にどれだけ保湿に依存していたか、当時を振り返って茶々を入れてみましょうか。

常にカバンには化粧水のボトルを入れていた私でした。

ゴミ箱に溜まっていく膨大な化粧水の空き瓶

症状が良くなってからはそこまででもないのですが、使い始めてから肌の状態が落ち着くまでは、かなりの量の化粧水を肌から入れていました。

200ml入っているかいないかくらいの瓶を、2日で消費してしまうこともあったのではないでしょうか。

とにかく付けて付けて付けまくっていました。

お金?

そんなものは親のスネをかじりまくりですよ。

このときの私の心は目を覆いたくなるくらいにすさんでいましたから…。

自分の肌を見るのが嫌で、部屋の電気を暗くして全身に化粧水を付けていたときもあります。鏡もキライでしたね。

そして、ベランダにはゴロゴロと大量の空き瓶が転がるという、異様な風景になるのです。

数時間ごとに必要な保湿タイム

そんな暗黒期を経て、なんとかまともに人と会って話せる気持ちになってきた頃、炎症は落ち着いてはいましたが、ひどい箇所は常に服やスカーフで隠していました。

夏に半袖を何の躊躇もなく着られる人が羨ましかったですね。

アルバイトもしていたのですが、居酒屋だったので空調がキツく、1〜2時間すればもう首元や膝裏がガザガザムズムズしてくるんです。

痒いけどかけない、気になって仕方がない、そんな時はトイレの備品棚にこっそり隠しておいた化粧水をシュッシュとやるのです。

そうしてまた1〜2時間頑張るのです。

無意識に常にいろんなところを掻いていたかもしれません。

友達と遊んでいても、痒みが抑えきれなくなったり、肌が乾燥してきて皮が剥けそうになったら、一旦家に帰って保湿タイムです。

保湿さえしていれば、まともな肌をキープできるという、まともじゃないアタマでしたね。

それでも保湿を辞める選択肢はなかった・・・

これって、ステロイド剤をちょこちょこ塗っていたときよりおかしな展開になってない!?

もちろんステロイド剤のほうがいいという話ではなく、見てるとこ違うやろって話ですよね。

お化粧ですよ、その名の通りお化粧の水ですよ。

見た目だけにフォーカスしてその瞬間を切り取って良しとしているだけです。

これでは体は一向にキレイになりません。

「化粧水」は、何もアトピー肌の改善にだけ有効なわけではなく、ほぼ全ての女性にとってなくてはならないものであるといえますよね。

アトピー肌に化粧水を付けるということ自体、そんな一般常識があるからこそ、抵抗なく取り入れられたし続けられました。

最初に使ったメーカーから、さらに3社4社と乗り換えながら、ネットワークビジネスであることも承知の上で、とにかくいろんな良いといわれる化粧水をつけ続けました。

「保湿剤をやめる」

なんて微塵も考えていなかったですね。

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まとめ

いやー、我ながらよくこの強力な依存から脱却できたなと感心してしまうほどです。

症状が治まってきて、同時に心の方もいい感じに解き放たれていったのかもしれませんね。

その作用も大きかったと思います。

そう考えると化粧水の効力もばかにできません。

今現在保湿剤によって肌の状態が保たれている方、その保湿剤をやめても肌は再生する力を持っているはずです。

そして、化粧水を付ける時間も化粧水代もかからない、自前の脂で肌を潤わせてみませんか?

肌が保湿能力を思い出すまでに時間はかかりますが、必ず答えてくれるでしょう。

少しでも多くの人がそのことに気づけるといいなと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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