ー本記事は2019年10月3日に公開済みですー
カレールーは家庭でも簡単にカレーが食べられる魔法の塊です。
しかし、それは本場からしてみるともはやカレーではないですよね。
カレーに似た煮物とか思われているのではないでしょうか。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
それはそれで、今更カレーじゃないなんて言い出しても誰も気にしません。
しかし、わかってきた人たちは今、日常的に本格的なスパイスカレーを欲しているのです。
連日、スパイスカレーのお店では行列が絶えないとか、大阪では大阪独自のスパイス盛り盛りカレーがムーブメントを起こしているとか、とにかく人々を魅了しているカレーはスパイスありきとなってきているのです。
行列に並ばなくとも、そこまで材料に気を回さなくても、自宅で本格的なスパイスカレーが作れるとしたら?
はい、味噌汁並みに日常的に作って食べましょう♪
体に効くカレーとは
インドからイギリスへ、
イギリスから日本へ、
海を渡ってやってきたカレー。
明治維新のころに黒船とともにやって来たのかどうかはさておき、インド植民地時代にスパイスカレーを知ったイギリス人、その合理的な人種はいちいちスパイスを調合してカレーを作りたくない!とでも思ったのでしょうか。
カレー粉なる魅惑の調合スパイスを作ってしまった!?
その香りと色とミステリアスな雰囲気に魅了された日本人が、切磋琢磨して今度は日本の家庭でも気軽に食べられるように、
カレールーなる魔法の塊を作ってしまった!
インドなどでのカレー食の効果・効能などはほぼ無視され、ただ食べやすく、香りがよく、白ご飯にとってもよく合うカレーライスに変容してしまったのです。
カレー粉と味噌で作るカレー
そんな経緯でカレーを知ってしまった日本人に、いまさらカレールーを使わずにスパイスでカレーを作りましょう、と言ってもハードルが高く感じてしまいますよね。
そんな時に重宝するのがカレー粉と味噌です。
把握しきれないほど多種類あるスパイスのなかから、香り、味、効果、効能をひとつひとつ調べて実際に購入しあれこれ試行錯誤してみる、という手間が苦にならない人はやればいいのですが、
そう思っているのであれば、ぜひカレー粉と味噌でカレーを作ってみて下さい!
体を冷やしやすいスパイスとラードやその他の油脂がたくさん入っているカレールーで作ったカレーを、糖質たっぷりの白ご飯にかけて食べる、というのは、あまり体が喜ぶ食べ物ではありません。
口先と脳だけは大喜びでしょうけど…。
スパイスと味噌で作るカレーの作り方
日本のカレーのルーツであるカレー粉、その原点に帰ってみましょう。
カレールーのカレーに慣れすぎている舌や思考を一旦リセットして、ちゃんと体が「美味しい」と感じてくれるカレーを食べるのです。
そうすれば、体も舌も本来の美味しさに目覚めるはずです。
そうなったら次からは「無性に食べたくなるカレー」が、ルーカレーではなくスパイスカレーになることは間違いないでしょう。
カレー粉に入っているスパイスをご紹介
カレー粉に配合されているスパイスの多くは、漢方では生薬として用いられています。
主なスパイスはこのくらいで、あとは陳皮やクローブなどが入っているものもあります。
もちろんパウダーになっているので、粒のままから挽き立てを使う場合よりも香りや効能は弱くなっています。
それでも余計な油や添加物は入っていないので、体には優しいでしょうね。
少し手間はかかりますが、辛味成分を省いたスパイスを自分でブレンドすれば、小さいお子様や辛味が苦手な方も一緒に本格的なインドカレーが食べられますね。
カレー粉カレーのレシピと手順
本当に、いたって簡単なんです。
ゴロッと野菜をじっくり煮込む必要もないので、短時間で作れるところもいいですね。
味噌汁や豚汁を作る感覚でやってみると、本当に誰にでも作れるお手軽カレーなのです。
- ニンニク・ショウガのみじん切りをたっぷりの油で弱火で炒める
- 食べやすく切った季節の野菜(なんでも)と、肉・魚介を加えて中弱火炒める
- カレー粉を加えて炒める
- 肉の色が変わってよく絡まったら、塩(小さじ1〜)とスープをひたひたくらいまで入れて煮る
- 煮立ったらフタをして、弱火で具材がやわらかくなるまで煮る
- 火を止めて、味見をしてから味噌や醤油を加える
最後にもう一度味見をして、よければ完成!
味噌とカレー粉の配合がミソです。
ただのカレー風味の味噌汁にならないように、スパイスを足したりしながら試行錯誤してみて下さいね。
レシピのポイント
酒粕は酒粕ペーストを仕込んでおけば使いやすくて便利ですよ♪
→【『酒粕』は栄養と旨味の塊!簡単『自家製酒粕ペースト』で便秘知らずに】
まとめ:スパイスカレーの練習はカレー粉と味噌の簡単カレーで!
カレールーを使ったカレーは、小さい頃からの母の味、体も頭もしっかり覚えていて、食べると一気に故郷に帰った気分に浸れます。
その郷愁の味もとっても大切ですね。
それでも今、スパイスの効能を知ってそういうカレーを食べてみたいと思った方、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
これからあなたのカレーを食べて育っていくお子さんをお持ちであれば、この“スパイスカレーあなたバージョン”が、おふくろの味になるかもしれません。
インドやタイ、ベトナムなどの暑さが厳しいところのカレー、ではなく、今この日本の我が家で食べるカレー、その感覚を大切に、先入観にとらわれずに作ってくださいね♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。