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パラダイス酵母がパンデミック&インフォデミックにならないために一旦整理します

パラダイス酵母のボトル

ー本記事は2020年6月1日に公開済みですー

知らない人は「なにそれ?知らんしいらん」という反応。

でも知ってしまった人にとっては「ぜひそれが欲しい!」という代物。

これがパラダイス酵母の現況です。スー(@bacteria_suzu)です。

本日もお越しいただきありがとうございます。

当ブログでも何度も記事にしてきたパラダイス酵母ですが、当初はこんなにアクセスが増えるなんて思っていませんでした。

ただ、2019年12月に最初の記事を投稿したときは「パラダイス酵母について一番わかりやすいコンテンツにしよう」という思いがあったのは確かです。

その時点で、パラダイス酵母についてよくまとまっている情報を見つけることができなかったから。

その思いが結実し、本当によく読まれる記事になってくれたのは嬉しいのですが、あるものの大流行と重なり情報を求める人が急増しただけともいえるのです。

そのあるものとは、もちろんコロナさんですよ。

・ステイホームで家時間を楽しむ
・発酵ものや菌活で免疫活性


そんな世間の波にうまく乗ったのが「パラダイス酵母」だった気がします。

しかし、急増して爆発的に求められたものって、ほとんどが途中からひずみを伴ってしまいます。

先日私に届いた1通のメールも、そのひずみを心底危惧された方からの誠意に満ちたものでした。

パラダイス酵母に関して公のツールで独自に情報を発信している身として、お互いに、

「パンデミック&インフォデミックを招く前に一旦情報の整理が必要」

という思いに至ったそのメールの送り主とは、

パラダイス酵母の最大のファンであり、Facebookの公式グループ管理人でもある「杉山開知氏」その方だったのです。

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パラダイス酵母はすごいけどすごくない

杉山氏からのメールを何度も読み、私はいまのパラダイス酵母界隈のひずみをここでストップさせないといけないと強く思いました。

それは、パラダイス酵母の広がりに一役買っているという自責の念があったからです。

この「広がり」に関しては、私と杉山氏との見解に少ーしズレがあったのです。

『とても素敵な酵母だから多くの人に広がってみんなが発酵や菌との共生を身近に感じられればいいなぁ』

杉山氏『広げていくものではなく、あくまでも一生のお付き合いとして丁寧に繋いでいくもの』

いかがですか?
最終ビジョンはおそらくほぼ一致していて、人の価値観や人生観までもを変えるきっかけになるかもしれないという希望を持っていると思うのです。

しかしそれは、見知ったもの同士、近しいもの同士できちんと細かいフォローをしていくことが前提にあるから叶うものだということですね。

少なからず発酵生活で人生が変わった経験をしている私は、それを広げることを安易に「いいこと」だと勘違いしていたかもしれません。

ここからは、杉山氏が管理されているFacebookの情報を参考にしながら、できるだけ正しい方向へ向かうように一旦情報を整理していきたいのです。

パラダイス酵母をご存知の方もよく知らない方も、情報発信の危うさがインフォデミックを引き起こす可能性があるということを今一度確認していきましょう。

パラダイス酵母にはバシラスF菌は入ってない!?

では、なぜ多くの人が「パラダイス酵母」に飛びつくのかを考えてみましょう。

それは簡単ですね。

『バシラスF菌というなんだかすごい菌が入っている唯一無二の酵母』

だといわれているからです。

私も最初に譲り受けたときそう聞きました。

すでにこの時点で情報がややひずんでいたのです。

杉山開知氏曰く、

「実験の一環としてバシラスF菌を加えたことはあったけど、かけ継ぐことによってそれはほぼない状態になっていきます」

このささやかな事実ががやや一人歩きしてしまったということでしょうか。

私が受け取った時にはもはや「パラダイス酵母」という名称すら聞きませんでした。

「バシラスF菌の入った酵母ジュース」になっていました。

そのキーワードだけで調べていくうちに、そのジュースがパラダイス酵母というものでありそこにはとても歴史深いご縁が繋がっていると知っていったのです。

ただ、つい先日までは私も多少バシラスF菌が残っているかもしれないという見解でいました。希望としてね。

結論を言えば、

「バシラスF菌が入っていないパラダイス酵母」

ということですね。これを明確化しておくことがまず第一優先事項です。

巷では「マンモス菌」「マンモスジュース」などとも混同されてしまっているパラダイス酵母ですが、これは完全に別物です。

バシラスF菌だって入っていないのですから。

当サイトにある「バシラスF菌入りのパラダイス酵母ジュース」というタイトルの記事は当時の記録なのでそのまま残しています。

パラダイス酵母もどきは誰でも簡単に作ることができる

バシラスF菌が入っていないとなると、それはもうただのりんご酵母では?

とも思えそうですが、そこは全く別物。

パラダイス酵母がパラダイスである所以はきちんとありましたね。

10年以上本当に丁寧にかけ継いでこられた正真正銘の「パラダイス酵母」です。

これはやはり人を虜にする唯一無二の肩書きですよね。

しかし、元気な酵母であればたいてい元気に発酵していきます。

ぶっちゃけ、りんごと水と砂糖と常在菌だけでも発酵はしていきます。

植物と水とエサと環境があればスクスクと育っていくのが微生物ですよね。

パラダイス酵母に起きた奇跡のようなことが、もしかしたらあなたのキッチンで起こることもなきにしもあらず!?

そう考えると、パラダイス酵母といえども結局は単純な果物発酵ジュースなのかもしれませんよね。

パラダイス酵母だけがすごいわけじゃない!

私が言うのもなんですが、パラダイス酵母、ちょっともてはやされすぎではないですか?

確かにものすごく安定したとても素晴らしい発酵菌ですが、それはなにもパラダイスだけではありませんよね。

よもぎだって、お米だって、大豆だって、

きちんと発酵して私たちにとってとても有益な効果をもたらしてくれるものへと変化します。

パラダイス酵母が入手できないからといって躍起になってどうにかしようとする前に、もっとあなたのすぐそばにある植物の可能性を見出してみることをおすすめしたいです。

納豆菌を常温で置いてさらに納豆菌を増殖させたりする工夫をしたことがありますか?

急がば回れ、じゃないですけど、菌たちだって行きたいところに自分から行くってこと、あるかもしれませんよ。

そんなにパンを作ってたら本末転倒では?

私が発信しているパラダイス酵母情報ですが、投稿当初はそんなにアクセスもありませんでした。

ところが、コロナ禍でみんなが家にいるようになると同時に、なぜかスーパーから小麦粉が消えてしまうという不思議現象が起きていましたよね。

そのきっかけ作りの一端を担っていたのが、

『InstagramなどのSNSでパン焼きました投稿

だと思うのです。もちろんパンだけじゃなく、焼き菓子全般、ピザ、うどん、などなど。
はい…私も一端担ってました…。

そして、

天然酵母で焼いたパン
↓↓↓
自家製酵母で焼いたパン
↓↓↓
パラダイス酵母で焼いたパン

からの「パラダイス酵母ってなんや!」

で、ググってみたら【suzukinblog】にたどり着いた。

という流れがあったのか、ありがたいことにアクセスは右肩上がりです。

私に直接ご連絡下さる方も、もともと酵母起こしや菌活のベテラン経験者さんがほとんどなのです。

「自分でもいろいろと発酵・菌活やってきたけど、この未知なるパラダイス酵母というやつでぜひパンを焼いてみたい」

そのようなお気持ちも強いと見受けられます。

ただ、私はパンを焼くためにかけ継いでいるわけではありません。

むしろ、パンはあまり食べない方が体にはいいのではないかとさえ思っています。

Facebookの公式グループでは毎日のように「パン焼きました」投稿がなされています。

冷静に考えて下さい。

体づくりの基本は「パンよりご飯」ではないですか?

私はそう思っています。

パラダイス酵母で健康になる云々という前に、パンばっかり焼くのをやめた方がいいと思います。

自身の経験上、本当に心底そう思います。

これでガクッとお問い合わせが減りそうですね…。

それでも、最終的に私にご連絡くださった方々というのは、きっかけはもしかしたらパンを焼きたい、だったかもしれないけど、たどり着いたこのブログ記事をいろいろと読んで下さる方が多いです。

なので、健康とは何か、人生を楽しむとは何か、そんなことをうまく吸収できる方々だと信じています。←フォローしてるw

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「欲しい!」の前にFacebook公式グループテキストを熟読してね

今ここがパラダイス酵母の今後を定める一つの分岐点であると、私も、おそらく杉山開知氏をはじめとする初期からのファンの方々もそう感じておられることでしょう。

だからこそ、ブームのようになってしまいそうなこの流れに一定のルールを持たせ、根拠のない情報が先走っていくことを止めなければいけないのです。

そのためには、まず、パラダイス酵母に興味を持たれたあなたも協力者として行動して頂きたいのです。

「欲しい!」

その気持ちはとてもよくわかります。

しかし、その熱い気持ちを少し冷ます意味で、まずは一定の質を保つためにいろんな工夫がなされているFacebookの公式グループのユニットテキスト↓↓↓を熟読して頂きたいのです。

Facebookにログイン
Facebookにログインして、友達や家族と写真や近況をシェアしましょう。

随時更新されている情報なので一番信頼できる

私自身がその公式グループに参加していないのであまり大きなことは言えませんが、SNSというツールは当然見るだけの利用でも問題ないわけです。

そのやりとりに入っていくことが自分の中で違和感があったり、ストレスになることであれば、無理に参加する必要はないと思います。

ただ、アカウントを作成するくらいの手間は惜しまないでくださいね。

管理者の杉山氏は、アカウントさえあれば誰でも見ることができるとても有益なテキストをユニット項目で多数公開してくださっています。

  • パラダイス酵母とは
  • パラダイス酵母をご希望の方は
  • パラダイス酵母をお分けします
  • パラダイスは爆発だ
  • パラダイス酵母リンク集
  • パラダイス酵母の身体的反応のまとめ
  • パラダイスの名のもとに

このタイトルだけ見ても、なんだかとっても読みたくなりませんか?

すべてとは言いませんが、

「欲しい!」方ならそれなりのテキストを、
「効果やレシピが知りたい」方はそれについてのテキストを、
「パラダイス酵母って何?」って方はそれがわかりそうなテキストを、

しっかり熟読して頂くと、菌や酵母との向き合い方に冷静さを取り戻すことができるのではないでしょうか。

また、取扱説明書&注意書」「手渡しの心得などはご自分でプリントアウトして手元にお持ち頂くといいですね。

アルコール発酵についてや身体への効果の有無については、直接健康を左右する問題になりかねません。

多くの情報や経験をもとにまとめられている本家のテキストを読まずに「欲しい」という気持ちだけで動くことはタブーですよね。

ただし、随時新しい発見や研究結果などに伴って更新がなされているので、1回見て終わりではなく、定期的に覗いてくださいね。

でもFacebookの投稿につられてパンを作りすぎないでね(笑)

こちらのFacebookは管理者が存在する公式グループとはいえ、参加者が自由に議論できるものでもあります。

なので、日々の投稿ラインにはとても楽しそうなパラダイス酵母の活用事例がどんどん流れてくることでしょう。

特に「パン焼けたよ〜」投稿。

パンを焼いたり食べたりすることは私も好きで、それを否定したいわけではないのですが、タイムラインを眺めているとどうしてもそんな投稿が多過ぎると感じるのです。

パンは人々を魅了しますし、パン作りもまた人々を奮い立たせます。

しかし、何事も過ぎたるは・・・ですよね。

発酵の活用はパンを膨らませること意外にも本当にたくさんあります。

経験者である私だからこそここは強く言いたいです。

「小麦粉製品の食べ過ぎは健康を遠ざけます」

これをちょっと頭の片隅にでも置いて頂けると嬉しいです。

見えない仲にも礼儀あり

私は今のこの過熱状況、いつかのあの状況にそっくりだなぁと思っています。

それは、

東日本大震災の後の「玄米乳酸菌ブーム」

です。

今は亡き飯山一郎氏が考案され、逞しく発信し続けられていたあの伝説のサイトを見られていた方も多いのではないでしょうか。

玄米とエサだけで発酵させた乳酸菌を使って豆乳ヨーグルトを作って食べていれば、ベクれた体も健康体になれるかも!?

そんな前向きな発信であり、当然公開のトークルーム(放知技)もありました。

そこでもいろんな議論が白熱していましたね。

私は今現在もずーっと飯山さんに教わった発酵液を作り続けています。

顔を合わせたこともない人が言っていることを信じてやり続けている愚行(笑)ですが、

顔が見えない関係であってもそこに礼儀リスペクトを感じられたら、人は揺るぎないものを持ち続けることができるのではないでしょうか。

私は、パラダイス酵母も一過性の関係だけで渡っていけばそれで終わりではないと思っています。

それは、受け取る側もそのことを感じていてこそですよね。

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まとめ:パラダイス酵母が嫌な思い出になることだけは避けたい

えらそうなことをつらつらと書いてきましたが、そんな私はどういう思いでパラダイス酵母と対峙しているのか。

まず、健康になるために取り入れているかと言われれば、ちょっと違う気がします。

パンを焼いたりお菓子作りに使ったりもしていますが、まず一番は「楽しい」から続けているのだと思います。

かけ継いで発酵する液体を見ることが好きだし、何をどれくらい混ぜてどういう環境におけばどうなるのか、そんな実験が楽しいのです。

それをたまに飲んで味を確認するのももちろん楽しい。

子供には最初からほとんど飲ませていなく、薄めたものをほんの少し飲ませるくらいです。

元菌から自分で起こしたものではないので、どこか客観視できているのもありますね。

そんな酵母が今大事な局面を迎えているかもしれないのです。

今まで楽しいことをたくさん見せてくれたパラダイス酵母、これからもそうであってほしいパラダイス酵母。

今私にできることは、

  • 私自身が正しい理解をしながらブログ内で情報発信していく
  • 無闇に広げるというスタンスではなく発酵や菌という素晴らしい叡智を知るきっかけ作りを続ける

ことなのかなと思いました。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

追記(2020年6月1日):それでも我が家の酵母を分けて欲しいという方は、必ずこちらの記事↓↓↓に目を通してからご検討くださいませ。
パラダイス酵母がどうしてもバトンされにくい方へ

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