ー本記事は2018年5月11日に公開済みですー
ひじきは大好きだけど、調理がちょっと面倒…、
と思っていました、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
ひじきについては、栄養素やヒ素問題などでいろんな情報が飛び交っていますね。
まずはそんなひじきについてちょこっと触れながら、我が家一押しの“とっておき簡単ひじきレシピ”をご紹介いたします!
ひじきの特徴
真っ黒くてチリチリ細かい乾物。
栄養はありそう。
和食の小鉢のど定番。
そんなイメージが強いひじきですが、だいたいどこのご家庭のストック棚にも常備されているんじゃないでしょうか?
ひじきの産地
暖かい海岸沿いの太平洋側から瀬戸内海、九州の沿岸まで広く生息しています。
現在国内で流通しているひじきは9割が外国産だといわれていますが、1割の国産ひじきはほぼ天然といえます。
外国といってもお隣の韓国と中国が主な産地で、ほとんどが養殖だそうです。
それ以外の国や地域では海藻を食べる習慣がないところが多く、ひじきをこれだけ食べるのも日本ならではの特徴といえるかもしれません。
ひじきの栄養
何といってもミネラルでしょう!
海藻は、海の恵みであるミネラルを多く含む種類が多いですが、ひじきもその例にもれずミネラルをたっぷり含んでいます。
一昔前は鉄分が豊富なことばかりが叫ばれて「ひじきを食べると長生きする」なんて言われていましたが、
「ひじきの鉄分含有量は製造過程で使う鉄製の大鍋に由来するもの」
という報道がなされて以来、信ぴょう性が薄れたという印象があります。
カルシウム・マグネシウム
なんと牛乳の10倍以上!
摂取する量から考えると、ひじきを100グラムも食べることはそうそうないので非現実的に思われるかもしれませんが、
カルシウムなどのミネラルは吸収してなんぼです。
カルシウムの吸収をコントロールするマグネシウムもバランスよく含むひじきは、まさに骨や血を作るのに最適で、積極的に摂取したい食物であるといえます。
カルシウム:マグネシウム=2:1
が理想の比率だと言われていますが、ひじきはこれをクリア!
食物繊維
ひじきの成分の約半分が食物繊維です。
なんとごぼうの7倍!
まあこれも、同じ量食べられるか?という疑問がつきものですが、食物繊維が豊富な食物だということは明らかですよね。
食物繊維は腸内環境の改善に効果的ですし便秘の改善にもつながります。
また、体内のコレステロールの代謝を促し血流を良くし、動脈硬化をよくする効能もあります。
ヨウ素
昆布などの海藻類にはヨウ素が多く含まれていることが知られていますが、ひじきにももちろん多く含まれています。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料なので、甲状腺ホルモンの働きを助ける役割があります。
甲状腺ホルモンには
- 新陳代謝をアップする働き
- 成長を促す働き
があるので、ひじきで美肌・美髪を目指しましょう。
小さい子供にも適量を食べさせたいですよね。
ミネラルたっぷりのひじき、ぜひ食卓の常備菜にしたいですよね。
ところが、今ひじきのヒ素の毒性を懸念する人も増えているようです。
ひじきのヒ素は危険?
こんなマイナス情報があったんですね。
みなさんはこれを知って、ひじきを食べるのを控えますか?
ちょっと躊躇するかな、くらいは多くの人が感じるところかもしれませんが、そのデメリットを払拭するのに十分なメリットがあると分かれば、ひじきを美味しく食べたいですよね。
無機ヒ素とは?
多くの海藻や魚介類などにもヒ素は含まれています。
でもそれは、体内でほとんど無害化される【有機ヒ素】なんです。
ひじきに含まれている【無機ヒ素】とは、一度に大量に摂取すると腹痛、下痢、嘔吐を起こしたり、中毒症状で死に至るケースまであるといわれています。
長期にわたり摂取を続けると、蓄積したヒ素が神経や皮膚の障害、ガンの発病を誘発する恐れもあるそうです。
また、妊婦さんの胎盤を通じてお腹の赤ちゃんに届くと、胎児の奇形や脳障害のリスクになるとされています。
もちろん小さい子供の解毒能力を考えると、大人と同じように食べて排泄がうまくいかず、体内に蓄積されることも懸念されます。
そんな怖い成分が入っているひじき、なぜ日本人は縄文時代から食べ続ているのでしょうか?
ヒ素は簡単に除去できる
そうです、食べ続けられてきたものを急に悪者扱いするのはちょっと異常ですよね。
古代の人も好んで食べてきたものなんだから、きっといい方法があるはずですよね。
- 水で戻して、6割除去!
乾燥ひじきを1時間ほど水につけ、しっかりと水切り後再度軽く洗うといい - 茹でて戻して、8割除去!
乾燥ひじきをお湯で茹でながら戻し、お湯をしっかりと切ったあともう一度軽く洗う - 茹でこぼして、約9割除去!
乾燥ひじきをお湯で茹でながら戻し、沸騰してから5分ほど茹でたあと湯切りと再度の水洗い
いかがですか?
やってますよね?
乾燥のまま使うことはないと思います。
市場に出回る前の製造元での作業でおよそのヒ素成分は除去されていそうですが、家庭で使用する際にも、必ず下処理をしてから使用すればほぼ大丈夫でしょう。
食べ過ぎたり生のまま食べたりしなければ、とても栄養価の高い優秀な食品だといえます。
では、これらの情報を踏まえて、家庭で食べるのにおすすめのレシピをご紹介いたします♪
美味しい簡単・ひじきの常備菜はマリネで決まり!
ひじきの煮物といったら、甘みが強くしっかりと煮詰めたものが定番ですが、ひじきは海藻です。
ドレッシングのような酸味のある調味オイルで絡めるととても食べやすくなるのです。
我が家ではひじき料理といえばもっぱらマリネになりつつあります。
簡単で保存も効くので重宝しますよ♪
材料
- 乾燥ひじき・・・50グラム
- ごま油・・・・・大さじ2
- 菜種油・・・・・大さじ2
- 梅酢・・・・・・大さじ2
- 醤油・・・・・・大さじ2
- お好みで、ニンニクやショウガのすりおろし、ごま、ラー油、などで風味づけを
作り方
- 調味料を耐熱容器に合わせておく
- 鍋に湯を沸かす
- 沸騰したら乾燥ひじきを入れ、5分茹でる
- 火を止め、5分ほどそのまま
- お湯をしっかりと切り、さっと湯で洗う
- 調味料の容器にひじきをつける
- よく混ぜて出来上がり♪
- 冷蔵庫で1週間以上持ちます
簡単ですよね。
海藻とオイルは相性もいいしカロリーも高くないです。
梅の風味がマッチしてどんどん箸が進みますよ。
こちらは、切り干し大根と一緒に茹でて作りました♪
サラダによし、ご飯によし、パスタやうどんに和えるもよし、もちろんお弁当にも!
これが冷蔵庫にあるだけでいろんなアレンジに使えて重宝します。
ぜひ一度お試しください。
まとめ【ひじきのヒ素は調理で除去して美味しくいただきましょう!】
ひじきは好き嫌いがある食材でもあります。
我が家の娘たちも、定番の甘辛く煮たひじきの五目煮が苦手で、ひじきへの苦手意識がありました。
甘い方が食べやすい気がしますが、給食や実家で出されるものが甘過ぎたようですね。
なんとか食べてもらいたいなと思い、サラダ感覚で作れるレシピを見つけてアレンジしてみました。
結果、見事ハマりました!!
これを出すとご飯に混ぜてパクパク食べてます。
苦手なお子さんがいらっしゃったらぜひお試しくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。