ー本記事は2019年8月11日に公開済みですー
夏限定の美味しい野菜の代表といえば?
ゴーヤではないでしょうか。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
ゴーヤは体にもとても素晴らしい効果を発揮してくれ、さらに夏バテで弱った体をリフレッシュしてくれる、夏には欠かせない野菜です。
そんなゴーヤの効能の凄さはこちらの記事↓↓↓でご紹介しましたが、
だからといって1日に何本ももゴーヤをせっせと食べていたら・・・、それは体の機能を損なうこともあるのではないでしょうか。
実際、ゴーヤのすぐれた効能は、裏を返せば「体で強烈な反応をしている」と言えるかもしれないのです。
では、ゴーヤの食べ過ぎによる体への危険性について見てみましょう♪
ゴーヤの食べ過ぎによるデメリットとは
ゴーヤの効能のひとつとして、夏の体温上昇を抑える効果があります。
暑過ぎる夏、日本の夏、これにはゴーヤなどのウリ科の夏野菜が大変効果を発揮してくれますね。
しかし、同時に食べ過ぎると体を冷やす、これも当然ながら起こってくる現象なのです。
ゴーヤは体を冷やす!?
ゴーヤは、他の夏野菜と同じで水分をたっぷりと含んだ野菜です。
生のままで食べることによって、夏に熱くなりすぎた体内を冷却するにはもってこいの効果があるでしょう。
しかし、この体を冷やす成分も摂り過ぎると良くないですね。
キュウリやナスと同じように、必要以上の摂取によって内臓を冷やしてしまい、今度はそれが原因でバテてしまいます。
「秋茄子は嫁に食わすな」
このことわざの由縁は諸説ありますが、
夏が過ぎているのに、解熱効果の高いナスを食べ過ぎると嫁の体を冷やしてしまい、妊娠しにくくなってしまう、なんてことを不安に思った姑は多いかもしれませんね。
ゴーヤの解熱効果、これもまた然りでしょう。
いくら、ビタミン・鉄分・カルシウムを豊富に含んでいるからといって、妊娠初期などに食べ過ぎるともしかしたら・・・ということもなきにしもあらずかも。
ゴーヤは胃痛を起こす!?
ゴーヤは、夏の食欲不振にとても効果を発揮してくれますね。
ゴーヤのさっぱりとした苦味をうまく調理して頂くと、胃酸が活発に分泌され食欲が出やすくなります。
要は、胃粘膜を刺激する野菜なのです。
胃に良い食べ物のもうひとつの効果は、胃粘膜を保護するというものがあるのですが、これとは違った面であるといえます。
なので、胃腸の調子が悪いとき、またストレス性の胃の病気を患っているときなどは、ゴーヤの食べ方に注意が必要かもしれません。
夏バテ気味で食欲が落ちかけているときなどには、この健胃効果がとてもありがたいですが、当然食べ過ぎて胃への刺激が過剰になってしまったら、すぐに胃痛を起こしたり、消化不良で下痢になったりします。
薬と毒は表裏一体なのでね。
ゴーヤのデメリットをメリットに変える方法
ゴーヤのデメリット、といっても食べ過ぎるとよくないだけで、適量を適時に食べると本当に優れた効果を発揮してくれる、夏野菜の王様なのです。
しかし、極陰性の夏野菜であるゴーヤを、昔の人々はできるだけ陽性に近づける工夫をしていたと思います。
そうすることによって、強過ぎる薬効を体に優しい成分に変化させたり、体に吸収しやすくしたりして、夏の体を癒していたのかもしれません。
では、そのままでも美味しいゴーヤですが、より美味しく、そして多少食べすぎても毒になりにくい食べ方をご紹介したいと思います。
ゴーヤの天日干し
まずは、ゴーヤの天日干しです。
どんな野菜にも有効の天日干し、太陽の熱で殺菌され、旨味をたくさん引き出すことができます。
夏の強い日差しに晒せば、ほんの数時間でよく乾燥するので、大量にゴーヤが手に入ったときなどにやっておけば、保存が効いてとてもいいですね。
さらに、生のものと比較すると、
- ビタミンC・・・10倍!
- カルシウム・・・15倍!
- 鉄分・・・30倍!
という、かなりお得な倍々変化なのです!
干すことで苦味がかなり和らぎ旨味が強調されるので、普段は捨ててしまいがちな種やワタごと輪切りにして干すことをおすすめします。
種やワタにも栄養がたっぷりですよ!
ゴーヤの塩もみ
ゴーヤの苦味取りでおなじみの「塩もみ」ですが、これはただ苦味を取るだけでなく、極陽性の塩と合わせることによって、陰性のゴーヤが中庸から陽性に変化します。
体にこもった熱を取るには、陰性の夏野菜がとても効果的ですが、特に女性などに多い冷え性の方は、できるだけ陰性を和らげてから取り入れたほうがいいと思います。
エグミや青臭さも緩和され、子供も食べやすくなるでしょう。
ただし、塩もみをして洗い流してしまうと、ゴーヤの有効成分である苦味はあまり残らないかもしれませんね。
ゴーヤを油でチャンプルー♪
ゴーヤの名産地である沖縄、そこでも食べられているゴーヤ料理は、炒め物が多いですよね。
そう、チャンプルーです。
これは、油で炒めることによってゴーヤが食べやすくなるということもあるでしょうけれど、ゴーヤに火を通して「陽の力」を引き出しているともいえます。
また、ゴーヤやナスなどの陰性食品は油との相性がとても良いです。
胃に刺激を与えやすいゴーヤを油で調理することによって、その油が胃に膜を張る役目をしてくれるのです。
そうすると、つい食べ過ぎてしまうチャンプルーも、多少は胃痛などの副作用から守ってくれそうですね。
ゴーヤの豊富なビタミンCが加熱によって流れてしまう?
それが大丈夫なんです!
ゴーヤのビタミンCというのは、唯一加熱による損失がほぼないといわれているのです。
生の方が有効成分を余すことなく摂取できるからと無理して食べなくても、お肉や卵などと合わせて濃いめに味付けしたチャンプルーを食べることも、もちろん体には有効ですよね。
まとめ:ゴーヤは調理方法を工夫して食べ過ぎなければ薬膳にもなる
ゴーヤチャンプルー、これは日本が誇る大変スペックの高い郷土料理ですよね。
薬膳として中国から入ってきたゴーヤを、日常的に美味しく食べられる野菜にしてくれた沖縄の先人たち、彼らの功績は大きいといえます。
ただ、昨今どこででも手に入るようになったゴーヤは、それ自体が残念ながら「食べやすく改良された野菜」であり、本来の成分をどこまでとどめているかは怪しいところです。
昔のにっがーいゴーヤは、さぞかし体にとって「薬」だったことでしょう。
もちろん、夏に旬のゴーヤを食べることはとても体に良いことです。
栄養がどーのとか、効果がどーのとか、そんなことはあまり考え過ぎずに、美味しく頂きたいものです。
次回は、ゴーヤが苦手な我が子をも「美味しい」と言わしめたゴーヤチャンプルーをご紹介しますね♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。