足の紐パン、足のビキニ、そんなふうに見えなくもないちょっと露出度高めのサンダルを、この夏も履きまくっています。
スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
かれこれ4年間この足ビキニを履いていますが、本当に足が疲れなくて気持ちよくて、全人類に勧めたくなるほどなのですが、家族の誰一人ワンシーズンも続かず下駄箱に新品同様のマンサンダルが4つ深い眠りについています。
「マンサンダル」は日本産で、開発者の坂田満氏の通称名“マンさん”からその名が付いたと思われます。
裸足よりも安全に裸足の感覚を味わえるサンダル、マンサンダルについて今回は
- マンサンダルってどういうもの?
- 健康効果はあるの?
- マンサンダルのメリット・デメリットは?
という疑問を明らかにしてみようと思います。
私の体験談も含めて今明かされるマンサンダルの秘密、これを知ってもなおあなたは足を解放しないという選択をするでしょうか。
ちょっとはずいから足ビキニは遠慮しとくわ、という選択はされがちかもしれませんね…。
マンサンダルが誕生した背景
マンサンダルは、本当に裸足に近い履き物です。
おしゃれな華奢サンダルやワラーチとも似ていますが、マンサンダルの紐の結びのコンセプトである「ゆる・ふわ・りん」の合言葉通り、
足を上げた時にソールが浮いちゃうくらいゆるふわに結び、
着地時には紐がりんと立ち足に触れないコシのあるパラコードを使用。
これがちゃんと体感できるサンダルです。
世界的な話題作『BORN TO RUN』の影響
「足を痛める原因は靴やシューズである」
そのことに40代で気づいた開発者の平田満さんが読まれた本が
『BORN TO RUN(走るために生まれた)』クリストファー・マクドゥーガル著書
だったということです。
私も読みました。
走る、ということから随分と遠のいている私にとってかなりの衝撃でしたね。
2009年に出版され、本の中で登場するメキシコ秘境の民族ララムリの脅威的な走力と、ワラーチと呼ばれる裸足に近いサンダルの存在が世界中に広まりました。
この本を読んだ多くの人が「明日から走ってみようかな」と思うのではないでしょうか。
中年だろうが高齢だろうが、走る際に頑丈なランニングシューズを履くのではなく裸足同然の簡素なサンダルで走った方が負担が少ない、のであれば試してみたいと。
「裸足で走ると自然とフォアフット(つま先寄り)着地になり、足のアーチとふくらはぎがバネのように衝撃を吸収する。クッション性の高いシューズに頼るよりも、体本来のメカニズムを生かすことで、ケガが減り、走る喜びが増す。」
ルーツはメキシコのタラウマラ族(ララムリ)

先ほども出てきた“ララムリ”とは、メキシコ北西部の山岳地帯に暮らす先住民族です。
彼らは“走る民族”として知られ、狩りも移動も何十キロも走り続ける生活を営んでいました。
彼らが履いていたのは「ワラーチ」と呼ばれる古代から伝わるサンダル。廃タイヤや革の紐を使って作られ、足を守りながらも裸足に近い感覚を残すものでした。
このワラーチもすでに製品化されており日本でも普通に購入できます。
その流れをくむ「ルナサンダル」という、より現代的にアレンジされた市販品は街歩きなどでも抵抗なく履けて人気を高めています。
靴から裸足へ移行する際の架け橋となるサンダル
ではマンサンダルの立ち位置はどこら辺なのでしょう?
裸足→ララムリのワラーチ→[ワラーチ=マンサンダル]→ルナサンダル
原始的→現代的という感じで示すとこんな感じだと思います。
マンサンダル開発者の坂田満さんは『BORN TO RUN』を読まれ、ご自分でも裸足ランニングに挑戦されていく中で、以下のように考えを巡らせていかれます。
人類にとって裸足が本来の姿であり、今でも裸足で歩き、走る能力を備えているはずだ。
引用:マンサンダル公式サイト
「靴やシューズが必要だ」という固定観念を捨てれば、歩くこと・走ることはもっと自由で楽しいものになるはずだ。
引用:マンサンダル公式サイト
しかし、靴やシューズに慣れてきた人がいきなり裸足で歩き、走り始めることは難しい。
引用:マンサンダル公式サイト
靴やシューズから裸足への架け橋となる履き物を作れないだろうか?
引用:マンサンダル公式サイト
で、作っちゃったんですね。
100を超える試作品を経て、ワラーチともルナサンダルとも違う、より裸足の感覚に近いマンサンダルを!
マンサンダルの健康効果

マンサンダルは、裸足ランを実践しその効果を実感した開発者が「裸足感覚を最大限に楽しみながら、足本来の健康を取り戻す」ことを目指して作りました。
そのため、足のトラブル予防・改善、血流促進、姿勢矯正、体の感覚向上など、健康に良い効果が幅広く期待されています。
老若男女問わず多くの方から、足腰・姿勢・冷え症・精神面まで様々な改善事例が報告されています。
足指の解放
普通の靴はクッション性が高く足指を動かすスペースがありません。なので当然足指を使って歩いたり走ったりをしなくなります。
マンサンダルはほぼ裸足なので自由に足の指を動かすことができます。
結果、外反母趾の予防や改善につながります。
足本来の力を取り戻す

裸足に限りなく近い履き心地によって、足やふくらはぎ、足腰の筋肉が自然に強化され、怪我予防やパフォーマンスアップが期待できます。
実際、裸足ラン民族のララムリの人たちはとてもスッキリとしたきれいな形のふくらはぎをしていて、脚全体もモデルさん顔負けの真っ直ぐな美脚なのです。
姿勢が整う

マンサンダルによって足に負担なく故障しにくい歩き方が身についてくると、自然と体の歪みが解消されて姿勢が良くなります。
自然と背筋が伸びる、という感覚は私にもあります。
公式サイトによると、マンサンダルユーザーには姿勢の良い人が多く、中には身長が伸びる人もいるとか!
足腰のトラブル改善
膝の痛み、こむら返り、腰痛、むくみ、足のしびれなど、足腰の不調が改善したとする体験談が多数あります。
元々、靴というものに頑丈に包み込まれて身動きの取れない足指、そしてそんな足裏全体では、足腰にどんな負荷がかかっているかを意識するのが難しいですよね。
しかし、厚さ6ミリという薄いソールの上で、無防備に開放された足指全部を使って歩いたり走ったりをしていくと、しっかりと土台を感じながら動作をすることになるんです。
私の実体験からも、膝の痛みが軽減しましたし、骨盤のズレを調整しながら歩けている感覚があります。
歩き方・走り方の改善
実感として、とにかく歩く距離、走る距離が格段に伸びます。
これは一番凄いと思った点でもあります。
新潟のパワスポと言われる弥彦山登山も難なく敢行できました。
大袈裟だと分かっていながらも、いくら歩いても疲れない、と言いたくなります。
山登りも街歩きも、季節によるところはありますが、履き物の中で一番疲れないのではないでしょうか。
足裏を最低限しか保護しないことで、負担の少ない自然な歩き方や走り方が身につき、故障しにくい体づくりに繋がるということですね。
メンタル面への好影響
足が開放されたことで心まで軽やかに感じる、歩くことや走ること自体の楽しさを実感できるという声も多いようです。
たしかにそれはありますね。
オシャレを楽しんだり流行を追いかけている人にとっては、この足ビキニというワイルドな見た目は逆にメンタルにダメージを及ぼすかもしれませんが…。
そんな方こそ足の開放を味わって欲しいなと思います。
立つ、歩く、一歩を踏み出す、その動作の土台となる足、そこに空気を通し大地と繋がる感覚を与えてみてください。
今までの靴って何だったんだろう、いやでもそんな気持ちになると思います。
血行促進・冷え対策
マンサンダルのソールはわずか6ミリです。6ミリを隔ててすぐ大地です。
その大地の刺激が足裏にダイレクト伝わるので、血流が良くなるのを感じました。
また、足指が自由自在に動くことで末端への血流も良くなりぽかぽかしてきます。
冷え性の方には特におすすめです。
マンサンダルのメリット・デメリット

足裏は健康の要である、それがはっきりと分かるような健康効果でしたね。
そんな優秀サンダルのマンサンダルですが、私は冬に履きこなすところまでは到達できていません…。雪も積もるのでね、なかなか足を晒せないという環境でもあります。
しかし、寒い冬でもマンサンダルを継続している強者もたくさんおられるようです。
強者たちを魅了するマンサンダルの魅力ってなんでしょう。
マンサンダルのメリット

健康効果以外にも実はたくさんのメリットがあります。
まずは、そのコンパクトさです。もはや薄いゴム板2枚分のみといえるほどですから、ちょっとした旅行やお出かけにもサクッと持ち運びできます。
市販のワラーチやルナサンダルと比べて、このマンサンダルはとにかくコストが最小限です。
素材が最小限なので当たり前なのですが、材料を全て揃えて手作りするとさらにコストを抑えられて、約2,000円ほどで完成します。
洗ったり干したりも楽なのでガンガン汚して使えますし、紐が劣化したらそれだけ取り替えたらまた新鮮な気持ちで再利用できます。
どうですか!履きたくなりましたか!
マンサンダルのデメリット
ちょっと待ってくださいね、履く前に一応デメリットもお伝えしておかなければいけませんね。
とはいえ、
時と場合によっては不向き
ってことくらいですかね。
やはり雪や大雨の時は履きたくないかな…と思いますし、冠婚葬祭などのフォーマルなシーンには控えないとですよね。
あとは、私も最初にはりきってガンガン走ってしまったんですが、クッション性がないソールで今までのように走ってしまうとふくらはぎ周辺の筋肉にめちゃくちゃダメージがきます。
歩き方も若干そうですが、走る時は特にコツが要ります。
最初はゆっくりとそのダイレクトな大地の感覚を味わうようにスタートしましょう。
そうして、足本来の自然な動きを模索してマンサンダルに導いてもらう気持ちで、少しずつスピードを上げていくように走ることが大事ですね。
まとめ:足腰の劣化を気にするなら一度マンサンダルで歩いてみよう
私は自信を持ってこのマンサンダルをおすすめできますが、やはりその前にまず『BORN TO RUN』を読んでみて!と言いたいです。
この本に出てくるウルトラトレイルランニングの凄さを知ったら、かなりの高確率で走りたくなると思うんです、裸足で。
まずそうやってモチベーションをぶち上げておくことって大事ですよね。
メキシコの山岳地帯に、驚くべき伝統や習慣を保持しながら暮らしている先住民族ララムリについての記述も大変興味深いです。
日本人である私たちも、靴を履く文化なんてほんの何十年くらいのもんですよね。
草履や下駄が日本人の履き物でしたし、なんならララムリの「ワラーチ」の語源が「わらじ」だという説まであるのですから、裸足で暮らす方が私たちの本来の力を発揮できそうですよね。
次回はマンサンダルの作り方をまとめますので、ぜひ公式ショップで素材を購入して準備しておいて下さいね〜。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。