ー本記事は2019年9月29日に公開済みですー
昔の私が鈍感だったのか、42歳という微妙な歳になったせいなのか、最近の月経前後の体調がとても不安定なのです。
程よい間隔を保ちながら、32歳からの約8年間を、妊娠・出産・授乳に費やしてきたので、たとえ月経が戻っていたとしても、そこまで変化に敏感ではなかったかもしれません。スー(@bacteria_suzu)です。
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特に、月経前によく喉を腫らすようになったのです。
そして、たまに歯茎周辺も腫れたような感覚になることに気づきました。
月経とこの違和感との関係に気づいたのは、だいたい月に1回、同じようなタイミングで発症し、気づいた頃には治っていることを自覚したからです。
まさかなぁ、とは思っていましたが、調べてみるとやはり関係性があったのです。
女性ホルモンが影響する生理前の症状とは
女性は生理前や生理中だけ女性ホルモンの影響を受けている、と思っていませんか?
これは私の持論ですが、女性は生涯を通してずーっと女性ホルモンの影響下で生きているのです。当たり前か・・・。
なので、そのホルモンの変動に応じて、日々女性は変化するのです。
世の男性方はそのことを大げさではなく、本当にそのまま受け止めていただきたいと思うのです。
女性はホルモンに翻弄され、ホルモンのもとで人生を創造しているのです。
よく言われる月経前症候群PMSの症状などは、特別なことでもなんでもなく、生理があれば当然起こるであろう症状なのです。
ただし、体に何か他の病巣を保持していたり、ホルモンや臓器自体が弱っている場合は、その症状が他人よりひどくて起き上がれないくらいのこともあるかもしれません。
今回は、私の身に起きた月経周期における体調の変化についてまとめてみたいと思います。
歯周病菌は卵胞ホルモンが大好物!?
歳とともに、歯茎も弱ってくるでしょう。
自分の歯が、なんとなく年々でっかくなっているような気がするのは、おそらく歯茎の方が縮んでいっているからでしょう。
そんなことはどうでもいいのですが・・・、この歯茎や歯の周辺が、月経周期に伴ってとても痛む人も少なからずいるそうなのです。
確かに排卵後から月経までの間って、口腔内がいまいちスッキリせずなんとなく口臭なども気になります。
調べてみるとちゃんと原因がありました。
生理前になると、卵胞ホルモンと呼ばれる女性ホルモンの分泌が活発になります。実は歯周病を起こす歯周病菌は、この卵胞ホルモンをエサとします。そのためエサがたくさんある生理前には、歯周病菌が増えて歯茎が腫れたり出血したり・・・といった症状が出てしまうのです。また、歯周病菌が増えることによって歯茎が腫れるだけでなく、歯に痛みが生じることもあります。もし生理前に歯茎から血が出るようなことがあったら、歯周病だけではなくてPMSも疑ってみてくださいね。
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おそらく、普段はこの歯周病菌を抑える働きをしてくれる酵素が頑張ってくれているのでしょうけれど、ホルモンバランスが変化すると口腔内の細菌バランスも変化し、歯周病菌が住みやすい環境になるのでしょう。
排卵後というのは、体が軽く炎症を起こしているようなものですから、そういう症状が出てもおかしくないですね。
よく考えてみると、歯医者に行こうかどうしようか迷う時って、案外排卵期前後だったりするかもしれませんよ。
生理前に「風邪かな?」と思うような症状
女性の基礎体温はホルモンの変動によって上下します。排卵期になると一度ぐっと下がり、そのあとまたぐっと上がったりしますよね。
その差は1℃あるかないかではありますが、体温が1℃上下するだけで体はいろんな反応をするわけです。
排卵の後の高温期に、風邪のような症状が出ても不思議はありません。
私もここ数年は、なぜかしょっちゅう喉が腫れたような感覚になるのです。
2年前に扁桃腺を腫らして大変な思いをしたので、その後遺症かなくらいに思っていましたが、できる限りのケアや予防策はしているつもりでした。
それでも、癖のように毎月のように喉が少し腫れるので、これはもしやと思ったのです。
先ほどの例とも関連がありますが、口腔内の細菌バランスが崩れているとしたら、当然喉をやられたり扁桃腺が腫れたり、口内炎ができやすくなったりしますよね。
まさに、これかーという感じです。
今までは気が張っていたりしてそこまで敏感に変化を感じなかったのでしょうか。
閉経というゴールが見えてきたからやろって?・・・。
口腔内だけではなく、体全体の免疫力も多少落ちているでしょうから、風邪までいかなくてもなんとなくだるいとか寒気がするとか、そういうことを経験されている方は多いでしょう。
やはり、女性ホルモンによって私たちは常に変動の中を生きているのです。
なぜか生理前に肌荒れが顕著に
こちらの記事↓↓↓でも書きましたが、この肌荒れに関してはもう分かりやす過ぎて笑っちゃいますね。
これもだいたい排卵後から生理前ですね。
3日もあればほぼ治るのですが、その時の食べたものや生活習慣によっては長引くでしょう。
おそらくこの定期的な肌荒れも、多くの女性が体験していると思いますが、薬で生理痛やどこかの炎症を抑えたりしている場合は、案外こういった自然な体の反応がわかりづらくなっているかもしれません。
正常に卵胞ホルモンが分泌されていれば、その分泌は必ず上下するので、そのタイミングで肌の保湿力や内側からのハリが減少するのだと思います。まぁ、歳とともにそれを補う要素もなくなっていくのですけどね。
体からのサインはちゃんと意味があることです。それも、もしかしたらほとんどが女性ホルモンによって引き起こされているかもしれませんね。
自律神経のバランスが崩れやすく免疫力が低下
年に12回訪れる生理、それに伴って山あり谷ありに上下する女性ホルモンの荒波。
社会という荒波に対抗する力をつけるより、体内のこの荒波とうまく付き合う方法を見つける方が、私たち女性の人生は豊かになるのではないでしょうか。
体という宇宙の広さと複雑さよ、これを深く内観することが本来の生きる意味なのかもしれません。
筋トレする男性方も、もしかしたらそういう内観の成れの果ての行為なのかもしれないと思うと、妙に納得できるような気がします。
では、女性はどうでしょう?
最近こそ、布ナプキンや月経血コントロールなんていう言葉も浸透してきていますが、自分で自分の体の不調を具体的に捉えようとしている人ってどれくらいいるでしょうか。
目に見えることや物質を利用して取り組むことだけじゃなく、もっと本質的なところにアプローチすることを意識するだけで、自分の体調が実はそんなに「わからない」ことではないと気づくかもしれませんよ。
体を冷やさない
免疫力が落ちたり、体を守ってくれている細菌群のバランスが崩れたりしているのであれば、そこに何かしらのケアをしてあげることによって、ずいぶん体が楽になるでしょう。
ただでさえ生理中はむくみのせいで体温が低下しがちです。できるだけ代謝を上げて余計な水分を排出するように促したいですね。
意識して温かい飲み物を飲んで体を冷やさないようにしましょう。
そして一番いいのは体を動かすことです。
月経が重くてなかなか動く気になれないかもしれませんが、体を動かして巡りをよくすることで子宮周りの循環もよくなります。
また、外に出て気分転換することもとても効果的です。
風邪のような症状はあっても、風邪ではないので体を動かすことで体調が良くなるかもしれません。
汗をかくくらい動いた後は、そのままにしないで着替えたりシャワーを浴びたりして冷やさないようにしてくださいね。
とにかくしっかり睡眠をとる
女性ホルモンが自律神経を刺激するのは、妊娠した場合にとても重要だからでしょう。
寝ている時間帯に子宮の収縮が起こってしまわないように、自律神経でしっかりとコントロールしてくれるのです。
もちろん妊娠していない場合も自律神経に働きかけることはあるでしょう。
そのせいか、生理前などはやたら眠くなったりしませんか?しかも日中に。
これもホルモンの働きによるものですね。体温も多少高くなっているでしょう。
日中にしっかり眠ってしまうと、夜中に目が冴えて寝付けなくなってしまう可能性もあります。
眠ることは、ホルモンの分泌にも自律神経の調整にもとても大事です。
夜にしっかりと眠るためには、日中はできるだけ体を動かして適度に疲労することも有効ですね。
基本的に早寝早起きを習慣にしていれば、そこまで睡眠に支障が起きないとは思いますが、更年期に差し掛かってくる時期や妊娠待ちの女性などは、きちんと自覚して心がけましょうね。
やれないことは無理にやらない
月経前の症状がとても重くて、日常生活を送ることが困難という方もいるでしょう。
そういう方の特徴としては、「真面目で几帳面」という性格が共通しているとも言われています。
「思うようにいかない」
「いつも通りにことが進まない」
そういう気持ちがストレスになりやすいのかもしれませんね。
「できなくてもいいや」
「今日はそんな日だから」
「できるときにやろう」
くらいの、ゆるい気持ちになってみると案外身体もほどけて、血流が良くなったりするんです。
几帳面で真面目な方は、交感神経の影響を強く受けているので、その反動としてPMSのような症状が強く出るのかもしれません。
仕事をされていると、そうも言ってられないと思いがちですが、そういうアンバランスな状態では肝心の仕事のパフォーマンスも上がらないでしょう。
できないことは無理してやらない
余計なことは考えない
そういう思考グセをつけるようにしてみてはいかがでしょうか。
女性ホルモンは短期間でめまぐるしく変動していきます。ちょっとくらい休憩しても、またすぐ体のコンディションが上がるでしょう。
それからでもいいのではないでしょうか。
まとめ
女性は女性同士で、お互いの月経周期を管理しながら働く、というのも、もしかしたらとても有効な働き方かもしれません。
男性社会の中で対等にやり合っていくということが招く体への弊害を考えれば、ふわっと生きていける環境を模索することが、女性が自分の力を存分に発揮できる生き方に近づくことのような気もします。
月経を軸として、女性の体にはこれだけの変化や症状が現れるのです。
生理休暇を公認している会社もありますが、堂々とそれを利用できる女性はどれほどいるでしょう?
「生理前で扁桃腺が腫れそうなので休みたいです」
これも有効ですか?
女性はたくさんたくさん我慢していると思います。
女性ホルモンを敵視せず、うまく付き合っていける環境が、PMSに悩む女性を減少させるのかもしれませんね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。