ー本記事は2019年7月15日に公開済みですー
常に何かしらのブームが起こるダイエット界ですが、
昨今の「糖質制限ダイエット」ブーム、これはいつ頃まで続くのでしょうか。
それとも、これこそがダイエットの主軸として、案外何世紀も定番として君臨し続けるのでしょうか。
今現在はまだまだ、ようやくヨチヨチ歩き出したかなくらいの解明具合だと思いますが。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
糖質という、現代人の主食といえる食べ物をかなり少量にする、もしくは全く摂らない、そんな選択肢があるなんて米農家さんもびっくりです。
もちろん食べ過ぎはよくないですが、ご飯はとても優秀な栄養満点食材だと思っている私、ご飯抜きはできません。
しかし、普段の食事で摂っている糖質がご飯だけというのは、もはや幻想に近いくらい少数派かもしれません。
気づかないうちに糖質過多になっていることは否めませんね。
今回は、短期間で痩せる効果は高いけど、よく考えてから取り組まないととても危険なものであるという側面から「糖質制限ダイエット」を見ていきたいと思います。
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糖質制限ダイエットの極限!
世の中は、手っ取り早く空腹を満たし、さらに脳も喜ぶ甘い糖質であふれかえっています。
昔の人のように、
ことからかけ離れすぎています。
そんな現代に生きる私たちは、ついに主食である糖質を手放し、代わりに脂肪をたくさん摂ることでエネルギーを生成する方法を選ぼうとしているのです。
わかりやすい言葉は「糖質制限」ですが、もっと具体的な名称は『ケトジェニックダイエット』と呼ばれています。
まさに、糖質制限の極みですね。
ケトジェニックダイエットとは?
糖質の摂取を控えるという糖質制限ダイエットは、体内のエネルギー源を糖質からケトン体に置き換えてしまう可能性があります。
ケトン体についてはこちらの記事↓↓↓を参考にしてください。
可能性があるというのは、糖質の制限比率によって体のエネルギー生成機能がどの材料を選ぶかが変わってくるといえるからです。
通常は、摂取カロリーの6割弱の炭水化物を主なエネルギー源として利用しますが、これが半分以下に減ってくると、炭水化物だけでは足りない分を脂肪やタンパク質から補うようになります。
そしてさらに、炭水化物比率が5%以下に減ると、完全にケトン体質に変わってしまうでしょう。
この状態をケトーシスと呼び、この原理を利用したダイエット法が『ケトジェニックダイエット』ですね。
糖質2〜5%の世界です。
短期間集中で解糖系からケトン体質へ
こうして、解糖系の体内エネルギー供給からケトン体によるエネルギー供給へと変換していくのは、短期間であればあるほどダイエット成功率は高いといいます。
ケトン体は、肝臓に送リ込まれた脂肪酸がどんどん分解されて生成されます。
その大量のケトン体が血液中に流れ出し、血中ケトン体濃度が高くなったときに、体はこのケトン体を使ってエネルギーを作り出すようになるのです。
この回路をつくるまでは、なんとか糖質を5%以下でキープし、なるべく早く脂肪を使った燃焼システムに切り替えることが、成功の鍵といえますね。
とにかく制限だらけのダイエット
糖質さえ控えればいいんでしょ。
ではないんです。
それはただのゆる〜い糖質制限ダイエットなのです。
体内のエネルギー生成システムを変えてしまうほどの効果を得るには、糖質を抑えることに加えていろんな約束事があります。
それらをうまく管理していくことが最も大事ですね。
- 日々の食事内容のカロリー計算は必須
- 脂質を十分摂る
- 野菜などにも糖質が含まれているので注意が必要
- 水分を十分摂る
- 加工食品やお酒もNG
- 長期間の実行は避ける
こういった基本を必ず守りつつ、さらに細かく食事制限をしていくのが「ケトジェニックダイエット」なのです。
見えない部分で変化が大きいだけに油断してしまう心理もあるでしょう。
しかし、ここを甘く見て怠っていると、ダイエットどころかそれ以前の健康さえも取り戻せなくなってしまうかもしれません。
リバウンドの怖さ↓↓↓も含んでいますしね・・・。
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糖質制限ダイエットの副作用
ケトン体質になって、脂肪細胞をどんどん燃焼できるようになった体は、みるみる痩せていくでしょう。
しかし、短期間でそれだけの体内変化が起こっているということは、どこかしらひずみが生まれても不思議ではないですね。
このケトン体によるエネルギー供給というのは、緊急事態用の体のシステムでした。
体の中ではサイレンが鳴り響いているかもしれません。
なので、この状態をそのまま長く続けるというのはあまりにも危険だし、何が起こるか専門家にも予測がつかないところでしょう。
それくらいの覚悟を持って取り組まないといけませんね。
さらに、危険視されているいくつかの副作用も報告されているので、ちょっとまとめてみましょう。
骨がもろくなる
ケトン体というのは、マイナスの電気を帯びた分子、つまり酸性の物質です。
この酸性のケトン体が体内に蓄積してくると、その酸を中和しようとして骨が溶け出すといわれています。
骨だけでなく、体内のミネラルが減少しやすい状況では免疫力も低下してきます。できるだけ意識してミネラルを摂取したいですね。
体臭・口臭がきつくなる
ケトン体は酸性物質でした。
このケトン体が血液中にたくさん放出されていると、活性酸素の原因となり血液も体も酸性に傾いてしまうかもしれません。
さらに、酸性のケトン臭とも呼ばれる鼻にツーンとくる臭い、これが口臭や体臭の原因となるといわれています。
糖質を厳しく制限すればするほど、ケトン臭はきつくなるでしょう。
脱水症状
炭水化物の摂取を極限まで減らすと、本来それらが蓄えていた水分も同時に体内に入ってこなくなるのです。
炭水化物というのは保水性が高く、体にとってその水分保持力はとても大切なものなのです。
脂質やタンパク質ではそれが期待できないため、体から多くの水分を尿として排出してしまうのです。
それが脱水症状や便秘につながることも考えられますね。
できるだけ意識してこまめに水分を取ることが大事です。
腎臓結石
先ほどの利尿作用に加え、カルシウムなどが溶け出した酸性の尿が増えると、腎臓結石や尿路結石などを引き起こすリスクが発生します。
ミネラル欠乏もそうですが、体内できちんと吸収されないで流れ出てしまう危険性ですね。
やはり短期間集中というのが適切かもしれません。
めまいや吐き気などの不快症状
ケトジェニックダイエットを真面目に取り組み過ぎると、体内が高ケトン体血症となります。
これは、血液が酸性になり過ぎている極めて危険な状態といえます。
立ちくらみやめまい、吐き気や頭痛、ひどくなると呼吸困難や昏睡状態にまで症状が及ぶこともあるといいます。
こうならないように、糖質をある程度摂取し、常に自分の変化に気を配っているべきですね。
口臭などもそうですが、もっとわかりやすい方法でケトン体質傾向を測れる『ケトン体尿検査キット』というものもあるそうです。
本気で取り組むのであれば、それくらい準備しておいてもいいのではないでしょうか。
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まとめ:ケトジェニックダイエットは副作用も把握してから選択を
もともとは糖尿病患者の治療における一次的な措置として、極限まで糖質を減らすという食事法が確立されたそうです。
ちょっと気になる贅肉やたるんだお肉は、そこまでしなくても生活習慣の見直しでかなり改善できるはずです。
短期間でみるみる痩せ、しかも糖質が悪者のように扱われている現代において、それを制限してダイエットをすることがとても健康的であるかのように思えるかもしれません。
しかし、このケトジェニックダイエットについては、まだまだ詳しいデータも長期間にわたって調査したという実験結果などもほとんどありません。
思い切って実行してみた結果、思わぬ事態になってしまった・・・ということがなきにしもあらずだと肝に命じて、やるかやらないかを選ぶべきかもしれません。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。