ー本記事は2019年8月18日に公開済みですー
日本人ならひとりに一つ、何かしらのアレルギー疾患を保持しているのではないでしょうか。
全然嬉しくない保有物ですけどね。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
アレルギーというのは、薬で治すより腸内の細菌フローラを整えて治す方が確実です。
なぜなら、薬によって免疫細胞の宝庫である腸内フローラがバランスを崩すからです。
今回は、
・アレルギー疾患に効果的な酪酸菌とは
・酪酸菌不足が引き起こすアレルギー疾患について
この2点をまとめていきます。
アレルギー症状で少しでも悩まれている方は、この記事で一度その仕組みをしっかり理解してみませんか?
最強にしてなくてはならない菌【酪酸菌】とは?
最強は納豆菌じゃなかったのか!?と思いました?
そう、最強といわれる菌はいくつかあり、それらの特徴は芽胞細胞であることなのです。
要は、簡単に死なないのです。
納豆菌もそうでしたね。
熱湯にも氷点下にも胃酸にも負けません。
そして、この酪酸菌もそうなのです。
では、酪酸菌のすごさをひとつずつ見ていきましょう。
酪酸菌が大腸をサポートしている!?
なんと、
というのです。
大腸の上皮細胞が酸素をモリモリ使って代謝するのを、この酪酸がサポートします。
それによって、傷ついた腸の粘膜を健康な状態に導いてくれ、さらには脂肪の蓄積をも防いでくれるのです。
乳酸菌などの善玉菌もサポートし強化してくれる
腸内の有用菌(善玉菌)たちは、そのほとんどが酸素を苦手とする細胞です。
そして逆に悪玉菌のほとんどが酸素があってもなくても生きられます。
善玉菌が優位となった腸内フローラでは、乳酸菌の代謝が活性化したくさんの乳酸菌生産物質が生まれます。
それらは直接腸管から吸収され体に良い影響を与えてくれるはずですよね。
酪酸菌は健康な人の腸に多く不健康な人の腸に少ない
酪酸菌を含めた腸内フローラは、内臓だけでなく精神面にも脳や血管にまでも影響をもたらすことがわかっています。
俗に、長寿菌とまで呼ばれている酪酸菌ですが、この菌を普段意識するということはあまりないかもしれませんね。
しかし、
という、研究結果も発表されているのです。
では、その酪酸菌の主な働きとはどういったものなのでしょうか。
よくいわれるのが、
- 免疫疾患の抑制
- ガン細胞増殖を抑制
- アレルギー疾患の抑制
- インフルエンザなどの感染症を抑制
という、基本的な不健康ファクターを遠ざけてくれるということです。
これって、健康の基本ですよね。
酪酸菌が腸内でよく働いてくれている腸は優良ボディなのです。
近年超増加のアレルギー症状の原因は酪酸菌不足!?
日本人のほぼ全員がなんらかのアレルギー症状を持っている、これはかなりの確率で現実味があることですね。
花粉症に関しては2人に1人は発症しているともいわれています。
アトピー性皮膚炎もそうですね、もう生まれた時点でそういった苦悩をしいられている赤ちゃんも多いです。
なぜ日本人はこんなことになってしまったのでしょう・・・。
私は強く思います、
だと。
これを取り戻せるかどうかは、酪酸菌にかかっているかもしれませんよ。
免疫細胞の暴走による自己免疫疾患とは
私たちの体は、体内に何か良からぬものが入ってきたときのために、それらと戦う能力を持った「免疫細胞」というものが備わっているのです。
まあ、この細胞自体が後付け、後天的に備わったもののような気もしますが…。
病原菌やウィルスなど、太古の時代には人間とうまく共存していたであろう小さな細菌が、現代においては人間の体を蝕むことが起こり得るこの世界。
そこでその細菌を素早く発見して退治してくれるのが「免疫細胞」です。
体はそれらを排除しようと働き、余計な排泄に体力を奪われ、うまく体のコントロールが取れなくなったりします。
それがいわゆる、
- アトピー性皮膚炎
- バセドウ病
- クローン病
- リウマチ
- 花粉症
- 喘息
- 乾癬
- 白斑
などのアレルギー疾患や、自己免疫疾患です。
これらの、あげればきりがないほどの免疫疾患が近年で増加傾向にあるのは、誰もが周知の事実ですよね。
免疫細胞の暴走を止めるブレーキ【Tレグ】
多くのアレルギー症状や自己免疫疾患に対する特効薬はありません。
安易に薬で治そうと、
その場しのぎの強い薬で抑制して
↓
今度はその副作用で体調を崩す
↓
そしてそれに対する薬を飲み
↓
体にどんどん薬毒が溜まっていく
こんなループがないとは言い切れませんよね。
免疫細胞の7割が腸で生きて活動しています。
これは腸が免疫細胞のホームであるといっても過言ではありません。
異物を攻撃するばかりだと思われがちな免疫細胞ですが、その中にもいろんな役割があり、仲間の暴走をちゃんと止めてくれるものもあるというから驚きですね。
アレルギーや免疫疾患の症状を抱えている人とそうでない人の違いも、もしかしたら、この「Tレグ」を探っていくと明らかになるかもしれません。
「Tレグ」を作り出す正体が【酪酸菌】
日本で今急増している免疫疾患があります。それは「多発性硬化症」です。
引用:NHK健康チャンネル
この病気にかかっている人は、ある重度のアレルギー症状を抱えた人と共通する腸内現象があるというのです。
それは、
クロストリジウムってなに?
↓
Tレグが適正に生み出されない
↓
免疫細胞の暴走を止められない
↓
アレルギーや自己免疫疾患を発症
クロストリジウム菌が減少すると、ブレーキの効かない暴走細胞が体への攻撃をやめず、アレルギー反応を止めることもできないのです。
もちろん、そういった疾患の原因が全て酪酸菌の不足によるとは言い切れません。
しかし、そこが足りていないとわかった時点で補えば、何かしらの改善は見られるかもしれませんよね。
まとめ:アレルギーや自己免疫疾患は薬でなく酪酸菌で改善
腸内環境における酪酸菌の役割が少しはイメージできたでしょうか。
これまで、乳酸菌や納豆菌にばかりスポットが当たっていましたが、それらを含めた善玉菌である酪酸菌、ちょっともう少し詳しく知りたくなりましたよね。
あなたの腸内には十分な酪酸菌が生息しているでしょうか。
おそらく、私の腸内には足りていないとは言われないほどの酪酸菌が生きていると思うのです。
それは、毎日あるものを食べているから♪
さて、それはなんでしょう?
その答えと、酪酸菌の育て方についてこちら↓↓↓にまとめていますよー!あ、答え出ちゃってるね…。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。