ー本記事は2023年3月7日に公開済みですー
乳製品はほぼ買わない、食べない、使わない、の我が家ですが、とある事をきっかけに、たまに買う、ちょいちょい食べる、使いたくなってくる、な日々になりつつあります。
スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
牛さんのお乳ですし、どんな牛さんがどんな環境で搾乳されどういった方法で製品化されているのか、そんなことを考えて取捨選択をしていました。
その考えを捨てたわけではありませんが、いにしえの人たちが実はうまく工夫して乳製品を身体に取り入れていたかもしれないと知り、それならと試してみています。
どちらにしても摂りすぎは禁物ですが、お菓子作りに乳製品が使えると結構幅が広がるんですよね〜。
ってことで、これまでは自分で作ったり食べたりしないだろうと思い込んでいた、見た目がとても特徴的な『バスク風チーズケーキ』焼いちゃいましたー!
クリームチーズは使いましたが、ここにも工夫を凝らしています。
アレルギーがある方は難しいところですが、乳製品を避けていた方などにはぜひ作ってみてほしいとても美味しいケーキです。
ただ難点は、クリームチーズをいにしえの人々に習ってちょいとひと手間かけて仕込む、という工程がめんどくさいってことです。
それ以外はサクッといけますので、ちょっと覗いてみて下さい♪
バスク風チーズケーキってどんなケーキ?
まずはバスク風チーズケーキというものを認識していきましょう。私がしたいだけですか?
結構いろんなスイーツを知ってる我が家の娘たちにも知られていなかったこのチーズケーキ、発祥はその名の通りスペインのバスク地方ですね。
もっと細かく言えばバスク地方にある『ラ・ビーニャ』という老舗レストランで売られていたオリジナルのベイクドチーズケーキが原点、だそうです。
そのケーキをイメージして日本でパティシエが作っているというわけですね。
黒く焦がすことがバスクチーズケーキの最大の特徴
チーズケーキにはいろんな種類がありますよね。
うちの旦那なんかは「えー!?レアチーズケーキって焼いてないのー!?」っていうくらい無頓着ですが、スイーツ好きの女子たちにとってその種類の特徴はわりとナチュラルに把握できていると思います。
そんな中でバスクチーズケーキってどんなケーキ?と問われるとまず出るのが、
「あの真っ黒いやつでしょ」
ってセリフだと思います。
そう、表面焦げてるやんって突っ込まれる流れのやつです。
ではなぜそこまで焦がすの?焦げ臭くないの?って思いますよね。私なんてたぶん食べたことないけど、まずその印象でバスクチーズケーキに対する感情は終わっていました。
焦げる理屈は、
高温で短時間焼成
のためらしいです。
なぜ?
主な理由は2つっぽいです。
◉ 高温で焼いてあえて焦がすことでカラメルの香ばしさを出す
◉ 短時間で焼くことで外はカリッと中はふんわり半熟に仕上がる
そう聞くと、なるほどあの黒にはちゃんと意味があったのだなと納得できました。
この焦げてるんちゃうか?レベルの見た目が、マイナスではなく「なんだか気になる」「逆に美味しそう」とグルメな人たちの飽くなき探究心を引き付けたのは間違いないですね。
通常のベイクドチーズケーキよりも・・・
では、従来のベイクドチーズケーキをただカラメル風味や楽しい食感のためだけに焦がしたものがバスクチーズケーキなのか、というとそうではありません。
もう一つの最大の違いがありました。
クリームチーズの量が多い
です。
本場のものは日本のもどきよりもさらに多くのクリームチーズを使うそうで、それはそれは濃厚なのでしょうね。
そう、お気づきでした?
ここで先ほどの黒焦げがさらに生きてくるんではないでしょうか。
★ 濃厚クリーミーだけどカラメルの苦味がいいアクセントになる
★ 濃厚な生地の風味と食感の絶妙なバランスが楽しくて癖になってハマる
ブームになるにはやはりそれ相応の理由があるのですね〜。
約5年前に爆発的ブームになったものを今焼く
すでに今から約5年も前に存在していた、いやブームになったのはそれくらいだけど実はもっと前から一部のマニアックなレストランでは供されていたと言われているバスクチーズケーキ。
なぜ今焼く?
それは・・・次に続くのですが、冷蔵庫に醸したクリームチーズがたまってきたからです。
みなさんはもう食べたことありますよね、バスチー。でも私は乳製品の塊みたいなバスチーに興味が持てず今までスルーしてきました。
自分で焼いて食べる前に一度でも本当のバスク風チーズケーキを食べておけばよかった…という後悔は消えませんが、それでも今回作ったものが想像以上に美味しかったので、備忘録という意味も含めてレシピにしてアップしようと思いました。
もしかしたら「なんやこれ、全然バスチーから遠いやん」と思われるかもしれませんが、私流の食べやすく美味しいバスチーだということをここで宣言しておきますね〜。
乳製品であるクリームチーズをより身体に優しいものへと変化させる
さて、ではどんなクリームチーズやねん、というところを共有していきますね。
一言でいうと、それは
乳成分を微生物がいい感じに分解してくれている
かもしれないクリームチーズです。
ここでいう“微生物”は、お茶っ葉に存在している菌たちです。発酵茶といわれているものは何種類かあり、茶葉を作っていく工程であえてカビをつけていくものもあります。そうして作られた茶葉には、お茶にして飲むだけではもったいないほどの菌ちゃんがウヨウヨなのです。茶葉を使っていろんなものを醸したり成分を変化させたりできるといわれています。実際できました。
また、面白いお話としてこの発酵茶を作っている方に直接伺ったのは、モンゴル民族などの遊牧・騎馬民族たちがヤギのミルクを飲む際にもともとそのまま飲むという文化はなく、発酵茶で割って飲んでいたという話。これがいわゆる“チャイ”の起源ではないかといわれているそうです。茶葉にいる微生物がミルクの乳成分を分解することで、体内により吸収されやすい成分へと変化すると考えられますね。
私は、牛乳の乳糖という成分は現代人特に日本人にとっては消化吸収しにくいものと認識しています(乳糖不耐症)
しかし、その成分が菌によって良い状態に変化すると考えたとき、牛乳ラブな娘にも乳製品の摂取について苦い顔をしなくて済むかなと思いました。
ま、気持ちの問題という側面も大きいですね。
ちょっとリスクが減るってどのくらい減るかなんて分析していられないので、気持ち的にまあええかもな、くらいになれたから取り入れてみようと思えました。
そんな経緯があり、発酵させて作られている茶葉を使ってクリームチーズを醸しています。
買ってきたクリームチーズに粉末状にした茶葉を混ぜ込んで3日以上寝かせるだけ!
レーズンなどのドライフルーツを一緒に混ぜ込んでも美味しいです!
クリームチーズのみならず、ヨーグルトや漬物、パンやご飯、お味噌汁にカレー、なんでもインです。
お茶を煮出した後の出涸らしだけでも発酵しますし、旨味がアップします。
詳しくはTwitter↓↓↓で検索してみて下さいね♪
【生クリーム・小麦粉不使用バスク風チーズケーキ】の材料
はい、今回は予習が長かったですね。
でもとても大事なことなので省かず書きました。
おやつ作りも身体作り、ただ食べたいものを公開されているレシピ通りに作るということがなかなかできない性分、いいんだか悪いんだか、遠回りしてる感は否めませんね。
しかし、私と同じような考えでバスチーを食べ逃している方はいると思うのです!
だから、このレシピを見て共感してどんどん作っていただけると本望です。
ではいきましょう!まずは材料から♪
- 土佐黒茶醸しクリームチーズ・・・180g
※私はレーズンも混ぜていたのでレーズン込みでこの量で作りました - 土佐黒茶醸し豆乳ヨーグルト・・・30g
※なければ全量クリームチーズでもOK - 砂糖・・・45〜50g
- 生クリームもどき・・・豆乳50g+ココナッツオイル40g
※生クリームでもOK - 卵・・・全卵1個+卵黄1個分
- 米粉・・・20g
おそらくよく出回っているレシピより生クリームの配分が少ない、というか半分くらいではないかと思います。そのため中トロが弱いというかないという可能性も…。私はトロっとしなくてもいい派です。
私が参考にしたレシピはここがヘルシーでいいなと思ったので採用させていただきました。
私が作っている過程の画像がないので、ぜひこちら↓↓↓の動画を見ながらどうぞ。
【生クリーム・小麦粉不使用バスク風チーズケーキ】の作り方
ではいよいよ作業開始です!
まずは下準備が4つあります。多いですね…。
でもこの4つさえやっておけば、後は材料を上から順に混ぜていくだけです!
なので、多いな…とか言わず最後まで見てくださいねー!
● クリームチーズを常温に戻しておく
● 生クリームもどきの材料をブレンダーなどでしっかり乳化するまで混ぜておく
● 15cmの丸型にオーブンシートを敷いておく
※この時ペーパーをクシャクシャっと丸めて水浸しにした後水気を切ったものを使用
● オーブンを220度25分で予熱開始
※オーブンによるので目安程度に
オーブンはこれより高温短時間で仕上げると少しは中トロになるみたいです。我が家のオーブンは220度が限界です…。
では手順いきます!
- 材料を上から順に泡立て器で混ぜていく
- 型に流し入れる
- 220℃のオーブンで25分ほど焼く
- 焼けたら粗熱が取れるまで置いて、型から外しペーパーも取った状態で冷蔵庫で一晩寝かせる
はい、終わりです♪
手順というほどのことがなく終わりましたね。
これは下準備がネックになってくるレシピかもしれません。
では簡単なコツを、
★ 混ぜるときはボールの中心から丁寧に混ぜていく
★ 加えた材料同士がしっかり混ざるように丁寧に混ぜる
★ 冷やさずに食べるのもまた美味しいです
まとめ:ヘルシー美味しいバスク風チーズケーキの作り方は超簡単だった
まさか、あの本格的な見映えの『バスク風チーズケーキ』がこんなに簡単に作れるなんて・・・何事もやってみないと分からないもんですね。
乳製品がたっぷり、なんならほぼ乳製品だけで作られるチーズケーキは我が家ではなかなか登場しません。
しかしこれを知ってしまったら・・・きっと何回もリピートするでしょうね。
クリームチーズを数年に1回くらいしか買わない我が家でさえそう思えたので、アレルギーなどではなくただ乳製品を敬遠されてるご家庭の方にもぜひ試していただきたいです。
一度作ってみて、材料の配合をもっとヘルシー志向にしてみたり、独自の代替食材を使ってみたりとアレンジもしやすそうです。
今さらながらのバスチー沼に、ぜひみなさんもハマってくださいね〜♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。