みなさんは今何かハマっているYouTubeなどありますか?
私はテレビもYouTubeも日常的に見ない生活を続けておりますが、最近つい見てしまう動画があるんです。
それが徳井videoです。
スー(@bacteria_suzu)です。本日もお越しいただきありがとうございます。
普段はレシピ検索や推しのライブ動画くらいしか見ないし、冬の間は本を読む時間の方が多くなっていましたが、春のご陽気にまかせてなのかなんなのか、とにかく娘たちと一緒に寝る前の徳井videoが習慣になりつつあるのです。
何きっかけで徳井videoに行き着いたのかよくわからなくなってはいますが、この徳井videoが私のキャンプ熱に油を注いだことは間違いありません。
徳井videoを見始めて1ヶ月も経たないうちに、私と娘たちのキャンプ熱がいい塩梅に燃え盛り、ついに実行へと移したのです。旦那をそそのかすという実行…。
徳井さんの動画を横目でチラチラ見ていた旦那は、しっかりとギア熱に油を注がれたようでございます。
みなさん、徳井videoはある意味危険かもしれません。
では今回は、オープン前のキャンプ場にモニターとして参加するというなかなかおもしろいなりゆきを含め、我が家2年ぶりの珍キャンプの顛末をまとめていきたいと思います。
五色温泉オートキャンプ場ってどんなところ?
2年前には10泊以上の北海道キャンプを敢行した我が家ですが、その後夏休みに軽いグルキャンをして以来全くキャンプをしていませんでした。
なぜでしょうか?
なんとなくわかるようなわからないような、そんなウジウジした空気感が我が家にはありました。
おそらく、コロナ禍によるまあまあ大きめのキャンプブームというものを俯瞰して見ていたらまんまとその波に乗り遅れた、という感じだと思います。
そして今、そんなキャンプブームは引き潮のようにササーっと引いていったと言われています。
よっしゃ行くで。あまのじゃくと呼んでください。
目指すは山形県米沢市の山の中、
五色温泉オートキャンプ場!
閉館した秘湯五色温泉「宗川旅館」の跡地にキャンプ場を設立
温泉って名がついたキャンプ場って最高ですよね〜。
多少寒い夜でも温泉に浸かって体を温めることができれば寝入りも確実にいいですし、テント設営などで汗だくになるのは必至なので、汗も疲れも洗い流せるお風呂付きのキャンプ場が好きです。
私たちが今回テントを張ったキャンプ場は、
【五色温泉オートキャンプ場】
サイトの種類や料金などの詳細は公式サイト↓↓でご確認ください。
五色温泉オートキャンプ場
はい、温泉つき!
しかも源泉掛け流しそのままの天然温泉!
日帰り入浴施設として12月10日にオープンするのは、米沢市板谷の五色温泉。福島との県境近くの山の中にあり、秘湯のひとつとして知られている。
FNNプライムオンライン
開場は1,300年前とされ、明治時代に旅館の営業が始まった。
当時は周辺に国内初の民間スキー場「五色スキー場」や、皇族専用のロッジがあり大いににぎわったが、いずれも約20年前に閉鎖された。また3年前には、唯一残っていた旅館も閉館し、秘湯の温泉は活用されなくなった。
その土地と建物を取得して五色温泉の再整備に乗り出したのが、高畠町で燃料などを販売している「まごころ住建」。
ー中略ー
国の再構築補助金を活用し、約5億5,000万円の費用をかけて大浴場とサウナを備えたオートキャンプ場にリニューアルされる。オートキャンプ場は2024年5月の本格オープンを目指し、現在整備中だ。
山形県米沢市という立地が、ご無沙汰キャンプにはちょうど良い距離だしほぼ即決でしたね。
後でよく調べたら標高800mの山の中ということが分かりちょっとソワソワした私たちでしたけどね。
新潟市からも行きやすい県外キャンプ場がいいなと、まずは山形県に絞って検索していました。
できるだけ子どもたちが飽きずに遊べてしかも温泉付き、なんてないかなぁ〜。
3件ほど見つけた中に五色温泉オートキャンプ場もありました。
しかし、こちらは遊び場はほぼない!家族にプレゼンする時に不利やろな〜。
とりあえず旦那に紹介してみると・・・
「いいやん、予約してみよ」
即決。
遊び場がないというデメリットを軽く払拭しちゃうポイントがあったんですね〜。
2024年5月オープンに向けたモニターとしてキャンプ参加
なんとこちら、まだオープンしていないキャンプ場だったのです!
そしてそれに気づいたのは予約をしようと予約ページに飛んだ後でした。
サイトは、
- オートサイト:3区画(1区画6名まで)
- フリーサイト:10区画(1区画2名まで)
- ペット同伴サイト:3区画(1区画8名まで)
という多過ぎず少な過ぎずというプランです。
我が家は5人なのでオートサイト希望でしたが、3区画しかないから無理かな…と思ったらすんなりいけました。
オープン前のキャンプ場って、SNS限定や非公開コミュニティなどでモニターを募るイメージでしたが、一般公募というのもあるんですね。ネットサーフィンもしてみるもんですね〜。
場所でヒットしてさらに温泉付き、そしてモニター参加ということでサイト料金はかからない。
即決の理由、明確にありましたね。つくづくこういうのもご縁だよなぁと思いました。
ちなみにここ、
たちのぼる五色の湯けむりから発見され、伊達、蒲生、上杉の藩主に受け継がれてきた温泉。1609年、直江兼続が嫡子景明のために湯壺を開いたといわれている。
アソビュー!
目の前に広がる奥羽山脈の雄大な山々、のどかでなつかしい山の一軒宿。展望露天風呂、森の露天風呂が式折々に楽しめる。子宝の湯とも。
新潟が誇る「愛」と「義」に生きた天地人、直江兼続公が開場したというすごいご縁がありました。
サイト料金無料、とはいえ、モニター参加者は温泉使用料がかかります。
(オープン後はサイト料金に温泉利用料が含まれます)
そして家族5人分の温泉使用料は、現時点での設定サイト料金とそこまで大きく変わらないかな(笑)
金額ではなく、オープン前のキャンプ場に泊まれるという特別を味わうために参加する、この意義は小さくないと思いました。
近所の桜も盛大に散り始めて暑いくらいの日が続いていたので、標高800m?問題ないない。
焚き火をすれば平地との気温差5度なんて屁でもないっしょ。
屁どころか全身の毛穴が引き締まる思いをすることになるなんてこの時はつゆ知らず…。
標高300mからは100m高くなるごとに1℃下がる、と言われています。
米沢の街中で暑い暑いと言っていた私たち、五色温泉到着後は絵に描いたような強風に迎えられ、夜から朝にかけての見事な気温の低下に山の山たる存在に圧倒されたのでした。
すぐ近くに風力発電の風車が点在していますので、風のイタズラには要注意です。
トイレも炊事場もお風呂もきれいで子どもたちも大喜び!
こんな山の中に…
確かに秘湯はありそうだけど…
子連れキャンパーが楽しめるようなキャンプ場が…
あるの??
国道13号線から山道に入ると、どんどんと急坂が増えて狭い道をくねくねと登っていくのですが、不安がよぎらないといえば嘘になります。
しかし、いい感じに山桜が散らばる山の景色を見ていると、不安も少しずつ解消されてワクワク感に変わっていきます。
山の中腹あたりで、整備されてひらけた景色とオシャレな建物が見えた瞬間
「わー早くテント立ててお風呂に入りたい!」
に一変ですからご安心を。
石砂利と砂、ところどころに大きな岩、グリーンの芝サイトとは程遠いさっぱりとした砂地ですが、その荒々しい山の斜面や坂などが意外と子ども心をくすぐったようです。
強風が吹き荒れる中、思い思いに走ったり登ったり踊ったりしていました。
遊具は一切なく遊び場らしき箇所もないのですが、不満もない様子で楽しんでいました。
※ 私たちが訪れたのはまだ整備の途中でしたので、そのために不完全箇所があることは想定内です。
加えて、炊事場、トイレ、管理棟、温泉設備等、すべてが新品ピカピカでとてもきれいでした。
我が家は三姉妹、やはりトイレや洗面所がきれいなことが嬉しかったみたいです。
きれいというか、とてもオシャレで洗練された施設です。トイレも炊事場も。
トイレやお風呂場にはヒーターまで設置されているので、風が強く寒い日も安心ですね。
もちろん温水シャワー&温座でございます。
キャンプ場なのに旅館やホテルみたいな雰囲気も味わえて、お年頃の娘たちはテンションがずっと高かったです。
ここは今後、当然ながら野外活動をする人たちが多く利用していくことになるので、ピカピカを体験されたい方は5月オープン後早々に予約を入れてくださいね!
https://goshiki-camp.com/
キャンプ場にホテル並みの源泉掛け流し天然温泉とサウナが!
このキャンプ場は、どちらかというと温泉に入ることの方に目的を置く方にピッタリかもしれません。
私たちも、途中標高が高くて気温が不安になりながらも、あの温泉があるならという一心でモチベーションが下がらずにすみました。
先述のとおり、昔はこの温泉を目指してたくさんの人が訪れていた場所。
温泉に浸かるついでにキャンプ、そんな感覚になるかもしれませんよ。
米沢八湯のうちのひとつ【五色温泉】がキャンプ場に
米沢市には【米沢八湯】というものがあるみたいですね。
温泉地が多いことで知られる山形の中でも米沢・置賜エリアは、深い山の中にひっそりとたたずむ名湯、秘湯が点在しています。特に「米沢八湯(よねざわはっとう)」と呼ばれる8つは、全国からわざわざ足を運ぶ方もいる、山形を代表する温泉地でもあります。
icotto心みちるたび
どんなお湯?
- ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物温泉
- 泉温45.9℃
- 加水加温なし
- 源泉掛け流し
- 一般的効能は、切り傷、やけど、神経痛、慢性皮膚炎、婦人病など
硫黄の匂いと錆の匂いが混ざったような、独特の香りでした。
少し濁ったお湯に浸かると肌にまとわりつくような感じでとってもあったまります。
また施設の工夫として、泉質に影響の少ない自然石を用いているので、天然温泉の効能を自然のままに実感できるそうです。
大きな窓からの雄大な景色が最高でした!
アメニティー類も、シャンプー・コンディショナー・ボディソープ、脱衣所にはドライヤーと綿棒とティッシュ、無印良品の化粧水、ウォーターサーバーと大変充実していました。
古き良き名湯が新しい息吹によって、泉質はそのままに現代に生まれ変わる、ドラマチックでいいですよね。
大人 | 高校生未満 | |
平日 | 1,000円 | 500円 |
土・日・祝 | 1,200円 | 600円 |
◉ 夏季(4月〜11月降雪まで)10時〜20時
※最終受付は19時
◉ 水曜日定休
完全予約制のフィンランド式サウナも!
ととのう。
今このワードを出すのが恥ずいくらいブームは落ち着きましたかね。
サウナと水風呂で、ととのう。
なんかよく知らない世界ですが、好きな人は好きですよね。
そんなサウナの本格的フィンランド式を堪能できるのも、このキャンプ場の大きな魅力ではないでしょうか。
しかも、流行りに乗ったなんちゃってサウナとは一線を画するポイントがちゃんとありましたよ!
サウナは完全予約制なのでロウリュし放題
ととのうサウナ、というものをちょっと調べてみたんんですけどね、サウナの本場フィンランドのやり方を模倣しているのですね。
そしてフィンランド人が口を揃えて言うことは
「ロウリュこそがサウナの魂そのもの」
だそうです。
ロウリュ=蒸気
サウナストーブの上のサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させ、室内の温度を上げることによって体感温度を上げていく行為
日本のサウナ施設でも普通に見かけるようになりましたね。
しかし、このロウリュができてもある条件を満たせないとなかなか整いにくいそうです。
それが、
自分のタイミングで誰にも気兼ねなく好きなだけロウリュができること
だと、フィンランド人は当たり前のように言うそうです。
北欧では自宅にサウナを完備している人も多いのはそのためなのかもしれませんね。
ということで、五色温泉オートキャンプ場の完全予約制サウナ、これは本場に忠実な本格的サウナといえますね。
「ちょっとサウナでも入っていく?」
という軽いノリではなく、
「ここのサウナでしっかり整えて帰るぞ」
きっとこれくらい明確な意図が必要なんだと思いました。
温泉入浴料とは別に、しっかりとしたサウナ料金体制がありますので、予約して90分みっちりロウリュし放題で整ってみてはいかがでしょうか。
大人 | 高校生未満 | |
平日 | 2,000円 | 1,000円 |
土・日・祝 | 2,400円 | 1,200円 |
◉ 営業時間は夏季(4月〜11月降雪まで)10時〜20時
◉ 1組90分で温泉入浴も可能
◉ 水曜日定休
水風呂と外気浴スペースが完備
サウナの室内は80℃に設定されていて、そこにさらにロウリュをしていくので当然10分から15分もすれば外に出ることになります。
こちらにはお風呂場に
- 大きな浴槽
- シャワー台
- 水風呂
- サウナルーム
- 外気浴ルーム
が完備されています。
限られた空間内ではありますが、メインの浴槽と同じ空間にそれぞれこぢんまりときれいに整ったスペースが設けられています。
サウナ室を出て少し歩くと地下水使用の水風呂→そのすぐ横の扉を開ければ雄大な山々を見ながら休める外気浴ととのいスペース。
使用されている木材もヒノキ材やアスペン材(フィンランドで人気)なので、香りによる癒し効果も大きいでしょうね。
歴史ある山の奥地で静かにととのう時間、これまたキャンプ以上に有意義な気がします。
北欧スウェーデン製のサウナ『TYLO』使用
なぜここまでサウナ施設にこだわっているのか、キャンプ目的で行っている私にはちょっとした謎に思えてきましたが…。
きっと何か特別な経緯などがあるのでしょう。ここは掘り下げないでおきます。
メインのサウナシステムも本場仕込みのようです。
スウェーデンの老舗ブランド【TYLO】のセルフロウリュ
こうなってくると、本当に温泉とサウナの方が目的でなんなら日帰りで帰る訪問者も増えていく予感がしますね。
あの山道を登り降りか・・・と思うと私には無理ですが、実際お風呂場で会った1歳児ちゃんと一緒の若いお母さんは「温泉に入りに日帰りできました」と言っていましたよ。
これはきっとお父さんはサウナを堪能しているな、そういうことですね。
まとめ:温泉とサウナの話しかしてなくない!?それが結論かな
まさか、温泉とサウナの話で終わるなんて思ってもいませんでしたが、それが結論だといえそうですね。
キャンプ自体はごく普通に楽しめたし、2年ぶりのキャンプでここまで普通に楽しめたということもなかなかのもんです。
風が強くて夜の焚き火や炭火焼きができなかったのが唯一の残念賞でしたが、テント内のリビングで豚汁とごはんという地味さがまた我が家らしいなとほっこりしました。
翌朝は風も落ち着き、焚き火に飢えた子どもたちが中心となって薪割りから火起こしまで楽しめました。
そして、私がキャンプで一番感動するのは夜の気配です。
だいたいみんな私より先に寝るので、静かなテントの中で最後にごそごそとシュラフに入って、目を瞑る。
この時めちゃくちゃ五感が研ぎ澄まされるので、逆に目が冴えて眠れないという時間がしばらくあるんです。
本能的なところもあるんですかね、野外で寝る時の緊張感みたいな。
でもこの時間に聞こえてくる音がもうスペシャルなんですよね。
暴風音、小川のせせらぎ、樹々の擦れ、きっとどこかに潜んでいる何かしら生物の気配。
その音を聞きながら浅く眠り、朝が来た時の安心感に包まれる感触。
キャンプの醍醐味はこれだなぁと、五色温泉オートキャンプ場でしっかり再確認できました。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。