ー本記事は2018年9月6日に公開済みですー
青唐辛子、買ったことありますか?
唐辛子が赤くなる前の未熟な唐辛子が「青唐辛子」ですね。
これの辛さといったら、もう「辛い」を通り越して「痛い」ですね。
でも一度ハマったらなかなか辞められません、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
この青唐辛子、我が家ではいろんな調味料にして楽しんでいます。
7月から9月が旬なので、この時期を逃すとなかなかお目にかかれない「青唐辛子」の効能や活用方法をまとめたいと思います。
青唐辛子の効能とは
青唐辛子がどんどん成熟していって、赤くなるほど辛くなるといわれていますが、「刺激」という点においては”青”も負けていません。
特にタネとタネの周りは辛味が強いです。
そして、赤唐辛子は加熱により辛味が増しますが、青唐辛子は加熱によって辛味がやわらぎます。
そんな青唐辛子、私は栄養素的な効能を求めて食しているわけではないですが、ビタミン、βカロテン、ミネラルなど体に必要な栄養素を含んでいます。
ただ、他の野菜と違って1度に摂取する量がごく少量なので、ほとんどその効能は期待できないでしょう。
しかし、【カプサイシン】という唐辛子にしか含まれていない成分は、少量でも様々の効能が期待できます。では実際にはどんな効果があるのでしょうか。
エネルギー代謝の促進
【カプサイシン】は聞き慣れた成分ですよね。
辛さが強いほど多く含まれているので、シシトウよりも青唐辛子、青唐辛子よりもハバネロに、より多く含まれています。
その【カプサイシン】は脳に直接働き、アドレナリンの分泌を促進します。これによりエネルギーの代謝を促し脂肪分解酵素であるリパーゼが活性化され、肥満予防の効果が期待できます。 ダイエットに唐辛子は有効かもしれないですね。
血流改善・冷え性予防
辛いものを食べると体が熱くなることはありませんか?
辛味成分の【カプサイシン】がエネルギー代謝を促進させることで、体が温まります。
体温が上がることで血流が良くなり、身体の隅々まで酸素や栄養素が送り込まれます。血流が良くないと体には老廃物が溜まりやすくなるので、免疫力が弱まり病気にかかりやすくなりますよね。
また体が冷えると血行が悪くなり、身体の末端まで血を送り込むことが難しくなります。 冬場に手足が冷えてしまう「冷え性」にも、唐辛子の程よい刺激で血流をアップさせることで体が温まり、免疫力も高まります。
食欲増進効果
【カプサイシン】の辛味は胃や舌を刺激して、胃液や唾液の分泌を促します。
それによって自然と食欲が増進されるので、夏場など暑過ぎてあまり食欲がないときでも辛いカレーや辛味のラーメンなどが食べたくなるのはそのせいですね。
疲労回復効果
【カプサイシン】で血行が良くなることで老廃物がしっかり排出されます。
老廃物が排出されてすっきりした体は新陳代謝が良くなり、疲れが溜まりにくくなるので、元気になれますね。
コレステロール値を下げる
【カプサイシン】効果で血行が良くなると、血中の老廃物と一緒にコレステロールもしっかり排出されます。
この働きで、コレステロール増加が原因である動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病の予防が期待できます。
青唐辛子の活用例
唐辛子の効能は辛味成分「カプサイシン」の賜物といえますね。
ただ辛いだけじゃなく、いろんな調味料との相性がいいので、世界各国で様々な活用方法があるのも頷けます。
血流改善や冷えた体を温める効果のおかげか、比較的寒い地方でも保存食、発酵調味料としてよく利用されています。
では、その一部のレシピをご紹介しますね♪
青唐辛子醤油
青唐辛子の爽やかな風味が醤油に移って、辛味のほとんどないさっぱりとした仕上がりになります。
- 青唐辛子を細かい輪切りにする
- 保存用のビンに青唐辛子を入れ、ヒタヒタになるように醤油を加える
- 2週間ほどで完成♪
簡単ですね。餃子のタレや蒸し野菜のツケだれに加えて使うとアクセントになっていいですよ。
青唐辛子味噌
こちらも醤油と同じく、刻んだ青唐辛子と味噌を混ぜて保存するだけです。 辛味がほとんど気にならなくなり、味噌のこってりとした味わいが少し爽やかになります。
油揚げにつけて焼いたり、焼きなすや冷奴の薬味としてお使いください。
青唐辛子ナンプラー
【ナンプラー】といえば、タイやベトナム料理でおなじみのちょっと生臭い調味料ですね。あの匂いが苦手で受け付けないという方も少なくないでしょう。
しかし、刻んだ青唐辛子と一緒に浸けておくと生臭い魚の匂いが緩和して、ほとんど感じないくらいになります。 味も、クセがマイルドになって、和・洋・中何でもあう万能調味料になります。
ラーメンやお鍋の薬味としてもよく合います。ドレッシングにちょっと足すのもおすすめです。
新潟ならではの青唐辛子活用法
私が新潟に嫁いできたとき、夏になると新潟の伝統野菜のひとつである【神楽南蛮】という青唐辛子が、産直などを中心に出回るのを見て新鮮に感じ、とても興味をそそられました。
ナスの産地としても有名な新潟では、この青唐辛子となすを味噌で甘辛く炒め煮したものがよく食べられていて、めちゃめちゃ美味しいです。
私もここ数年は毎年のように作っています。
これに青じそを入れるのがポイントで、たっぷりと加えて辛味と風味が豊かな「南蛮味噌炒め」に仕上げます。
- 青唐辛子、きのこ、ナス、玉ねぎそれぞれを細かく刻みます。フードプロセッサーでもOK
- 厚手のフライパンか厚手の鍋の底に薄く塩を振り、その上に1を入れます。そしてさらにその上からまた塩を適量振ります。
- フタをしてごく弱火でじっくり加熱していきます。
- シューシューと蒸気が出てきて、野菜のいい香りがしたらフタを取ってひと混ぜします。
- 具材がしんなりしていたら火を中弱火くらいにして、ゴマ油か菜種油をタップリ加えます。さらによく混ぜます。
- 油が馴染んできたら、味噌(多め)とみりんを加えよく混ぜます。
- 最後にタップリの青じそを刻んで加え、ひと混ぜします。
- 水分が飛んでいいトロミがついたら完成♪
★シンプルに仕上げたいときは、具材はナスだけでもOKです
★きのこはエノキ、しめじ、舞茸、椎茸、なんでもOKです
★野菜を蒸し煮にするときに、水分が出る前に焦げ付きそうになったらお酒を少し加えて下さい
★分量はご自分で試行錯誤してみましょう♪そうすることで毎年いろんな発見があると思います
まとめ:青唐辛子のカプサイシン効果で暑い夏を乗り切ろう!
「辛さ」というのは、食べ続けることで【耐性】が生まれて麻痺してくると言われています。 激辛料理を顔色ひとつ変えずに食べる人は、きっと【耐性】が出来てしまっているのでしょう。
胃腸が弱い方は、刺激が強すぎるのでくれぐれも少量ずつを楽しむようにして下さいね。
我が家では今年も張り切って「南蛮味噌」を作ろうと、買ってきた青唐辛子を1袋全部入れて作ったんですが、これが今までにない稀に見る辛さになり、だれも食べられない一品になってしまいました・・・。
ほんの小さじ半分だけをご飯1杯で絡めて食べても口の中は大火事です。
やりすぎはよくないですね。
皆さんも、控えめな量からぜひ作ってみて下さいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。