ー本記事は2018年11月3日に公開済みですー
インターネットなしの生活、想像できますか?
まあ無くても死なないし、学校には行けます。
仕事上では多大に影響があるでしょうけれど、生活するという事に関してはなければないで大丈夫そうです私は。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
もちろんブログが書けないですが、それも仕事だとして、その他の生活で困る事といえば、娯楽が減るという事と、連絡を取り合うことが電話だけになってめんどくさいという事くらいかな。
みなさんはどうですか?
ネット、サイバーの世界は、確実にこれからますます進んでいく世界で、誰にもそのスピードを止めることは出来ないと思うんです。
では、今の子供たちはそのような世界とどう付き合っていけば良いのでしょうか?
闇雲に「必要ない!」とスマホを持たせないでいる方が良いのか、早いうちからそのテクノロジーに触れさせておくべきなのか・・・。
こういう議論は絶対あった方がいいですよね。
インターネットは大人が使うもの?
これ↑↑↑は大人が子供を戒めるために使うセリフではありません。
インターネットは大人が使うものとして考えられ、『全てのユーザーが平等であるべき』というユートピア的なビジョンを掲げて開発されてきたそうです。
で、実際全てのユーザーが平等に扱われてしまっています。そう、“子供も立派なユーザー”という時代になってしまったのですね。
インターネットは当初、子供を意識してデザインされることはなかったのです。
これはどういうことかというと、
子供にとっては問題の多い場所だということなんです。
フェイスブックもスマホも仕掛けがある
ものすごく具体的な、サイバー環境での様々な問題は、海外ではごく普通に報じられています。
日本ではそこまで警戒されていないけれど、SNSの怖さやインターネットの闇についてはなんとなく感じるところではないでしょうか。
2017年、元フェイスブック社長のショーン・パーカーは、「Facebookが人間の心理に存在する脆弱性につけ込み、人々をハッキングしようしている」と述べています。
また、フェイスブックの部長の一人が「facebookは利用者が中毒になるようにプラットホームを設計している」と内部告発したといいます。
受け身的なソーシャルメディアの利用が害になる場合がある、ということを認めたフェイスブックは、2018年1月、アルゴリズムを変更し、ユーザーが「より意味のある交流ができる」よう支援する考えであると発表しました。
意図的に仕組まれた中毒性、それはもちろん賛同できるものではありませんが、気付いて声を上げる関係者とすぐに改善していく姿勢の制作側、このような展開をユーザーがちゃんと認識できるのはいい点ですね。
YouTube
2017年、Google傘下のYouTubeは、児童虐待や暴力的な内容を含む動画の掲載を許していたとして、厳しく非難されました。子供のビデオに対して投稿された性的なコメントを報告するためのシステムが、1年以上正しく機能していなかったといいます。Googleはこの問題に対して、「数千人の監視員を雇う」計画であると発表しましたが、数十億人のユーザーに数千人の監視員、足りるのかは大きな疑問です。
そしてこの人たちが”人間フィルター”として見たくないものを見、最悪の場面をチェックしなければならないことは、メンタルヘルス的にとても悪影響が強いと言えるのではないでしょうか?
Apple
Apple社の株主は、子供による過度のスマホの使用に対する「社会的不安の増大」という形で、ソーシャルメディアの危険性という懸念を発表しました。
このようなハイテク企業のトップクラスの重鎮たちの多くは、自分の子供が14歳未満であればスマホを使わせないと言っているのです。
そしてこう公言している張本人たちが実際にスマホを作っているのです。
子供用のガイドラインが必要
最近発表された調査結果に、「子供は1日に最大10時間もスマホの画面をスワイプしている」というものがあります。
何かを読んでいるならまだしも、延々と意味のないスワイプを長時間やることの弊害は、人間としての存在価値を低下させるとまで言われています。
スマホは人類を強くするために設計されているのではなく、「一つの種としての価値」を下げるために設計されているのです。
- 強い光がフラッシュするのは鳥が羽や尾をフラッシュさせるのと同じ
- ノイズ・アラートは猿が人間の関心を引くための合図と同じ
- 光も音もないときは私たちの関心を引くために振動する
自然界とそっくりなのです。
心理学上のすべての面が、スマホを病みつきになるように使われているのです。
小さいうちからこのような高度な心理的操作に接し続けていくということは、大変危険だと容易に想像できます。
しかし、子供も大人もその扱い方をしっかり学べる機会はほぼ皆無なのです。
これだけのテクノロジーを、気がつけば手に持ち勝手に自由に扱い始めるというのは、本当はとても怖いことなのかもしれないですよね。
Apple社の株主たちが懸念を発表したことにより、こうした問題認識に対する「転換期」が訪れているといえるかもしれません。
政府が中心となって、科学者、公道科学者、教育関係者などを結集し、ガイドラインを作ることが強く求められていくのではないでしょうか。
子供がスマホを使いたがるのは大人が使っているから
大人にとってスマホは非常に便利なツールです。
大人のために作られたツールですからね。
しかし、それに支配される大人もいないわけではないのです。
生まれたばかりの赤ちゃんを抱えながら、その片手にはスマホ、目線はスマホ、そんなお母さんやお父さんは確実に増えていると思われます。
赤ちゃんの目を見てコミュニケーションを図る「アイコンタクト」は子供の発達の黄金期において、大変大切なことです。この「アイコンタクト」で親子の絆が生まれ、自己肯定感が育まれていくのです。
最近の調査では、人は平均して1日に2000回スマホを見、1日に5000回スマホを触っていることがわかったそうです。
これだけの回数を、赤ちゃんとのコミュニケーションに費やせず、スマホ画面を見ている親はおそらくその後の育児で大変な思いをするのではないでしょうか。
子供がスマホいじりを始める時期も早いでしょう。
スマホを持たせると大人しくなりますからね。
この「大人しく」というのは、、子供が自分で自分を制御できているわけではありません。
自分で自分を律することをしないまま、スマホに律されて大人になっていくのです。
これを聞いてやっと怖さを知ることができますね。
スマホで注意をそらすことはできるかもしれませんが、親や大人の言うことを聞いているわけではないのです。そして、表面的には静かに見えても実際に子供の脳内は刺激され続けているのです。
子供の発達の黄金期は再度経験できるものではありません。
親子の絆が失われると、その子供は一生の間、他人との意味ある関係を持つのに苦労するそうです。
子供がスマホを使うことは決して『悪』ではない
では、子供がスマホを持つことは『悪』なのでしょうか?
答えはイエスでもノーでもないです。
ただ持たせるだけではダメだし、かといってただ「スマホはダメ」の一点張りでもダメですよね。
【8歳児】スマホをもらう
我が家の8歳の娘が、最近電話番号のないスマホをパパから譲り受けました。
これには紆余曲折あって、
最初は軽く「パパかママが新しいスマホ買ったら、古いのあげるね」と言っていたんですが、メディアとの付き合い方がやや雑になっていたので、その後旦那がスマホを新調した際「やっぱりあげるのやめた」と言うことに…。
自分でもなんとなくその理由がわかったのか、反抗はしてこなかったですが、ある時ふと娘が書いたメモのようなものを見かけたんです。
そこに「パパにスマホをもらったらすること」とあり、
- ホーム画面の写真を妹たちとの写真にする
- カメラを使う
- テレビを見る時みたいに時間を守る
- 妹たちと一緒に使う
などなど、健気にスマホを待ち望んで自分の決意をメモにしていたんですね。泣ける。
そこでパパもすんなりスマホを譲ったのです。
今のところかわいい使い方
ゲームなどをしない8歳の女子ですから、その使い方はカワイイもんです。
特にカメラを中心に使っていますね。
大きな画面で見ながら撮影できるところが子供にはいいみたいです。
妹たちと一緒に撮影ごっこをしては、それを鑑賞しています。
また、ロック中の画面に設定した写真もなかなか素敵ですよ!自分で何やら撮影してました。
ここまではかなり健全ですよね。ただ、このスマホもネット通信可能なので、画像などをSNSで流出させることを覚えたりしたら大変です。
↑↑↑(お友達と手話を調べてます、聞かれたけどわからなかったので…)
大人が慎重に教えていかなければなりません。
テクノロジーを覚える手段はテクノロジーを使うことしかない
インターネットで社会をより広く見ることができたり、早くからそれに触れていることによって起業家精神が養われたり、教育現場への導入で学びの均一化が図られたりと、テクノロジーの進歩によってたくさんの良い面が生まれていることは間違いないでしょう。
そして、それらは電子機器などの最新テクノロジーを手にして使うことによって、どんどん助長されていきます。
ベンチャー企業を立ち上げたりするバイタリティーある人格を形成するのも、テクノロジーのおかげ?
そう思ってしまうのも無理はないですね。
しかし、よく考えてみないといけません。自分の子は自分を見て育つのです。
ベンチャー企業の社長を見て育つわけではありません。
12歳ごろまでは精神的な強さを育むことや社会との具体的な接触などがとても大切です。
今をときめくベンチャー社長なども、小さい頃からテクノロジーを使いこなしていたかと言えば、一概にはそう言い切れないでしょう。
子供の精神面を健やかに育てるのは、自然とのふれあいだったり、本を読むこと、体を思いっきり使って遊ぶことではないでしょうか。
まとめ
スマホを実際に我が子に持たせてみて、私が抱いた感想は、案外『悪』ではないかもということです。
もちろん、私も例に漏れず「スマホは持たなくていい」派でしたが、自分がスマホを持ち、世間はスマホで溢れているという現実を見ていると、全く触らずに成長する方がもしかして危険なのかもしれないと思うようになったのです。
なんとなくですが、私たちの言ってきた言葉とか私たちの行動が、娘のスマホに対する態度の軸になっていると感じます。
スマホの使い方は人それぞれ違います。依存して中毒のようにスマホと付き合っている親の子は中毒化してしまう怖れもあるでしょう。
子供にスマホを持たせるか否か、今のところ明確な法律もガイドラインもありません。
親がすべての法律です。
しっかりとそのテクノロジーの良い面・悪い面を見極めていきたいですね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
このサイバーの世界についてもっと詳しく知りたい人はこちらの本↓↓↓を参考にどうぞ〜♪