ー本記事は2019年4月20日に公開済みですー
桜の木って多いですよね、日本中。
日本人なら常に桜とともに成長している感じがしないでもないですね。
私も小さい時から身近にありました。桜もお城も。
ちっこいお城でしたが、歩いて1分のところにお城と桜。この上ない贅沢ですね、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
そんなところに育ったもんだから、花見をしにわざわざ遠くまで出かけるという概念があまりありません。
花見は、歩いて1分のお城でお弁当でした。
そんな私なりの、新潟の桜の楽しみ方を今回はご紹介したいと思います。
桜が私たちを魅了するのはなぜ?
もう身近すぎてそれがなぜ魅力的なのかなんて考えたこともなかったです。
しかし、きれいですよね、桜。
他の花ももちろんきれいなものがたくさんありますが、桜はちょっと特別扱いですよね。
それはなぜでしょうか?
春の訪れとともにいいタイミングで咲く桜
閉ざされた冬の寒い日々が終わり、ようやく春がくる。
その幕開けに桜が咲くといっても過言ではないですね。
野に花が咲かない長い冬、新潟に来てから余計そう思いますが、雪に閉ざされた地面の下ではいろんな命がじっと春を待っているのです。
そして、やっと暖かくなってきたときに、虫や植物と一緒にピカピカのランドセルを背負った新1年生たちがにょきっと出てきて、桜の木の下で新たなスタートを切るのです。
幼稚園や小学校には必ず桜の木がありますよね。
まだまだ寒い地方もありますが、晴れ晴れとした入学式に誇らしげに咲く桜の花。
それが私たち日本人のDNAに刻み込まれた桜との関係ではないでしょうか。
枯れ木に花のイメージ?
桜は、花だけでそれは見事に咲き誇りますよね。
花だけ。
葉っぱはその後、いわゆる葉桜です。
灰色のなんとも味気ない幹から、なんというかわいらしい花が咲くのでしょう!
ピンクや白の、誰もが偏りなく「いいなぁ」と思えるきれいな色味で、小さな花をたくさんつけて見せてくれます。
枯れ木・・・ではないですが、幹の渋さと花の色の鮮やかさが対照的なところもまた魅力の一つではないでしょうか。
桜の花を引き立たせる濃いグレー。
そして、晴天の真っ青な空。
これらを写真に撮ると、いい具合に調和して他の花の写真と比べても、風景として非常によく馴染みますね。
ダイナミックなその勇姿
桜の花は、こんなとこにも咲いてる!とびっくりしてしまうところにも、健気にかわいらしい花を付けています。
幹の途中の細い枝の根元とかね。
そして、長い枝の先の先まで完全に満開になった木などは、それは見事にモコモコとした花房を携えてダイナミックで堂々たるもんです。
決して薔薇のような派手さはないのですが、そのダイナミックな勇姿は他のどんな花も真似できないと言えるかもしれません。
あの地味な幹の内部では、一体どんな生命活動が繰り広げられているのでしょうか?
誰も、水をやったり肥料をやったり話しかけたりしていないような、へんぴなところにある木も、ちゃんと満開になるんです。
ちゃんときれいな花を咲かせるのですから。
花を咲かせるって、本当にすごいことですよね。
独り占めの桜
桜の名所は日本全国たくさんあります。
新潟県上越市の、高田城の桜もその夜桜が日本3大夜桜のひとつとして有名で、全国からたくさんの人たちが詰めかけます。
そのほかにも新潟にはたくさん名所があります。
私が若い頃意気込んで行っていたのは主に関西ですね。
京都の醍醐寺・清水寺・八坂神社の桜、奈良の吉野の桜、・・・他に浮かばない・・・。
そういうところは当然たくさんの人で賑わっています。
出店が出たり、祭りがあったり、それは賑やかです。
でも、そういう桜はもういいかな…。
これも歳のせいなのでしょうか。
桜を見るためにわざわざ遠くまで出かけたり、人出の多いところへ出向いたりする気はもうすっかり消え失せていますね。
そんなことしなくても、きれいで可憐な桜の花見を堪能できる術はしっかり身についていますから。
龍野城の桜
私が生まれ育った「龍野」というところ。
ここは本当にいいところです。
龍野城という城があるのですが、もう当たり前のようにここが私たちの遊び場で、お殿様がいたお城という概念がなく「みんなのお庭」状態だった気がします。
実際この城がなんなのかよくわかりません。
よくある有名な城とは違う、とても中途半端な城です。
でも、みんなに愛されている城で、小学校も幼稚園もその城のすぐそばにあり、なんだかいこいの場みたいなものだった気がします。
もちろん、桜も毎年きれいに咲いていました。
桜まつりという祭りもあって、城主にちなんで武者の格好をした子供たちや、武装した馬などが一行となって市中を練り歩くのです。
私も参加したことがありますが、あまりの鎧の重さと暑さ、そしてただ歩くだけという退屈さに辟易し、どの写真を見ても「全然おもろない」という気持ちが出ちゃっている、あかん顔をしています。
そんなことはいいんでしたね。
とにかく、この城の桜はうちの町内の桜、くらいに思っていたとかいないとか。
お弁当をみんなで食べたり、それこそ町内会で集まったり、ラジオ体操をしたり、それは夏か。
桜って、特別に愛でる花というより、こうやって気付いたら近くで咲いていた花、私にとってはそんな感じでしたね。
いいところに住んでいたなぁ。借家だったけど。
岡山城の桜
もうひとつの独り占めの桜は、岡山城に続く大きな旭川沿いの桜です。
ここも、桜の木々が満開に咲いたら、それは見事な桜ロードになるところです。
岡山市で新聞配達をしていた時、この道が私の配達ルートだったのです。そして、岡山城様も大切な顧客でした。
毎年(というか2年くらいしかしてませんが…)ここの桜の満開を一番初めに見ていたのは、早朝3時過ぎに出発していた私かもしれませんね。
ここは、満開もすごいですが、散りゆく桜もまた圧巻なんです。
誰もいない桜の絨毯の上を、桜吹雪を浴びながら、新聞を高々と積んだホンダスーパーカブで疾走する気分、もうそれはニヤケますよね。
この特別感はなかなか体験できるものではないですよ。
みなさんも機会があれば、ぜひこの独り占め桜を試してみて下さい。できるもんならね。
そして新潟の近所の公園の桜
結婚して、新潟に嫁いで、春までが長くて、春が来てもまだ寒くて、桜っていつ咲くんやろ?
そんな新潟の桜。
これがなかなかいいのです。
花見ってちょっと寒いですよね、だいたいどこでも。
でも、新潟は、本当にあったかくなった頃に桜が満開になる気がするんです。
4月中旬から下旬くらいまでは十分楽しめると思います。
その代わり、入学式に満開ということが滅多にないかもしれませんね。
気のせいなのでしょうか。
三寒四温という不安定な時期が長いせいか、開花し始めたら暖かい日が続きやすいのではないかなとか。
近所の公園の桜、これが何より最高の花見場所です。
気温差もないし、人も少ないし、遊具もあるし、純粋に桜を見ることを楽しめます。
今日、3歳児の末っ子と、歩いて20分の公園に行きました。
散り始めのとーーーーっても美しい桜!
そして誰もいない!
まさに究極の独り占め!
30分も経たないうちに帰りましたけど、なんかすごい桜を堪能した気分になれました。
まとめ
桜ほど全国どこにでもある花木は少ないかもしれません。
ちょっと歩けば咲いていませんか?
近くの公園に咲いていませんか?
そんな桜を、桜として、一度ゆっくり愛でてみて下さい。
「これが花見か」
と、腑に落ちてしまうかもしれませんよ。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。