ー本記事は2019年8月24日に公開済みですー
随分と長い間、私は自分自身がダイレクトに苦しいというアトピー症状から離脱していました。
今でも症状はないに等しいのですが、2年前から毎年のように、
暖かくなってきたら左手薬指だけが炎症を起こし痒くなって膿や血が出る
という局部アトピー様の症状だけがあります。これなんなん? スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
まぁ、おそらく2年前の正月に扁桃周囲炎になったのがきっかけではないかなと思っています。
あの時に数日間打ち続けた抗生物質がなんらかの影響を及ぼしていそうな気がします。
期間限定で、比較的軽い炎症が出る私の左手薬指ですが、この小さい範囲だけでも相当痒いし、掻きむしると血や滲出液のようなものが出ます。
本格的なアトピー性皮膚炎の方で、ほぼ全身にこういった炎症が出ている場合、痒いや痛いやというレベルではないほどの苦痛を強いられていることが、少しだけ想像できます。
だって、引っ掻いて膿が出たところって、ヒリヒリして何かで覆っていないと生活するのに支障が出ますよ。
私は絆創膏で覆うだけでなんとか対処できるくらいの範囲ですが、全身ですからね、それは容易に想像できないレベルでいろんなことが困難でしょう。
痒みで眠れない日も多いはずです。そうなると自律神経の安定も難しくなり悪循環が避けられません。
今回は、痒みと自律神経の関係を見ながら、アトピーの方が意識すべき「睡眠」についてまとめてみました。
アトピーで痒くて眠れない夜を乗り越えるための鍵とは
アトピー性皮膚炎のリバウンド症状は、それまで塗り続けていたステロイド剤を辞めることで一時的にステロイドホルモンの供給がほぼなくなることに起因しています。
体というのは本来ステロイドホルモンを自家生産できます。
しかし、毎日のように人工ステロイドを与えられ続けると、自家生産をストップさせてしまうのです。
本来なら自分の体で生成されるはずのステロイドホルモンが、外部から供給されることによって事足りるようになると「ステロイドホルモンを作り出せ」という指令自体が出なくなるのですね。
それだけ狂ってしまった体内ホルモンシステムをどのようにして軌道修正していけばいいのでしょうか。
夜にアトピーの痒みが増すメカニズム
脱ステをした直後、炎症を強力に抑えていたステロイドホルモンが空っぽになった状態の体は、たちまち炎症の嵐となり得ます。
とにかく、糖質やタンパク質をエネルギーに変換する役割もある副腎皮質ホルモンがほぼないわけですから、それらが血液中で収まりが効かない状態になっているのではないかと、私は思うのです。
ただ痒いだけじゃない、何か明確な理由があるはずなのです。
日中はまだ、他のホルモンなどを使ってエネルギーを消費しているのかもしれませんが、夜寝るだけの時間というのはエネルギー消費のスピードは格段に落ちるでしょう。
さらに、布団に入ることでリラックスして体温が上がります。そうするとその温かさでかゆみが増すということになりますね。
とにかく、昼間はそうでもない痒みが、夜になると暴発することがあるのです。
暗闇という不安を煽る状況での「痒み地獄」はメンタル面にも強い影響を及ぼすでしょう。
この痒みとどう向き合うかが改善への大きな鍵となるのは言うまでもありません。
夜中に痒くて眠れない時はしっかりと起きてしっかりと掻く
夜中に起きて掻いてしまう?
それはそれでいいと思います。
掻くことを止めることがストレスになってはいけませんからね。
ただし、眠ったまま無意識に掻きまくる、よりしっかりと起き上がって症状を自覚した状態で掻く方がいいでしょう。
そしてそのあとは、引っ掻き傷から細菌感染が起きないように適切な処置をしておきましょう。
竹ガーゼとかでね。
太陽の光を浴びて夜の寝入りに良い効果を
アトピーって、ひどくなると外出するのも億劫になり引きこもりがちになります。
動くことさえままならないほどの炎症の場合は、なおさら外出するのが難しいですよね。
しかし、アトピーは病気ではないと強く思うことが大事です。
期間限定でホルモンがうまく分泌できなくなっているだけなのです。
ホルモン分泌を正常に戻すための一番有効な方法は、太陽とともに寝起きするということです。
体の自然な仕組みに一番マッチしているからです。
苦しくても、痛くても、痒くても、
できるだけ太陽の光を浴びる時間を作りましょう。
免疫力の下がった体はとても寒さを感じやすくなっていますが、体を動かすことを習慣にしてきちんと汗をかける体にしていくのです。
すると自然に血流が良くなり、体温も上がってくるでしょう。
良い睡眠がステロイドの自家供給システムを復活に導く
眠っている時間がとても大切なのは、ホルモンを自家生成することに直結しているからです。
合成のステロイド剤ではアトピーは治りません。
最初からステロイド剤に頼らず皮膚炎と向き合った人は、おそらく自然な生活を心がけるだけで改善の兆候が見られるでしょう。そして、リバウンド率も低いです。
しかし、肌の炎症を人工的なホルモンの強い力をもってなんとかしようとした場合は、それをやめた時の反動が起こるのが普通ですよね。
しばらくは辛いかもしれませんが、夜にしっかりと眠ることができればそのうち自分の副腎皮質がきちんとホルモンを分泌してくれるようになります。
この副腎皮質ホルモンの自家供給システムの復活こそが、アトピーの治癒といえるのです。
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まずは深い呼吸とストレスのない生活で自律神経を整える
夜ぐっすり眠れているアトピー患者は少ないと思います。
ここで述べたような体の仕組みによって、どうしても夜に痒みが強くなるといえますから。
しかし、この苦しみに自分自身がしっかりと向き合い、理屈を理解しながら生活していくことで先の見えない不安というのはかなり減少するのではないでしょうか。
何が何だかわからないけど痒い。
という塞がれた状況から、
痒みと向き合いながら生活を整えていればいつか必ず体が答えてくれる!
という確信を持った状況へとシフトしてみませんか?
副腎皮質ホルモンが十分に分泌されていないと、自律神経が乱れて交感神経が優位になりがちです。
なのでその逆に副交感神経を刺激することを意識してみるのも手ですね。
- 丹田を意識したゆっくりと深い呼吸
- ストレスを感じたらまず休む
- 自分の好きなことをする
こうしたことを意識しながら、自分の体内に張り巡らされているいろんな神経やホルモンのひとつひとつを元に戻し、本来の有益な仕事をしてくれる状態にしていくことがアトピーの完治へとつながると思います。
体の免疫力に多大な影響を及ぼす自律神経の乱れも、実は身近な生活習慣をちょっと改善するだけで格段に整っていくのです。
副腎疲労に効果的な食べ物・食べ方
ストレスというのは生きていれば誰もが付き合っていかなくてはならないものです。
しかし、何かしらのストレスが発生したとしても副腎が正常ならば自前のホルモンによってそれを対処してくれるはずです。
それがステロイドホルモンですね。
これがうまく産生できていないアトピーの人は、痒みやそれに伴う辛い日常生活のあれこれが緩和されることなく常に悲鳴をあげている状態かもしれません。
先ほどあげたことを取り入れながら、食べ物などで副腎疲労を回復させる効果のあるものも取っていきましょう。
まずはタンパク質ですね。
- 魚
- 肉
- 卵
- 豆類
などをバランスよく食べることを意識しながら、副腎の負担が大きくならないように気をつけましょう。
次にとっても大事なビタミン&ミネラル!
- ビタミンC
- ビタミンB
- 亜鉛
- マグネシウム
- カルシウム
- 硫黄
特に『副腎は人体の中で最もビタミンCを消耗する臓器』とも言われているので意識して摂取したいですね。
あとはどれも微量ながら体にとってとても大事な要素です。
現代人が抱える生活習慣病の多くはこの微量ミネラルの不足が招いているとも言われています。
本来なら土壌の中に含まれている栄養素ではありますが、土壌自体が深刻な栄養失調を起こしていると適切な量が賄えないですよね。
この辺りはサプリメントの力を借りることもおすすめです。
これらを摂取するタイミングは、寝る前が効果的だと思います。
ホルモンの生成は寝ている間に行われる、でしたね。
タンパク質は朝、ビタミンミネラルは夜。
で覚えるといいですね。
小さなことのようで、目に見えないところの働きというのは想像を超える宇宙なのです。
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まとめ:副腎疲労を改善して眠りが良くなればアトピーの改善も見えてくる!
アトピーの辛さから、人はいろんな負のイメージを強く持つ傾向があります。
それに加えて、被害妄想や他力本願、治らないという間違った思い込み、そういった自らが生んだ思考によって余計苦しんでいるのもまた事実なのです。
決して治らない奇病ではない、アトピー。
ステロイドを使ってしまったとしても必ずリバウンドが起こるわけではないし、リバウンドが起きても生きていれば乗り越えられます。
寝て、起きて、食べて、仕事して、恋をして、娯楽を楽しんで、また寝て、起きて・・・。
そんな一遍通りの人生が、超刺激的な人生になるきっかけが、たまたまアトピーだった・・・、
さすがにそこまで前向きになれとは言えませんが、とにかく自分の体が本来の働きをしてくれるように仕向けることはたくさんあるのです。
今回は、ごく身近で、毎日の人間必須の生命活動である「睡眠」にフォーカスしてみましたが、まだまだいろんな有効メソッドがあるので、どんどんアップしていきますよー!
本日も最後までお読みいただきありがとうございます