ー本記事は2024年6月26日に公開済みですー
松葉を、いろんな状態に加工して身体に取り入れ続けて丸3年が経ちました。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
生まれた赤ちゃんが2〜3歳に成長し言葉を放つようになる、そんな年月とはとても思えないほど、生活の中に定着して不変となってしまった松生活。
おかげさまで今のところ不自由なく暮らせているアラフィフでございます。
松のおかげなのかは明確ではないですが、いろいろと身体の変化もあります。
そのあたりは主催の『松の会』にて話題にしておりますので機会があればぜひ。
この記事は、
松葉松葉と言うけど、具体的にどういう成分が効果的なのか分からない!
という方に向けてまとめていきます。
これを読んでみると、松葉って立派な食材やん!ってなるかもしれませんよ〜。
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松葉の有効成分とは
松のことを知っていくと、世の中には本当に触れさせないように仕向けられている情報があるんだなぁ、と実感します。
松なんてねぇ、その葉っぱを食すなんて考えもしませんでしたよ、私。
祖父や祖母、曽祖父や曽祖母の時代には、もしかしたら普通にそういう習慣があったのかもしれませんが、それも高度成長期と核家族化などの影響で情報の伝承がプッツリと途絶えたのではないでしょうか…。
『松葉健康法』という素晴らしい名著が絶版して入手困難だったことからも、なんとなく伺えますね。(※現在は有志の方々のおかげで見事に復刻を果たしています!)
では具体的に松葉の何がどういいのか、を早速まとめていきます!
松葉は良質のタンパク源
松葉がタンパク源!?
あのほっそいツンツンの出立ちで、タンパク源!?
とはちょっと驚きではないでしょうか。
しかし、松葉だけを食して生き延びたという逸話がゴロゴロあることを思えば・・・。
豊富なアミノ酸24種類
特に赤松には24種類ものアミノ酸が含まれています。
人体にとって大切なタンパク質を構成するのに必要なアミノ酸が、なんと20種類すべて含まれています。
9種類の必須アミノ酸と11種類の非必須アミノ酸です。
アミノ酸組成 | 主な役割 |
トリプトファン | ニコチン酸の前駆体 必須アミノ酸 |
リジン | 必須アミノ酸 |
ヒスチジン | 幼児の発育に必須のアミノ酸 |
スレオニン | 必須アミノ酸 |
フェニルアラニン | 必須アミノ酸 |
バリン | 必須アミノ酸 |
ロイシン | 必須アミノ酸 |
イソロイシン | 必須アミノ酸 |
メチオニン | メチル基供給物質与必須アミノ酸 |
グルタミン酸 | 生体内のアミノ基転移反応系の媒体 |
アスパラギン酸 | 生体内代謝の中心的役割 |
グルタミン | 免疫力を高める、筋肉強化 |
アスパラギン | グリコーゲンの生成促進 |
プロリン | コラーゲンの構成成分 |
グリシン | 生体内代謝系路の前駆体 |
アラニン | パントテン酸、補酵素などの構成成分 |
システイン | 生体内酸化、還元反応の媒体 |
チロシン | 甲状腺ホルモン等生合成原料 |
アルギニン | 尿素サイクルの中間物質 |
セリン | リン脂質の構成成分 |
GABAγアミノ酪酸 | ドーパミンやノルアドレナリンの 前駆体 |
その他 | タンニン酸、シキミ酸、キナ酸など |
松の松脂にも有効成分が!
松脂って、手にベトベトついて簡単には取れないんですよね。
松葉をカットしているだけでもハサミや手に脂がつくので、樹皮だけでなく松葉にもしっかりと松脂は含まれているとわかります。
テルペン類
松脂の主成分であるテルペン類は、いわゆる芳香性の精油です。
これが松特有の匂いを発しているのですね。
松葉中のテルペンは不飽和脂肪酸であり、コレステロールの血中濃度を低下させる作用があります。
また、血流を良くしたり抗菌効果も高く、最近では活性酸素を無害化することが分かっているようです。
ポリフェノールの一種が酸化を還元
松葉には、ルチンの仲間でポリフェノールのひとつであるフラボノイドがたくさん含まれています。
その中の一種、ケルセチンの含有量がすごいのです!
ケルセチン
ある実験で、100gの松葉から50mgのケルセチンが抽出されました。
100g当たり50mgのケルセチンが含まれていることが確認された。この数値は、大量のケルセチンが含まれていることを意味する。また、実験の中から松葉中のケルセチンは配糖体であり、通常のケルセチンの120%の吸収率であることがわかった。
松葉成分が持つ抗酸化作用の分析
このケルセチンには、血管を強くする効果があり、さらに脳細胞伝達物質を強化してくれるのでボケ防止につながるでしょう。
また、抗酸化作用とアレルギー症状緩和効果もあるので、ストレスの軽減や生活習慣病予防にも役立ちます。
松の緑の葉っぱにクロロフィル
松の木は常緑樹です。
一年を通して、緑の葉っぱを絶やすことなく生き生きと伸ばしているのです。
その緑色は、光合成を行う葉緑体の中に存在するクロロフィルという色素によるものです。
クロロフィル
クロロフィルという葉緑素は植物の成分ですが、人の血液色素であるヘムと似た構造をしていて「緑の血液」とも呼ばれるそうです。
血液中でクロロフィルと鉄が結合すると、血球や筋肉のヘモグロビンなどに変わるので増血作用が期待出来ます。
加えて、有害物質を吸着して排出させる作用や細胞の活性化作用、炎症や傷の修復にも効果的です。
植物のクロロフィルにはマグネシウムも含有されているので、人体にとってとてもありがたい成分といえますね。
女性に嬉しいビタミンCと鉄分の最強コンビ
貧血といえば女性が多いイメージですよね。月経があるので尚更です。
しかし、鉄分を補うという情報だけが先行してしまうとこれまた危険を伴います。
鉄の摂取は結構難しいのです。ヘム鉄とか非ヘム鉄とか吸収率とかね。
吸収率が良くないといわれている非ヘム鉄も松葉と一緒なら安心かもしれませんよ。
ビタミンC
鉄分の効率的な吸収に一役買ってくれるのが、ビタミンCです。
松葉にはビタミンCも含まれています。
コラーゲン生成の働きや抗酸化作用もあるので、女性にはありがたいですね。
またビタミンCは水溶性なので、松葉ジュースや松葉茶として簡単に取り入れやすいのでぜひ日常に!
鉄分
松葉には鉄分も豊富に含まれていると言われています。
そこに先ほどのビタミンCも加わるのですから、最強コンビですね!
ビタミンCの働きによって鉄分が吸収されやすい形に変化するという過程が、松葉だけで完結するなら貧血予防に取り入れたいですね。
松葉が眼に効く理由はビタミンA!?
昔の人は感覚で分かっていたのでしょうか。
元航空将校の長谷川栄治氏は、飛行に際し必ず松葉汁を飲んでいたが、それは目が澄んで視界がきくためであると言われた。
『松葉健康法』高嶋雄三郎著
なるほど、私を含めた松葉実践者の何人かも、視力が・・・乱視が・・・という噂が。
ビタミンA
ビタミンAには視力回復、視力維持の働きもありますが、皮膚や粘膜の働きも維持してくれます。
血管の硬化を防いだり血圧の安定維持にも役立ちます。
また、ビタミンA、ビタミンC、クロロフィルという成分の組み合わせは緑黄色野菜と同じと言われているので、昨今難しいとされる良質な野菜の摂取を松葉で、なんて考えたくもなりますね。
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松の効能の不思議
松葉が野菜、と言われても・・・ねぇ。
草や葉っぱやその根の部分、木になる実などは私たちの生活に馴染んでいます。
しかし、木の葉っぱという認識すらもはやすっかり忘れていた「松の葉」これが食卓に上るって・・・ねぇ。
ところが調べてみると、
松葉こそ血流改善の救世主でありその味も想像より遥かにさわやかなものである
なんていう記述があるんですね〜。そして私も同意です。
松の木に電流が走る!?
復刻はしたけれど頻繁に欠品するという名著『松葉健康法』にこんな面白い記述があります。
松葉のような自然薬は、化学で解明できない未知なるものがあり、説によると、松の木には微弱ながら電流が通っていて、その電流が松葉液に溶けてイオンとなり、体組織を若く保つとも。
『松葉健康法』高嶋雄三郎著
解明できていない部分もまだまだありそうですね。
古の書物が語る松の凄さ
古い書物には、松が何にどう効くかという根拠などが一切ない代わりに、堂々たる確信に満ちた言葉による記述が多数見られます。
なんの躊躇もなく潔く言い切っているのです。
これは古代人のアンテナの鋭敏さを物語っていそうですね。
脳一切に効く
民間薬の古い医書『慈医草』
肺によく、頭脳によく、高血圧によし
日本の松の緑を守る会『松と日本人』
松食(お)せよ、松おせば判らん病直るのじゃぞ、
日月神示「雨の巻」
松心となれよ、何時も変らん松の翠の松心、松の御国の御民幸あれ。
最後の日月神示は、高級神霊が人に降りてきて語らせた言葉、と言われていますがどうですか?
私はなんとか受け入れられていますけど。
松には何か神聖なものを感じる、それが大和魂かもしれませんね。
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まとめ:松葉の有効成分と効能は納得の凄さだった
古今東西、これだけを食べていれば健康を保てるという唯一のものはないと思っていますが、松葉の成分や効能をみていると、松葉だけで生き延びたという逸話も本当だろうなと納得できます。
命を守ってくれる松
松には、もう一つの重要な効用があります。
漢方誠芳園薬局「日本の自然草」
それは、戦国の武将たちが松葉を非常食にしていたことです。
例えば、篭城が長引いたときには、壁のワラとともに松葉を食べると、立派に生きのびることが知られていたのです。
緑を楽しみ命を守るために、庭やお城に松を植える。
日本人の知恵って、本当に素晴らしいと思いませんか。
命の要である血流に対して有効に働いてくれるという松葉、取り入れない手がどこにあるのでしょう。
松は食べるものという新しい視点で見てみると、案外近くの野山に美味しそうな松葉を発見できるかもしれませんよ!
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。