ー本記事は2021年4月25日に公開済みですー
我が家ではちょくちょく女子が発狂します。
「あー、なんか作りたい!」
「あー、なんか焼きたいわー」
「あー、またパンケーキ焼きたくなっちゃった!」
イコール食べたいってことなんですけどね、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
特に、長女と次女が自分たちでレシピを検索できるようになってからは、自発的に作りたがることが増えました。
当然末っ子三女の好奇心も爆上がりですね。
一度の成功体験からどんどん作りたい欲求が高まり、材料は似ているのに膨らんだり膨らまなかったり、柔らかくなったり硬くなったりする変化も気になるのでしょうか。
母としては願ったり叶ったりの傾向ですが、まだ自分たちだけで完成させるにはあと一歩という感じです。
さて今日も、誰かが発狂しましたよ。
ベーキングパウダー不使用でもケーキは膨らむのか?
我が家には今ベーキングパウダーを常備しておりません。
アルミニウムフリーといえども添加物だから避けたい、という気持ちがないわけではないですが、それでも簡単にふっくら膨らむのは便利でつい最近まで普通に使用していました。
ところが、結構頻繁にケーキやパンケーキを焼いているとどんどん消費されていき、ある時、先ほどのように誰かが発狂したんです。
「あー、ケーキ焼きたいなー」って。
で、在庫を見たらもうない…。
でも今すぐ焼きたい(そして食べたい…)ならばそれを使わないレシピを調べてみようとなったわけです。
ベーキングパウダーの代用は重曹・・・だけじゃない!?
その時は応急措置程度の気持ちで仕方なく調べたのですが、そこにあった、
『重曹だけじゃなくプラス酸の力を用いる』
というやり方を試してからはもうこれでいけるなってなったんです。
重曹だけでは何度かやったことがあったのですが、そこにクエン酸を加えることで相乗効果が生まれるのです。
- 苦味がほぼない
- 膨らみが安定する
- 余計な添加物は不要
- それぞれを入れるタイミングを調節できる
何も知らずに初めて調べたレシピ通りに作ってみた時、私が一番感じたことが「苦みのなさ」ですね。
重曹でのBP代用は割と定番ですが、この苦味が曲者であまり積極的にはやりたくなかったのです。
その苦味が消えるのであれば、わざわざアルミニウムフリーのベーキングパウダーを探して買ってくるより、常に常備されている重曹とクエン酸でいいじゃない!?って思いますよね。
そしてこれは理にかなった応用だったのです。
ベーキングパウダーの成分自体が重曹と酸とそれを遮断する要素だった
ベーキングパウダーって何でできているかご存知でしたか?
ベーキングパウダーの成分は
- ガス発生剤
- 酸性剤
- 遮断剤
大まかに分けるとこの3成分でできています。
ガス発生剤というのが炭酸水素ナトリウムである重曹ですね。比率も一番大きいです。
酸性剤は、酒石酸水素ナトリウムやリン酸二水産カルシウム、酒石酸、焼ミョウバン、リン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性リン酸アルミニウムナトリウムなどの成分をブレンドして配合されています。
「焼ミョウバン」と「酸性リン酸アルミニウムナトリウム」はアルミニウム化合物なので、体への影響を考え避けたい方はアルミニウムフリーというものを選べばいいでしょう。
ベーキングパウダーに含まれる酸性剤は、お菓子作りにうまく適応するように微調整してブレンドされていると思います。
しかし、酸性剤というくらいですから酸性の食品や成分であれば賄えるわけですよね。
何も慌ててベーキングパウダーを買いに走らなくても、まず家にそういうものがないか探してみましょう。
なんならレシピの材料に酸性のもの、例えば
- レモン汁
- ヨーグルト
- 柑橘系の果実
- はちみつ
- 酢
が入っている場合、比率にもよりますが重曹だけでうまく膨らみます。
ただ、反応した酸は酸味がなくなるので仕上がりの風味が若干損なわれるでしょう。
最後にある遮断剤というのは、アルカリ性の重曹と酸性の成分が保管中に反応を起こさないために配合されています。
この2つは水分があると反応してしまうので、コーンスターチや小麦粉などを入れて乾燥剤としているのです。
焼く直前に入れるのであれば、重曹と酸だけで問題ないですね。
重曹とクエン酸がある我が家ではBPは不要だった
上記の理論を知ってから、我が家のふくらし粉はベーキングパウダーでも重曹だけでもない、
「重曹プラスクエン酸」
が定着したのです。
購入予定だったベーキングパウダーは多分この先ずっと予定のままかな。
重曹もクエン酸もわりと食用で使うことがあったので、どちらも高品質な食用グレードのものを常備しています。
読者の方もそうかな、きっと。
BPも乳製品も不使用!ふっくらココアパウンドケーキのレシピ
ではいよいよ作っていきましょう♪
今回は次女8歳の発狂からスタートしたお菓子作り。
ココアを使ったケーキを焼きたいというので一緒にレシピを調べて、家にあるものでなるべくヘルシーに作れるものに決めました。
材料は?
参考にしたレシピでなるほど〜と思ったのは、酸性剤として「りんご酢」を使用されていたことです。
お酢って、風味が心配だなぁとも思いましたが面白そうなのでやってみたくなりました。
しかも8歳でもほぼ一人で作れそうな簡単レシピだったのも嬉しいですね!
レシピはちょこっとアレンジなどしてます。
本家レシピ→【重曹で作るココアケーキレシピ】もぜひ確認してみてください。
- ❤︎薄力粉・・・90g
- ❤︎カカオパウダー・・・10g
- ❤︎重曹・・・2g
- ❤︎黒糖・・・30g
- 卵・・・1個
- 絹豆腐・・・100g
- 米油・・・大さじ3
- りんご酢・・・小さじ2
以上です。
豆腐が小麦粉より多いってどんな風に焼き上がるかワクワクしますね!水切りも不要です。
あとはパウンド型にオーブンシートを敷いて準備しておきましょう。
手順は?
では作り方の手順です。
まずオーブン170℃40分で予熱開始です。
生地はあっという間にできるので忘れず予熱しておいてくださいね。
- ❤︎マークの粉類をポリ袋に入れながら計量し、よくフリフリします。
- ボールにそれ以外の材料を全部入れてよく混ぜます。
- 粉類を合わせてヘラに持ち替えてさっくりと混ぜ合わせます。
- 型に流し込みオーブンで焼いたら出来上がり!
我が家はこのレシピでバッチリの甘味でしたが本家レシピでは砂糖がプラス20gですので、足りないと感じる方もおられるかもしれません。
甘いものがお好きな方はレーズンなどのドライフルーツやバナナを一緒に入れてもいいかなと思います。
ナッツやスパイスも合いそうですね。
オーブンで焼き始めは生地が膨らまず不安になりますが、後半グググーンと膨らんできますよ。
焦らずじっくり40分かけて焼きましょう♪
まとめ:お菓子作りは化学!子供と一緒に実験感覚でヘルシーおやつを
子供が作りたかったココアケーキを、親の要望も含みつつ美味しく完成させる、今回は大きな学びもあり大成功に終わりました!
重曹とクエン酸でケーキはよく作っていたのですが、りんご酢というのは私も娘も初めてでした。
匂いに不安もありましたが、化学反応でしっかりと酸味も飛び、りんご酢の存在はいい意味で消えましたね。
そして、みんなが大絶賛のうまうまケーキになったので次女も嬉しそうでした。
お腹が空いたら自分でケーキを焼く、そこまでは求めませんが美味しいものは買うだけじゃなく自分で作れるんだということが彼女の中で当たり前になってくれると嬉しいですね。
みなさんも、混ぜるだけで簡単しかもヘルシーなココアケーキ、ぜひ実験感覚でお子さんと一緒に楽しんでみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。