ー本記事は2018年12月20日に公開済みですー
石油ストーブ、一度使い出すともうやめられません。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
嫌な風もなく、優しい温かみでじっくり部屋中を温めてくれますね。
そんなアナログな石油ストーブですが、使用に際しては電化製品と違っていろいろな注意が必要です。
今回は、一歩間違えれば命の危険にもつながる、
- 石油ストーブ使用時の危険性「一酸化炭素中毒」とは?
- 石油ストーブ使用時の効率的な換気のコツ
についてまとめてみたいと思います。
石油ストーブのいいところはこちらの記事↓↓↓で見てみてくださいね♪
>>「石油ストーブ1つで雪国の14畳超えLDKも快適!反射式で子供も安心」
石油ストーブ使用時には換気を頻繁に!
みなさんは冬の屋内換気、どれくらいの頻度でやりますか?
石油ストーブやガスストーブを使っていなければほとんどしないという方も多いかもしれませんね。
しかし、冬こそ、特に灯油やガスが燃料である暖房器具を使用する場合においては、必ず換気をしなければなりません。
見えないけれど危険な【サイレントキラー】一酸化炭素
空気、見えませんね。
まあ見えたら生活しにくいですが。
それでもこれがないと私たちは生きていけません。
そして、人一人が呼吸に必要な酸素は、
1時間に6畳ひと部屋分
だといわれているんです。
単純に考えて密室で人が生活しているというだけで空気は汚れていくんですね。
現代の高気密高断熱のお家では、「隙間」を良しとしない風潮があるような気がします。
本当にそれだけで換気しなくても大丈夫なのでしょうか?
一応、2時間で部屋中の空気が入れ替わる、ということが義務付けられているシステムだそうですが、酸素量まではおそらく調整できないのではないでしょうか。
目には全く見えない一酸化炭素、これが部屋中に充満すると当然体は異変をきたします。
気づいた時には手遅れ
これが【サイレントキラー】の恐怖なんですね。
灯油を燃やすと酸素が不足する
石油ストーブの原理は、
暖房器具です。
そして、その気化ガスを作るときに酸素が必要になるのです。
酸素をどんどん使うことによって部屋を暖めてくれるストーブですが、その部屋を閉め切った状態にしていると新しい酸素が入ってこなくなり当然酸素不足になってしまいます。
その状態でストーブを燃やし続けていると酸素不足による不完全燃焼を起こすため、結果一酸化炭素が発生するのです。
石油ストーブを使う=一酸化炭素中毒になる
というわけではなく、
正しい空気の調節がなされていないために一酸化炭素中毒になる
のですね。
【一酸化炭素中毒】とはどんな症状なの?
では、命の危険もはらむ【一酸化炭素中毒】というものは、一体どういう症状なのでしょうか。
しかも、その初期症状が風邪の症状と似ているため、【一酸化炭素中毒】ということに気づきにくいのが怖いところです。
一酸化炭素濃度が0.02%になると、初期の症状が表れます。
それが2〜3時間以内に起こる「頭痛」ということなので、確かに一酸化炭素中毒だとすぐには判断できないかもしれませんね。
しかし、その空気の状態を放置し一酸化炭素濃度がどんどん上がっていくと、
0.1%くらいで失神という事態になり、
0.3%を超えてくると致死もありえるのです。
濃度をいちいち測定しているわけにはいかないと思いますが、ほんの少しの油断が命取りになるかもしれません。
寒い季節に定期的に窓を開けるのはできればやりたくない習慣かもしれませんが、慢性的に体調不良のまま過ごしたり、汚れた空気を吸いながら生活するよりはずっと快適かもしれませんよ。
石油ストーブ使用時の換気の頻度はどれくらいがいい?
旦那に「灯油を使ったら1時間に2回くらい換気するのがええらしい」と言ったら、
「そんなに換気してる人はいないでしょ」
と言われました。
確かに、そんなに頻繁に換気してたら忙しいですよね。
でもね、やってみたんです。1時間おきに換気。
これはぜひともやった方がいいですよ。
気持ちがよく頭がスッキリするのがすぐにわかります。
1時間ごとに換気
いろんなサイトを見てみると、「1時間に2回」の換気が定説になっているみたいですね。
そんなにやってる人は私も見たことないです。
換気扇を回してるとか、24時間換気システムだからとか、そんな意識もあるのかもしれませんが、
空気を入れ替えるという単純な意味だけでなく一酸化炭素濃度をあげないという大事な意味合いがある換気は、ぜひとも頻繁に行いましょう。
せめて1時間に1回、3時間に2回くらいは。
うっかり忘れてた、なんていうときもあると想定して、とにかく頻繁に行うことを癖づけることが大事だと思います。
効率がいい換気の仕方とは?
ただ窓を全開にするだけでは、寒いだけであまり意味がありません。
部屋の汚れた空気を排出して、新鮮な空気を入れるためには、空気の出口と入り口をちゃんと作ってあげないといけません。
そうすれば、少しの隙間を作るだけでも短時間でスッキリと新鮮な空気に満たされ、換気能力も上がります。
空気は高いところから低い方へ、狭いところから広い方へと流れていきます。
部屋の対角線上の窓を
高低差を作って解放する
これを【スタンダード】にしましょう!
これを守れば、窓を10センチほど開け5分ほどの換気で大丈夫です。
空気が出る窓の方を少し広めに開けてあげればなおいいですね。
エアコン生活からストーブ生活にした人へ
今までずっとエアコンや電気暖房器具だけを使っていた人が、石油ストーブを使う生活に切り替える時、その時が最も注意しなければいけないときかもしれません。
なんせ、換気をする習慣がないですから。
我が家もそうでした。
冬場はインフルエンザや風邪が流行り、部屋の中のウィルスが気になって換気はしていましたが、さすがに1時間おきなどという意識はありませんでした。
子供が小さいこともあって、そんなにしょっちゅう窓を開けるのも寒くてかわいそうかなという思いもありました。
でも、目に見えないものほど本当は大事なんですね。
空気が汚れているのが見えないからこそ、感覚が大事!
なんです。
窓を開けるときだけ毛布を着せるとか、電気ストーブをつけるとか、何かしらの工夫をしてでも新鮮な空気を入れてあげましょう。
やっているうちに、最初は寒さでくじけそうになりますが、慣れてくるとやらないと気持ち悪いくらいになります。
身体って正直ですから、やはり食べ物と同じくらい空気に気を付けてあげるとそれに応えてくれるのではないでしょうか。
【石油ストーブの換気について】まとめ
本来ならみんなが実践していて当たり前のことかもしれませんが、わざわざ記事にしたのは、
- 我が家の認識が甘かったという実体験
- 見て見ぬ振りをしている人が多い
という思いからです。
実家や友人宅でも、そんなに換気をしている姿を見たことがないし、通りがかりの家々で換気をしている風景もあまり見かけないですよね。
雪国ならではなのかな。
寒い寒い北国では、換気がなかなか日常的にしづらい面もあって、常時排気ができるストーブや煙突式の暖房器具も少なくないかもしれません。
しかし、だからと言って換気を怠ると一酸化炭素中毒に限らず、体は慢性的なだるさを増し、循環しづらい体質になってしまうかもしれません。
外に出ることが億劫ならば、せめて定期的な窓開けで新鮮な外の空気を取り入れませんか。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
こちらのポンプ↓↓があれば寒い中での給油もなんのその!むしろ子供達がやりたくなっちゃうかも!?