厨房用有圧換気扇と家庭用レンジフードの最大の違いは?構造と価格 | suzukinblog
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厨房用有圧換気扇と家庭用レンジフードの最大の違いは?構造と価格

有圧換気扇のある台所

ー本記事は2020年11月30日に公開済みですー

我が家のキッチンコンロの頭上には何もありません。

このスッキリ感がたまらなく爽快です。スー(@bacteria_suzu)です。

本日もお越しいただきありがとうございます。

中古物件を購入しリノベーションする際、既存のキッチンがまだまだきれいだったのでそのまま残すことにしました。

しかし、少しでも家事を時短して楽になるようにと旦那が

「せっかくだからレンジフードは最新のオート洗浄付きにしない?」

と言ってくれました。

ごめんね、そもそもレンジフードが要らないのよー!

当たり前のことでも、自分のスタイルや大切にするものを優先した場合、疑問は生まれるわけです。

ということで、レンジフードという仰々しい頭上の産物を撤廃した私が感じた、業務用有圧換気扇とレンジフードの大きな違いをまとめていきます。

とにかく最新のレンジフードより構造がシンプルで格安だというのは、私にとってこれ以上ない魅力だったのです。

業務用換気扇についてはこちらの記事↓↓↓に詳しくまとめています♪

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そもそもなぜキッチン頭上にあんな装置が必要なのか

「クリアパック付」ミセスコートの写真

出典:TOSHIBA carrier

今から40年前の一般家庭(実家)にあった換気扇は、壁に穴を開けて直接設置された四角いプロペラファンでした。

たしかに、その簡単な作りのプロペラだけではコンロ周りや壁が油でギトギトしていた記憶もあります。

母親がズボラだったから、という点も否めませんが、圧力の乏しい換気扇ではなかなか揚げ物などの油を含んだ蒸気を全部吸い上げることは不可能でしょう。

レンジフードはあったのかなかったのか定かではないですが、あったとしても袋型の簡易的なものだと思います。

では、そんな簡素な換気扇が20〜30年の時を経て、どのように今のようなスタイリッシュな仰々しいものになっていったのでしょうか。しつこいって?

集合住宅の急増で換気扇をダクトで繋げる必要性が発生

戦後の高度成長期あたりから公団住宅や団地ブームが起こりますね。そして本格的なマンション建設も一気に増えていきます。

それに伴い、全ての住居の壁に換気扇を取り付けることは不可能になっていきます。

そこで、壁穴からキッチンまでダクトを伸ばして繋げることができるレンジフードタイプの換気扇が増加していきました。

そこに設置されたのが、プロペラではなくシロッコファンという水車型のファンです。

シロッコファンとプロペラファンの違い

出典:交換できるくん

ファンが起こした気流をダクトを通して屋外に排出できるので、外壁に面していないところからも排気可能となり、集合住宅にはもってこいの構造だったのですね。

壁から離れたアイランドキッチンが流行し頭上にレンジフードが当たり前に

ドキッチンを選ぶ前に知りたいこと-01

出典:LIXIL

それまでは壁付けが主流だった換気扇ですが、ダクトを介して自由に設置できるとなると、最初からキッチン自体を壁向けにしなくてもいいという発想も出てきますよね。

その最たる例がアイランドキッチンです。

私も憧れました〜。

家族や来客との一体感がありつつ、それでいて収納や作業場をある程度ゆったり確保できる、そんな『キッチン真ん中設計』が多くの主婦の憧れとなるのに時間はかかりませんでしたね。

自由度が増したレンジフードが、さらに見た目にも進化し始めたきっかけと言えるかもしれません。

キッチンが真ん中にある空間ではコンロ上のレンジフードが丸見えになりますよね。

それどころかちょうど目線の位置にあって、常に視界に入ってきます。

それならスッキリとかっこいいデザインの方がいいに決まっていますね。

それまでの機能性としての換気扇から、インテリアとしても様になるレンジフードにシフトしていったのは間違いないでしょう。

高機密住宅の台頭で調理中の匂いが気になる

コンロの真上にデーンと構えるレンジフード、最近では調理する人のすぐ頭の上にまできてしまっていますよね。

疑問を持たなければ「そういうもの」だとスルーできるのでしょうけれど、私にはそこが気になって仕方がなかったのです。

もちろん、そうなっているのには意味があって、調理中の油煙を瞬時に効率良く吸い上げて排気してくれるのでしょう。

さらに、高機密住宅が主流の日本では、調理中の匂いや煙がより気になるという背景もあるようです。

それにしても、なんかすごいことになっているとは思いませんか?

私にはどうしても頭上のアレが過剰に思えてなりません…。

昭和時代のプロペラ型で賄えるとも思いませんが、この両者のいいとこ取りのすごいものを見つけてしまったらそれはもう一択では!?

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厨房用有圧換気扇は従来の換気扇の最新型

家庭用の換気扇の変遷は上述のような感じですね。

壁付けのプロペラファンは、今となってはアンティークばりの扱いかもしれません。

新築やリフォームの際にも、わざわざプロペラ換気扇をつける人なんてまーいないでしょうね。

しかし、換気扇の選択肢の中にあの厨房用の有圧換気扇が定番で入っていたとしたら、きっと目をつける方は少なくないと思うのです。

だって、レンジフードって

「家の中で一番お手入れが億劫な場所」

と言われているのですから。

そのレンジフード自体がなくなって、さらに排気機能も一丁前のものがあると分かれば、あなたならどうしますか?

では、ここで業務用有圧換気扇の最新といえる機能を3つご紹介します。

⒈ 業務用有圧換気扇は従来のプロペラファンより排気力が高い

まず、静圧(外気の影響を受けないこと)に問題があった従来のプロペラファン、これは淘汰されていっても致し方がないと言えます。

そこへ静圧に優れ、さらに設置の自由度が高いレンジフードが登場してしまったことで、むき出しのプロペラは影を潜めるしかありませんでした。

しかし、レンジフード流行りの裏で、実は業務用有圧換気扇のことを密かに「使えるやつだ」と目をつける方がちらほら出てきたのです。

そういう需要が発生すると当然生産者側もそれに準じた商品開発をしていきます。

そこで生まれたのが、業務用の高い機能を持ちながら家庭のキッチンのインテリアも邪魔しないという、これぞ最新ともいえるアイテムなのです。

まだ未知数ではありますが、これぞ最新の換気扇だと思うのです。

⒉ ベルマウスにより静音性も高い

従来の業務用換気扇の外気の影響による弱さを、ベルマウスという静圧に特化した部品をつけることで解消させたのです。

産業用換気扇

出典:TOSHIBA carrier

プロペラの周囲を囲う部品の形状を空気を導きやすいカーブ状にしたってことですね。

ここが直角だと外気の影響をもろに受け吸引の効率も悪いでしょう。

そして実感できる違いとして、騒音もずいぶん抑えられるということです。

業務用換気扇というと、ものすごい轟音でうるさいというイメージもありますよね。

実際私もそこが気になりましたが、

「普通のレンジフードよりちょっと大きい程度」

という、一般家庭で使用されているレビューを見つけて、さらにメーカー側のサイトで騒音レベルも調べて、全然問題ないという結論に至りました。

⒊ 圧倒的に掃除がしやすい

油煙が直接当たることでギトギトになるイメージのあるプロペラファンを、2重構造のステンレスフィルター油受け皿で進化させているのです。

私はこのステンレスフィルターに着目しましたが、

  • プラスチックの簡易的なフィルター
  • 取り替え式のメッシュフィルター
  • 格子状フィルター

など多種類のフィルターがあるので、価格やメンテナンス方法で選ぶことも可能ですね。

私が選んだステンレスフィルターの良さは、圧倒的な掃除のしやすさです。

フィルターと油受け皿、さらにプロペラ周りも全て外してしまって、それらを丸っと水洗いできるのです!

私の感覚では、そもそもこの換気扇自体に汚れにくい特性があるように思います。

ありました!↓↓↓

ホコリがつきにくい帯電防止剤を採用。
樹脂部に帯電防止剤を新採用。静電気によるホコリ付着を低減します。

三菱電機“有圧換気扇ラインナップ”

外してみても、少し湿気を帯びた埃がついている程度で、お風呂場などでシャワーで流すとほんとにきれいになります。

もし長期間掃除をしていない場合などでホコリが大量に付着してしまっていたら、水で流す前にまずブラシなどで落としてください。油にまみれたホコリが多いと洗う際に広がってしまいます。

外したところの枠もステンレスなのですべてピカピカに拭きあげられます。

なんならついでに外に面しているところのシャッターまで拭けます。

内部が謎なレンジフードとは大きく違いますよね。

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レンジフードのメリットは場所を選ばない、だけ!?

ここまで読まれた方、もうお分かりですよね。

レンジフードのシロッコファンの掃除、やっぱりやりたくないですよね。

そして、油煙で頭上のむき出しの壁やキッチン設備が汚れないというのであれば、断然フードなしがいいでしょう!

レンジフードのメリットはその誕生理由である「場所を選ばず設置できる」ってことだけなんじゃないかと、私は今では本気でそう思っています。

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構造の違いが価格の差を生む

いやいや、シロッコファンを全自動で洗ってくれるレンジフードの方の最新型があるじゃないか!

って声が聞こえてきそうですね。

もちろんあります。

ほとんど手間なしで

「レンジフード内のシロッコファンを10年間はきれいに保てる」

メーカーの方もそう豪語しておられました。

でもそれって、シロッコファンだけでしょ?

その周りの部材や外面の構造部分は当然掃除が必要だし、かなり面積も広いですよね。

たしかに洒落ててかっこいいかもしれません。そこは好みですが、私はステンレス剥き出しの四角いだけの造りがやっぱりいいな。

また、全自動であるということは手間と時間をお金で買うわけです。

20万円もするって考えるのか、
10年以上保ってたった20万円なら安いと考えるのか、
4万円そこそこで厨房みたいなかっこいい換気扇にして浮いたお金で他にいろんなキッチンアイテムを買おうっとと考えるのか、

そこの差額とあなたの価値観を照らし合わせてみると、答えはすぐに出そうですね。

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まとめ:厨房用有圧換気扇はシンプル構造ゆえに安価だけど機能性は抜群!

普段、キッチンの換気扇についてあれこれ思考を巡らすということはあまりないかもしれません。

しかし、住まいの変革時、物件の購入やリフォームを考えたとき、住みやすさと快適さは当然ですがメンテナンスのしやすさや価格も大きな改善ポイントになってきますよね。

今回の我が家のキッチン改革については、旦那なんかは最後まで首を傾げていましたよ。

しかし、最終的にコンロ上に設置された換気扇を見て「ええやん、これ」と呟いていたのを聞いたとき、私の戦いは終わったと確信しました。戦ってた?

本記事は、業務用有圧換気扇という一般にあまり知られていない器具についてということもあって、知られざるメリットを中心にまとめてみました。

そこにはもちろんデメリットもあります。よかったらご一読ください♪

→【『三菱有圧換気扇を半年以上使った実感レポ』意外なデメリットは風圧の強さ!?

画像付きで詳しく説明している掃除の仕方もどうぞ♪

【換気扇の掃除は年に1回?有圧換気扇なら全部材を丸洗いできるから毎月でもやれる!】

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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