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山形地酒【子宝ヨー子】をジャケ買いして飲んだら芳醇なヨーグルト?

ー本記事は2018年9月23日に公開済みですー

山形・西浜キャンプ場に行って、地元のお酒を買いました。

その名も『子宝ヨー子』

名前も謎すぎて惹かれたんですが、中身も白いヨーグルトのお酒ということで「飲んでみたい」と思いました、スー(@bacteria_suzu)です。

本日もお越しいただきありがとうございます。

山形のお酒には全然詳しくないし、まともに飲んだこともありませんが、空気や水がキレイなことは間違いないので、きっといろいろ美味しい地酒があることでしょう。

なんの情報もなく買ってしまった『子宝ヨー子』について調べてみると、なかなか興味深いことがいろいろとわかったので、まとめてみたいと思います。

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『ヨー子』は【楯の川酒造】の子宝シリーズのひとつ

山形は古くから日本酒造りが盛んに行われてきた県です。

創業400年以上の酒蔵も珍しくありません。

【吟醸王国山形】なんていう異名を持つほどだそうですよ。

良質の吟醸酒が豊富に造られていますが、その秘密は、

  • 酒蔵同士のスムーズな連携
  • 官民一体となった酒造好適米開発へのあくなき探究心

が源となっているようです。

なかでも、漫画『夏子の酒』のモデルになった幻の米【亀の尾】が有名ですね。山形県余目町の民間育種家である「阿部亀治翁」が発見し、世に広めていった米です。

山形県は全国一【亀の尾】を使った酒を製造していて、量だけでなく酒質もトップクラスと言われているそうです。

そんな山形において180年以上の歴史ある酒蔵楯の川酒造】で造られているのがこの『ヨー子』です。

楯の川酒造ってどういう蔵?

天保3年(1832年)、上杉藩の家臣が庄内を訪れた際に、水の良さに驚き初代平四郎に酒造りを始める事を薦めたことがきっかけで創業しました。

楯の川酒造で有名なお酒といえば、間違いなく『楯野川』でしょうね。

庄内藩主酒井公に献上した酒を藩主が大いに喜ばれ、

「蔵のある楯山という土地を流れる川のような酒になれ」

との意を込めて『楯野川』と命名されたのが由来です。

また、品質だけで勝負していこうという思いを込めて、平成22年度から「吟醸王国山形」では初めて全量純米大吟醸の蔵元となりました。

そんな歴史や実績のある蔵元ですが、その地位に甘んじる事なく、

いろんな面白い商品の開発研究や、「TATENOKAWA100年ビジョン」という世界へ「sake」を広めようという思いで掲げた理念のもと、活発な情報発信をされている革新的な酒蔵でもあります。

【子宝シリーズ】とは?

”食べるフルーツリキュール”というコンセプトのもとで誕生したこの「地リキュール」は、フルーツが豊富に採れる山形の、25万の農家さんの熱い思いを商品化したものです。

その「地リキュール」につけた名前が

【子宝】

・・・?

何それ?

と思ってしまいましたが、由来がきちんとありました。

【子宝】とは、もともと40年以上前に地元庄内地方だけで販売していた日本酒の銘柄なのです。

それを復刻させたということですね。

普段あまりお酒を飲まない若者や女性に、果汁のたっぷり入ったリキュールを、フルーツを食べるような感覚でおしゃれに楽しんでもらいたいという思いがあるそうです。

  • ヨーグルト
  • さくらんぼ
  • 生姜
  • ラフランス
  • 山ぶどう
  • もも
  • すもも
  • りんご
  • 赤ぶどう
  • 和梨
  • マンゴー
  • ゆず
  • いちご

など、種類はかなり豊富です。

由来はありましたが、【子宝】という言葉は、それだけでいろんな人の心を揺さぶる「意味」が備わってしまっています。

それをフルーツリキュールの名前として付ける意図が、正直心もとないなーと思いました。

『ヨー子』の設定いる?

『ヨー子』の瓶

旦那が嬉々として飛びついたので、ミステリアスな地酒『ヨー子』を買いましたが、私の判断では「買い」ではなかったですね。

ジャケ買いするにしても、謎すぎてちょっと煙たいです。

言っちゃっていいですか?言いたいこと言っちゃっていいですか?

もっと推すとこあるよね?

もっと買いたくさせる工夫あるよね?

設定は要るか要らんかで言うたら要らんよね?

いちおう【子宝】シリーズの特別版という事なので、差別化していろんな謎を含んでみたのかもしれませんが、せっかくの”熱い思い”の定番シリーズの方まで怪しげな空気感を背負ってしまいそうですよね。

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BAR「ヨー子」

出典:roomie

  • 鳥海山麓の山小屋で営むBAR『ヨー子』
  • 新鮮なヨーグルトができた週末だけの開店
  • ほとんどが閉店
  • 客のお目当てはヨー子
  • ヨー子の素性は誰も知らない

この設定、ヨー子にハマる人もいるのかもしれませんけれど、遊びすぎな気が・・・。

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『ヨー子』を飲んでみた

ちょっとコンセプト批判になってしまいましたが、買ったからには飲みますよ!

歴史ある酒蔵が若者たちに寄せて造った、『ヨー子』かもしれませんが、品質にはこだわっているはずですし、鳥海山の麓で作られたお酒なので期待は高まります。

想像通りの味

うん、思った味を下まわりもせず越えもせず、といった印象です。

まあ、原材料を見てだいたい想像できますし、色などからも味を連想しやすいですね。

原材料

  • ヨーグルト
  • 日本酒(純米大吟醸)
  • 果糖
  • クエン酸

例えば、「ヨーグルト」はどんなものかとか、どんな風味のお酒を使っているとか、もう少し詳しく知りたいなと思いました。

日本酒の芳醇な香りが立つ、濃厚なヨーグルトという感じです。

お酒の配合具合はさすが絶妙で、飲みやすいし美味しいです。

レビューでは、

「甘いお酒が苦手な人でも飲みやすい」という意見もありましたが、

すいません、甘いです。

キャンプの夜という非日常空間で飲んでもお猪口2杯が限界でした。甘いです。

何に合うかな?

私は食事にはちょっと向かないかなと思います。

食後のデザートで、ビターなチョコ系のケーキやナッツを食べる時には合いますね、きっと。

あと酸味がある漬物、辛いものにも合うはず。

ラッシーだと思えば、カレーの後にも最適!

ヨー子も言ってます、カレーのお供に『ヨー子』とね。

ヨー子はこうも言っています、「白いものは白いものと合う」と。豆腐のカプレーゼなんかいかがでしょう。

ヨー子が推してる「1杯目はビールって誰が決めたの?ヨーグルト酒でもいいじゃない」からの、乾杯を『ヨー子』で、には賛成しかねますね。体にとっては良いでしょうけれど。

体に優しいお酒

そう、ヨーグルトにつきものの乳酸菌が入っているならば、『ヨー子』は体に優しいお酒です。

最初にこのお酒を見たときも、体に良いから「子宝」なんやと思ったくらいです。よく考えるとアルコールですけどね…。

しかし、果糖を入れる必要性って?

これがなければきっともっとスッキリとして私好みなのに…。

でも万人ウケする味にするためには、甘みを足して酸味や風味を出し過ぎないことも大事かもしれませんね。

食前にミルク成分を胃に行き渡らせるという意味では、1杯目はヨー子で乾杯もありかも?

みなさんならこの『ヨー子』をどう攻めますか?

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まとめ

【子宝 ヨー子】について調べれば調べるほど、イライラっとしてしまいました。

ミステリアスな女「ヨー子」と、”子宝”という意味深い言葉を使って、女性や若者を惹きつけたつもりなのでしょうか。

そして、このイライラは「ヨー子」に対する嫉妬なのでしょうか。

なんかよくわからなくなって、レビューを書くつもりがただディスって終わってしまいそうな気配…。

いや、知らないものを知るということは、やっぱり面白いです。

県外のいろんなところにキャンプに行くと、その土地の調味料や珍しいものを買うのが楽しいので、この「ヨー子」も買って飲めてよかったです。

もう一つ買った「さくらんぼ酎ハイ」のひどさに比べたら全然優れたお酒だと思いますよ。

山形は酒田方面へお越しの際は、ぜひこのイロモノの酒たちを試してみてください♪

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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