ー本記事は2020年10月23日に公開済みですー
いちじくって旬が2回あるってご存知でしたか?
そして「いちぢく」ではなく「いちじく」って書くと知ってました?
そんないちじくを、先日行きつけの産直で格安大箱入りで見つけて即買いしたのはよかったのですが、
そういえばうちの子達いちじく好きだった?
そもそも私もそんなに好きだったっけ?
という微妙なクエスチョンマークを頭に付けながら帰路に着きました。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
いえいえいいんです。
だって私はこれでいちじくジャムを作ろうと思ったのですから。
そう、いちじくはジャムにするととても食べやすく応用が利くのでおすすめです。
では、今回は生まれて初めていちじくジャムを作った私が
「やっぱりジャムにして正解やったわ〜!」
と思ったくらいうまくできた作り方をご紹介いたします。
突発的に作ったこともあり、あとあとこうすればよかったなーという点もいくつかあったので、シェアしますね♪
その前にいちじくの効果効能などをまとめていますので、すぐにジャム作りに入りたい方は目次からすっ飛ばしていってくださいね!
いちじくは生食もいいけどジャムもいいよ
いちじくは6月下旬から10月中旬までと長い期間楽しめる果物です。
品種によっては夏で終わってしまうもの、秋にならないと食べられないものと、その長い旬のあいだにも収穫される品種が若干違うようです。
自宅の庭にいちじくの木を一本植えておくと、毎日末永く実を付けてくれるので収穫時期がくれば1日1個ずつ食べられるという最高の贅沢が待っているかも!?
ただし、食べごろを逃すと鳥さんたちのご飯になってしまいますけどね…。
いちじくってどんな食べ物?野菜?果物?どっちでもない!?
いちじくのことを、
古代ローマでは「不老不死の果物」
トルコでは「聖なる果実」
と呼ばれたそうです。
それだけあの一粒の中にはいろんな栄養素や元気の素が入っているということでしょうね。
果物・果実、とありますが、実際には可食部分は実ではなく花なんですね。
野菜でも果実でもない、お花の部分を食べているということです。
たしかにそう言われてみると、皮の中身はもさもさの花びらが内側で膨張しながら咲いているように思えます。
あの小さい粒のひとつひとつが花だそうなので、私たちは一体何個のお花を頂いているのでしょうか。
いちじくの効果・効能とは
では、実際のいちじくの栄養成分はどのような構成になっているのか見てみましょう。
- 食物繊維(ペクチン)
- タンパク質分解酵素(フィシン)
- カリウム
- 葉酸
- ビタミンB6
- アントシアニン
- エストロゲン
主な含有栄養素はこのようになっています。
この中で特に”不老不死”とまで言わしめるものは、
ペクチンとフィシン
ですね。
食物繊維ペクチンの効能
いちじくに多く含まれているのは「ペクチン」という水溶性食物繊維です。
腸の中で水分を含んで膨張し排泄を促してくれるアレですね。
便秘には効果的ですが、一度に食べ過ぎるとお腹を壊すこともあるので生食なら3〜4個までにしておきましょう。
また、糖質の吸収を遅らせコレステロールや胆汁酸を吸着して排泄してくれます。
秋の解毒にはぴったりの果物ですね。
タンパク質分解酵素フィシンの効能
タンパク質を効率よく分解してくれる酵素「フィシン」も豊富に含まれています。
フィシンは肉などのタンパク質の分解・消化を促進してくれるので、食前食後に少量食べると胃腸の負担も軽減されそうですね。
お酒を飲んだ後に食べると二日酔いになりにくいとも言われています。
やはり酵素のおかげなのでしょうね。
これらの恩恵にあやかりたければ生食の方が効果的ですね。
その他の栄養素の働きは?
先の2つの成分以外も、もちろん私たちに嬉しい効果がたくさんあります。
カリウム・・・体内の余分な水分を排泄し、腎臓でのナトリウム量の調整をしてくれます。むくみや高血圧の予防に効能がありますね。妊婦さんにもおすすめです。
葉酸・・・葉酸はビタミンB類に含まれB12とともに「造血のビタミン」と呼ばれています。葉酸が足りないと正常な赤血球が作られず貧血を起こすことも。さらに遺伝子の核酸やタンパク質再合成にも関わるため胎児や子供の発育に重要な成分です。こちらも妊婦さんにとって大切な要素ですね。
ビタミンB6・・・タンパク質の代謝に欠かせないビタミンB6もいちじくには含まれています。髪の毛や皮膚、歯の健康を保ち免疫機能を維持する効果があるため、不足するとアレルギー症状が出やすくなる栄養素ですね。
アントシアニン・・・いちじくの色からも想像できますが、ポリフェノールの一種であるアントシアニンとザクロエラグ酸も含まれています。活性酸素の抑制に有効でアンチエイジング効果が期待できます。
エストロゲン・・・いちじくには植物性エストロゲンが含まれています。体内で作られるはずの女性ホルモンであるエストロゲンは加齢とともに分泌されにくくなります。自律神経の乱れや更年期障害などの不調にも影響しますよね。いちじくに含まれる植物性エストロゲンはそれを補ってくれるのではないでしょうか。
う〜ん、これはいちじくをもっとメジャー級の果物にするべきだと思えてきますね。
足が早いので、旬の時期を逃すと食べられなくなるというデメリットもありますが、ならば加工して長期間味わえるようにすればいいのでは!?
ということで、次からやっとジャムの作り方に入りますよ〜♪
いちじくジャムの作り方
私自身も毎年いちじくの時期を楽しみにしているかというと、別にそうではなかったです。
ただ、ここ数年の間に何人かの知り合いから「手作りのいちじくジャム」をいただく機会があり、そしてその美味しさには感動しました。
「あ、いちじくは食べづらかったりするけど、ジャムにしておけば食べやすいし保存もきくなぁ」
と妙に感心したんですよね。
もし旬の時期に購入しやすいいちじくを見つけたらジャムにしよう、とはなんとなく考えていました。
そこで私の目に飛び込んできたのは、産直で売られていた20個以上入って500円という破格のいちじくだったのです。
これはもう「ジャム作れよ」以外のなにものでもありませんよね。
いちじくジャムの材料
思い立った時が実行する時。
なので、産直で購入したその日の帰宅後すぐにジャム作りに取り掛かりました。
あまり詳しく調べもせずに作ったのですが、なんとまあ美しく美味しいものになりましたよ。
では、まずは材料から。
- いちじく・・・500g
- 砂糖・・・200g
- 水・・・1/2カップ〜
- レモン汁・・・1/2個分
以上です。
いちじくは軽く洗う程度でOK。ちなみに私は手ではらっただけです。私は皮を剥いちゃいましたが剥かずにそのままでもちゃんとジャムになるそうです。
砂糖はいちじくの甘みにもよりますが、他の果物のジャム作りほど多くは必要ありません。私はてん菜糖と黒糖を混ぜました。
水はいちじくの水分量によって調整してください。またお好みのかたまり具合によっても違ってきますね。
できればアルミの鍋ではなく、銅製、ホーロー、多重層ステンレスの鍋で作ってください。
アルミは酸に弱いのでジャムの味や色が変化してしまうこともあります。
いちじくジャムのレシピ手順とコツ
では早速作っていきましょう!
⒈ いちじくを適当な大きさにカットする
⒉ 鍋に全部の材料を入れて火にかける
⒊ 沸騰したら中弱火にしてアクを取りながら煮詰め、好みのとろみになる直前で火を止める
⒋ 粗熱が取れたら煮沸消毒した瓶に詰める
完成!
作業自体は簡単ですが、途中のアク取りくらいからは火のそばを離れず絶えずかき混ぜていましたね。
その方が火を止めるタイミングもちゃんと見極められます。
では大事なポイントも含めいくつかのコツをご紹介します。
皮を剥いたらきれいなピンク色に仕上がり、皮を剥かなければきれいなワインレッド色に仕上がります。
アクを取ってから煮詰めていく度合いは「いちじくが透明になるまで」を目安にしました。だいたい20〜30分ですね。
火を止めてからさらにとろみが増すので、好みのとろみまで煮詰めてしまわないでその一歩手前を見極めてくださいね。
瓶詰めしたジャムを開封した後は冷蔵庫に保管しましょう。
いちじくジャムのアレンジいろいろ
きれいな色のいちじくジャムが完成したらなんだかウキウキしますね♪
そのままパンやヨーグルトに乗せて食べてもいいですが、ほかにもいろんなアレンジがあるのでご紹介しますね。
パイやタルトのフィリングとして活用するのは簡単でいいですね。
いちじくはタンパク質分解を促進してくれるので、生ハムと合わせるのは理にかなっていますね。美味しそうだし〜。
夏の風物詩かき氷にまで!これも味わってみたいですね〜。
シフォンケーキに混ぜ込んだら同化するんですねぇ•••。
焼き菓子に入れ込むというアレンジが多いなか、かき氷の蜜として利用するのは斬新でいいですね!
やはり定番はパンとヨーグルトのお供ですが、ヨーグルトを水切りしてクリームチーズみたいにしてから添えてあげるとちょっとリッチになっておもてなしにもいいですよ。
まとめ:いちじくは女性に嬉しい効能がたくさん!ジャムにして長期で堪能しよう
いちじくの旬は長いようで短いです。足が早いのでね。
店頭に並んでいるのを見つけたら多めに買ってジャムにしちゃいましょう!
もちろん生で食べても美味しいですが、毎日少しずつ長〜く食べられるのも嬉しいですよね。
加熱で失活する栄養素もあるとは思いますが、生ではあまり量が食べられない方にとってはジャムはもってこいですよね。
他のジャムとは違って少しクセがあって食感もプチプチと面白いいちじくジャム、私は大好きです。
これから目にする機会がある方、ぜひ一度お試し下さいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。