ー本記事は2023年10月6日に公開済みですー
秋冬には肌が乾燥する。
もうこの事実に抵抗してあれこれそうならないように努力するのはやめよう、4年前からそんなことを言い続けているアラフィフがここにいます。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
身体の反応として、夏の終わりから秋にかけて肌が乾燥するのは人体の素晴らしい機能の一つであるということを、今一度しっかり受け入れようと思います。何の宣言かな。
秋からは肌は乾燥するもんだ。
だからしっかりと保湿をするんだ。
はい、もう声を大にして言ってみましょう。
すると、そこから見えてくる現実って面白いことに違ってくるもんなんですね。楽になりますから当然ですね。
いやいや、季節によって乾燥したりしなかったりすることがないように、まだまだ整えていける術はあるはず!という熱い心意気のある方はぜひその道を。
私は、乾燥するんだから保湿しよ。
この気持ちいいほどシンプルな王道を行きます。
ということで、夏の終わりに私と次女で作った薔薇の花の保湿剤、そうローズウォーターバームの作り方をローズウォーターの効能などを含めてまとめていきますね。
当たり前と言いながらまだまだ保湿に関してはもがいている時期の記事↓↓を貼っておきます。お時間ある方はどうぞ♪
数年に一度巡ってくる我が家の秋冬の肌状態との格闘はこちらの記事です↓↓いや〜もがいてますね〜。
ああ、ごめんさい。気持ちいいほどの王道を行くのは顔以外にします、やっぱり…。
当記事アップの後「やっぱり顔は脱保湿するわ!」となった記事も貼っておきますね…。
ローズウォーターとは
私がローズウォーターを知ったのは今年の夏です。
あ、違った!実はもっと前に地元の友達から聞いてたんだった!
「うちのお姉ちゃんがバラ水を買って飲み始めたんだけど、身体からバラの香りがするらしいよ」記憶が曖昧だけどたしかこんな感じの話だった。
その当時は凄いなとは思ったけど、バラの花と美容ってあまりにもな感じで、その友達のお姉ちゃんもいかにもな感じだったからみんなで笑って終わった気がします。
そんなバラ水が、この夏に私の元にやってくるなんて、当時の私は思ってもいないことでしょうね。
スパイスを買うつもりで訪問したサイトにあったローズウォーター、ついポチッといっちゃったんですね。
夏の間はそれを冷蔵庫で冷やして、お風呂上がりや朝のシャワーの後にパシャパシャしてました。
バラの香りがほどよくて、とてもすっきりした使い心地でした。
しかし、、、なかなか減らない。
それならばと、ローズウォーターの効能を生かしながら秋冬の乾燥肌を優しくカバーするものを作ろう、と思い立ちました。
それが、今年初めて挑戦したローズウォーターバームです。
ローズウォーターはバラの花びらと水だけで作られるバラ水
バラは今から7,000万年前から3,000万年前に誕生したと言われています。まだ恐竜がいた頃、共存していた可能性も!?
日本では、なんと400万年前の薔薇の化石が兵庫県明石市で発見されているそうです。
ここでは触れませんが、世界各地、様々な時代の富裕層や皇族筋との関わりも多い薔薇。
本当に多くの人を魅了し続けている薔薇。
薔薇美容、なんていう言葉があるほど薔薇の花は女性にとってありがたい効能を秘めています。
あ、その前に、薔薇の花を見て「美しい」と思わない女子はいるのでしょうか?
あの色、形、棘の存在、全体の容姿、本当に美しく妖艶で麗しいですよね。
香りに関しては好き嫌いが分かれるところではあるかもしれませんが、どちらにしても多くの人を惹きつける植物であることは確かです。
そんな薔薇の花は昔から美容のアイテムとして様々な形で取り入れられてきました。
その一つがローズウォーター、いわゆる薔薇水です。
美容への活用とは少し違いますが、我が国日本においての古い活用法でおもしろいものを見つけました。
〜江戸時代の外科医華岡青洲の物語り〜
薔薇の摘示と効能/奥出雲薔薇園
華岡青洲とは、江戸時代に世界で初めて乳がん手術を行なった外科医として知られている。その華岡家に伝わる最古の麻酔技術の伝記に「ロウザ取り」というのがあります。これは、現代で言うローズウォーターを生成する方法です。
華岡家では、傷口の消毒や口腔の処置にロウザワアトル(ローズ水)を使用していた。
そのため、門人は野薔薇(出雲のカタラ)を採取し、ランビキを模範し、桶を用いて作った道具によりロウザワアトルを製造していた出雲の地では、昔からバラを薬用に用いていた記録が残っています。
奥出雲薔薇園さんのローズウォーターはこちら↓↓です
麻酔や消毒に!?とびっくりしますが、バラの効能として有名なところは心身リラックス効果と抗菌作用なので、まさに適材なのですね。
そして、記述にある“桶を用いて作った道具”というのが、現代の水蒸気蒸留法なのでしょうか。
バラの花びらと水だけを窯に入れて熱し、発生する水蒸気を別の容器に冷却しながら保存することで液体に戻すんですね。
油分を蓄えたバラの花びらですから、液体に戻る際には油分と水分が分離した状態になるそうです。
その油分の層がいわゆるエッセンシャルオイル=精油ですね。
水分はもちろんローズウォーターとなりますが、私が購入したローズウォーターは油分も含まれているそうで、容器内で油分と水分が分離しますのでよく振ってご使用くださいと書いてありました。
ダマスクローズには多少の油分が含まれているので、上層部にはローズオイル、下層部にローズウォーターと二層に分かれます。ローズオイルも、ローズウォーターも、どちらもバラの香油成分や美肌成分をたっぷり含んだ天然のエキスです。
TIRAKITAーローズウォーターとローズ製品ー
インドのなかなかアバウトな蒸留器の写真を見たので、なんとなく納得です。でも歴史と深い愛情を感じられますね。
ローズウォーターの効能は女性に嬉しいものばかり
はよ、バームの作り方いけよ、という声が聞こえてきそうですね〜。
どうぞ作り方の項目に飛んでくださいね。
でもその前に効能を知りたくないですか?
はいサクッとまとめます!
心へのリラックス作用
この効果はバラの花特有のものかもしれませんね。
あの香りは人を癒すこと間違いないでしょう。
しかし香りだけでなく、ローズウォーター自体が神経をリラックスさせる効果があると証明されているそうです。
ストレスを和らげてホルモンバランスを整えてくれる効果が期待できます。
また、インドに伝わるアーユルヴェーダ医学においても、ローズウォーターは心の安定剤として知られています。
肌を健やかに
嬉しいことに、乾燥肌や敏感肌にとても効果が高いそうです。
まず使用している原材料が水と薔薇だけなので、化粧水として使用して刺激や副作用がほぼないのが嬉しいですね。グリセリン無添加でも保湿作用があると言われています。
さらに、豊富なビタミンCと肌の毛穴を引き締めてくれる効果で、きめの細かい肌質に改善できそうです。
先ほどもちらっと触れましたが、抗菌・抗炎症作用があるため、ニキビなどの炎症や日焼けによる肌トラブルにも効果的です。
髪や頭皮にも効果あり
肌にいいということは当然頭皮にもいいですよね。
夏のベタベタ頭皮や冬のガサガサ頭皮に、直接たっぷり施せるのが嬉しいです。
私もよく夏に使っていました。爽やかな香りが気になる汗の臭いも緩和してくれる気がします。
ただ、頭皮の臭いって意外と冬に顕著になる場合もあるので、これからの時期に乾燥&臭い防止にもってこいですね。
また、保湿効果によって乾燥しがちな髪の毛をしっとり落ち着かせてくれます。寝癖直しにもいいですね。
飲んでもよし
製品によるとは思いますが、飲用OKなものもあります。
先述の友人のお姉さんの話じゃないですけど、飲んだローズウォーターで“全身からバラの香りがする女”になれるかも!?
抗酸化物質を豊富に含むローズウォーター、老化スピードを遅らせたり酸化した細胞を元気にしたりしてくれるかもしれません。
また、整腸作用があると言われているので、飲むことによって胃腸の調子が良くなる場合もあるでしょう。
華岡家の話で出た口腔内の処置からも推測できるように、マウスウォッシュのような使い方で口臭予防にも効果がありそうですね。
食用・飲用グレードものもありますね↓↓
ローズウォーターを使ったバームの作り方
ローズウォーターのいいところは、パシャパシャと気前よく使えるところです。
頭頂から爪先まで、全身どこでもパシャパシャできます。
それはそれで夏場は楽しんでいたのですが、乾燥が一気に激しくなるこれからの季節は、もう少ししっかり保湿したいなと思いました。
ようやくきましたよ、
ローズウォーターを使ったバームの作り方!
薔薇のエキス比率はちょっと落ちるかもしれませんが、その分自分で好きな精油を足して効能を補えるという利点もあります。
では、いってみましょう!
ローズウォーターバームの材料
- 無添加のローズウォーター・・・大さじ1(15ml)
- 蜜蝋・・・7g
- お好きなキャリアオイル・・・大さじ3(45ml)
- お好きな精油・・・5滴〜10滴
多く作る場合、少量作る場合など、この比率なら覚えやすいですよね。多少の誤差は問題ないです。
蜜蝋は精製でも未精製でも、ご自分で納得されるなら問題ないです。
私はオイルに松抽出ココナッツオイルを使いましたが、太白胡麻油やホホバオイル、その他お好きな化粧品・食用グレードのものをご使用ください。
精油は入れすぎ注意です!
このローズウォーターバームの場合はなくてもいいかもですね。バラの香りが負けちゃうから〜。
ローズウォーターバームの作り方手順
- キャリアオイルと蜜蝋を湯煎できる容器に入れて溶かします。このとき容器を手頃な瓶にしておくと、そのままバーム容器として使えます。
- 蜜蝋がしっかり溶け切ったら容器を取り出し、ローズウォーターと精油を加えてひたすら混ぜます。割り箸などでやるといいです。水と油なので最初は分離していますが、混ぜていくときれいに乳化します。
- 乳化したものが固まってしまう前に小分け容器などに移す
完成です。
この比率ではバームというよりクリーム状に近いものが出来上がるかもしれませんが、指に取りやすく使い勝手がいいですよ。
私は精油を入れすぎて肝心のバラの香りが遠いところに飛んでいってしまいしたが、フランキンセンスやラベンダーなど、ローズにちょっと効果を足したいときは手作りバームがおすすめです。
まとめ:ローズウォーターと蜜蝋とオイルがあれば簡単に作れるローズウォーターバームはおすすめ!
肝心のこのバームの使い心地は、しっかりと保湿できとてもいいです。娘たちも「ローズどこ?ローズは?」と気に入って使っています。
私は夏の終わりに作ってまだまだ暑い日にも使用していましたが、ベタつく感じはなくむしろ化粧パウダーの下地として最適でした。
日焼け止めも化粧下地もなく、同じく夏に作った紫外線防止効果がえげつなく高い玉ねぎエキスクリームだけで今年も乗り切りました。このクリームも同じ比率で作りましたよ。詳しい作り方はまた後日アップします、と宣言しておきます。
ローズウォーターは添加物も安定剤も一切入っていないので、開封後は常に冷蔵庫に入れて、そのひんやりシュッシュの爽快感を味わっていました。
夏には夏の、冬には冬の、ということで今回保湿&カバー力アップを目指してローズウォーターバームを作ってみました。
手作りコスメは作る過程もまた楽しいので、いろいろとオリジナルのバームを作ってみようと思います。
少ない材料で混ぜるだけ、ぜひみなさんも作ってみてくださいね〜。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。