ー本記事は2018年8月15日に公開済みですー
人間の体というものは実に精密に動いています。
私たちの意識で、
「内臓を動かそう」
「血液を流そう」
「細胞を再生しよう」
「記憶を消去しよう」
「この筋肉を使おう」
などとコントロールすることはほぼ不可能ですが、それは全て体が行なっている生命維持活動・自然治癒・自浄作用でかなっているといえます。
特に、人は寝ている間に、心身の疲労回復、免疫機能の強化、記憶の定着、細胞再生などを行なっているといわれています。
良い眠りが大切だという事は、こうした体のメンテナンス時間を確保する必要があるためではないでしょうか。
みなさんはご自分の睡眠について考えたことがありますか? スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
つい先日、幼なじみの友達との話で、「眠りが浅くて困っている」という話が出ました。
健康そうに見えても、案外「眠れない」ことで悩んでいる人は少なくないかもしれません。
コントロール出来そうで出来ない「睡眠」。
私自身、「眠り」という行為について興味があるので、今一度自分の睡眠レベルを確認することも含めて、眠りが当たり前のようにうまくいかなくなるって、体内や脳内で何が起こっているのか探ってみたいと思います。
スポンサーリンク
不眠症などの【睡眠障害】とは?
【睡眠障害】にも様々な原因と症状があります。
引用:wikipediaより
ここ最近の、睡眠に関する研究の需要による進歩と共に病名も増えてきました。
ただ夜に眠れない、というだけでなく、
- 日中の眠気の問題や環境・生活習慣によるもの
- 精神的・身体的疾患からくるもの
- 薬によって引き起されるもの
と、その原因や症状も様々です。
具体的にみていきましょう。
不眠症
「不眠症」とは、入眠や睡眠持続が難しかったり、睡眠の質が悪いといったことが続いていることが特徴です。
それが原因で起床中の機能障害を引き起こしたり、医学的に精神障害と判断されたりすることもあります。
不眠症の主な種類は、以下に分類されます。
どれについてもストレスの原因になりそうな眠り方といえますね。
過眠症
聞きなれない言葉ですが、不眠症と相反するような「過眠症」とは、睡眠時間は多いがそれでも眠いという状態のことを言います。
日中の過度の眠気、長時間の夜間睡眠といった症状があります。
夜間に眠れなくて疲れてしまうのとは異なり、日中の眠るべきではない場面、仕事中、食事中、会話中などに何度も居眠りをしてしまいます。
また、長時間の睡眠から起きるのが辛く、ぼんやりしてしまったり、不安、苛立ち、活力の欠乏、落ち着かない気分、思考の遅延、発生の遅延、食欲の減退、幻覚、さらに記憶障害などの症状があります。
過眠症は発症から適切な治療が受けられるまで、平均15年以上かかってしまう病気と言われていて、その症状が明らかな異常と見えるレベルではないため、怠けている、やる気がないと見られてしまうことが多いのです。
睡眠呼吸障害
睡眠呼吸障害とは、睡眠中に異常な呼吸を示す状態のことです。
- 睡眠時無呼吸症候群
- いびき
- 上気道抵抗症候群
などがあげられます。
中でも【睡眠時無呼吸症候群】は、高血圧、虚血性心疾患、脳梗塞の発症要因になると考えられ、最悪の場合死に至るケースもあります。
寝ている本人には自覚しづらい症状なので、家族や周りの人の注意が必要になります。
概日リズム睡眠障害
毎日定時に寝て起きるという周期的な概日リズムが生活環境と同調していない状態のことを「概日リズム睡眠障害」と言います。
睡眠の質や量には問題ないです。
- 睡眠相前進症候群・・いつ起きていつ寝るかという睡眠相が前進してずれており、夜早く寝て、朝早く起きるという状態。睡眠機能が低下したお年寄りに多い。
- 睡眠相後退症候群・・睡眠相が後退してずれており、夜遅く寝て、朝遅く起きるという状態。幼少期や思春期の症状として発生しやすい。
- 非24時間睡眠覚醒症候群・・睡眠相が毎日のように頻繁にずれていき、睡眠の一定の規則性を保つのが困難な状態。
- 時差ぼけ・・時差のある地域に飛行機などで高速移動したことによって、一時的に現地の概日リズムに同調できないことから生じる症状。
スポンサーリンク
寝ている間に起こる【睡眠時随伴症】とは?
【睡眠時随伴症】とは、睡眠自体の障害というよりは、睡眠直前・睡眠中・覚醒時に異常かつ不自然な行動を伴う症状のことです。
睡眠障害とは少し違いますが、この症状のおかげで睡眠障害になる可能性が十分にありえるといえるのではないでしょうか。
主に以下の2つの種類があります。
ノンレム睡眠時随伴症
ノンレム睡眠とは、いわゆる「ぐっすり眠っている」状態のことです。
眠りにおちてすぐに、人は深い眠りのノンレム睡眠になります。
この状態のときに現れる症状のことを【ノンレム睡眠随伴症】といいます。
- 睡眠時遊行症・・俗にいう「夢遊病」ですね。深い眠りの状態で無意識に動いてしまう症状。夢を見ているわけではなく、その間の記憶はない。無理に起こそうとすると抵抗されて危険なので触れないほうがいい。
- 夜驚症・・深い眠りから突然強い恐怖を呈した行動を伴った悲鳴やわめきによって覚醒する症状。恐怖の夜泣きとも言われています。
- 歯ぎしり
- 夜尿症
など。
これ、誰でも一度は体験したことがあるのではないでしょうか?
私の家族だけ見ても、歯ぎしりは旦那と3女がひどいし、長女は完全に夜驚症だったし、私は・・・自覚症状はないですが何かやらかしているかもしれません。
まあまあ身近な症状といえますね。
レム睡眠時随伴症
こちらは反対に、浅い眠りの中で夢を見ているときに起こることが多い症状です。
夢の内容に反応して体が異常に動いたり、うなされて苦しそうにしたり、大声で寝言を言ったりします。
主に高齢になるに従って増える症状で、脳に変性が起こる病気であるパーキンソン病やアルツハイマー病の人に多く見られるそうです。
- レム睡眠睡眠障害・・夢の通りに動いてしまう行動。浅い眠りのため簡単に起き、夢の記憶が残っていれば原因を特定しやすい。ほとんどが夢の内容と行動が一致する。
- 睡眠麻痺・・金縛り、てんかん
- 寝言
など。
これらが高齢者によく見られるのは、症状の原因が脳の加齢による変化が大きいとされているからです。
普通の状態であれば、睡眠中に夢を見ていても、脳からの運動の指令が筋肉に届かないように生理的な金縛りのようなもので制御しています。
しかし、レム睡眠を制御する役割のある脳幹や脳自体に何かしらの変性や神経病が発症した場合、制御するべき筋力に歯止めが効かなくなり、どちらかというと暴力的な行動や怒鳴り声の寝言などの症状が出てしまうといいます。
子供や若い人にはほとんど見られない症状なのです。
睡眠関連運動障害
睡眠の最中というわけではないですが、それに関連性があるということであげられる症状です。
- むずむず脚症候群・・入眠前の安静時に生じる足の不快感。このむずむずとしたなんとも言えない症状のために入眠が困難となる。
これは女性に多い症状だそうですが、寝ようと思って布団に入った後しばらくしてから起こる脚全体の不快感です。
私も経験あります。
ただ、こちらは原因が自律神経の乱れにあると思われ、眠りの神経である副交感神経が優位になるべきところを、どうしても交感神経が優位になってしまっている場合に起こりやすいと思うのです。
緊張感が抜けないときや過度のストレスを感じたとき、体のこわばりが抜けきらずに布団に入ると、反応としては休もうとするのだけれど、筋肉のこわばりが不自然な不快感となって現れているのかもしれません。
できるだけリラックスすることに集中し、深呼吸をしたり精油の香りで神経を落ちつけたりするといいかもしれませんね。
スポンサーリンク
まとめ
睡眠障害という、本来なら身体や神経を休息させ、疲労回復、細胞再生にエネルギーを回しているはずの「睡眠」を妨げる症状が、こんなにも多岐に渡っているとは知りませんでした。
そして、今回調べてわかった「睡眠障害」の症状、チェックしてみると自分にも当てはまるものがいくつかあってびっくりしました。
睡眠障害を軽くみて放置し続けていると、からだの様々なところで悪影響を及ぼし、気付いた時には薬に頼るしかないくらいに深刻な状況になっているかもしれません。
ある程度の時間眠れていれば大丈夫というものではなく、体内でしっかりとメンテナンスが行われるような良質な睡眠が大切だと言えます。
自然にぐっすりと眠れるはずの睡眠が、いつの間にか「眠れない」という苦しみに変わってしまったら…。
そこには必ず原因と結果があるはずです。
それについてはこちらの記事を参考になさって下さいね♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。