ー本記事は2018年10月11日に公開済みですー
玄米を食べているのにどこか不調気味…。
健康食の基本のように言われているのになぜ?
そんなことを感じたことはありませんか?スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
私はアトピー性皮膚炎の脱ステロイドによるリバウンドで苦しんだ時に、食をガラリと変え症状が治まった経験があります。
もちろん白米をやめ「玄米」一筋くらいの勢いで実践していました。
ところが、アトピーの症状はマシになったけどどうも体の冷えが取れない、蕁麻疹が出る、口内炎がよくできる、疲れやすいなどといった不調はなくなりません。
どうしてかな…。
そこで色々と調べて、玄米の炊き方に問題があったことがわかりました。
玄米の「害」による不調についてはこちらの記事↓↓↓を参考にしてください。
玄米の炊き方を変えると硬いだけのボソボソご飯ではない、ふっくら美味しいご飯に炊き上がり、体調もどんどん良くなっていきます。
今回は、我が家での玄米の炊き方をご紹介したいと思います。
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玄米は一にも二にもまず【発芽】
玄米はその糠という強靭な殻の中に旨味や栄養素をギュッと閉じ込めてしまっています。
これをそのままご飯にして食べてしまうと、様々な弊害を起こすことになるので避けたいですね。
植物の「安全に発芽させたい」という思いは強く、むやみやたらにその殻は破れません。
もちろん糠を落とす精米という策をとれば簡単ですが、それではもうただのむき出しの糖質に近いものなってしまいます。
糠には栄養素もたっぷり含まれていますからね。
ではどうすればその栄養素を損なうことなく発芽した美味しい玄米ご飯が食べられるのでしょうか。
玄米は浸水させてから炊く
ほとんどの植物の種子は、水に浸けると発芽します。
そうです、水に浸けるんです。
それも長時間。
30〜40℃という温度をキープしつつ発芽するのを待ちたいのですが、常温でそこまで厳密に管理するのは到底無理です。
そのような管理をしてくれ、さらに美味しく炊き上げてくれるという優れものの炊飯器も存在するようですが、我が家には炊飯器はいりません。
高圧で調理できるとても優秀なお鍋があります。
ですので、常温で浸水する場合はぬるま湯で24〜72時間放置します。
結構長いですね。
高温になりやすい真夏などは気を付けて様子を見ながら、発芽したら即炊飯する事が大切です。
水が臭くならないように注意
玄米を浸水させて常温においておくと水が腐る?
厳密にいうと水は腐りません。玄米の表面についていた雑菌や微生物などの有機物が発するガスによって水が臭くなるんです。
玄米を水につけておくと、それがそのまま「水素水」という活性化された水に変わるくらい玄米と水の相性はいいので、そう簡単に腐ったりはしません。
しかし、臭い水に浸かった玄米は嫌ですよね。
水が臭い出す前に替えてあげれば一番いいですね。
だいたい透明からやや濁ってきたな、くらいで替えてください。
そこを通り過ぎてぷくぷくいい泡立ちになってしまうと、もう(臭いは)アウトー!です。
ただ、私はそれでも炊きますよ。よっぽどじゃなければね。
炊いているうちに匂いは変化します。そして食べても何の不調も現れません。
もちろん自己責任で、勇気&好奇心がある方はやってみて下さい。
発芽したらどうなるの?
発芽することによって得られる効果は絶大です。
むしろ発芽していない玄米は「毒」といっても過言ではありません。
発芽玄米というものは、
- アブシジン酸の無害化
- フィチンの抗酸化力アップ
- GABAの増加
- 消化しやすくなる
- ふっくら柔らかく炊き上がる
などなど、一気に格が上がるんです。
そして、それを判断するのは先ほど述べた浸水時間や水の温度だけでなく、見た目が変化してくるので一目瞭然なんです。
このように胚芽の部分がぷくっと白くなります。
浸水前(before)の玄米の胚芽部分はちょっとえぐれた形になっています(見えるかなぁ)。
さらにここから進むと角のような芽が出てきます。
こうなればもう炊く事ができる状態になっているという事です。
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発芽玄米の美味しい炊き方
ではいよいよ発芽した玄米を炊いていきましょう♪
え?これを炊飯器の玄米炊きモードで炊くって!?
そうですよね、それが一番手っ取り早くて簡単ですよね。
もちろんそれでもいいです。
これからご紹介するのは、発芽させた玄米の殻をさらに破るためにびっくりさせる方法です。
秋田に伝わる【玄米のびっくり炊き】
浸水などという手間をかけずとも固くなく柔らかい玄米が食べられます。
そして、これがまた美味しい…。
しかし、これは「毒」玄米ではないのでしょうか?
そうですね、そのまま浸水なしで炊いてしまうともしかしたら「毒」を抱えたままの玄米を食べていることになるかもしれません。
では、発芽した玄米を「びっくり」させるのはどうでしょうか?
これはかなり効果的な組み合わせですよね。
玄米の皮が、びっくりすることによって完全に弾けてフィトケミカルも出やすくなります。
ぜひびっくりさせましょう。
混ぜて〜混ぜて〜
では詳しい炊き方をみていきましょう。
用意するものは
- 発芽玄米・・2合
- 水・・2カップ
- 塩・・小さじ1/2
- 冷水・・200cc
あとは密閉できる厚手のお鍋があればできます。
① 鍋に発芽玄米と水と塩を入れます。
強火で炊き始め、吹きこぼれたら蓋を少しずらして弱火にします。
② 鍋からパチパチと音がしてきたら蓋を開けます。いいカニ穴が開いていたら中火〜強火にして冷水をドバッと入れます。
③ 再び沸騰したらフツフツをキープするくらいの火加減に弱めて、はい、しゃもじで、混ぜて〜混ぜて〜。
④ 熱い蒸気が上がってきますので火傷には十分注意してくださいね。
⑤ 鍋底が見えるくらいの粘りが出てきたら、フタをして弱火で10分火を通します。
⑥ 火を止めて10分蒸らします。
ふっくら美味しい玄米ご飯の出来上がり♪
いかがでしょうか?
これまでの玄米のイメージを覆すほど、ふっくらみずみずしく炊けていませんか?
もちろん、鍋の特徴や火加減によってはこのレシピ通りにいかないと思います。
ぜひ試行錯誤してみて下さいね。
玄米食は体質を変える力があります。
太りにくくなるともいえるでしょう。
きちんと仕組みを理解して、美味しく炊ける術を習得できればあなたの体も健康を取り戻せるかもしれませんね。
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まとめ
これまで玄米を食べてきた人も、食べた事がない人も、この食べ方をしていなかったのであればぜひ試してみて下さい。
何かしらの、体への良い影響があると思います。
食べ物とは、その素材の癖や性質によっては、食べる側が工夫をしないと「毒」にも「薬」にもなるのかもしれませんね。
植物とは偉大です。
何年も腐らない種、そこには強力な発芽抑制が効いていたんですね。
雀などは落ちている玄米を全部食べきらないといいます。毒性が強いということを本能で知っているのかもしれません。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。