ー本記事は2018年12月21日に公開済みですー
甘酒はえらいムーブメントを起こしましたねぇ。
乳酸菌やら腸内フローラやら、麹に糀、菌活に菌育、手作り大好き健康オタクたちを虜にした一大ムーブメント。
決してディスってないですよ、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
ムーブメント?かどうかわからないですが、一気に広がったなーという印象はあります。
日本に起きた未曾有の大事件原発事故による放射能汚染
↓
そして体内被曝をどうするのか
↓
国はなんの責任も取ってくれないから自力で解毒するしかない
↓
それには菌や酵素や微生物たちの力を最大限に活用することが有効かもしれない…
そんな流れがあったのではないでしょうか…。
しかし、当初の純粋な意図がいつの間にビジネスに侵されていき、偏った情報が蔓延してしまうという矛盾・・・。
そんな甘酒市場もそろそろ落ち着いてきたのかもしれません。
みなさん甘酒飲んでますか?
今回は、甘酒は健康食品であるよりもむしろ病気の人が飲むべきものだという説をまとめたいと思います。
そうです、健康な人が甘酒ばっかり飲んでいると、それはよろしくないかもしれないのです。
甘酒は健康な人には必要ない
甘酒は程よい甘さで、飲むと体がほっくりとほぐれて疲れも取れる感じがしますよね。
私も好きです。
小さい頃から好きですね。
ただ、小さい頃に飲んでいたのは、酒粕に砂糖を混ぜて作った方の甘酒だったのかな。今でも実家の母親が送ってくれたり、買っておいてくれるのはそっちです。
そっちはちょっと酒の風味がありますよね。そら酒の免疫出来上がるわ〜。
で、今ブームの甘酒は「麹」です。
麹と米だけで作る体にとーってもいいといわれているやつです。
もちろん、たまに楽しむ程度に飲むにはとても美味しい癒しドリンクですよね。
では、体にいいからといって毎日コップ1杯飲んでいる人は、その恩恵をどの程度感じているのでしょうか。
甘酒ブームのきっかけはやはり【東日本大震災】だった
昨今、市場規模が2010年以降で5倍、売上高10倍という結果を出している企業もあるくらい「甘酒」のビジネス化は凄まじい勢いで進んできました。
2011年の【東北大震災】は人々にいろんなことを気付かせてくれましたね。
決してありがたいことなんかではない出来事でしたが、この人類史上稀に見る
人口エネルギーの手のつけられなさを実際に目の当たりにしたスペシャルな出来事
であったのは否めないかもしれません。
その時に、人間が一斉に注目したのが「発酵」という微生物によるパワーなのです。
それまで全く意識していなかった人々を、ミクロの世界に引き込んで夢中にさせましたね。
私もあなたも夢中になりましたね。
「発酵食品」を摂取することで体内の免疫力をあげる、そうして体内の毒を出す。
入ってくる毒を防ぐことが難しいのなら、入ってきた毒をきちんと出せる体づくりをするしかないのです。
それと、電気の使用がままならなくなった被災地に、手軽に取れる「栄養満点ドリンク」として甘酒が振る舞われたというエピソードが広く知れ渡ったことも大きいといわれています。
甘酒は非常食のようなもの
調理道具が思うように使えない状況、
普通に食事をするのが難しい体調、
食欲がなく元気が出ない時、
そんな時にはこの「甘酒」がとても有効だと思います。
なんといっても「飲む点滴」ですから。
- ブドウ糖
- オリゴ糖
- 必須アミノ酸9種類
- ビタミンB群
- 食物繊維
これらが豊富に含まれていて、栄養補給のための「点滴」とほぼ同じ成分でできているんです。
上手いこと言いましたね。まさにそうです。
甘酒を飲む=点滴を飲むなのです。
点滴、元気いっぱいの時には全く必要ありませんよね。
「元気もやる気もあるけど、ちょっと点滴してくるわ」
なんて人いませんよね。
ですから「甘酒」を被災地で振る舞った方々の判断というのは大変画期的だと私は思います。
余計な添加物や化学物質などを多量に含んだ「菓子パン」や「インスタント食品」を、当たり前のように被災地に送るという慣習の見直しになればいいですね。
そのようなものでは、まず「生きること」にエネルギーを最大限に活用しなければならない状況であるはずが、余計なもので体内に負担をかけ、その処理に体内エネルギーを消費するという無駄が生じてしまいます。
「とにかく食べるものを!」
この気持ちにはもちろん善意しかないとわかっています。
しかし「無知」というのは時に「罪」になり得ないでしょうか…。
【美肌に効く】という情報の一人歩き
甘酒に使われる「麹」は100とも200ともいわれる多種類の「酵素」を作り出します。
これが麹の麹たる存在の大きさですね。
その「酵素」の働きによって生成されるアミノ酸が、お肌のもとである「タンパク質」を効率よく合成してくれるので、美肌に導いてくれる効果は高いのです。
さらに「食物繊維」とともに腸内環境に良い影響をもたらしてくれるので、お肌にはその効果が現れやすのでしょうね。
お肌の悩みは40歳になろうと、50歳になろうと絶えることはありません。
で、天然素材だけで作られたほんのり甘い甘酒を飲んで、ツヤツヤ美肌を目指したい、と考える女子は多いのです。
しかし、そこの女子、”お肌きれい”になりたいなら一番最初にやる事は「化粧をやめる」ですよー。
大抵の女子はお化粧なんかしなくてもかわいいのだから。そのかわいさをもっと自分で認めてあげてほしいです。
完全にゼロにしろとは言いませんが、石油が入ったようなナノ化された化粧品を肌に塗って、毛穴からそれを注入しながら、「甘酒飲んで美白に〜」というのはなんか滑稽過ぎます。
根本解決を目指していかないと、次のレベルには上がれませんよね。
スポンサーリンク
「甘酒」は立派な糖質
甘酒はその甘味からもおわかりの通り【糖質】が主成分です。
しかも酵素によって分解されているという大変吸収されやすい「糖」なのです。
だからこそ「飲む点滴」なんですけどね。
「飲む点滴」という言葉を、もう一度しっかりと解釈し直したほうがいいかもしれません。
健康な人や「糖質」に制限がある人が日常的に飲んでいると、その美容効果の影に潜む大変危険な性質に体を蝕まれる可能性もあるのです。
【糖尿病】の人にはリスクの方が大きい!?
【糖尿病】の方や【高血糖】の方にとっては、残念ながら「甘酒」は危険な飲み物になってしまいます。
「糖質」の中でもブドウ糖をそのまま摂る事は、急激に血糖値を上げることになってしまうのです。
血糖値が上昇した際にそれを下げるためのインシュリンが分泌されないとなると、糖尿病の症状が悪化し、合併症を招くという結果になることも否定できません。
もちろん、現時点で糖尿病や高血糖という診断がされていなくても、やたらにこの「甘酒」で血糖値をあげる習慣を作ってしまうと、インシュリンが分泌されても血糖値が下がらなくなる「インシュリン抵抗性」が生じてしまう危険があります。
その結果、余ってしまった「糖」が尿に排泄されるようになり、「糖尿病」発症ということに…。
やはり、「糖」は「糖」なのです。
美肌になるけどポッチャリしちゃう!?
「甘酒」に美肌効果は確かにあるかもしれません。
腸内が活性化されることも期待できます。
しかし、やはり「甘酒」の主成分は「糖質」なのです。
先ほども出てきましたが、糖を摂取した際に分泌される「インシュリン」というホルモンは、ブドウ糖を脂肪細胞に取り込み脂肪に変えて蓄えるという働きがあるのです。
よく噛んで食べた「ご飯」などと違って、すでに酵素によって分解された糖をそのまま飲んで腸に届けている「甘酒」は消化吸収が早いので血糖値を急激に上げやすく、その際に分泌されるインシュリンの量も多めなのです。
ヘルシーなイメージが強い「甘酒」を常飲して、気付いたら「ポッチャリ」していた!
なんてことになる可能性は高いかもしれませんね。
ガンの餌になる!?
今では一般の人の常識になりつつある、「ガン細胞の餌は糖質である」という情報、誰でも一度は耳にしたことがあると思います。
これは非常に偏った言い回しの情報だと私は思います。
細胞というものは全て、ブドウ糖をエネルギー源としています。また、あらゆる細胞分裂にとってもブドウ糖は欠かせないものです。
ですから、糖質を目の敵のように制限、もしくは断絶したりすることは、新しい健康な細胞を増やすことにおいてもあまり良くないことだと思います。
ただ、ガン細胞というのは、細胞分裂に制限がなく無限に増殖し続けるので、その意味からもブドウ糖が多ければ多いほどガン細胞にとっては良い環境であるといえますよね。
ブドウ糖をそのまま体に取り込み、消化吸収が良い「甘酒」が毎日提供されるというのは、もしかしたら「ガン」を喜ばす結果になるかもしれないですね。
スポンサーリンク
まとめ
「甘酒は飲む点滴」という意味、間違っていない表現ではありますが、その受け止め方がやや楽観的過ぎる傾向にあった気がしたので、今回はこのようなバッサリ感のある記事になりました。
しかし、もちろん白砂糖しか使っていなかった人たちがその危険性に気づき、甘酒に置き換えたりするという展開はとても歓迎されるものですよね。
お菓子作りの砂糖についてもしかりです。
そのように、甘酒によって様々なリスクを軽減できる効果は大いに活用し、ただ単に「体にいいらしいから」「栄養豊富だから」という理由だけで毎日せっせと飲んだりすることについてはきちんと見直す必要があると思います。
甘酒のデメリットをうまくメリットに変換したもの、そんなすごいものについてはこちらの記事↓↓↓をのぞいてみて下さいね♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。