ー本記事は2019年1月6日に公開済みですー
我が家は朝ごはんも昼ごはんも夜ごはんも、基本はご飯です。
でも、パンが大好きです、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
結婚前はパン屋さんで働いていたこともありましたし、ホームベーカリーも持っていますし、自分で酵母を起こしてパンを焼くこともなくはありません。
しかし、基本はパンを遠ざけるようにしています。
こんなこともありましたしね…。
パンは中毒性があるというのを身を以て実感しているので、できるだけ家にはパンを常備せず、どうしても食べたい時におやつに買って食べる程度にしています。
あとは、遠出するときにその地方の評判のパン屋さんに寄ることが、旅の楽しみですね。
今回はパン好きが多い都道府県、1位2位を争う京都のパン屋さんのお話です。
パン好きが多いということは、必然的にパン屋さんのレベルも高いのです。
そして、京都へ行く、となったらやはりあの伝説のパン屋さんに行くことは外せません。
新潟から、年に1回行けるか行けないかのチャンスです。
年内最後の営業日に並んできましたよ!
京都とパン
和のイメージが強く、実際どの県よりも和の文化がしっかりと残っている都道府県である京都。京懐石や湯豆腐、お抹茶に和菓子、京都と和食は切っても切れない縁ですよね。
しかし、日本で一番パンを食べているのも京都府民なのです。
不思議ですね。
理由はいくつかあるようですが、とにかくパンと牛乳とコーヒーの消費量が全国トップレベルなのです。
まるでパリですね。
都ってパンとコーヒーが似合うのでしょうか。
職人の手軽なスナック
現在では、学生や外国人、観光客が多い京都だからパンの消費量が多いのではないかと推測できるかもしれませんが、実は京都のパンの歴史は大正時代にまで溯ると言われています。
そんな、ゆっくり食事などをする時間も惜しい職場で重宝されたのが、片手で手軽にサクッと食べられる「パン」だったのです。
昔気質の職人さんたちですが、実は「朝はパンとコーヒー」派が多いのかもしれませんね。
神戸の西洋人増加の流れが京都にも
神戸は開国に伴い西洋人街が出来ました。
西洋人が求めるパン屋さんも多く開業しました。
パンのことを良く知る西洋人が実際に開業に関わった店舗も多く、本場仕込みのパン屋さんも少なくありません。
街の雰囲気が変わり、神戸の人々も浮き足立ったことでしょう。
日本文化とは違った、華やかで魅力的な「パン」、店から焼き立ての悩殺級の「香り」、これまで味わったことのない「ふわふわ」の食感、そんなものにやられてしまったのもわかります。
そうして神戸で一気に花開いた「パン文化」が、近隣の都市に影響を与えるのには時間はかからなかったことでしょう。
新し物好き京都人!?
神戸の近くといえば、大阪や京都ですが、なぜ京都の方がパン文化が発展し根付いていったのでしょうか?
それこそが京都が「都」だったからだと言えるかもしれません。
神戸でパンが流行っていると聞くやいなや、すぐさま神戸でパン作りを学ぶ京都人が増えたと言います。
京都人のプライド?なのでしょうか?流行ものは京都で流行らせる、みたいな。
そうして、神戸で学んだ製パン技術を京都で広めていったのでしょうね。
同時に、関西でいち早くパンの機械化・電力化・イースト菌使用が進み、大規模な機械生産を行う大型パン工場が生まれていった背景と重なり、関東よりも早くにパン食が一般大衆へと普及していったのかもしれません。
【たま木亭】へ行こう
今では、京都人の9割が「朝はパン派」だそうです。
ほんとかどうか怪しいですが…。
しかし、とにかくパンをよく食べることは間違いないですね。
私は京都駅近くのパン屋さんで働いていた経験もありますが、たしかにパンを食べるということが、イコールご飯を食べるということのような空気はありましたね。
新潟に住んでみて改めて、関西は良くも悪くもご飯よりも「パン文化」だと思いました。
まあ、新潟は新潟で全国屈指の「米どころ」であるので、比較するにはちょっと厳しいものがあるか…。
とにかく、京都市内の道々には至るところにおしゃれなパン屋さんがあります。
観光や散策などで、ちょっと京都の街中を歩こうものなら、どこの「パン屋」に入るかを決めるのに苦労するかもしれませんね。
偶然知った【たま木亭】
今から3、4年ほど前に偶然どこかでもらった1枚のペラいチラシ。
それが旦那の心を鷲掴みにしたんです。
たいてい、美味しい飲食店のチラシといえば、私が興味を持って読んで旦那に教えて「また行ってみたいね」っていう話をして終わるのですが、そのとある1軒のパン屋店主のインタビュー記事はなぜか旦那の心にビビビッときたようです。
いまだにそのペラいチラシが大事に保管されているほどですから。
そのペラいチラシと、たま木亭のパンについてはこちらの記事↓↓↓にもまとめていますので、よかったら覗いてみて下さいね♪
京都の宇治市にあるとあるパン屋さん「たま木亭」
私が京都にいた、今から10年前には聞いたこともなかったお店です。
それが今や、「京都 パン」って検索かけたら必ずと言っていいほどトップに出てくるパン屋さんになっていました。
愚直の真髄【たま木亭】
京都の街中ではない、宇治市の普通の道沿いにある【たま木亭】ですが、その店の前にはひっきりなしに車が停まります。
普通の住宅街、しかも狭い道を抜けて抜けて辿り着くような所なんですが、お店の目の前が京都大学宇治キャンパスなので、迷うことはないでしょう。
駐車場も、店前だけでなく近隣に5ヶ所も契約パーキングがあり、ところどころにたま木亭の青いマークが見えます。
電車でも行けますよ。
- JR奈良線『黄檗駅』
- 京阪電車『黄檗駅』
駅から歩いても5分ほどですぐです。
お店は3年ほど前に移転されたそうですが、徒歩2分の距離を移動しただけのようです。
新しいお店しか知らないですが、決して広いとはいえません。しかし、移転前の店舗を知る人に言わせると「以前とは比べ物にならないくらいの広さ」だそうです。
狭小店舗だったんですね。
でも、これも店主の思いがあって、”自分の目の届く範囲での経営”を第一にされています。
このご時世に、支店もネットショップも催事出店も全く受け付けないというそのまっすぐさは『愚直』のなかの愚直、透き通った愚直の真髄です。
昨年、12月30日という、お店にとっても仕事納めであった日に訪れたのですが、そこで見た1枚の「働き方改革のため、今までの店休日(月)(火)に加え、(水)も休みにします」という趣旨の張り紙。
さすが、期待を裏切らない愚直店主でした。おもしろい…。
ということで、月、火、水とお休みなので、要注意ですね。
見ても楽しい【たま木亭】
入店まで並ぶのは必須ですが、朝7時からオープンしているので、早めに行けば空いてるのかな。
ただし、パンの種類は限られてきますね。
私たちは9時ごろに着きました。
ちょうど店前の駐車場が空いてすんなり停められましたが、やはり路駐をしている車もあったし、店の前で停車して降ろしてもらう人も多数。
交通量が少ない道ではないので、関係ない人にとってはやや迷惑なのかもしれません。
私たちがいたのは1時間ほどでしたが、その間にも何回か大きなクラクションを鳴らされていました。
くれぐれも周辺の方々の迷惑になるような行為は避けたいですね。
店内は半円形のパン棚をぐるりと順番に回って、最後にレジへと到達するシステムです。
空いているときはそんな決まりはあってないようなものかもしれませんが、さすがに行列が続いているときはその流れに従うのが暗黙の了解のようですね。
でもパンも見やすく陳列されているし、十分ゆっくりと選べます。
どれにしようかな〜。
あれもいいな。
これも食べたいな。
全部買いましょ!
どれも絶対美味しいですから。
食パン買えない【たまき亭】
私たちは今まで2回行きましたが、毎回行ってから気付く「食パン買えない事情」。
とにかく美味しいそうです。
たくさんの食パンが棚に並んでいるのですが、全て予約の分なのだそうです。
この日も開店の時点でおそらく食パンは予約分のみだったのではないかな。
見れば見るほど、本当に美味しそうです。
今流行りのふわふわ生食パンとは違う、しっかりとした焼き上がりで、もうその食べ応えを想像するだけでよだれが出そうな食パンなのです。
あー次回こそは予約をしないとね。
まとめ
我が家が京都へ寄るときには必ず「たま木亭は?行く?」っていう会話がなされます。
年に1回か2回、行けるかどうかなんですが、いかんせん予定が未定のままで当日を迎えることが多いので、食パンの予約ができないのです。
しかし、バケットさえ買えればいい、というスタンスでもあるので、行けたら子供たちが食べたいものとバケットを買うという感じです。
今回は初めて3女も参戦できました。
「どれがいい?」
「ドーナツ!!」
・・・・。
ないねぇ…。
ドーナツ買えない事情もありましたね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。