ー本記事は2019年3月27日に公開済みですー
納豆水とのお付き合いもそろそろ1ヶ月が経とうとしています…。
納豆菌にここまで陶酔するなんて思ってもみませんでした、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
乳酸菌との長いお付き合いの中で、ほぼスルーしていた納豆菌。
同じ有用菌であるにも関わらず、頭の中に『乳酸菌』の壁が立ちはだかり、その壁がびくともしないで7年間が過ぎ、今私をとりこにしているのは『納豆菌』です。
「いやよいやよも、好きのうち」
ちょっと厄介だと思っていた匂いやねばねば、その嫌悪感が全く無くなったとは言いませんが、かなり見方が変わってきました。
今回の記事は、前回の「納豆水漬け肉」のレポの発展形です。
常識を疑うことを多少なりとも提唱している私ですが、さすがに今回のは、すすんで提案できるものではないですね。
まぁ、ちょっとゲテモノ好きの方でお暇があれば読んでいただけるとありがたいです。
納豆水漬け肉を常温で・・・
前回の記事では、勇気が出なかったのと、「常温で肉を放置する」という非常識に足を踏み入れることができずに、納豆水漬け肉を冷蔵庫で保存しました。
お肉はほどよい柔らかさになり、とても美味しい食事となりました。
しかし、その実験での達成感、いまいちでした。
普通やん。
もっとレベル上げよーや。
よし、禁断の常温放置や。
納豆菌の殺菌力を信じて
すでに、納豆菌がO-157やサルモネラ菌、溶連菌などに効果があり、それらへの抗菌作用も立証されてます。
そんなすごい菌を信じきれていなかった自分…、やはり頭の片隅には40年間蓄積されてきた「常識」というヘドロがこびりついているのでしょう。
しかし、前回の実験後、自分の気持ちが盛り上がらなかったことでわかりました。
本格的に自分で確かめなければ!
納豆菌は、40〜45℃で最も活性化しましたよね。
それなのに冷蔵庫で1日や2日保存したくらいの実験では、納豆菌のすごさもあまり発揮されていないかもしれません。
安全ですけどね。
実験と安全・・・ここは紙一重ではないでしょうか。
しかし、安全な実験ばかりしていて、誰がおもしろいですか?
そんなもん、勝手に一人でしといてー、ですよね。
納豆菌だからこそ
もちろん、普通に常温で放置した肉、これは危険極まりありません。
なんの根拠も作用もねらいもない、ただの放置、これは愚行です。
しかし、熟成肉しかり、科学的に辻褄があっていたり、きちんと条件を満たした環境であったら、放置した結果、肉のスペックがぐんと上がるということもあり得るのです。
納豆水に納豆菌が増殖しているだろうということは、日々の納豆水の活用によって明らかになってきています。私の中でね。
だって、いろいろ美味しいですから。
カビも生えていないし、腐敗しているとは思えない納豆水、信じましょう!
やはりツワモノ
私が参考にしている納豆水開発者の方、勝手に参考にしているだけで全く面識もやりとりもありませんが、その名も『菌坊』さん。いいですね〜抜けた響きが。
相当ブログを読み込んでいるつもりでしたが、この肉に納豆水というところで、実際に常温で長期には放置されていないと思い込んでいました。
が、さすがです!
鶏肉を3日間常温放置されていました、しかも5年も前に…。
やはり常識という枠からはみ出ている人は、突き抜け方が違いますね。
この勇気を見習っていざ、常温放置の向こう側へ〜。
納豆水に豚肉を漬けてみよう
常温でね。といってもまだまだ新潟は寒いですが…。
今回も豚肉です。
以前は1日冷蔵庫に入れました。冷蔵庫の温度では当然納豆菌の活動は沈静しています。
しかし、徐々に熱していくことで活性化し増殖します。
そして、また冷めていくうちにもどんどん芽胞を産生しますので、体内の温かい環境下に至った時点で活性化して効果を発揮してくれます。
うまくいけば、美味しくて体に効く最高の豚肉に変身することでしょう♪たっぷりの納豆水で
菌坊さんは、肉の表面にうっすらと納豆水を塗っておられました。
私は、豚肉を納豆水にヒタヒタにしました。
そして、フタをして比較的日当たりの悪い涼しいところに放置です。
3日目に匂いを嗅いでみると・・・
腐敗か発酵かは匂いで確認というのが常識ではありますよね。
パッと見でなかなかわからない状態であれば、匂ってみて「やば」と感じなければいんじゃない、という具合でしょうか。
しかし、その常識もまた枠の中ですからね。
この実験では、ちょっとくらい臭くても焼いて食べてみようと思っていました。
1日目、全然やばくない。
2日目、ちょっとドリップがピンクになってきた。
3日目、肉の色がくすんできた。でも腐ってる感じはしない。
3日目の夜、ちょっと匂いが…、肉に鼻を近づけてやっとではあるがちょっと臭い…。
これ以上おくと、美味しくない気がしたので、ここでタイムアップ。
調理に入ります。
肉を炒める
今回は肉だけを単品で炒めてみようと思いました。
スキレットを熱して、そのまま洗わずに肉を炒めていきます。
オイルはなしで、肉の色が変わってきたら塩を加えます。
美味しそうな汁が出てきたので、やはり野菜も一緒に煮たくなりました。
新潟の地野菜「大崎菜」を投入。
最後ににんにく醤油を回しかけて出来上がり〜♪
果たして味は?
作ってる最中から、やはり娘たちの「超絶、おいしそー!」という声が飛んでいました。
そう、臭いが独特でした。
肉臭い。
ちょっと腐ってたのかもね…。
ただ、良い腐りね。そんなんあるんかい。
そして、炒めてる感触からわかったのですが、やわらか〜い!
肉のタンパク質が分解されまくったのか、とにかく前回の比ではないです。やわやわです。
水分が出たのもあって縮んではいますが、食べやすくなっていました。
味付けもシンプルですが、家族全員が「星3つです」とは言わないですが、取り合いになるくらいの高評価でした。
旨味が出たのでしょうね。ついつい食べてしまう癖になる味。
良いんじゃないでしょうか。
まとめ
家族に無断で腐った肉食べさせて!と批判されてもおかしくない実験ですが、食べたい食べたいと群がってきた人たち、すでに発酵体ですからね、良しとしましょう。
ご飯に合うし、野菜も食べられて、さらに菌活効果も期待できる肉野菜炒めです。
皆さんもいかがですか?
塩麹につけた肉や魚とはまた違うものになっていると感じました。
納豆菌が他の菌を寄せ付けずに発酵し、体内に入ってからは乳酸菌と仲良く菌活。
今回の実験を終えて感じたことは、単純に「またやりたい」ということでした。
鶏肉や魚なんかでも試したいなぁと思いました。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。