ー本記事は2019年3月18日に公開済みですー
納豆水に慣れてきました。
ストーブの前にはいつも納豆水、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
納豆菌というものが強力な微生物でありいろんな効果をもたらしてくれる優れた菌だということは、かなり私の頭と体に叩き込まれたと思います。
実践していくことで、情報を見たり聞いたりしているだけでは得られない実感と、自分自身の考えの変化をも感じることができています。
そして、ついに、乳酸菌に傾倒していた我が家の菌生活の要部分に、納豆菌というビッグルーキーが介入してきたのです。
納豆水は、どちらかというとその場で消費することに利用しがちです。料理やうがいなどですね。
頭では、菌同士の垣根を超えてもっと切磋琢磨していった方が効果がアップするのでは、と感じているのですが、なかなか…。
今まで何年も乳酸菌だけで発酵・培養を繰り返しているその禁断の発酵環境に、納豆水を混入させることができないでいました。
しかし、ついにその壁をぶち破ったのです!
豆乳ヨーグルト作りを納豆菌で!
我が家の日課、朝の豆乳ヨーグルト、これはもうかれこれ6年は続いています。
長期帰省の間はさすがに作らなくなりましたが、以前は実家でも作って食べていましたね。
最近は食べても食べなくてもいいかな、という感じに気持ちも体もフラットになってきましたが、全くなくなると落ち着きません。
乳酸菌やら乳酸菌生産物質やらが豊富であろう豆乳ヨーグルトは、健康維持のために毎日少しずつ摂りたいものですね。
そんな豆乳ヨーグルトですが、我が家では常に冷蔵庫に1タッパーはストックがあり、それと別に発酵させているものが1タッパー、ストーブの前にあったり、キッチンにあったりします。
種菌は植物の乳酸菌ですね。
それで何の問題もなく発酵しているし、美味しくいただいております。それでいいじゃないですか、ね。
なぜその安定を壊してまで新たなルーキーを投入する必要があるのか!?
それは、興味があるんですものー。
豆乳ヨーグルトに新たな息吹を
納豆水で作る豆乳ヨーグルト、これが大変美味しく、簡単で、効果も大きいという噂なのです。
いやいやいや、匂いよ、ヨーグルトが納豆の匂いしてたら、あかんでしょ?
私は最初そんなことしか浮かばなくて、納豆水を仕込み始めてからもヨーグルトは現状維持でいこ、そう思っていました。
しかし、納豆水の本性を知り、納豆水の底力を、日を追うごとに見せられた私の中で、何かあかんもんがはじけてしまったんでしょうね。
「失敗したらしたで、それも勉強!」
そう言い聞かせて、新たなタッパーを用意してしまったのです…。
豆乳を入れ、そこへ納豆水を適量加えたのです…。
納豆水と豆乳が出会ったら?
とても勇気がいりました。何をそんなにビクビクしているのか、私…。
こうして、菌との戯れの一連を人目に触れさせるために記事にして公開しているのですが、この新しい菌についての実験・実践はまさに手探りで綱渡りのような気分なのです。
だからこそ、自分の目で鼻で舌で、感じ取ったままを残しておこうとは思っています。
正直、仕込んでから半日は、
「容器がカビだらけになってないかな…」
「豆乳が変な色や匂いになってないかな…」
「全く発酵せずに腐るだけかな…」
「発酵しすぎて爆発しないかな…」
と良からぬことの方が多く頭の中をよぎりました。
しかし、結果はこちらが拍子抜けするくらいのパーフェクトなものでした。
2日後にはヨーグルトになっていました。
おそらく、乳酸菌と納豆菌が仲良く手を繋いだことにより、他の雑菌その他の菌たちがいなくなったのかもしれません。
あまりにも簡単に出来てしまいましたね…。
乳酸菌と納豆菌のコラボレーション
私が今まで作っていた豆乳ヨーグルトにも、もしかして多少納豆菌が入っていたのかもしれませんが、ここまでの量ではなかったし、納豆菌が心地よい状況で繁殖しやすいということはなかったでしょう。
この納豆菌で作る豆乳ヨーグルトには、有用な2つの善玉菌が含まれていますよね。
しかも、通常は乳酸菌は胃酸にさらされて死滅すると言われていますが、納豆菌なら仮死するだけでまた腸で復活して活性することができます。
そして、死んだ乳酸菌は腸内の生きた菌群たちのエサとなったり、血管に直接取り込まれていったりします。
いかがです? このWパワーのコラボレーション!
この相性はもっと応用するべき!?
普通、細菌群は互いに共存活性するということがなく、拮抗した後、勝者が優勢になるといわれています。
この拮抗作用のバランスがうまくいかなかった場合、食品が腐敗したり、カビや雑菌に侵されたものになるのです。
善玉菌、悪玉菌、日和見菌、私たちの腸内フローラもこれらの菌群たちが、拮抗し合いながら体の健康を保つように働いてくれています。
もちろん、善玉菌がすべての悪玉菌を死滅させることはないですが、悪玉菌の異常活性を抑えて腸内フローラのバランスを作っているのです。
乳酸菌と納豆菌という2つの善玉菌、これらは拮抗しあってどちらかの勢力を押さえつけることはしません。
どちらも良い影響を与えながらせっせと代謝活動をしているのです。
【納豆豆乳ヨーグルト】は、乳酸菌だけではなく、納豆菌という有益な菌まで一緒に取れる優れものなのです。
常温で長期保存可能の非常食!?
【納豆豆乳ヨーグルト】の開発者の方は、このヨーグルトを1ヶ月間普通に常温で放置されています。
そして普通に食しておられます。
これは、今まで乳酸菌を種に発酵させてヨーグルトを作っていたものにとっては、ちょっと驚きではないでしょうか?
発酵しているのである程度は腐らないということは予想できますが、そんなに長期間常温放置しても大丈夫なのだろうか、と疑ってしまいます。
論理としては、
といったところでしょうか。
逆に納豆水を入れすぎると、納豆の繁殖が進みすぎ過発酵による異臭の原因になるといいます。
おそらく、空気があった方が活性する好気性の菌である納豆菌が良いバランスで繁殖している状態であれば、このヨーグルトは永久に保存できるのではないでしょうか…。永久は言い過ぎやね。
ただ、食べてそれが美味しく健康に有効なのか、それは実践あるのみですよね。
作るときのポイント
この、菌が生き生きの状態で作るヨーグルト、注意点があるんですって。
これは重要なので抑えておきましょう♪
ゆっくりじっくり発酵させる
これがまず一番大事だと、開発者の方はおっしゃっています。
豆乳に納豆水、納豆菌を加えて発酵させていくのですが、
この2つが合わさるとどうなるか、
豆乳の成分を納豆菌が分解し「単糖」を作り出す
↓↓↓
単糖類が大好きな乳酸菌がその「単糖」を食べ始める
↓↓↓
植物性乳酸菌がさらに繁殖し発酵していく
↓↓↓
植物性乳酸菌優勢の状況になり、納豆菌の代謝も上がる
この相互の働きによって、豆乳がどんどん発酵していくのですね。
ここで、ゆっくりと常温で寝かせておくことが大切なのは、高温になると納豆菌の分解活動が活発になりすぎ、「単糖」を食べる乳酸菌がそれに追いつけなくなるからです。
余ってしまった「単糖」を酵母や耐性の弱い乳酸菌などがエサにしてしまうと、高耐性植物乳酸菌優位の環境ではなくなってしまうのです。
余計な雑味が出たり、風味を損ねたりする可能性があるそうです。
納豆の発酵適正温度は40〜45℃だそうですので、常温だとちょっと低いかなと思うところですが、低温発酵によるゆっくりペースの方が効果は大きいですよね。
途中で何回か撹拌する
納豆菌は好気性の菌です。
空気をたくさん取り込んであげると喜んで発酵してくれることでしょう。
少し固まってきたなーという頃合いに、グルグルとまた液状に戻す感じですね。
豆乳パックにそのまま仕込んでいる人は、パックを振ると簡単に攪拌できますね。
その際、最初にフタを開けて新鮮な空気を入れてあげることをお忘れなく〜。
まとめ
今回おそるおそる仕込んだ【納豆豆乳ヨーグルト】ですが、酸味が少なかったです。
開発者の方の酸っぱーいものとはほど遠いですね…。
発酵期間が短かったのと、空気の混入をしていなかったこと、それを次回にはきちんと生かして再チャレンジしてみようと思います。
ただ、見よう見まねで作った納豆水を豆乳の中に少し入れるだけで、家族の誰も気付かないクオリティのヨーグルトが簡単にできたことは驚きでした!
納豆菌と乳酸菌のいいとこ取りの健康食品、体にも何かしらの変化があるのでしょうか!?
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。