ー本記事は2018年4月18日に公開済みですー
日本人の7割、その中の子供に焦点を絞ると8割以上が口呼吸をしていると言われています。
今あなたの口は閉じていますか?
かく言う私も、現在進行形で口呼吸撤廃訓練をしている最中です、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
ポカンと口を開けた状態とは、なんとも間抜けな締まりのない表情ですよね。
歯並びや姿勢、あごの成長具合によって、無意識に口が開いてしまうという人が増えているそうです。
口で呼吸してしまうことが、表情の間抜けさ以上に、体の健康にも多大な影響を与えると知ったら、
いますぐ口呼吸を鼻呼吸に改善していきたいですよね。
私はこの方の本↓↓↓と出会ったことで、口と鼻についての認識がとても明白になりました。
今回は、西原氏の著書から引用しつつ、口呼吸の弊害と鼻呼吸の大切さを詳しく見ていきたいと思います。
口呼吸は万病のもと!?
この強烈なフレーズを目にした時は、ドキッとした反面ものすごく腑に落ちました。
なぜなら、今年の年明けに自身が扁桃周囲炎を患い、口から喉さらに首肩に至るまで症状が広がってえらい目にあった経験をしたからです。
喉は直接ウィルスが侵入してくる戦場でしたね。
人間は相当複雑で優秀な機能を備えている生き物で、ちゃんとその性能を把握して機能に沿った使い方をしていれば、いい状態を維持したまま長いこと健康でいられるんじゃないかと思います。
逆に、誤った悪しき習慣を続けていれば体は正直に反応し、あっという間に免疫異常を起こしてしまうかもしれないですね。
口の性能とは
人には、野生の哺乳動物には起こり得ない人類特有の難病・免疫病が発生します。
それは、口で呼吸ができるからです。
この人類特有の「口呼吸」は約10万年前、人が「おしゃべり」をするようになってから生じました。
人間は口から空気を吐き出すことで言葉を話せるようになり、口呼吸もできるようになったのです。
しかし、人間の体の構造上、口は消化器官であり飲食物の通り道であって、
呼吸器官としての機能は持ち合わせていません。
したがって、鼻で息をしていれば起こらないような弊害が、口呼吸によって色々生じてくるのです。
- 喉が痛くなる
- 喉を通して細菌やウィルスに感染しやすくなる
- 免疫力が低下・異常をきたし免疫病を招きやすくなる
- 口の中が乾いて細菌やウィルスが侵入しやすくなる
- 口の中が乾いて唾液による消化機能が低下し歯の健康が損なわれやすくなる
口を開けているだけで、なんだかバイ菌をどんどん体の中に取り込んでいるようですよね。
これをやめれば確かに様々な体の悩みや、辛い症状が解決するかもしれないと思えてきます。
鼻の性能とは
鼻には4種類の大きな空洞があり、それを副鼻腔といいます。
それらは全て呼吸粘膜で覆われていてここで酸素が吸収されます。
鼻孔の皮膚には鼻毛があり、鼻腔内は繊毛のある呼吸粘膜で覆われています。
鼻腔に入った空気は全て4つの副鼻腔を通って肺に入るため、加湿されるとともに空気が清浄化されます。
つまり鼻は、優秀な加湿器・空気清浄器といえるのです。
人体にとって有害な異物を浄化して、生態を感染から守る機能さえ備えています。
鼻は、空気を人体にとって優しいものにするという重要な役割を担っているのです。
空気はぜひ鼻を通したいですね!
それが人体の構造上正しい呼吸の仕方なのです。
正しい呼吸法とは
ズバリ、鼻で息をしないということは自ら病原菌を体に取り込んでいるということになります。
耳の付け根には耳管扁桃、
舌の付け根には舌扁桃、
咽頭の奥には小扁桃、
口の奥には口蓋扁桃、
鼻の奥には咽頭扁桃(アデノイド)があり、
空気の入る道をぐるりと取り囲んでいます。
これを総称して、扁桃腺と呼んでいます。
この扁桃腺は白血球を製造する腸管の造血器官です。
バイ菌や異物が体内に入ってくると、扁桃腺内の白血球によって有害なものを浄化し体を感染から守ります。
つまり扁桃腺は、体をバイ菌などの外敵から守る大切な免疫機能なのです。
しかし残念ながら、舌の付け根や口の奥の扁桃腺にはこのような浄化装置はありません。
口呼吸で口の奥の扁桃腺が乾燥したり弱ったりしていると、バイ菌やウィルスが簡単に入り込み扁桃腺を腫らして病気を発生させてしまうのです。
さらに、口で呼吸をしていると鼻に空気が通わなくなり鼻の扁桃腺まで乾いて働かなくなってしまうのです。
ほんの少しの意識と改善で体の免疫力がアップし、気づかない悪習慣によってどんどん免疫力が低下していくんです。
今、口、閉じていますか?
意識していても、わかっていても、何十年の癖ってしつこく残るんですよね。
そこで、半強制的にトレーニングして弱っている鼻の機能を復活させることにより、鼻周辺の血流を上げ楽に鼻呼吸ができるように促していくことが必要になってきます。
すぐできる口呼吸改善法とは
人間の生命活動の要でもある呼吸法。
口呼吸を選ぶか鼻呼吸を選ぶか・・・。
答えは明白ですよね!
口呼吸の常習者は、そもそもは無害なはずの常在菌が白血球によって身体中にばらまかれ、悪玉菌となってしまった常在菌に肺と心臓や腎臓や膵臓が汚染されてしまいます。
もう止めたいですよね、口呼吸。
では、ここで口呼吸チェックをしてみましょうか。
- 朝起きた時に喉がヒリヒリ痛む
- 食べる時にクチャクチャと音を立てる
- いびきをかく
- いつも唇がカサカサしている
- 下唇が上唇より分厚い
- 他人からよく口が開いていると言われる
- 前歯が出ていたり歯に隙間が多い
- 上下の歯の噛み合わせが逆になっている
- いつも同じ片側で噛む癖がある
- 横向きかうつ伏せで寝る
いかがでしたか?
当てはまる項目、少なくないと思います。
早速、鼻呼吸へ改善していきましょう!
小さい子供ならおしゃぶりを
欧米では2歳半を過ぎるまではおっぱい育児、もしくはミルクを哺乳瓶で与える栄養で育てるのが常識だそうです。
そうすることで、吸啜筋肉(吸い付く力)が鍛えられ、顎もしっかりとし、離乳食を食べ始めた時にもよく噛むことができます。
早いうちからの離乳食や丸呑みごっくんは、消化吸収力の十分でない2歳以下の子には負担が大きいのです。
きちんと消化しないものをどんどん腸が吸収してしまい、本来なら侵入するはずがない菌が体内にばら撒かれるのです。
それを排泄しようとする症状がアトピー性皮膚炎や喘息、中耳炎、膀胱炎などとして現れます。
小さい子におしゃぶりを吸わせるのは最適な方法だったんです。
欧米ではきちんと研究開発されたおしゃぶりを、4〜5歳まで使わせる習慣があるところもあるそうです。
必然的に口が塞がれて、しっかりと鼻呼吸が身につきます。
そして、常に吸い付く運動をしているので、顎周りだけではなく肺や横隔膜さらには筋肉と連動している脳まで鍛えられるんです。
おしゃぶりによる歯並びの歪みを気にされる方もいるかもしれませんが、噛み合わせと、歯と歯の間に隙間ができることの方が大事で、おしゃぶりを使っていると、永久歯が綺麗に生え揃う傾向があるそうです。
大人なら意識と睡眠時のテープを
口呼吸は日中起きている時でさえついやってしまいます。
睡眠時は、口を塞がない限り大半の人が開きっぱなしだと思うんです。
私もそうでした。
意識がないので、直そうとしたこともなくうん十年そのままです。
バイ菌がまわりまくっていたことでしょう・・・・。
アトピー、中耳炎、鼻炎、生理痛、子宮腺筋症、歯周病、口内炎、
あげればきりがないくらいの免疫疾患です。
挙げ句の果てに、扁桃腺が弱り切って扁桃周囲炎にまでなりました。
そこでようやくこれは口呼吸が問題だと気付き、色々と対策を講じましたが、結局口を閉じるのが一番だとわかったんです。
これが当たり前なんですが一番難しいですね。
マスクや市販の口に縦に貼るテープも試しましたが、口が開いちゃいます。
歯並びが綺麗ですんなり口が閉じれていれば問題なかったのですが、前歯が大きくて歯列も悪いので、普通にしていたら口を開けている方が楽なんです。
そこで、
お口チャックですよ。
20〜30ミリのサージカルテープを唇より長めに貼る。
これが今のところ鼻呼吸への改善の近道だと、私は思っています。
粘着性、肌刺激、コスパなどで考えて、私はこれ↓↓が一番気に入ってます。常に在庫確保です。
まとめ
我が家の子供達も私に似たのか、気づけば口ポッカーンです。
これだけが原因とは言えませんが、いろんな病気や風邪が流行るとすぐに医者に行ったりしますよね?
そうする前に一度よく観察してみてください。
口からたくさん菌を吸収していないかを。
おしゃぶりはなかなか自我が出てきた子には難しいですが、赤ちゃんがいるご家庭の方は是非試してみてもらいたいです。
「お口開いてるよー」
これが、今の我が家の合言葉になってます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
参考図書はこちら↓↓↓です。