ー本記事は2019年8月23日に公開済みですー
アトピー性皮膚炎についていろいろと偉そうに語っていますが、私はアトピーを体験はしていますが、全身がただれて膿が出続ける症状や、手足を動かすのも痛すぎて日常生活がままならない、という経験はありません。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
同じくアトピーを体験している長女の肌も、私と似ていて滲出液がほとんど出ない炎症でした。
この違いはなんだろうというのが、長年の私の中の疑問なのです。
滲出液が出ないなんて、軽度のちょろいアトピーやんけ。
と一蹴しないで下さいね。
滲出液が出ようが出まいが、痒みとの戦いは苦しいものです。
そして、きっと滲出液が出るということには、確固とした理由があるはずなのです。
体験がないからこそ、いい加減なことは語れません。
そこで、医者でもなんでもない、ただの主婦なりにこの辛く憎らしい滲出液について調べてみようと思ったのです。
アトピー性皮膚炎の滲出液とは?
日本全国に、ステロイド剤を処方しないと宣言されている病院は、約50カ所あるそうです。
そのうちのひとつ、大阪府の『木俣肇クリニック』さんのことを知るきっかけとなったのも、この“滲出液”でした。
【木俣肇】という本物の名医
ステロイド剤の危険性をとても早い時期から唱えられている、勇気と知性に溢れたお医者さんである木俣肇氏。
私は、医者なんかにかかる前に自分で自分を治癒していくべき、とのたまわっている分際なのですが、単純計算で1県に約1名ほど存在する貴重な「本物の医師」に出会ったのであれば、それは頼っていいと思います。
この木俣医師のような本物の名医に出会えた方は、かなりの強運の持ち主かもしれませんね。
もちろん、医者が治すのではないという点においては、何も変わりませんが、例えば、全身から得体の知れない滲出液が出ている状況であるなら、それを全て自己判断で解決できるかというと、とても難しいと思います。
では、木俣肇氏が唱える「滲出液について」の考察とはなんでしょう?
滲出液とは傷を治そうとする人間の防衛本能
アトピー性皮膚炎になると、毒素を排出するために大量の膿が出る、と私は今まで思っていました。
そんな私は、膿が全くと言っていいほど出ませんでしたが、地獄のかゆみを経験し、肌がボロボロになる過程を経て、今ではすっかり普通の健康的な肌になりました。
毒素が肌から出なかったのか?
単純にそうは言い切れないのです。
ステロイド剤をやめた時のリバウンド症状で、炎症がマックス最高潮に達したとき、その炎症によって体に傷がつくのを「修復」に導く防衛反応が滲出液なのです。
転んで傷を作ったときの、あのジクジクとした膿、あれと原理が同じだというのです。
傷口を修復するための細胞がその箇所に集まってきていて、組織の再生に必要な成分でそこを覆うのです。
そうして、雑菌や細菌から傷口を守っているのですね。
だから、ステロイドの使用期間や強さのレベルが大きければ大きいほど、リバウンド反応は大きく炎症もひどくなるのです。
そう考えると、やはり体は正確に判断しその改善に努めようとしているわけですね。
木俣肇クリニックの公式ブログ↓↓↓に詳しく書かれていますので、ぜひ一読されてみて下さいね。
滲出液による感染症を早期に抑え込むことが大事
このような、滲出液についての正しい考察がなされていない医院を診療するくらいなら、自分でなんとかその地獄を乗り越えた方がマシな気がしてしまいます。
なぜなら、おそらく簡単にステロイド剤を出されてしまうだろうから…。
しかし、溢れ出る膿を、病状がひどい患者自身がどう対処できるでしょうか。
これはかなりキツい日々ですよね。
ずる剥け状態になった肌の免疫力はどんどん低下し、そこにタンパク質やミネラル成分を奪われるため、体力や必要な栄養素もどんどん消耗します。
できるだけ早く、このバリア機能の壊滅状態を打破しなければ、アトピー性皮膚炎の改善は遠ざかるといえます。
では、具体的にどういった処置をしていくのでしょう。
皮膚に滞在する細菌を培養して同定する
実際に患者さんの皮膚表面を綿棒で軽くこするという検査を、木俣肇クリニックでは実施されます。
それによってその滲出液に含む細菌を同定するのです。
この検査はとても有効だそうで、判明した細菌にビンゴな内服の抗生剤、または軽症なら外用薬を、即座に処方することで回復が早まるのが明らかだといいます。
薬?
と思う方も多いかもしれませんが、一旦肌の構成をきちんと整えることによって、その後の体質改善、また患者本人のメンタル面の大きな変化を生み出し、結果、再発率が極めて低い治癒になっていくのです。
細菌感染は、アトピー性皮膚炎患者に一般的に現れる症状なので、そこをふわふわとごまかしていると、感染症にとって負の要素となる「湯治療法」などに傾倒してしまうこともあります。
一旦は完治したように見える湯治療法ですが、これは細菌を保持したままだとしたら、当然また再発するだろうし、その再発の症状がかなり強いともいわれているのです…。
イソジンで外から消毒する
細菌を徹底的に叩くために、内服の抗生剤だけでなく、外からはあの『イソジン』で消毒するのも有効なのだとか。
これ、私やったことありますよー。
娘のときに。
つたない検索力であぶり出したサイトが、たまたま至極のものだったのか、
「患部をイソジンで消毒する」
というフレーズを見つけたのです。
これには半信半疑でしたが、効果があったと書かれていたので試してみたのです。
結果は・・・?
なんかよくわかりませんでした…。
ただ、娘が嫌がっていたのは明らかですね。
これ、本当に効くのでしょうか?
答えは、
「処方の仕方を間違えなければ効く」
のです。
私がやっていたように、ただイソジンを塗ってみる、だけではダメですよ。
まず、つけっぱなしは御法度!
塗布したら2、3分で洗い流す。
さらに、原液ではいけません!
生理食塩水でしみない程度に薄めて使う。
まさか、うがい用のイソジンを使っていませんよね!?
皮膚消毒用のイソジンを使う。
最後に、
目の周りは皮膚が薄いので使用禁止!
これらを守ること、この決まりに気付けるかどうかが、改善するのと悪化してしまうことの境目かもしれませんね。
殺菌効果の高い【竹ガーゼ】で肌をガード
木俣医師がすすめておられる、肌のバリア機能が弱っている時のお助けアイテム、それが、
【竹ガーゼ】です。
天然の素材100%で、しかも医者もすすめるほどの抗菌力を持っている竹布を使って作られています。
じゅくじゅくの滲出液の不快感も少し緩和され、さらなる細菌感染も防ぐことができるとても優秀なガーゼなのです。
肌に優しい布を当てただけで細菌感染率がぐんと下がるという、きちんとしたデータが出ていますので、信頼できそうですね。
まとめ
滲出液未経験の私がまとめた滲出液に関するガイド、いかがでしたでしょうか。
これは、前向きに脱ステを始めたとしても、やや簡単に心が折れそうになる滲出液に関して、少しでもいい効果をもたらす情報がないかと探りつつ、
それ自体について私自身が単純に「知りたい」という思いが強かったのがきっかけで調べてみたのです。
ステロイドの影響は大きいですね。
私はそこまでステロイドに依存していなかったのかもしれません。
そんな私がアトピーについてあーだこーだ言っているのは、ちょっと外野感が強い気がしなくもないですが…。
今回調べてみて、滲出液についても、その体の機能のすごさに驚かされるばかりでした。
知らないからこそ冷静に情報を精査できるということはあるかもしれませんよ。
また、滲出液云々だけでアトピーを語ることはできませんしね。
次回以降もまだまだアトピートピックスが続くでしょう♪
よかったらぜひ覗いてみてくださいね〜。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。