ー本記事は2018年7月16日に公開済みですー
みなさんは「油」が好きですか?
私はまあまあ好きです、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
「油」についても他の調味料同様、膨大な情報が氾濫していますね。
油は、体にとって大切な役割があり必要不可欠だからこそ、いろんな情報が飛び交うのでしょう。
しかし、間違った油を使い続けていると、体の中も外もどんどん老化スピードが加速してしまいます。
今回は、調理用オイルに的をしぼって、
どの油を避けるべきなの?
こんな疑問をお持ちの方へ向けて、油問題のモヤモヤを解消すべくまとめていきますよ!
「油」は調理に欠かせない大切な調味料です。
この油を最善のものにして、より良い食生活を目指していきましょう!
食用油の役割とは?
私たちの体は60兆個の細胞でできています。
小さな小さな細胞が寄り集まって、全ての体内組織を形成しています。
そんなつぶつぶの寄せ集めの体の、半分以上は水分で出来ていますよね。
そして、油は体の様々な機能を調節する「ホルモン」の材料でもあります。
“脂肪はダイエットの敵”とばかりに、カロリーだけに注目して避けていると、
- エネルギー不足で元気がなくなる
- 水分を保持できず肌が乾燥する
- しわやニキビなどの肌トラブルを引き起こす
こんなことが起こり得るのです。
調理に使う油の量が少量とはいえ、その質や成分をよく吟味して安心できる油を選びたいですよね。
脂肪には大きく分けて、動物性の「飽和脂肪酸」と植物性の「不飽和脂肪酸」があります。
ここでは、特に体内で生成されにくい「不飽和脂肪酸」について、大きく3つに分類してみていきます。
不飽和脂肪酸:オメガ9・オレイン酸
下げるべきLDLコレステロールだけを下げてくれるので、動脈硬化の予防に効果的だといわれています。
- オリーブ油
- 菜種油
- ナッツ類
に多く含まれています。
地中海沿岸地域に住む人たちの心臓病による死亡率が低いのは、オリーブオイルの生産が多く食事にも豊富に取り入れられているからだといわれています。
このオメガ9に関しては、体内でも生成され、比較的摂取しやすい油であるため、それほど神経質にならなくてもいいかもしれないですね。
不飽和脂肪酸:オメガ6・リノール酸
ですが、このリノール酸は様々な油脂類や食品に含まれているので、不足することは滅多にありません。
- 紅花油
- 大豆油
- コーン油
- ひまわり油
などに含まれています。
ひと昔前は、「リノール酸はコレステロール値を下げるので、積極的に摂ろう」という風潮がありました。
安価なマーガリンやサラダ油を健康的なイメージに仕立てたかったのでしょうか…。
現代人は、このリノール酸が過剰摂取気味だと意識して、とるべき油脂を考慮した方がいいでしょう。
不飽和脂肪酸:オメガ3・αリノレン酸
しかも、上記2つより摂取しづらく酸化しやすいといわれています。
- クルミ
- 生青魚
- シソ油
- エゴマ油
- 亜麻仁油
- チアシード
などに含まれています。
これらが日常的に食卓にのぼっているでしょうか?
我が家は、意識して取り入れていく必要があるといえますね。
特に、オメガ6とのバランスが大事で、その役割もオメガ6が細胞膜を硬くするのに対して、オメガ3は細胞膜を柔らかくします。
現代人は、放っておくと圧倒的にオメガ6過多になりやすいです。
です。
毎日、クルミや青魚の刺身を食べられない人は、亜麻仁油やエゴマ油などをドレッシング替わりにして摂取してみましょう
まずその油はやめてみませんか?
体に有効に働いてくれる良い油、の前に、
もし今まで体の機能を壊すような油を使っていたとしたら、
まずその油をやめてみませんか。
その油とは、一般に最も手に入りやすい、どこのスーパーでも売っている「お得な油」です。
それらは共通して「トランス脂肪酸」という成分の塊といえる、摂るべきではない油脂なのです。
日本では表示義務も規制もほぼありません…。
「溶媒抽出法」で精製されたサラダ油
昭和生まれ昭和育ちの私にとって、家庭の油といえば「サラダ油」が主流でした。
今でも実家では、このペットボトルみたいな容器に入っている「サラダ油」がデーンと鎮座してます。
これ、風味も色も味もない、不思議な油だとは思いませんか?
大豆や米ぬかなど、油分の少ない原料や、圧搾で絞り切れなかった残りカスから油を絞り取る方法です。
ノルマルヘキサン(劇薬)という溶剤に原料を混ぜ合わせ油分を溶かし出す。
↓
その後さらに高温にして溶剤だけを蒸発させる。
↓
残ったオイルを遠心分離機にかけ風味や泡立ちに影響する成分を取り除く。
↓
リン酸、苛性ソーダ、活性白土などの化学製品を使い、濁りのないきれいな透明のサラサラサラダ油にする。
↓
最後の工程で、薬品の脱臭のため250℃以上の蒸気の中を通す。
そして残ったものが食用の「サラダ油」として完成します。
スーパーで油を購入する際、この工程だけでも思い出してほしいです。
ガソリンに多く含まれているヘキサンという溶剤、蒸発させるとはいえ、そんなものを食用油として口にするのははばかれませんか?
マーガリンは食べるプラスチック!?
生乳で作られるバターより安価で、風味や食感がバターに近いマーガリン。
パンに塗ったりお菓子作りに使ったりしていますか?
マーガリンを食している感覚が、トランス脂肪酸を食べているという感覚に変われば、食卓に上るパンのお供も変わってくるかもしれませんよ。
ほとんどが液状の油脂である植物性の油が原料となるので、その液状を常温に近い状態で固形化するために「水素添加」という工程が必要となります。
この工程により油の性質が変化し、自然界にはほとんど存在しないはずのトランス脂肪酸ができてしまうのです。
食べ物というよりは、もはやプラスチック製品のような物質に思えてきませんか?
自分を作り上げている大事な細胞の材料にするべきものかどうか、考える必要がありますね。
外食や市販品に潜むショートニング
安くて美味しくて長持ちする、そんな人口油脂を、自分でも知らないうちに市販品や外食メニューによってかなりの量口にしているかもしれません。
植物油脂に窒素ガスや炭酸ガスなどを10〜20%混入した固形状のオイルで、およそショートニングの30%がトランス脂肪酸だという説もあります。
クッキーなどの洋菓子に練りこめば、サクサクとした歯触りの良い食感を生み出してくれ、
デニッシュやパイでは、層になったパイ生地にサクサクのハーモニーを作り出し、
外食の天ぷらやトンカツ、チェーン店のフライドチキンなどが安価で美味しく仕上がります。
これらがショートニングのおかげと分かれば?
私たちが口にしているトランス脂肪酸の量が、意外と多いことにビックリするかもしれません。
まとめ:健康に良い油と同じくらい避けるべき油を知ることも重要
良い油を選ぶという知恵も必要ですが、
その前に、細胞のミトコンドリアを疲弊させてガン化させるかも知れない悪い油を取り除いていくことの方が大事かも知れませんね。
お菓子や揚げ物、下手したら和菓子やお寿司にまで混入されているかも知れないトランス脂肪酸。
特に幼い子供達が喜んで食べそうなものばかりです。
目に見えないからこそきちんと認識して注意していきたいですね。
アメリカやヨーロッパでは、トランス脂肪酸の体への影響を考慮した法律が制定されています。
日本に住んでいる私たちは自分で自分の体を守っていかなければならない、という事を頭の片隅に刻んでおきましょう。
具体的な油の選び方はこちらの記事↓↓↓で確認してみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。