ー本記事は2018年5月27日に公開済みですー
ぬか床を育成中のみなさん、夏休みに旅行などで長期家を空ける際、ぬか床をどうしていますか?スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
我が家はキャンプを始めてから1泊や2泊の週末のお出かけが増えました。
ぬか床を毎日手入れしているのでかき混ぜたり出来ない留守中は、
季節や期間に合わせた処置
をしてから出かけます。
何パターンか試してみた結果、今の時点では、
- 冷蔵・冷凍庫に入れない方法
- 夏場はコツを守って冷蔵庫保管
この2つを臨機応変に実行しています。
では、簡単で味落ちもほとんどないこれらの方法をご紹介していきますね。
極力冷蔵・冷凍庫に入れたくない
ぬか床を始めたばかりの頃は、ぬかに住んでるあらゆる菌や酵母のことにまで頭が回っていませんでしたね。
長期留守中はただカビが生えないようにだけ注意していた気がします。
もちろん冷蔵庫に入れるのは必須だと思っていたし、それが一番手っ取り早い方法だと思っていました。
それが、「乳酸菌」という菌が実は人にとって非常に身近で有効な菌であるとわかってから、ぬか床に対する対応も変わってきました。
- なるべく菌を眠らせてしまわないように
- 雑菌や酵母を毛嫌いせずうまく距離を保つように
そういう工夫をしながら、ぬか床を育てる意識を持つようにしています。
冬場や夏の短期留守中なら常温で大丈夫
もちろん冷蔵庫に入れてもいいのですが、それに伴うデメリットが私には大きく感じます。
- 冷蔵庫にぬか床容器分のスペースを空けるのが難しい時もある
- 帰ってきてからぬか床を復活させるのに時間がかかる
この2つの手間がかからなければもっと楽に出かけられますよね。
冷蔵庫の棚板を外さないと嵩のあるぬか床容器は入らないし、
帰ってきてから常温に戻して捨て漬けなどをするのもなんだか面倒…。
冬場は過発酵にもならないので、短期なら、
- 漬けている野菜をすべて取り除き表面を平らにする。
- ぬかをギュギュっと押し込んで中の空気をできるだけ抜く。
- その表面に1〜2センチくらいの厚さにぬかを敷きつめる。
夏場も1週間以内であれば、1〜3を施し、一応塩をその上にまんべんなく敷き詰めておきます。
これを冷暗所に置いておけばカビは生えないです。実践済みです。
この方法で全く問題なく、留守から帰ってきて混ぜ込んですぐ使えますよ。
よく敷き詰めたぬかや塩を取り除くようにと言われますが、混ぜ込んでも風味が落ちてしまうということはないです。
夏場の長期留守中には冷蔵庫へ
夏に2週間や1ヶ月の留守となると、さすがに常温では何が起こるか不安ですよね。
もしかしたら先述の方法でもカビが生えないかもしれないですし、
過発酵して上に乗せたぬかに産膜酵母が発生するかもしれません。
そうなると当然味や風味に影響がありますから、冷蔵庫に入れちゃったほうが安心です。
少しのお出かけで毎回冷蔵庫保存をするのは面倒に感じるかもしれないですが、
それだけです。
心配であれば、糠と塩の量を増やせばOK!
私は長期であれ夏場であれ、冷凍庫には入れません。
入れたほうが雑菌からぬか床を守れるかもしれませんが、そもそもぬか床が十分発酵していれば悪い菌は繁殖しないはずです。
味噌や醤油だってそうですよね。
生の野菜を漬けていればデリケートに対応しないといけないことも、空にして糠と塩で蓋をしておくのであれば十分な処置だと思っております。
大事に育てたぬか床も一緒にお出かけ!
これは究極の旅行中のケアですね。
私も何年間か、実家帰省の際にぬか床を連れて行ってました。
車での移動だったし、大きなクーラーボックスがあったのでそのまま家で使っている容器をポンと入れるだけでしたから。
そして何より実家の母親が、今は亡き自分の母親(私の祖母)が漬けていたぬか漬けを思い出して、とっても喜んで食べてくれたのが嬉しかったのです。
可能であればぬか床と一緒に旅をするのもいいですね。
真夏だと滞在場所によっては無理がありますが、ホテルに持ち込んだこともありますよ。
1日や2日は混ぜられないとわかっていれば、ぬかと塩の蓋をしておけばいいし、あまり神経質に考えないで大丈夫です。
もっと楽チンぬか床が存在します!【マル秘乳酸菌ぬか床】
通常のぬか床の作り方は、以前もご紹介しました。
→【糠漬けを毎日食べよう!栄養が10倍になる発酵野菜の作り方と失敗解決法】
この記事には、詳しいぬか床の作り方や材料は明記していないのですが、基本的な材料に必ず水、もしくはミネラルウォーターや湯冷ましなどがありますよね。
その水分を乳酸菌液にするだけで、超絶発酵の美味しくて手間いらずのぬか床が出来上がりますよ!
まず風味が違ってきます。
よりフルーティーになりぬか臭さが減ります。
黒糖で作る液なのでその風味が生きているのかもしれません。
そして、
冷蔵庫でぬか床を管理するのは、忙しい人には助かる一つの手法です。
ですが菌が常に良い発酵状態を保てる常温での保存で、しかも1週間に1回くらいのケアで大丈夫となったらこれ以上のぬか床はないですよね。
このぬか床なら短期の留守中は野菜を取り出してそのまま、長期の留守中でも冷蔵庫に入れなくてもぬかと塩の蓋をしておけば保ちそうですね。
これからぬか漬けを始める人で興味が湧いた方は、ぜひこの楽チン発酵ぬか床をお試しください。
【ぬか床の長期留守中の保管方法】まとめ
私自身も試行錯誤して、ようやく長期の留守でもストレスにならない方法を確立できました。
せっかく何年もかけて育ててきたぬか床、ほんの何週間のお出かけで使い物にならなくしてしまうとショックで立ち直れませんよね。
そう思う人が多くて、冷蔵・冷凍保存が主流になっているのかもしれません。
発酵ものをいろいろと実践していると、それらの菌たちは案外寛容でこちらが思うほどデリケートじゃないかも、ということがわかってきます。
それには、ちゃんと発酵しているバリバリ発酵状態がどういうものかわかる、ということが前提としてありますが。
それも失敗と経験を繰り返して自分の身に沁みてくるものでしょうね。
私も今年の夏には実家に帰省する予定です。
体のためにも久々にぬか床を連れて帰ろうかな。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。