ー本記事は2019年7月19日に公開済みですー
納豆を常温で保存しておくのがスタンダードになってきた我が家で、とんでもない事件が起きました・・・。
こんなことって!?
実際にあるんですね。
あなたは、虫がたくさんついた納豆パックを見たときの私の心境が想像できますか? スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
「キャーー!!虫虫虫ーー!!」
ではないんですよ。
「虫?いやいや、納豆に虫がつくわけないし」
最初はね、これくらい。
で、その2ミリほどのゴミみたいなものを取り払ってパックを開けようとしたんです。
で、まさかね、と思いつつもう一度そのゴミみたいなやつを観察してみました。
「あ、虫やな。これ虫やわ・・・。え?え?えーーーー??」
常温放置していた納豆3連パックに虫がたかっていたんです・・・。
興味のある物好きさんだけでいいです、今回もこの変態ブログにお付き合いくださいね♪
まずは虫の件についてみていきましょう。
常温放置納豆事件簿①「腐敗」
事件といっても過言ではないでしょう。
普通に朝ごはんを作ろうとしていた私を襲った、虫付き納豆。
日常にはこんな事件も潜んでいるんですね。
ではこの虫たち、いったいなぜ納豆についたのでしょう?
ゴミのような小さい虫
虫といってもウジ虫とかコバエとかではないんです。
本当にゴミかと思うくらいじーっとして動かない、粒のような小さい虫。
籾殻のカスみたいな白ゴマみたいな、ベージュで細長い形状の虫。
その虫が何なのか調べようとは思いませんでしたが、とにかく3連パックの部分部分にいい感じについていたんです。
これは納豆から出てきたのか?
家にもともと存在していたのか?
納豆パックに発生したのか?
何一つわからないです。
ただ、怪しいポイントはあるんです。
ある納豆パックにだけ付着
常温で納豆を保管している場所、そこには例の3連パックを2つと、大きめの単品納豆パックを2つ置いていました。
それが、少し離れているから大丈夫やろうという安易な考えで、オーブンの近くだったにもかかわらず置いていたのです。
最近、珍しく連日のようにオーブンを使っていました・・・。
納豆周辺は、それはそれは菌にも虫にも心地よい環境だったことでしょう。
しかし、虫のベッドになったのは、その中の1つの3連パックだけなんです。
他のパックは無害。
ということは?
このパックが放置後2週間経っていたという点が怪しいです。
謎解き完了!納豆の腐敗による「コバエのサナギ」
はい、謎が解けました。
最近、湿気と高温で我が家でもコバエをよく見かけるようになりました。
キッチンに窓がなく風の流れが悪いせいもあり、なかなか生ゴミの臭いが抜けないこともしばしば…。
生ゴミや腐敗臭が好きなコバエさんたち、そらいるでしょう。
なので、水分が残っている生ゴミの中で発生した卵、これを4日以内に捨てられたらコバエに気づくことなく成敗できます。
しかし、腐敗臭のようなものを放ちながら2週間放置された納豆パック、ここは格好の産卵場所となり得ますね…。
納豆菌は腐らないし死滅しないけど、大豆の質や何らかの化学変化によっては全体的に腐敗してしまうこともあるということが今回の事件でわかりました。
大丈夫とたかをくくっていた納豆パックに、コバエのサナギがたくさんついていたのです。
納豆、腐りましたけど・・・。
確かに、明らかにいつもの臭いとは違う臭いを発していました・・・。
いや、見てないので納豆がどういう風に変化したのかはわかりませんが、とにかくコバエが好む環境になっていたのは確かでしょう。
常温放置納豆事件簿②「過発酵」
そうなんです。
納豆事件は1つだけじゃないんです。もう一つあったんです。
それが、納豆苦い事件です。
この事件のせいで、我が家の何気ない休日の朝が一変、誰もが凍りつく朝となっていったのです。
見た目は美味しそうなのに激苦納豆!
私、最近朝ごはんを控えています。
意図せずして半日断食状態になってしまったことがあり、その時の効果が自分なりに気に入ったので、そのまま朝だけ内臓を休めるということを続けています。
このことがさらにこの事件を深入りさせましたね・・・。
休日の朝ごはんに、納豆卵かけご飯を出したのです。
1週間も放置していない納豆でしたが、程よくチロシンができていて美味しそうでした。
私が機嫌よく出したこの納豆卵かけご飯を食べた娘たちが、口を揃えて叫び出したのです!
「苦い!ママこれめっちゃ苦いんだけど!」
「そんなわけないやろー」
食べていない私にとってはまさかの食レポだったので、あまり真剣に受け止めませんでした。
ただ、納豆だけを少し食べてみてもそこまで、叫ぶほどの苦さはないと感じました。
卵と混ぜることで苦味が増す!?
私は納豆だけをちょっと味見したのですが、子供たちは生卵と混ぜたものを熱々ご飯にかけました。
さらに子供の味覚は苦味をより強く感じる傾向があるので、私なんかより苦味を強烈に感じたのは確かだと思います。
最終的にほとんど捨ててしまうという結果になったのですが、
どれどれと、その卵とご飯と納豆が合わさったものを自分で食べてみると、まー苦い!
これはキツいね。
もったいないですがゴミ箱へ・・・。
なぜ卵かけご飯の方がより苦く感じたのか、多分温度だと思います。
あったかいご飯にかけていたので、より苦味が強調されたのではないでしょうか。
謎解き完了!過発酵による「大豆ペプチド」の仕業
大豆が発酵した食品は、タンパク質がどんどん分解されている状態です。
酵素や納豆菌によって分解されたタンパク質は、アミノ酸やその他のいろんな物質に変化していきます。
納豆菌が大豆を発酵させていく段階では、特有のペプチドという成分が生まれます。
これはとても体に良い成分なのですが、いかんせん苦味を持つという特徴があるそうです。
これ!?
ペプチドの仕業!?
もともと売っている状態の納豆でも、苦味が気になって食べられないという人もいるくらいですから、納豆菌が活性化したぬくぬくの状態で1週間おいておいた納豆は、糖もタンパク質も分解され尽くし、さぞかし苦くなっていたことでしょう。
納豆菌が過発酵を起こした状態だったと思われますね。
「ご飯、捨てていいよ」
と、やや冷ややかに言われても、なかなかそれができずになんとか食べようといろんなものをかけていた長女と3女、本当に申し訳ないことをしました。
ちなみに次女は、一口目で「オエー」ってなって、そそくさと捨てていました…。
まとめ
どうしても、時季が時季なだけに、いろんなアクシデントが起こる台所です。
まさかの産卵やら強烈な苦味やら・・・。
しかし、この事件を経験できたこともまた勉強です。
いろんなことがわかりました。
コバエって簡単に卵を産むし、菌って本当にちゃんと分解代謝を行なっているんだなとか。
あ、私のグログ記事を見られて納豆を常温で保存するようになった方、室温が上がってきたと感じたら冷蔵庫へ入れて下さいね。
そして、冷蔵庫で1ヶ月以上低温発酵させましょう。
さらにこんなことがあったので、今まで「?」「?」「?」と何度も思いながら続けてきた「納豆水」、これについても今一度検討し直すことにしました。
といっても、やめるのではありませんよ。
納豆菌の特性や発酵というものを、もう一度きちんと落とし込んでやってみるということです。
元祖の納豆菌水をめんどくさいからというだけで一蹴するのでもなく、
菌坊さん開発の納豆水が簡単で料理に入れると美味しくなるからといって、臭いに関して触れないようにするのでもない、
本当に「これや」と思うものがなんなのか、探ってみようと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。