−本記事は2018年6月15日に公開済みですー
新潟に住み始めて8年目にしてやっと、日本酒が美味しいと思えるようになりました。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
皆さんは日本酒が好きですか?
日本酒飲んでますか?
その日本酒を作るときに出る「粕」はどうでしょう?
我が家は1年中「酒粕」を切らさないようにしていますよ。
なぜって?
あの粘土のようなベージュの塊、あの中には紛れもなく体に良いものが密集していますから。
【酒粕】は、その後に残った栄養と旨味の凝縮塊ぜひ体に取り入れたい代物です。
もちろん、日本酒自体の原料や製法などが酒粕の質に直接影響してくる大事な点ですが、
米どころ酒どころ雪解け水の名水どころの新潟の酒粕は、かなりレベルが高いと感じます。
今回は、酒粕の実態を詳しくみていき我が家での簡単な活用方法「酒粕ペースト」もご紹介したいと思います。
【酒粕】の栄養と旨味をもっと気軽に取り入れよう!
「牛乳を毎日欠かさず飲むように、酒粕を毎日ちょっとずつ食卓に取り入れよう!」
と言いたいくらい、季節を問わず年中酒粕の効能を活用すべきです。
酒粕を、ちょっと工夫して毎日の食事に取り入れていけば、みるみるうちに元気で丈夫な体に変わっていくと思うのです。
と考えている方も多いかもしれません。
小さい子が好む風味とは言えないですしね。
しかし、我が家のような方法で酒粕自体をちょっと変質させるとそれはもう味噌や醤油やヨーグルトのように調味料としてバンバン使えてしまうのです!
酒粕は常温放置でOK
買ったはいいけど
粕汁を数回作ってあとは余らせてしまう…。
溶かすのが面倒で使いづらい…。
お酒の匂いが苦手で…。
そんな声もあるかと思います。
時期的に、新酒が出回る春先から豊富に並びますがスーパーなどではいろんな地域の酒粕を、ほぼ年間を通して手に入れることが出来ます。
私は、せっかく新潟に住んでいるのだし近くに酒蔵もあるという事もあって、なるべく新潟の酒蔵の酒粕を購入しています。
そして、これが美味しいんです!
こちら、もうほとんど残っていませんが…、
純米酒が有名な新潟市中心部で蔵を構えて頑張っておられる「今代司酒造」さんの酒粕です。
我が家はほぼこれしか買わないです。
そしてこちらを常温で寝かせるのです。
お得意のそのまま放置です。
使うために封を開けてからも同じように常温で放置。
「劣化しないように冷蔵または冷凍保存をしましょう」
「一度開封したらカビが生える恐れがあるので冷蔵庫へ」
「賞味期限内に使い切りましょう」
私も最初はそれを忠実に守っていましたが、
買った時の新鮮でしっかりと硬い状態の酒粕をこうして自宅でじわじわと発酵・熟成させていくと、指で軽く押すだけでムニュッっと凹んでしまうほどに柔らかくなります。
甘味や旨味も増して、あの独特の酒臭さがほとんどないくらいにまでマイルドな香りになります。
【酒粕ペースト】にして常備しておこう!
ここまで柔らかくなるまではもちろん何ヶ月かかかります。買ってきてすぐ使いたいこともありますよね。
そんな時は、ホーロー容器などの長期保存にも強い保存容器に酒粕を入れて、あるものを加えるだけで簡単に美味しい【酒粕ペースト】が出来るんですよ♪
そ・れ・は??
『豆乳』です!
よく、酒粕に水を足して鍋で火を通すとか、みりんや砂糖を加えるなどの凝ったレシピを見かけますが、
これだけでいいんです。
- 酒粕を適量(大さじ3とか5とか)容器に入れる
- そこに無調整豆乳をひたひた加える
- 軽くフタをして、半日から1日常温で放置する
- プリンのように固まったらよくかき混ぜる
- 均等に混ざったら冷蔵庫で保存する
- 半年以上は保つ
以上です♪
↑↑↑出来上がりです。
豆乳ヨーグルトと同じ要領ですね。
これは自家製【さかすけ】の完成!?
新潟の酒蔵【菊水酒造】さんが開発・商品化したものに、「さかすけ」というものがあります。
東京などでも販売されており、発酵アンテナが敏感な発酵女子たちのインスタなどで紹介されていました。
【さかすけ】とは・・・簡単にいうと『乳酸菌発酵酒粕』です。清酒の製造工程から生まれた酒粕を乳酸菌で醗酵させた、ダブル発酵食品です。酒粕がヨーグルト化した味わいとテクスチャー。キリッとした酸味で塩分ゼロ。酒粕よりアップした栄養と機能性成分。健康に料理に便利で万能、未知の可能性を持つスーパー酒粕です。
引用:菊水酒造
私がこの存在を知った時は、まだ一般に販売されていなくて大変もどかしい思いをしました。
そのもどかしさをバネにしていろいろ模索しているうちに、いつの間にか自力で、このスーパー酒粕と言われる「乳酸菌発酵酒粕 さかすけ」的なものを編み出していたではないですか!?
なんだかすごーく特別なものとして売られていますが、こんなに簡単に出来てしまいますが?
もちろん、同じものではありません。“特別な乳酸菌”で発酵していませんから。
しかし、家庭ごとの常在菌が含まれた、世界に一つの万能発酵調味料と言える気がします。
癖がなく旨味と甘味が増しているので酒粕と気づかないくらい何にでも馴染みます。
酒粕に抵抗感を持っている方こそ試していただきたい「酒粕ペースト」です。
天然の旨味成分がいろんな食材を極上に!
粕漬けや粕床で食材を漬け込んでおくと、あら不思議!なんともうま〜い素材が出来上がりますよね。
酒粕には億、兆それ以上の単位で菌や酵母、酵素が存在しています。
それらが発酵活動を続けながら旨味を生成しているのですから、旨くならないはずがないんです。
さらに何ヶ月、何年と時間をかけて熟成させた酒粕は最高の旨味床になり得ます。
アミラーゼはデンプンをブドウ糖に。
甘味と旨味の増加の秘密がここにあったんですね。
酒粕に適量の塩や砂糖を加えて床を作れば、簡単粕漬けが手軽に楽しめます。
- ポリ袋に柔らかくなった酒粕を適量入れる
- 塩や砂糖をお好みで加える
- よくもんで馴染ませる
- 塊り肉や切り身魚を入れ、全体に酒粕が行き渡るように浸ける
- 半日〜1日置いたら完了
- 粕が付いたままホイル焼きにしたり、粕を取り除いて焼いても旨味は十分あります
食材の量に合わせて、全体が浸かるように酒粕の量を加減して下さい。
野菜をつけると本当に美味しい粕漬けができますし、豆腐やお豆などのタンパク質が豊富なものは、酵素の分解でさらに旨味がアップしますよ。
本格的な粕漬けについてはこちらの記事↓↓↓を覗いてみて下さい♪
また、このペーストを
- カレーやシチューの隠し味にしたり
- お菓子作りの生地に混ぜ込んだり
- 味噌汁に入れたり
- 卵焼きに入れたり
など、本当に気軽にいろいろ使えます。
【酒粕習慣】で便秘知らずに!
酒粕1g中に、なんと2〜6億もの酵母菌が棲んでいるといわれています。
もちろん酵母だけでなく乳酸菌やら酵素なども豊富に含まれているので、そこに豆乳という栄養素を与えてあげるとさらにさらに増殖していくでしょう。
酒粕を毎日食事に取り入れるのは、粕汁とか粕漬けくらいしか思いつかないかもしれませんが、
酒粕ペーストを使えば、その活用方法は無限に広がりますね。
それをちょっとずつでいいので、毎日腸内に届ける気持ちで続けてみませんか?
腸に直接効いて便秘解消!
酒粕には食物繊維が豊富に含まれています。
それに加えて多くの菌や酵素も摂取できます。
最近では【レジスタントプロテイン】という、とても貴重なタンパク質が酒粕に豊富に含まれていることがわかっています。
実感でわかるのですが、本当にお通じが良くなりますよ!
便秘でお悩みの方は、一度トライしてみてはいかがでしょうか?
詳しくはこちらの記事↓↓↓にもまとめていますので、よかったら覗いてみてくださいね。
ピテラが効く!?酒粕で美肌に!
誰もが認める効果抜群の高級美容液ピテラ『SK-Ⅱ』はご存知ですよね。
では、『SK-Ⅱ』もどきが自宅で作れるというのはご存知でしたか?
いやいや、これは私が勝手に言っていることなので受け流していただいて結構なのですが、
酒蔵の杜氏の手がきれいだというところから発想を得て作られたという『SK-Ⅱ』ですから、
酒蔵に美肌に効く成分が存在しているということは事実なのです。
酒粕がそれだと思うことは、なんら不自然な思考ではないですよね。
酒粕は肌の調子を整えてくれると、私は実感としてリアルにそう感じています。
腸内環境が変わるということも原因のひとつですが、酒粕を直接化粧水などにして使ってもおそらく効果を認めることができるでしょう。
まとめ:酒粕をペーストにしてもっと気軽に取り入れよう!
まだまだ誰もが身近に感じる食品とは言えない「酒粕」ですが、
昨今の「菌活」「発酵女子・発酵男子」などの流行を追い風にして、徐々に広まりつつあるような気もします。
こんなに体にとって良いものが隠れた逸品になってしまうのはもったいないですね。
今回ご紹介した【酒粕ペースト】は本当に手軽で簡単にできるので、一度仕込んでしまうと毎日使うことが全く苦ではなくなります。
ぜひ今日から酒粕を毎日の食卓に登場させて、ご家族を美味しい発酵食で健康に導いていただければと思います。
酒粕の魅力や効能はまだまだあるので、さらにこちら↓↓↓でご紹介しています。良かったら覗いてみて下さいね♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。