ー本記事は2021年6月11日に公開済みですー
植物の力はすごいすごいといっても、普段森や林の中に居を構えて暮らしているわけではない私は、そこまで実感を伴う豊富な知識はありません。
本やネットからの情報を頼りに自分で実践してみて、継続の後それが身をもって自分の知恵になる感じですね。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
スギナやよもぎ、柿の葉や枇杷の葉、もちろんその他にもたくさんの植物たちが私たちに素晴らしい恩恵を与えてくれます。
気づいている人にはね。
では、松の木についてはどうでしょう?
私は数年前からやたらと目に付くようになった程度の認識で、そこまでの興味も疑問もありませんでした。
しかし、目に付く、これが肝なんです。もうこの時点で頭の中では「松」への関心が起動しているのです。
約2年間低速で頭の中を巡っていた「松」、ここへ来て一気にギアが上がったのです。
もう毎日のように松の木を眺めては
「あれは何松?新芽は出た?松ぼっくりはできるやつ?植木屋さんはいつ頃くる?」
と雪崩のようにあれこれ疑問や興味が湧いてくるのです。
そこで今回は、備忘録も兼ねて「松の効果効能」についての情報をまとめてみたいと思います。
主に参考にしたのは松に関して網羅されてる以下のサイトや書籍などです。
>>『お松を愛する会』
>>『女松の会』
>>『松葉健康法』高嶋雄三郎著書
では抜粋・引用が多くなるとは思いますが、ご一緒に松の旅に御同行くださいませ。
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松は眺めるものではなく食べるもの!?
これももしかして洗脳なのかな…。
ちょっと前まで私は松は眺めるものだとしか思っていなかったかも。
盆栽がそうですよね、松が多いですし、繁り方も迫力があって見応えがあり、鑑賞するにはもってこいです。
そんな松をまさかお口に入れるなんて・・・。
しかし今、SNSを中心に多くの人が松をお口に入れて健康効果を実感しているレポをアップしているのです。
私が初めて知ったのも、松葉を使ったサイダーでした。
一番ないと思っていたものだっただけに2年間も疑いを拭えなかったのでしょうね…。
しかし調べてみると出るわ出るわ、松有力説。
もはや、日本のトップに君臨する樹木といっても過言ではない気さえしています。
ではまずは、そのことにいち早く注目された方をご紹介します。
『松葉健康法』の著者である高嶋雄三郎氏とは
松を食することについて調べていると、結構早い段階で遭遇する人物がいます。
それが、
高嶋雄三郎氏です。
30年以上にわたって松と健康について研究されていた方ですが、松の前には「笹」や「竹」についての本も書かれています。
その後松についての著書をいくつか発表されますが、なぜ松に魅了されたのかそのきっかけのようなものは見つけられませんでした。
1969年にまとめられた冊子にはこう書かれています。
私の願いは日本中の人が松葉の愛用で健康な心身を保持してもらいたい一念にほかならない。この際日本中の、松の字を姓名に持たれる方や、植物として松の興味や愛着を持つ方、松で商売をして居られる方など、ともかく松にゆかりのある方々が、日本人のこころを代表するこの植物を中心に手をつなぎ合っていきたいものである。
松葉を食べようーこの植物の不思議な薬効ー 高嶋雄三郎著 松葉を食べる会刊
この願い、いよいよ日本列島をじわじわ浸透していきそうですね。松の字がつく方、出番ですよ!
意図が純粋な証拠です。
みなさん、今です、今こそ松の見方を180度変換する時なのです!
入手困難な『松葉健康法』に復刻版が!
そんな高嶋氏が書き上げた最も有名な松著書『松葉健康法』これはもうすぐに買って読みたくなりました。
そこで速攻Amazonさんで検索してみると・・・
※現在Amazonショップでしか販売されていないので、Amazonのボタンを押してくださいね
見ました??
びっくりの高値でしょ!?
増刷されないのでしょうか…。絶版ですからね…。
今のところ図書館で探すか古書店を巡るかした方が良さそうですね。
しかし、冒頭でご紹介した松網羅サイトでは各著書からいいところを抜粋してくださっています。
それらをできるだけ見やすくまとめていきますね。
25年以上にわたる松健康法の実践
高嶋雄三郎氏は『松葉健康法』でこのように述べられています。
私は25年以上、松に自分の健康のすべてを委せ切ってきた。それも中年を越してからである。その信頼は勿論松が最も崇拝される霊木であり、神木であるということを抜きにしては考えられない。姿もすばらしいし、樹齢も長いが、何よりも、古来人間生活に貢献してきたことで貴重視されてきた。まことに松の木のように、人間のあらゆる病気に効いて、健康づくりに多大な貢献をしてきた植物は他にはない。春夏秋冬、青々として、「松寿千年」という言葉のある通り、松食い虫にやられなければ、千年は生きられる寿命を持っている松の木なのである。そして松葉の他に松実、松脂、松皮、松茸、松露、茯苓と、あらゆる部分が人間の健康に役立ってきた。
『松葉健康法』より:お松を愛する会
松を愛し松に魅了され松の恩恵をめいっぱい享受された方だったのでしょうね。
安易に病院に行かずに日々の健康管理を自分できちんとする、それはとても大切だし有効だと思います。
そこにこの松パワーが加わると、気負いなく健康維持の道を歩めるのかもしれません。
健康になろうとしてあれこれやりすぎて不健康になる、ということはよくあることです。
ならば、もう松一本に絞り込んで追求してみるのも面白そうですね。
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松の知られざる健康効果とは
松の歴史を紐解くと、なんと
“天照大御神が常食していた”
なんていう記述が歴史書に残っていることに遭遇してやや信憑性が薄らいでしまうのですが…、
紀元前から結構いろんな書物に松が登場しているようなのです。
私たちの遠い祖先は、今ほど多種多様な植物や樹木と共生はしていなかっただろうけれど、松、竹、梅、麻、などの大変素晴らしい効能を秘めた少数の精鋭たちと、ギブアンドテイクしながらその関係性を密に築き上げていったのではないでしょうか。
日本は松の国、日本人と松が惹かれ合う理由は?
松は、言わずもがな日本を代表するとても日本らしい木であるといえます。
あまりにも身近にありすぎて、今ではその存在を尊ぶことは少ないかもしれませんが、古来より松は神木としてあらゆる催事に利用されてきました。
「まつ」という名称も、
“神がその木に天降ることを「まつ」”
“葉が二股に分かれているから「また」の転化”
などとする説があります。
日本に松が根付いていったその根幹となりえる思想には、日本人の性格と自然観にマッチしているといったことがあるかもしれません。
栄養豊富とはいえない荒れた大地でも伸びやかに逞しく育つ松、また風雪や塩害にもとても強く耐えるその姿はまさに重なるところではないでしょうか。
松は松竹梅の筆頭に置かれ、日本人の心の象徴として賛美され、親しまれてきた。同時に松の育成に私たちは、先祖の生き方を見てきた。
『松葉健康法』より:お松を愛する会
島国に孤島に生きてきた日本人は、肥料のある筈もない巖上に枝ぶりも見事に聳える松の木に、己の理想像を見出してきたといえよう。
そろそろ松の見方が変わってきましたか?
日本人は、高度成長期のあたりから松へのこうした愛着というかリスペクトの心を忘れていったのかもしれません。
仕方のないことと言えばそれまでですが、日本の素晴らしい文化や伝統をことごとく潰されてきた歴史を知った今、まずは松への思いを見直すところから始めてみましょうか。
神がかり的な松の効能
ここからはほぼお松サイトからの引用を書き出していきます。
古来よりの松の効果効能がはっきりと残っている文献も多いようですね。
なぜこのことを今まで一切知らなかったのだろうと首を捻るばかりですが…。
紀元前、縄文時代・・『ホツマツタエ』にて“天照大御神が常食”
紀元前2267年から2687年・・『長生きの十傑』にて“日、山、水、石、松、雲、木、草、鶴、亀”
松と木は同じであるがわざわざ長命なるものと名指し。
500年頃・・最古の本草書『神農本草経』にて“寿命を全うさせ長生きとされる上薬の第一番目が松”
700年頃から・・仙人の食べ物、修行僧の食べ物、忍者の食べ物、飢餓の非常食。
仙人は不老不死とも言われ女官如円や僧は松葉を食し仙人の生活。
僧侶の修行の食(マシャー)松葉・黒豆・黒ゴマの粉、松葉風呂、傷を治す。
1100年頃の中国の宋・・『重修政和経史証類備用本草』にて“松は、毛髪を生じ、内臓を安らかにし、空腹を癒し長生きさせる”
1400年頃、室町・戦国時代・・富山の売薬、民間療法、籠城の非常食。
富山の売薬では、喘息・頭痛薬に。
松葉を石臼でひき汁を飲む。
1600年頃の中国・明/江戸時代・・『本草綱目』李時珍東洋医学の宝典にて“松葉は、別名、松毛。苦し、温にして毒無し。毛髪を生じ、五臓を案じ、飢えず、天年を延べる”
また、林羅山が徳川家康に献上している。
1800年頃・・『懐中妙薬集』宇多川隆重にて“松葉を噛んでいると高血圧にならず中風が治る。脳溢血で倒れた人が松葉を噛み続けていると言語障害にならず回復が早い”
なんとも当たり前のようにその薬効が書かれているというわけですね。
私は両親からもおそらく祖父母からもこの松の健康効果は聞いたことがありません。
しかし、きっとそれ以前の先祖たちはよく知っていたのでしょうね。
松の具体的な効果や活用法は、文献にも残ってはいますが、ほとんどが家庭内やその周辺での口伝、伝承、いわゆる口コミによって継承されてきたと言われています。
昭和の一時期には新聞やテレビにも取り上げられ「松葉を食べよう」というちょっとした運動が起こり、高嶋氏の『松葉健康法』の出版でさらにブームが加速したようですが、平成に入ってしばらくすると、そういった情報がテレビや雑誌から忽然と消えていくのです。
同時に盛り上がっていくのが健康診断やワクチンの推奨であり、治らない病気の増加ですよね…。
今から日常に松を取り入れることで、その伝承を復活させることが可能なのではないでしょうか。
松葉の三大効能からうかがえる万能性
まず、健康の条件とは何でしょう。
それは心身ともに健やかで朗らかであること。
と私は思っています。
体の健康ばかりを追い求めているうちは真の健康にたどり着けないし、スピリチュアル的なことに傾倒してしまうと本質の健康体から目を逸らしているだけだといえます。
そして、心身ともにバランスの良い状態とは、すなわち「血が良く流れていること」ではないでしょうか。
松葉を噛んでいると、いつも若々しく壮健である。これは松葉が体内の老廃物をどんどん溶解して、体外に排出させるからで、この効果はちょっと匹敵するものがない。松には抗ジフテリア作用があるのもそのためだろうか。
『松葉健康法』より抜粋
仏教の経典には、修行のための強健な体力づくりの一環として、強壮強精の妙薬として松が出てくる。
何と言っても松葉の三大薬効といえば、心臓強化、高血圧降下、強精である。また貧血にいいのは松葉を食べていると赤血球が増加するからであり、老化防止になるのは、毛細血管を強くするルチンが含まれているからである。」
まあちょっと、仙人とか修行僧とか、そいったものになりたいわけではないのですが、この薬効を知っておくとちょっとした病気の症状が出たとしても慌てず、とりあえず松を採りに行くという賢明な行動に出られそうですよね。
まとめ:あなたも今日から松を見る目が変わること間違いなし!
松について、紀元前まで遡ってもその燦然たる効能が発揮されていたことがわかりましたね。
松の伐採が横行していた高度成長期の境目には、目の前の今にも伐採されようとしている松にしがみつき、己の命の危険も顧みずにひたすら涙を流して別れを惜しんだ日本人もいるのです。
松に魂を預け、松もまたそれに応えてくれた、そんな島国日本の宝である松を見過ごしていたとは情けない…。
ホントか嘘か、それを模索しながらも実践していくことでしか答えは出ない気がしますね。
では、次回以降さらにどんどん掘り下げていきますよ〜♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。