ー本記事は2018年9月8日に公開済みですー
みなさん、灯油タンクの大きさで乳酸菌液を仕込んでいますかー?
我が家には20リットルタンクの乳酸菌液が、常に2つストックされていますよ!
夏の間はほっといてもどんどん乳酸菌液が発酵してくれました。
だからといって、これ以上20Lタンクを増やすわけにはいかないので、今あるタンク2つの培養だけに留めていましたが、仕込んで1週間ほどでほぼ発酵完了するほどいい環境です。
これからこの新潟では秋がピュンと過ぎ去り、寒い冬、雪の日々が訪れることでしょう。乳酸菌の発酵もおっそくなります。
あー、もうちょっとストックしておけばよかった…、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
今日はこれから冬にかけてますます楽しみになってくる、あったまーる【乳酸菌風呂】の臭いについて書いてみたいと思います。
玄米乳酸菌風呂はちょっと臭う?
いかがですか?
お宅の【乳酸菌風呂】はいい香りがしていますか?
発酵臭というのは、それがいかに効果が高くてもちょっと臭うのが普通ですよね。無機物ではなく有機物がウヨウヨしていますからね。
ただし、本当にいい発酵をしている状態では、私たち人間が嗅いでも心地いい香りがするはずではないでしょうか。
現に、入れたての新しい【乳酸菌風呂】はとーってもいい香りですから。
玄米にはいろんな菌がついている
【乳酸菌風呂】を始めてからつい最近まではずっと【よもぎ乳酸菌】を種菌にしていました。
これが本当にいい香りで気持ちいいものだったので、半信半疑だった【乳酸菌風呂】もすぐに家族みんなが大好きになりました。
第一歩目の印象って大事ですよね。
そんなこんなで、5年以上欠かすことなくタンク培養をしてきました。よもぎで。
これが、とっても素晴らしい種菌で、20L拡大培養の際にほんの100ccほど加えるだけで発酵がいい気がします。
しかし、なんとかもう少し安く自分の力で出来ればなと考え、あえてお風呂用には採用していなかった玄米での培養方法を実行することにしました。
こちらは簡単だし家にあるものですぐに実践できます。
さらに発酵力が強いので、効果は蓬に負けていません。
では、蓬と何が違うのか・・・。
臭うんです!
ちょっとぬか臭いんです!
ぬか漬けも臭いますよね、それと一緒で玄米で作った乳酸菌液は独特の臭いがあります。
稲、玄米には乳酸菌の他に酵母菌や枯草菌、その他いろんな雑菌が多く付着しています。
米のデンプン質が栄養豊富だからなのか、稲藁や籾殻には枯草菌がたくさん常在しています。
枯草菌とは納豆菌のことです。稲藁に大豆を保存していたら発酵して、それが納豆の由来だというくらいですからね。
これが臭いの犯人か!?
腐敗と発酵を見極めよう
発酵臭と腐敗臭、これを見極めることが大切です。こちらの記事↓↓↓にも書いていますので、よかったら参考にしてください♪
特に、お風呂というのは、私たちの体の常在菌や付着した雑菌が混入する機会が多いわけですから、それをどの程度まで乳酸菌が退治してくれるのか、どこまでの共存を受け入れるか、そこを日々チェックしないと【乳酸菌風呂】の効果も半減してしまいます。
“【乳酸菌風呂】は雑菌だらけで危険だ”
“お風呂のお湯を変えないなんて信じられない”
という乳酸菌風呂批判をする人がいるのも、こうした日々の観察を怠り、簡単に腐敗させてしまうパターンが少なくないからではないでしょうか。
臭いの原因が有効成分でもキツイ・・・
枯草菌というのは、高温でも死滅せず元気に生き残るので、なかなか取り除くのは難しいです。
そして、枯草菌、納豆菌は体にとってメリットばかりの優れた菌なのであります。
そうそう毛嫌いして遠ざけるのもちょっと違いますよね。
しかし、蒸気が立ち込める浴室が納豆臭くなってくるのは、「異様」です。
納豆臭だけならまだしも、好気性の雑菌や枯草菌が嫌気性の乳酸菌と混ざり合って、なんともいえない臭いになってくることもあります。
特に、【乳酸菌風呂】をまる1日から2日間使用せず、追い焚きすることもなく放置しておくとヤバイですね。
やはり乳酸菌のエサとなる、私たちの体についているタンパク質や常在菌などを継ぎ足していくことも大切です。入ってなんぼ、追い焚きしてなんぼなんです。
そうして、加熱・撹拌を繰り返す事で菌群の交流をさせるのです。
存在はしていて欲しいけど、臭いを発しないで欲しい、そんな菌が共存していることを認識してくださいね。
ひとつまみの乾燥よもぎで激変!
我が家は週末アクティビティであるキャンプのせいで、よく家を空けることがあります。
その時に【乳酸菌風呂】を放置して出掛けると、やはり匂いが変わってくる確率が高いですね。
特に玄米を使いだしてからは明らかに臭いの発生が早いです。
また【蓬龍宝】を買うことにするか…、いやちょっと待てよ、確か冷蔵庫にアレがあったよな!
乾燥よもぎをそのままイン!
冷蔵庫に残っていた産直で買った乾燥よもぎ。
そうなんです!【蓬龍宝】がよもぎで作った乳酸菌液なのだから、この乾燥よもぎを乳酸菌液の仕込みの際に一緒に入れ込めば、何か変わるかもしれないと思いつきました。
以前はこれで乳酸菌液を作ってみたこともありましたしね。
本来なら乾燥よもぎではなく、自生している生のよもぎを漬物にして発酵させたものを入れるのが望ましいのですが、乾燥よもぎでもいいかな〜とズボラ根性が働いて、そのままポイっとひとつかみ仕込み時のタンクに入れてみました!
不思議なことに臭いが消えた!
新たにタンクの乳酸菌を培養かけるときに入れたので、とりあえずそのまま発酵させました。
すでに発酵したものを入れるより、実はこのよもぎをそのまま入れることによって、今までにいなかった新たな乳酸菌による発酵力が功を奏し、さらに消臭までしてくれたのでしょうか。
いつもの、玄米で作るときのあのぬか臭さが全くない!
というか、やはりよもぎはいい香りがします。
さらに、お風呂に投入してからも保ちがいい!!
夏は発酵がいいのでその分エサが早く尽きてしまい、お風呂の保ちが短くなるのが通例です。
しかし、今回この乾燥よもぎインの乳酸菌液を入れたお風呂は、あの納豆臭のような臭いを発することなくなかなかいいポテンシャルを維持してくれています。
やはり乾燥といえども、よもぎの効果ってすごいかもしれません。
フラボノイドの働き!?
よもぎは、空気中の有害物質を吸収分解する効果、消臭・抗菌効果、抗酸化作用に優れたタンニンやフラボノイドを豊富に含んでいます。
特にこのフラボノイドが効果を発揮して、臭いの元を分解してくれたのではないかなと思います。
ほんの少量を入れただけでこれだけ効果があるのは自分でも驚いていますが、やはり原点回帰は大事ですね。
なぜよもぎを元に乳酸菌液を作ってきたのか、そして売られているものもそうですが、玄米で作る発酵液とは違い、よもぎで作る乳酸菌液はどちらかというとシュワシュワの発酵というよりは落ち着きがある、そんなところもいろんな菌を落ち着かせてくれた要因なのかもしれません。
まとめ
もともとは臭くなってきた乳酸菌液には、柑橘系の汁を入れると効果的だと思っていましたし、我が家でもお風呂が臭ってきたときミカンの皮を乾燥させたものを入れたこともあります。
しかし、今回ほどの効果はなかったですね。
やはりよもぎが放つ植物由来のアロマ効果は確実に効いてくれます。
もしも、「乳酸菌風呂」の臭いでお困りでしたら、乳酸菌液を仕込む際に、一度乾燥よもぎの投入を試してみてください。少なからず改善できると思います。
私はやってはいませんが、乾燥よもぎを直接お風呂に投入するという方法も、もしかしたら多少の消臭効果を発揮してくれるのかもしれませんね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。